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單
>
たん
ふりがな文庫
“
單
(
たん
)” の例文
新字:
単
ある
時
(
とき
)
は、
隣室
(
りんしつ
)
に
臥
(
ね
)
てゐるKの
夫人
(
ふじん
)
に
搖
(
ゆす
)
り
起
(
おこ
)
されて
眼
(
め
)
を
覺
(
さ
)
ましたが、
彼女
(
かのぢよ
)
にはそれが
單
(
たん
)
に
夢
(
ゆめ
)
とばかり、
打
(
う
)
ち
消
(
け
)
すことができなかつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
(い)
腰
(
こし
)
より足首迄の間に一行より五六行位の
横線
(
わうせん
)
を
畫
(
ゑが
)
きたるもの。是等の中には
單
(
たん
)
に
凹
(
くぼ
)
ましたるも有り亦朱にて
彩
(
いろど
)
りたるも有り。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
阿蘇
(
あそ
)
の
火山灰
(
かざんばひ
)
はこの
地方
(
ちほう
)
で『よな』と
稱
(
とな
)
へられてゐるが、
被害
(
ひがい
)
は
單
(
たん
)
に
阿蘇
(
あそ
)
のみに
止
(
とゞ
)
まらずして、
大分縣
(
おほいたけん
)
にまでも
及
(
およ
)
ぶことがある。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
單
(
たん
)
に
頭
(
あたま
)
から
割
(
わ
)
り
出
(
だ
)
した、
恰
(
あたか
)
も
畫
(
ゑ
)
にかいた
餠
(
もち
)
の
樣
(
やう
)
な
代物
(
しろもの
)
を
持
(
も
)
つて、
義理
(
ぎり
)
にも
室中
(
しつちゆう
)
に
入
(
い
)
らなければならない
自分
(
じぶん
)
の
空虚
(
くうきよ
)
な
事
(
こと
)
を
耻
(
は
)
ぢたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
薄
(
うす
)
い
光線
(
くわうせん
)
が
屋根板
(
やねいた
)
の
合目
(
あはせめ
)
から
洩
(
も
)
れて、
幽
(
かす
)
かに
樟
(
くす
)
に
映
(
うつ
)
つたが、
巨大
(
きよだい
)
なるこの
材木
(
ざいもく
)
は
唯
(
たゞ
)
單
(
たん
)
に
三尺角
(
さんじやくかく
)
のみのものではなかつた。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
然
(
しか
)
り、
海底潜行艇
(
かいていせんかうてい
)
の
一種
(
いつしゆ
)
には
相違
(
さうゐ
)
ないが、
然
(
しか
)
し
私
(
わたくし
)
は
單
(
たん
)
に
此
(
この
)
軍艇
(
ぐんてい
)
をば
潜行艇
(
せんかうてい
)
と
呼
(
よ
)
ぶのみを
以
(
もつ
)
ては
滿足
(
まんぞく
)
しない、
何
(
なに
)
となれば
現今
(
げんこん
)
歐米諸國
(
をうべいしよこく
)
の
發明家等
(
はつめいから
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『平民の娘』お
房
(
ふさ
)
は、
單
(
たん
)
にモデルとして彼の
眼
(
め
)
に
映
(
うつ
)
ツてゐるのでは
無
(
な
)
い。お房は彼の眼よりも
心
(
こゝろ
)
に
能
(
よ
)
く映ツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
或
(
あるひ
)
は
患者
(
くわんじや
)
に
對
(
たい
)
して、
單
(
たん
)
に
形式以上
(
けいしきいじやう
)
の
關係
(
くわんけい
)
を
有
(
も
)
たぬやうに
望
(
のぞ
)
んでも
出來
(
でき
)
ぬやうに、
此
(
こ
)
の
習慣
(
しふくわん
)
と
云
(
い
)
ふ
奴
(
やつ
)
がさせて
了
(
しま
)
ふ、
早
(
はや
)
く
言
(
い
)
へば
彼等
(
かれら
)
は
恰
(
あだか
)
も、
庭
(
には
)
に
立
(
た
)
つて
羊
(
ひつじ
)
や、
牛
(
うし
)
を
屠
(
ほふ
)
り
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
と
言
(
い
)
ふのは、
唯
(
たゞ
)
單
(
たん
)
に
子
(
こ
)
ども
達
(
たち
)
のためにとばかりでは
無
(
な
)
く、わたしは
此等
(
これら
)
のはなしの
中
(
