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一生
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いつしやう
ふりがな文庫
“
一生
(
いつしやう
)” の例文
あゝ、
之
(
これ
)
が
一生
(
いつしやう
)
の
別
(
わか
)
れとなるかも
分
(
わか
)
らぬ。
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
も、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
も、
默
(
だま
)
つて
吾等
(
われら
)
兩人
(
りやうにん
)
の
顏
(
かほ
)
を
眺
(
なが
)
め、
力
(
ちから
)
を
込
(
こ
)
めて
吾等
(
われら
)
の
手
(
て
)
を
握
(
にぎ
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
甲斐
(
かひ
)
のない
一生
(
いつしやう
)
を
送
(
おく
)
るは
眞實
(
しんじつ
)
情
(
なさけ
)
ない
事
(
こと
)
と
考
(
かんが
)
へられ、
我身
(
わがみ
)
の
心
(
こゝろ
)
をため
直
(
なほ
)
さうとはしないで
人
(
ひと
)
ごとばかり
恨
(
うら
)
めしく
思
(
おも
)
はれました。
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
恐らくその
爭鬪
(
さうとう
)
は
一生
(
いつしやう
)
續きませう。けれども
秋々
(
あき/\
)
の
實
(
みの
)
りは、
必
(
かなら
)
ず何ものかを私に
齎
(
もたら
)
してくれるものと
信
(
しん
)
じてゐます。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
牝牛
(
めうし
)
と
小鳥
(
ことり
)
は、
一生
(
いつしやう
)
けんめいに
習
(
なら
)
ひましたが、それでも
覺
(
おぼ
)
えられないのでお
終
(
しまひ
)
にはいやになつてしまひました。
お母さん達
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
すると
何
(
ど
)
うしても
自分
(
じぶん
)
一人
(
ひとり
)
がこんな
窮境
(
きゆうきやう
)
に
陷
(
おちい
)
るべき
理由
(
りいう
)
がない
樣
(
やう
)
に
感
(
かん
)
ぜられた。それから、
斯
(
こ
)
んな
生活
(
せいくわつ
)
状態
(
じやうたい
)
に
甘
(
あま
)
んじて
一生
(
いつしやう
)
を
送
(
おく
)
る
兄夫婦
(
あにふうふ
)
が
如何
(
いか
)
にも
憫然
(
ふびん
)
に
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
ところがあんまり
一生
(
いつしやう
)
けん
命
(
めい
)
あるいたあとは、どうもなんだかお
腹
(
なか
)
がいつぱいのやうな
気
(
き
)
がするのです。そこで
嘉十
(
かじふ
)
も、おしまひに
栃
(
とち
)
の
団子
(
だんご
)
をとちの
実
(
み
)
のくらゐ
残
(
のこ
)
しました。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
おゝ、
船
(
ふね
)
を
焼
(
や
)
いたは
貴様
(
きさま
)
だな。それ
見
(
み
)
ろ、それ
見
(
み
)
ろ。
汝
(
うぬ
)
、
魔物
(
まもの
)
。
山猫
(
やまねこ
)
か、
狒々
(
ひゝ
)
か、
狐
(
きつね
)
か、
何
(
なん
)
だ!
