トップ
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云
>
い
ふりがな文庫
“
云
(
い
)” の例文
さう
云
(
い
)
つてお母様が、すぐニコニコして玄関に出ていらつしやると、進ちやんは帽子をとり、
靴
(
くつ
)
をぬぎながら、お母様にききました。
母の日
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
単に
詞
(
ことば
)
の上で見るならば、潤いのあるということは、客観的な
云
(
い
)
い方で味いのあるということは、主観的な云い方であるとも云える。
歌の潤い
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
此
(
こ
)
の一
歩
(
ぶ
)
に
身
(
み
)
のかはを
剥
(
は
)
がれたために
可惜
(
をし
)
や、お
春
(
はる
)
と
云
(
い
)
ふ
其
(
そ
)
の
娘
(
むすめ
)
は
繼母
(
まゝはゝ
)
のために
手酷
(
てひど
)
き
折檻
(
せつかん
)
を
受
(
う
)
けて、
身投
(
みな
)
げをしたが、
其
(
それ
)
も
後
(
のち
)
の
事
(
こと
)
。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「そうですね、面白いか面白くないかと
云
(
い
)
うことでなしに僕が一番苦心したのは、やっぱりあの
黄色金剛石
(
イエローダイヤモンド
)
の
頸飾
(
くびかざり
)
事件の時でしたね」
骸骨島の大冒険
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そう
云
(
い
)
われて見ると、私は
何時
(
いつ
)
の何日に魚津へ行ったのだと、ハッキリ証拠を示すことが出来ぬ。それではやっぱり夢であったのか。
押絵と旅する男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
「困ったねえ、えらい人が来るんだよ。
叱
(
しか
)
られるといけないからもう帰らうか。」私が
云
(
い
)
ひましたら慶次郎は少し怒って答へました。
二人の役人
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ところが陸軍の軍医を志願すると学資を
給
(
きゅう
)
してもらうことができるので、それならばと
云
(
い
)
うので軍医になることに方針を定めました。
ヘルムホルツ
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
寝室でひとこと小言をきかされると
云
(
い
)
うことは、世界中のあらゆる説教を聞いたも同然で、忍耐と辛抱の美徳を教えこまれるものだ。
リップ・ヴァン・ウィンクル:ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
だツて
紳士程
(
しんしほど
)
金満家
(
きんまんか
)
にもせよ、
実
(
じつ
)
は
弁天
(
べんてん
)
も
男子
(
だんし
)
に
見立
(
みたて
)
たいのさ。と
云
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
ると
背後
(
うしろ
)
の
襖
(
ふすま
)
を
開
(
あ
)
けて。浅「
僕
(
ぼく
)
が
弁天
(
べんてん
)
です、
僕
(
ぼく
)
が
弁天
(
べんてん
)
さ。 ...
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此大勢
(
このたいせい
)
を
以
(
もつ
)
て
推算
(
すゐさん
)
すると、
朝鮮
(
てうせん
)
、
臺灣等
(
たいわんとう
)
の
輸入超過
(
ゆにふてうくわ
)
を
合算
(
がつさん
)
しても、
年末迄
(
ねんまつまで
)
には一
億
(
おく
)
六七千
萬圓
(
まんゑん
)
と
云
(
い
)
ふ
大凡
(
おほよそ
)
の
豫想
(
よさう
)
が
付
(
つ
)
いたのであつた。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
三
番目
(
ばんめ
)
には
露國文豪
(
ろこくぶんがう
)
トルストイ
伯
(
はく
)
傑作
(
けつさく
)
「
千古
(
せんこ
)
の
雪
(
ゆき
)
」と
云
(
い
)
ふのと、バンカラ
喜劇
(
きげき
)
小辰
(
こたつ
)
大一座
(
おほいちざ
)
と
云
(
い
)
ふのが、
赤地
(
あかぢ
)
に
白
(
しろ
)
で
染
(
そ
)
め
拔
(
ぬ
)
いてあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
戸外
(
そと
)
には車を待たして置いていかにも
急
(
いそが
)
しい大切な用件を身に帯びてゐると
云
(
い
)
つた
風
(
ふう
)
で一時間もたつかたゝない
中
(
うち
)
に帰つてしまつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
都会の地には洋学と
云
(
い
)
うものは百年も前からありながら、中津は田舎の事であるから、原書は
扨置
(
さてお
)