なか
)
で
人生
(
じんせい
)
、
社會
(
しやくわい
)
及
(
およ
)
びその
運命
(
うんめい
)
や
生活
(
せいくわつ
)
に
關
(
くわん
)
する
諸問題
(
しよもんだい
)
を
眞摯
(
まじめ
)
にとり
扱
(
あつか
)
つてみたからであります。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
にも
關
(
かかは
)
らずこの
小娘
(
こむすめ
)
は、わざわざしめてある
窓
(
まど
)
の
戸
(
と
)
を
下
(
おろ
)
さうとする、——その
理由
(
りいう
)
が
私
(
わたくし
)
には
呑
(
の
)
みこめなかつた。いや、それが
私
(
わたくし
)
には、
單
(
たん
)
にこの
小娘
(
こむすめ
)
の
氣
(
き
)
まぐれだとしか
考
(
かんが
)
へられなかつた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
三十錢は安いやうでまだ高いがこれは
單
(
たん
)
に觀劇料ばかりではない。食べものも含んでゐるので、最初から好むところを
述
(
の
)
べると、切符は赤、青、白、などの色によつて食事券をも代用する。
むぐらの吐息
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
尊敬
(
そんけい
)
はどの
種類
(
しゆるゐ
)
の
人
(
ひと
)
にもあるが、
單
(
たん
)
に
同
(
おな
)
じ
對象
(
たいしやう
)
を
尊敬
(
そんけい
)
する
場合
(
ばあひ
)
を
顧慮
(
こりよ
)
して
云
(
い
)
つて
見
(
み
)
ると、
道
(
みち
)
を
求
(
もと
)
める
人
(
ひと
)
なら
遲
(
おく
)
れてゐるものが
進
(
すゝ
)
んでゐるものを
尊敬
(
そんけい
)
することになり、こゝに
言
(
い
)
ふ
中間人物
(
ちゆうかんじんぶつ
)
なら
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
これは
單
(
たん
)
に
旅人
(
たびゞと
)
を
面白
(
おもしろ
)
く
思
(
おも
)
はせるために
設
(
まう
)
けられたものではなくて、だん/\
文明
(
ぶんめい
)
に
進
(
すゝ
)
むに
從
(
したが
)
ひ、
昔
(
むかし
)
の
良
(
よ
)
い
風俗
(
ふうぞく
)
や
面白
(
おもしろ
)
い
建築物
(
けんちくぶつ
)
が
次第
(
しだい
)
に
滅
(
ほろ
)
んで
行
(
ゆ
)
くのを
保存
(
ほぞん
)
するために
出來
(
でき
)
たものであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
何
(
なん
)
が
故
(
ゆえ
)
にこの
裝飾品
(
そうしよくひん
)
を
奪
(
うば
)
ふは
單
(
たん
)
に
斬取強盜
(
きりどりごうとう
)
の
所爲
(
しよい
)
にして
苟
(
いやし
)
くも
理論
(
りろん
)
を
搆
(
かま
)
へたる
大學生
(
だいがくせい
)
の
爲
(
な
)
すべからざるところなるを
忘
(
わす
)
れしか、是等の凡ての撞着、是等の凡ての調子はづれ、是等の凡ての錯亂
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
とにかくその日の四五時間を
觸
(
ふ
)
れ
過
(
すご
)
した修道院のすべては、たとへばそこに住む修道士達の生活も、
單
(
たん
)
なる建物の感じそのものも、その建物をとり卷く自然の情景も、いや、眼に
觸
(
ふ
)
れ、耳に響き
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
まがねふくは、
鐵
(
てつ
)
を
吹
(
ふ
)
きわけるといふ
元
(
もと
)
の
意味
(
いみ
)
を
忘
(
わす
)
れてゐて、こゝでは、
單
(
たん
)
に
吉備
(
きび
)
を
起
(
おこ
)
すための
枕詞
(
まくらことば
)
にすぎません。こんな
單純
(
たんじゆん
)
なうちに、われ/\の
心
(
こゝろ
)
を
豐
(
ゆたか
)
にする
文學
(
ぶんがく
)
の
味
(
あぢは
)
ひが
歌
(
うた
)
にはあるのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
大學
(
だいがく
)
の
人類學教室
(
じんるゐがくけうしつ
)
、
帝室博物館
(
ていしつはくぶつくわん
)
、
此所
(
こゝ
)
には
貴重
(
きちやう
)
なる
標本
(
ひやうほん
)
が
少
(
すくな
)
からず