悪魔
(
あくま
)
、
女房
(
にようばう
)
を
奪
(
うば
)
つた
奴
(
やつ
)
。せめて、
俺
(
おれ
)
に、
正体
(
しやうたい
)
を
見
(
み
)
せてくれ。
一生
(
いつしやう
)
の
思出
(
おもひで
)
だ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
僕
(
ぼく
)
の
一生
(
いつしやう
)
の
羅針盤
(
らしんばん
)
を
置
(
おか
)
れたのは
實
(
じつ
)
に
此時
(
このとき
)
です。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
もうけし
心
(
こゝろ
)
お
前
(
まへ
)
さま
大切
(
たいせつ
)
なほどお
案
(
あん
)
じ申さずには
居
(
を
)
りませぬを
忌
(
いま
)
はしや
何
(
なに
)
ごとぞ
一生
(
いつしやう
)
一人
(
ひとり
)
で
世
(
よ
)
を
送
(
おく
)
るの
死
(
し
)
んで
思
(
おも
)
ひを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
何
(
なに
)
をそんなに
一生
(
いつしやう
)
けんめいに
話
(
はな
)
していらつしやるのですか。」と
緑色
(
みどりいろ
)
の
蛙
(
かへる
)
は
聞
(
き
)
きました。そして、
牝牛
(
めうし
)
と
小鳥
(
ことり
)
からそのわけを
聞
(
き
)
くと、
蛙
(
かへる
)
は
眼
(
め
)
をまんまるくして
お母さん達
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
宗助
(
そうすけ
)
と
御米
(
およね
)
の
一生
(
いつしやう
)
を
暗
(
くら
)
く
彩
(
いろ
)
どつた
關係
(
くわんけい
)
は、
二人
(
ふたり
)
の
影
(
かげ
)
を
薄
(
うす
)
くして、
幽靈
(
いうれい
)
の
樣
(
やう
)
な
思
(
おもひ
)
を
何所
(
どこ
)
かに
抱
(
いだ
)
かしめた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「え、
貴下
(
あなた
)
かも
分
(
わか
)
らん、
貴下
(
あなた
)
かも
知
(
し
)
れません。
先生
(
せんせい
)
、
仰有
(
おつしや
)
つて
下
(
くだ
)
さい、
一生
(
いつしやう
)
のお
願
(
ねが
)
ひです。」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
然
(
さ
)
れど、
大佐
(
たいさ
)
よ、
吾等
(
われら
)
は
今
(
いま
)
の
塲合
(
ばあひ
)
に
於
(
おい
)
て、
九死
(
きゆうし
)
に
一生
(
いつしやう
)
をも
得難
(
えがた
)
き
事
(
こと
)
をば
疾
(
と
)
くに
覺悟
(
かくご
)
せり。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
私
(
わたし
)
は
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
あの
方
(
かた
)
はこれからの
御出世前
(
ごしゆつせまへ
)
一生
(
いつしやう
)
を
暗黒
(
くらやみ
)
にさせましてそれで
私
(
わたし
)
は
滿足
(
まんぞく
)
に
思
(
おも
)
はれやうか、おゝ
厭
(
いや
)
な
事
(
こと
)
恐
(
おそ
)
ろしい、
何
(
なん
)
と
思
(
おも
)
ふて
私
(
わたし
)
は
逢
(
あ
)
ひに
出
(
で
)
て
來
(
き
)
たか
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
幼君
(
えうくん
)
きつとならせ
給
(
たま
)
ひて、「
決
(
けつ
)
して
出
(
い
)
づることあひならず
一生
(
いつしやう
)
其中
(
そのなか
)
にて
暮
(
くら
)
すべし」と
面
(
おもて
)
を
正
(
たゞ
)
してのたまふ
氣色
(
けしき
)
、
戲
(
たはむれ
)
とも
思
(
おも
)
はれねば、
何某
(
なにがし
)
餘
(
あまり
)
のことに
言
(
ことば
)
も
出
(
い
)
でず、
顏
(
かほ
)
の
色
(
いろ
)
さへ
蒼
(
あを
)
ざめたり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
宗助
(
そうすけ
)
はそんな
擂鉢
(
すりばち
)
の
底
(
そこ
)
で
一生
(
いつしやう
)
を
過
(
すご
)
す
人
(
ひと
)
の
運命
(
うんめい
)
ほど
情
(
なさけ
)
ないものはあるまいと
考
(
かんが
)
へた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一生
(
いつしやう
)
を
箱入
(
はこい
)
りらしく
暮
(
く
)
らさせんとにや、さすれば
此歌
(
このうた
)
は
無心
(
むしん
)
に
書
(
か
)
きたるものにて
半文
(
はんもん
)
の
價値
(
ねうち
)
もあらず、
否
(
いな
)