き、横文字を見たことがなかった。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
ふと、サラ/\と
云
(
い
)
う
衣擦
(
きぬず
)
れの音がしたかと思うと、
背後
(
うしろ
)
の
扉
(
ドア
)
が音もなく開かれた。信一郎が、
周章
(
あわて
)
て立ち上がろうとした時だった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
今晩
(
こんばん
)
の
泊
(
やど
)
に
連參
(
つれまゐ
)
れと申されければ幸藏はおせん與惣次に向ひ願の趣きお取上に
相成
(
あひなり
)
たれば今宵お
泊
(
とまり
)
の
御本陣迄
(
ごほんぢんまで
)
罷
(
まか
)
り出よと
云
(
い
)
ひ
置
(
おき
)
乘輿
(
のりもの
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其道
(
そのみち
)
に志す
事
(
こと
)
深きにつけておのが
業
(
わざ
)
の足らざるを恨み、
爰
(
ここ
)
日本美術国に生れながら今の世に
飛騨
(
ひだ
)
の
工匠
(
たくみ
)
なしと
云
(
い
)
わせん事残念なり
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「ふん、
坊主
(
ばうず
)
か」と
云
(
い
)
つて
閭
(
りよ
)
は
暫
(
しばら
)
く
考
(
かんが
)
へたが、「
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
逢
(
あ
)
つて
見
(
み
)
るから、こゝへ
通
(
とほ
)
せ」と
言
(
い
)
ひ
附
(
つ
)
けた。そして
女房
(
にようばう
)
を
奧
(
おく
)
へ
引
(
ひ
)
つ
込
(
こ
)
ませた。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
A
馬鹿
(
ばか
)
を
云
(
い
)
つちやいかん。
統計
(
とうけい
)
は
神聖
(
しんせい
)
だ。
勝手
(
かつて
)
に
算出
(
さんしゆつ
)
して
堪
(
たま
)
るもんか。それよりか
君
(
きみ
)
、
俺
(
おれ
)
の
今度
(
こんど
)
の
年賀状
(
ねんがじやう
)
の
趣向
(
しゆかう
)
を
見
(
み
)
せてやらう。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
僞
(
いつは
)
りでは
無
(
な
)
けれど
隱
(
か
)
くすとは
何
(
なに
)
を、デハ
私
(
わた
)
しから
申
(
まを
)
しませう
深山
(
みやま
)
がくれの
花
(
はな
)
のお
心
(
こゝろ
)
と
云
(
い
)
ひさして
莞爾
(
につこ
)
とすれば、アレ
笑
(
わら
)
ふては
云
(
い
)
はぬぞよ
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
恐
(
おそ
)
る
可
(
べ
)
き
哉
(
かな
)
、
己
(
おのれ
)
より
三歳
(
みつ
)
弱
(
わか
)
い
山田
(
やまだ
)
が
既
(
すで
)
に
竪琴草子
(
たてごとざうし
)
なる
一篇
(
いつぺん
)
を
綴
(
つゞ
)
つて、
疾
(
とう
)
から
価
(
あたへ
)
を
待
(
ま
)
つ者であつたのは
奈何
(
どう
)
です、
然
(
さう
)
云
(
い
)
ふ物を書いたから
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
フランス人に
云
(
い
)
わせれば
牡蠣
(
かき
)
だって形は感じのいいものではない。ただ牡蠣は水中に住み、蝸牛は地中に住んでいるだけの相違だ。
異国食餌抄
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
同
(
おな
)
じ
式
(
しき
)
、
同
(
おな
)
じ
紋
(
もん
)
。
瓜
(
うり
)
を
二
(
ふた
)
ツの
類型土器
(
るゐけいどき
)
が
各地
(
かくち
)
から
出
(
で
)
るのである。それ
等
(
ら
)
の
數
(
すう
)
から
考
(
かんが
)
へても、
大仕掛
(
おほじかけ
)
を
以
(
もつ
)
て
土器
(
どき
)
を
製造
(
せいざう
)
したと
云
(
い
)
へる。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
母が好きで買つてくる綺堂さんの『半七捕物帳』と
云
(
い
)
つたごく通俗的な探偵物語さへ、それが探偵物であるが故に病床などで時時讀む。
探偵小説の魅力
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
『
蝙蝠
(
かうもり
)
が
猫
(
ねこ
)
を
食
(
た
)
べるかしら?』なんて
云
(
い
)
ひました、それで
愛
(
あい
)
ちやんは、どつちが
何
(
ど
)
うとも
其質問
(
そのしつもん
)
に
答
(
こた
)
へることが
出來
(
でき
)
ませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
私
(
わたくし
)
はこの
