“きゅうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
九紫25.0%
臼歯20.0%
窮死20.0%
九死10.0%
九四5.0%
休止5.0%
弓矢5.0%
救使5.0%
5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たまたま、六白ろっぱくだとか九紫きゅうしだとかいい出す老人があると、旧弊人として若い者から大いに笑われた。
改善は頭から (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
かく噛み噛みたるためにや咀嚼にもっとも必要なる第一の臼歯きゅうし左右共にやうやうにそこなはれてこの頃は痛み強く少しにても上下の歯をあはす事出来難くなりぬ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
奈良原到翁はその極端な清廉潔白と、過激に近い直情径行が世にれられず、明治以後の現金主義な社会の生存競争場裡に忘却されて、窮死きゅうしした志士である。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
思いがけなき熊の助勢にお町は九死きゅうしさかいのがれ、熊の脊に負われて山奥深く逃げ延びました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
進むべくして進み、辞すべくして辞する、その事に処するに、綽々しゃくしゃくとして余裕があった。抽斎のかん九四きゅうしを説いたのは虚言ではない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
おして“テレビ休止きゅうし”にしているじゃないか。困った坊やだ。おいポコちゃん、ポコちゃん。そうしていちゃこまるじゃないか
宇宙の迷子 (新字新仮名) / 海野十三(著)
道衍のこうを燕王に薦むるに当りてや、燕王ず使者をしてこうとも酒肆しゅしに飲ましめ、王みずから衛士の儀表堂々たるもの九人にまじわり、おのれまた衛士の服を服し、弓矢きゅうしりて肆中しちゅうに飲む。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
細き声またいわく、「自然の法則とは神の意なり。いかずちは彼の声にして嵐は彼の口笛なり、然り、死もまた彼の天使にして彼が彼の愛するものを彼の膝下しっかに呼ばんとする時つかわし賜う救使きゅうしなり」
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
一、朝食、焼飯にて仕り候て、梅干相添もうし、先づ梅干を先へきゅうし候て、後に焼飯給申すべく候。
厳島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)