集
(
あつめ
)
められ、
又
(
また
)
集
(
あつ
)
められつゝあるが、
併
(
しか
)
しながら、
單
(
たん
)
に
石器時代
(
せききじだい
)
の
遺物
(
ゐぶつ
)
にのみ、
大學
(
だいがく
)
なり
博物館
(
はくぶつくわん
)
なりが、
全力
(
ぜんりよく
)
を
盡
(
つく
)
されるといふ
事
(
こと
)
は
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
尤
(
もつと
)
も
道路
(
どうろ
)
或
(
あるひ
)
は
堤防
(
ていぼう
)
が
搖
(
ゆ
)
り
下
(
さが
)
りに
因
(
よ
)
つて
地割
(
ぢわ
)
れを
起
(
おこ
)
すこともあるが、それは
單
(
たん
)
に
開
(
ひら
)
いたまゝであつて、
開閉
(
かいへい
)
を
繰返
(
くりかへ
)
すものではない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
利害
(
りがい
)
の
打算
(
ださん
)
から
云
(
い
)
へば
無論
(
むろん
)
の
事
(
こと
)
、
單
(
たん
)
に
隣人
(
りんじん
)
の
交際
(
かうさい
)
とか
情誼
(
じやうぎ
)
とか
云
(
い
)
ふ
點
(
てん
)
から
見
(
み
)
ても、
夫婦
(
ふうふ
)
はこれよりも
前進
(
ぜんしん
)
する
勇氣
(
ゆうき
)
を
有
(
も
)
たなかつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其用は
信仰上
(
しんこうじやう
)
關係を有するか、
單
(
たん
)
に
玩弄品
(
ぐわんろうひん
)
たるか未だ
詳
(
つまびらか
)
ならずと雖も、間々
製作
(
せいさく
)
の
巧妙
(
こうめう
)
精緻
(
せいち
)
なる物有るを以て見れば甲の
考
(
かんが
)
への方實に近からんと
思
(
おも
)
はる。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
星火榴彈
(
せいくわりうだん
)
を
揚
(
あ
)
げ、
火箭
(
くわぜん
)
を
飛
(
と
)
ばして
難破船
(
なんぱせん
)
の
風體
(
ふうてい
)
を
摸擬
(
よそを
)
つたなど、
船長
(
せんちやう
)
は
單
(
たん
)
に
船幽靈
(
ふないうれい
)
の
仕業
(
しわざ
)
で
御坐
(
ござ
)
るなどゝ、
無※
(
ばか
)
な
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
つて
居
(
を
)
るが
其實
(
そのじつ
)
、かの
不思議
(
ふしぎ
)
なる
難破船
(
なんぱせん
)
の
信號
(
しんがう
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
讀書
(
どくしよ
)
は
徒
(
いたづ
)
らに人の
憂患
(
わづらひ
)
を
増
(
ま
)
すのみの
歎
(
なげき
)
は、
一世
(
いつせい
)
の
碩學
(
せきがく
)
にさへあることだから、
單
(
たん
)
に
安樂
(
あんらく
)
といふ意味から云ツたら其も
可
(
よ
)
からうけれど、僕等は
迚
(
とて
)
も其ぢや滿足出來ないぢやないか。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
實
(
じつ
)
の
處
(
ところ
)
は、
單
(
たん
)
に
其
(
そ
)
の
猫
(
ねこ
)
の
死體
(
したい
)
と
云
(
い
)
ふのさへ、
自分
(
じぶん
)
で
見
(
み
)
たものはなかつたのである。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
之等
(
これら
)
は
單
(
たん
)
に
弄古的
(
ろうこてき
)
採集家
(
さいしふか
)
なるのみ、
珍世界
(
ちんせかい
)
の
主人
(
しゆじん
)
たるのみ。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
但
(
たゞ
)
し
此斥候
(
このせつこう
)
の
報告書
(
ほうこくしよ
)
とも
名
(
な
)
づくべきものは、
單
(
たん
)
に
地震波
(
ぢしんぱ
)
の
種々
(
しゆ/″\
)
の
形式
(
けいしき
)
のみであるから、これを
書取
(
かきと
)
り
其上
(
そのうへ
)
にそれを
讀
(
よ
)
み
取
(
と
)
ることを
必要
(
ひつよう
)
とする。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