この
優美
(
いうび
)
の
筆
(
ふで
)
のあとは
何
(
なん
)
としても
破廉耻
(
はれんち
)
の
人
(
ひと
)
にはあらじ
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
最
(
も
)
う
目
(
め
)
が
見
(
み
)
えぬ、
一生
(
いつしやう
)
の
大難
(
たいなん
)
でござりますと、
御新姐樣
(
ごしんぞさま
)
をお
拜
(
をが
)
み
申
(
まを
)
して、
此
(
こ
)
の二十
里
(
り
)
先
(
さき
)
の
大巖
(
おほいは
)
の
不動樣
(
ふどうさま
)
と
申
(
まを
)
すのへ、お
籠
(
こも
)
りの
願掛
(
ぐわんが
)
けに
參
(
まゐ
)
りたい、と
泣
(
な
)
いて
見
(
み
)
せて、
最
(
も
)
う
其
(
そ
)
れまでにも
毎々
(
まい/\
)
の
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
たとへには
三歳兒
(
みつご
)
に
淺瀬
(
あさせ
)
と
言
(
い
)
ひますけれど、
私
(
わたし
)
の
身
(
み
)
の
一生
(
いつしやう
)
を
教
(
をし
)
へたのはまだ
物
(
もの
)
を
言
(
い
)
はない
赤
(
あか
)
ん
坊
(
ばう
)
でした。
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
店賃
(
たなちん
)
の
言譯
(
いひわけ
)
ばかり
研究
(
けんきう
)
をして
居
(
ゐ
)
ないで、
一生
(
いつしやう
)
に一
度
(
ど
)
は
自分
(
じぶん
)
の
住
(
す
)
む
家
(
いへ
)
を
買
(
か
)
へ。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
百人前
(
ひやくにんまへ
)
の
仕事
(
しごと
)
をしたからとつて
褒美
(
はうび
)
の
一
(
ひと
)
つも
出
(
で
)
やうでは
無
(
な
)
し、
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
まで
一寸法師
(
いつすんぼし
)
の
言
(
い
)
はれつゞけで、それだからと
言
(
い
)
つて
一生
(
いつしやう
)
經
(
た
)
つても
此
(
この
)
身長
(
せい
)
が
延
(
の
)
びやうかい
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
深夜
(
しんや
)
に、
可恐
(
おそろし
)
い
黄金蛇
(
こがねへび
)
の、カラ/\と
這
(
は
)
ふ
時
(
とき
)
は、
土蠻
(
どばん
)
でさへ、
誰
(
だれ
)
も
皆
(
みな
)
耳
(
みゝ
)
を
塞
(
ふさ
)
ぐ……
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
には
何
(
ど
)
うか
知
(
し
)
らない……そんな
果敢
(
はかな
)
い、
一生
(
いつしやう
)
奴隷
(
どれい
)
に
買
(
か
)
はれた
身
(
み
)
だのに、一
度
(
ど
)
も
泣
(
な
)
いた
事
(
こと
)
を
見
(
み
)
ないと
云
(
い
)
ふ
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それだから
幾度
(
いくど
)
も
幾度
(
いくど
)
も
考
(
かんが
)
へては
己
(
お
)
れはもう
一生
(
いつしやう
)
誰
(
だ
)
れにも
逢
(
あ
)
ふ
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ない
位
(
くらゐ
)
なら
今
(
いま
)
のうち
死
(
し
)
んで
仕舞
(
しま
)
つた
方
(
はう
)
が
氣樂
(
きらく
)
だと
考
(
かんが
)
へるがね、それでも
慾
(
よく
)
があるから
可笑
(
をか
)
しい
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたし
)
は
冷汗
(
ひやあせ
)
を
流
(
なが
)
して、
一生
(
いつしやう
)
足袋
(
たび
)
を
斷
(
た
)
たうと
思
(
おも
)
つた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
もうお
目
(
め
)
にかゝる
事
(
こと
)
は
一生
(
いつしやう
)
出來
(
でき
)
ぬので
御座
(
ござ
)
んするか、それは
私
(
わたし
)
が
惡
(
わる
)
う
御座
(
ござ
)
りました、
私
(
わたし
)
が
惡
(
わる
)
いに
相違
(
さうゐ
)
ござんせぬけれど、それは
兄樣
(
にいさま
)
が、
兄
(
あに
)
が、あゝ
誰
(
た
)
れにも
濟
(
す
)
みませぬ
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
(
なに
)
ごとぞ
飽
(
あ
)
くまで
優
(
やさ
)
しき
孝行
(
かう/\
)
のこヽろに
似
(
に
)
す、
父君
(
ちヽぎみ
)
母君
(
はヽぎみ
)
