“九死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゅうし66.7%
きゆうし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしあのまま殺さないで置いたなら今の備後屋びんごやの女房の話のように、私の妻もどんな機会で九死きゅうし一生いっしょうを得たかも知れない。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
思いがけなき熊の助勢にお町は九死きゅうしさかいのがれ、熊の脊に負われて山奥深く逃げ延びました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
けれど、わたくしつね確信かくしんしてます、てんには一種いつしゆ不思議ふしぎなるちからがあつて、こゝろうつくしきひとは、屡々しば/″\九死きゆうし塲合ばあひひんしても、意外いぐわい救助すくひことのあるものです。
れど、大佐たいさよ、吾等われらいま塲合ばあひおいて、九死きゆうし一生いつしやうをも得難えがたことをばくに覺悟かくごせり。