佐伯
(
さへき
)
の
事
(
こと
)
をそれなり
放
(
はふ
)
つて
仕舞
(
しま
)
つた。
單
(
たん
)
なる
無心
(
むしん
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
過去
(
くわこ
)
に
對
(
たい
)
しても、
叔父
(
をぢ
)
に
向
(
むか
)
つて
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
せるものでないと、
宗助
(
そうすけ
)
は
考
(
かんが
)
へてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
實
(
じつ
)
は
其
(
その
)
お
言葉
(
ことば
)
を
待
(
ま
)
つて
居
(
を
)
つたのです。
此
(
この
)
任務
(
にんむ
)
は、
單
(
たん
)
に
勇氣
(
ゆうき
)
と、
膽力
(
たんりよく
)
とのみでは
出來
(
でき
)
ません。
氣球
(
きゝゆう
)
の
降下
(
かうか
)
する
處
(
ところ
)
は
無論
(
むろん
)
異邦
(
ゐほう
)
の
地
(
ち
)
、
外國語
(
ぐわいこくご
)
、
其他
(
そのた
)
の
便宜上
(
べんぎじやう
)
、
君
(
きみ
)
に
依頼
(
ゐらい
)
するより
他
(
ほか
)
は
無
(
な
)
かつたのです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
單
(
たん
)
に
電柱
(
でんちう
)
ばかりでない、
鋼線
(
はりがね
)
ばかりでなく、
橋
(
はし
)
の
袂
(
たもと
)
の
銀杏
(
いてふ
)
の
樹
(
き
)
も、
岸
(
きし
)
の
柳
(
やなぎ
)
も、
豆腐屋
(
とうふや
)
の
軒
(
のき
)
も、
角家
(
かどや
)
の
塀
(
へい
)
も、それ
等
(
ら
)
に
限
(
かぎ
)
らず、あたりに
見
(
み
)
ゆるものは、
門
(
もん
)
の
柱
(
はしら
)
も、
石垣
(
いしがき
)
も、
皆
(
みな
)
傾
(
かたむ
)
いて
居
(
ゐ
)
る、
傾
(
かたむ
)
いて
居
(
ゐ
)
る
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
わが
國
(
くに
)
に
於
(
おい
)
て
此現象
(
このげんしよう
)
を
未
(
ま
)
だかつて
大規模
(
だいきぼ
)
に
起
(
おこ
)
したことのないのは、
單
(
たん
)
に
此現象
(
このげんしよう
)
を
起
(
おこ
)
すに
適當
(
てきとう
)
な
構造
(
こうぞう
)
の
場所
(
ばしよ
)
が
存在
(
そんざい
)
しないのに
因
(
よ
)
るものであらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
又
(
また
)
菜花煙
(
さいかえん
)
の
彼方此方
(
かなたこなた
)
に
電光
(
でんこう
)
の
閃
(
ひらめ
)
くのが
見
(
み
)
られる。この
際
(
さい
)
の
雷鳴
(
らいめい
)
は
噴火
(
ふんか
)
の
音
(
おと
)
に
葬
(
はうむ
)
られてしまふが、これは
單
(
たん
)
に
噴煙上
(
ふんえんじよう
)
にて
放電
(
ほうでん
)
するのみで、
地上
(
ちじよう
)
に
落雷
(
らくらい
)
した
例
(
れい
)
がないといはれてゐる。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
例
(
たと
)
へば
粉末
(
ふんまつ
)
となつた
鎔岩
(
ようがん
)
、
即
(
すなは
)
ち
火山灰
(
かざんばひ
)
のみを
噴
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
す
時
(
とき
)
でもさうである。
然
(
しか
)
しながら
單
(
たん
)
に
蒸氣
(
じようき
)
、
瓦斯
(
がす
)
又
(
また
)
は
硫氣
(
りゆうき
)
を
噴出
(
ふんしゆつ
)
するだけでは
噴火
(
ふんか
)
とはいはないで、
蒸氣孔
(
じようきこう
)
又
(
また
)
は
硫氣孔
(
りゆうきこう
)
の
状態
(
じようたい
)
にありといつてゐる。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
單
部首:⼝
12画
“單”を含む語句
單衣
單獨
單身
單一狂
單吟
簡單
單純
單簡
油單
單調
中單
單物
單瓣
單羽織
單色
單式火山
單衣物
單式
單層
單身立
...