が
苦勞
(
くらう
)
の
種
(
たね
)
の
嫁
(
よめ
)
いりの
相談
(
さうだん
)
かけ
給
(
たま
)
ふごとに、
我
(
わが
)
まヽながら
私
(
わたく
)
し
一生
(
いつしやう
)
ひとり
住
(
ず
)
みの
願
(
ねが
)
ひあり、
仰
(
おふ
)
せに
背
(
そむ
)
くは
罪
(
つみ
)
ふかけれど
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
八重
(
やへ
)
さぞ
打
(
うち
)
つけなと
惘
(
あき
)
れもせんが
一生
(
いつしやう
)
の
願
(
ねが
)
ひぞよ
此心
(
このこゝろ
)
傳
(
つた
)
へては
給
(
たま
)
はるまじや
嬉
(
うれ
)
しき
御返事
(
おへんじ
)
聞
(
き
)
きたしとは
努々
(
ゆめ/\
)
思
(
おも
)
はねど
誰
(
た
)
れ
故
(
ゆゑ
)
みじかき
命
(
いのち
)
ぞとも
知
(
し
)
られて
果
(
は
)
てなば
本望
(
ほんもう
)
ぞかしと
打
(
うち
)
しほるれば
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたし
)
はこれから
内職
(
ないしよく
)
なり
何
(
なん
)
なりして
亥之助
(
いのすけ
)
が
片腕
(
かたうで
)
にもなられるやう
心
(
こゝろ
)
がけますほどに、
一生
(
いつしやう
)
一人
(
ひとり
)
で
置
(
お
)
いて
下
(
くだ
)
さりませとわつと
聲
(
こゑ
)
たてるを
噛
(
かみ
)
しめる
襦袢
(
じゆばん
)
の
袖
(
そで
)
、
墨繪
(
すみゑ
)
の
竹
(
たけ
)
も
紫竹
(
しちく
)
の
色
(
いろ
)
にや
出
(
いづ
)
ると
哀
(
あは
)
れなり。
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
又
(
また
)
斯
(
か
)
ういふ
旦那
(
だんな
)
さまを
態
(
わざ
)
と
見
(
み
)
たてゝ
私
(
わたし
)
の
一生
(
いつしやう
)
を
苦
(
くる
)
しませて
下
(
くだ
)
さるかと
思
(
おも
)
ふと
實家
(
じつか
)
の
親
(
おや
)
、まあ
親
(
おや
)
です、それは
恩
(
おん
)
のある
伯父樣
(
をぢさま
)
ですけれども
其人
(
そのひと
)
の
事
(
こと
)
も
恨
(
うら
)
めしいと
思
(
おも
)
ひまするし、
第一
(
だいいち
)
犯
(
をか
)
した
罪
(
つみ
)
も
無
(
な
)
い
私
(
わたし
)
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
是
(
これ
)
より
以後
(
いご
)
の
一生
(
いつしやう
)
五十
年
(
ねん
)
姫樣
(
ひめさま
)
には
指
(
ゆび
)
もさすまじく、
况
(
まし
)
て
口外
(
こうぐわい
)
夢
(
ゆめ
)
さら
致
(
いた
)
すまじけれど、
金
(
かね
)
ゆゑ
閉
(
と
)
ぢる
口
(
くち
)
には
非
(
あら
)
ず、
此金
(
これ
)
ばかりはと
恐
(
おそ
)
れげもなく、
突
(
つき
)
もどして
扨
(
さて
)
つくづくと
詫
(
わ
)
びけるが、
歸邸
(
きてい
)
その
儘
(
まヽ
)
の
暇乞
(
いとまごひ
)
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そこねもして
愛想
(
あいそ
)
づかしの
種
(
たね
)
にもならば
云
(
い
)
はぬに
増
(
まさ
)
る
愁
(
つ
)
らさぞかし
君
(
きみ
)
さまこそ
無情
(
つれなし
)
とも
思
(
おも
)
ふ
心
(
こゝろ
)
に二
ツ
は
無
(
な
)
し
不孝
(
ふかう
)
か
知
(
し
)
らねど
父樣
(
とゝさま
)
母
(
はゝ
)
さま
何
(
なん
)
と
仰
(
おほ
)
せらるゝとも
他處
(
よそ
)
ほかの
誰
(
た
)
れ
良人
(
をつと
)
に
持
(
もつ
)
べき
八重
(
やへ
)
は
一生
(
いつしやう
)
良人
(
をつと
)
は
持
(
も
)
たずと
云
(
い
)
ふものから
我
(
わ
)
が
身
(
み
)
とは
自
(
おのづか
)
ら
異
(
ことな
)
りて
關係
(
かゝ
)
はることなく
心安
(
こゝろやす
)
かるべし
浦山
(
うらやま
)
しやと
浦山
(
うらやま
)
るゝ
我
(
われ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“一生”の意味
《名詞・形容動詞》
一 生(いっしょう)
生まれてから死ぬまでの間。
(出典:Wiktionary)
“一生(
人生
)”の解説
人生(じんせい)とは、人がこの世で生きていくこと。人の、この世に生きている間。あるいは、この世で生きている間に経験することなどである。「人の一生」「生涯」などとも言う。
(出典:Wikipedia)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“一生”で始まる語句
一生懸命
一生涯
一生奉公
一生作
一生一品
一生末生
一生用不尽
一生之間能荘厳