“紫竹”の読み方と例文
読み方割合
しちく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こと紫竹しちくとか申した祖父は大通だいつうの一人にもなつて居りましたから、雛もわたしのではございますが、中々見事に出来て居りました。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
と呟いて、何十年間の道境三昧のを出て、京都紫竹しちく村のたかみねの陣屋で、初めて、大御所にえっしたのであった。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
竹になりたや紫竹しちくだけ、元は尺八、中は笛、末はそもじの筆の軸……思いまいらせそろかしく。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)