時
(
とき
)
始
(
はじ
)
めて、
云
(
い
)
ひやうのない
疲勞
(
ひらう
)
と
倦怠
(
けんたい
)
とを、さうして
又
(
また
)
不可解
(
ふかかい
)
な、
下等
(
かとう
)
な、
退屈
(
たいくつ
)
な
人生
(
じんせい
)
を
僅
(
わづか
)
に
忘
(
わす
)
れる
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
たのである。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『お
前
(
まへ
)
は
亞尼
(
アンニー
)
とか
云
(
い
)
つたねえ、
何
(
なん
)
の
用
(
よう
)
かね。』と
私
(
わたくし
)
は
靜
(
しづ
)
かに
問
(
と
)
ふた。
老女
(
らうぢよ
)
は
虫
(
むし
)
のやうな
聲
(
こゑ
)
で『
賓人
(
まれびと
)
よ。』と
暫時
(
しばし
)
私
(
わたくし
)
の
顏
(
かほ
)
を
眺
(
なが
)
めて
居
(
を
)
つたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そこで君がしっかり摂生をして、直ってしまったところで、何も向うの
耻
(
はじ
)
にはならない。ただ君に警戒を加えたと
云
(
い
)
えば済むのだ。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
で、あたかもそう
云
(
い
)
う際でしたから、これは成る程、ダンスを習うのも悪くはなかろう。もはやナオミも三年前のナオミではない。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それでも
神様
(
かみさま
)
は
何
(
ど
)
うあっても
私
(
わたくし
)
の
願
(
ねが
)
いをおきき
入
(
い
)
れになってくださらないので、その
時
(
とき
)
の
私
(
わたくし
)
の
力落
(
ちからおと
)
しと
云
(
い
)
ったらなかったものです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ウィインで
頗
(
すこぶ
)
る勢力のある一大銀行に、
先
(
ま
)
ずいてもいなくても
差支
(
さしつかえ
)
のない小役人があった。名をチルナウエルと
云
(
い
)
う小男である。
世界漫遊
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ユリウス・ダビット
(著)
八太郎はさう
独語
(
ひとりごと
)
を
云
(
い
)
つて、二匹の子犬を拾ひ上げて、懐の中に入れてやりました。子犬は
温
(
あたたか
)
い懐の中で、
嬉
(
うれ
)
しがつて鼻を鳴らしました。
犬の八公
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
苦吟
(
くぎん
)
、貧窮、流浪、ほかにお金もうけの才覚もできない無能者であるからと
云
(
い
)
って、然し彼が人間通ではないと思うと当らない。
オモチャ箱
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
お父さんに
云
(
い
)
はれて、顔をあげて見ますと、すぐ頭の上のところに、大きな黒い岩が一つ、枯草の中から、のりだすやうにしてゐました。
八の字山
(新字旧仮名)
/
土田耕平
(著)
しかるに
言
(
い
)
おうと
云
(
い
)
う
望
(
のぞみ
)
は、
終
(
つい
)
に
消
(
き
)
えず
忽
(
たちまち
)
にして
総
(
すべて
)
の
考
(
かんがえ
)
を
圧去
(
あっしさ
)
って、こんどは
思
(
おも
)
う
存分
(
ぞんぶん
)
、
熱切
(
ねっせつ
)
に、
夢中
(
むちゅう
)
の
有様
(
ありさま
)
で、
言
(
ことば
)
が
迸
(
ほとばし
)
り
出
(
で
)
る。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「これはことによると——」と辻永は
云
(
い
)
い
澱
(
よど
)
んだ
末
(
すえ
)
「例の三人の青年はユダヤ結社のものにやっつけられたのじゃないかと思う」
地獄街道
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私
(
わたし
)
は
自分
(
じぶん
)
の
不安
(
ふあん
)
と
苦痛
(
くつう
)
を
訴
(
うつた
)
へたが、
其
(
それ
)
も
効
(
かひ
)
はなく、
此
(
この
)
まゝ
秘密
(
ひみつ
)
にしてくれと
云
(
い
)
ふ
妻
(
つま
)
の
哀願
(
あいぐわん
)
を
容
(
い
)
れて、
此事
(
このこと
)
は一
時
(
じ
)
其
(
その
)
まゝに
葬
(
はふむ
)
ることにした。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
学部というものについてこれと
云
(
い
)
った深い考えはなく、どんな
積
(
つも
)
りで医科を選んだものか覚えがないが、べつにこの選択を後悔しなかった。
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
