“異邦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゐほう33.3%
いほう33.3%
ことくに33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天外てんぐわい萬里ばんり異邦ゐほうでは、初對面しよたいめんひとでも、おな山河やまかはうまれとけばなつかしきに、まして昔馴染むかしなじみ其人そのひとが、現在げんざいこのにありといてはたてたまらない、わたくしぐと身仕度みじたくとゝのへて旅亭やどやた。
呂宋兵衛は、まえにもいったとおり、南蛮なんばん混血児あいのこでキリシタンの妖法ようほうしゅうする者であるから、層雲そううんくずれの祈祷きとうも、じぶんが信じる異邦いほうの式でゆくつもりらしい。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飽まで俗ならで寂びたる花なり。異邦ことくにには色紅なる千葉のものもありときく。さる珍しきものならぬも、異邦のは我邦のより花美しきにや。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)