然
(
しか
)
らば
如何
(
いか
)
なる
種類
(
しゆるゐ
)
の
食物
(
しよくもつ
)
が
適當
(
てきたう
)
であるかと
云
(
い
)
ふ
具體的
(
ぐたいてき
)
の
實際問題
(
じつさいもんだい
)
になると、その
解決
(
かいけつ
)
は
甚
(
はなは
)
だ
面倒
(
めんだう
)
になる。
熱國
(
ねつこく
)
と
寒國
(
かんこく
)
では
食
(
しよく
)
の
適否
(
てきひ
)
が
違
(
ちが
)
ふ。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
まち
子
(
こ
)
は、いつまでもいつまでも
誰
(
たれ
)
も
何
(
なに
)
も
云
(
い
)
はなかつたら、その
青白
(
あをしろ
)
い
細
(
ほそ
)
い
葉
(
は
)
の
川柳
(
かはやなぎ
)
を
見
(
み
)
つめてゐたかもしれない。この
川柳
(
かはやなぎ
)
も
古郷
(
こきやう
)
に
多
(
おほ
)
い。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
然
(
しか
)
しそれは
怎的
(
どう
)
でもいゝといふ
云
(
い
)
ひ
擲
(
なぐ
)
りではなくて、
凡
(
すべ
)
てがお
品
(
しな
)
に
對
(
たい
)
して
命令
(
めいれい
)
をするには
勘次
(
かんじ
)
の
心
(
こゝろ
)
は
餘
(
あま
)
り
憚
(
はばか
)
つて
居
(
ゐ
)
たのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
古寺をのぞけば、普通の民家で古の姿をとどめているのはまず
稀有
(
けう
)
と
云
(
い
)
っていいであろう。高畑の道にしても決して平城京の名残ではない。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
「死骸を見るとさも沢山喰ったらしくて体裁が
宜
(
よ
)
くない、」などと
云
(
い
)
い云い普通の人が一つ二つを喰う
間
(
あいだ
)
に五つも六つもペロペロと平らげた。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
この「人妻ゆゑに」の「ゆゑに」は「人妻だからと
云
(
い
)
って」というのでなく、「人妻に
由
(
よ
)
って恋う」と、「恋う」の原因をあらわすのである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「うん、あん時ゃぐうぐう
云
(
い
)
よった。ばってんが、もう
誰
(
だり
)
か醒めとろ。車輛会社もパンクしとらすか知れんくさい。
行
(
い
)
たて見う
行
(
い
)
たて見う。」
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
門徒寺
(
もんとでら
)
と
云
(
い
)
つても
檀家
(
だんか
)
が一
軒
(
けん
)
あるで
無
(
な
)
い、
西本願寺派
(
にしほんぐわんじは
)
の
別院並
(
べつゐんなみ
)
で、京都の岡崎にあるから普通には岡崎御坊で通つて居る。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
余一日、家童、門生の業を
抛
(
なげう
)
ち学を廃するを見、その
故
(
ゆえ
)
を問う。皆
云
(
い
)
う、今日日曜日なり、これをもってかくのごとしと。
日曜日之説
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
「ほんとに、きょうはいい、お天気だなあ」と、先生も感心したように空を見上げて
云
(
い
)
いました。雄二たちは小川のほとりで弁当を食べました。
誕生日
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
とにかく、この人はどこへ持って行っても大丈夫な人だ。
潔癖
(
けっぺき
)
な
倫理的
(
りんりてき
)
な見方からしても
大丈夫
(
だいじょうぶ
)
だし、最も世俗的な意味から
云
(
い
)
っても大丈夫だ。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「上野と
云
(
い
)
えば君、今度の展覧会の真珠塔だがね」友は扇風器を私の方へ向けながら、「何か変った事を聞かないかい」
真珠塔の秘密
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
と。
此
(
こ
)
れ
(一五)
何
(
なに
)
を
以
(
もつ
)
て
稱
(
しよう
)
せられたる。
(一六)
太史公
(
たいしこう
)
曰
(
いは
)
く、
余
(
よ
)
、
箕山
(
きざん
)
に
登
(
のぼ
)
りしに、
其上
(
そのうへ
)
に
蓋
(
けだ
)
し
許由
(
きよいう
)
の
冢
(
つか
)
有
(
あ
)
りと
云
(
い
)
ふ。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
云
漢検準1級
部首:⼆
4画
“云”を含む語句
云々
云付
云懸
云張
云掛
云云
云訳
云附
云出
云合
云爾
仰云
云為
云事
斯々云々
云置
云紛
云放
云兼
云立
...