“きうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
急就50.0%
急駛25.0%
休止25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
依之増修ぞうしうせつに於て此事はかの書に見しとおぼえしも、其書を蔵せざれば急就きうしの用にべんぜず、韈癬べつせんするが多し。かつ浅学せんがくなれば引漏ひきもらしたるもいと多かるべし。
けい、直徑大凡おほよそ七八町、岩石の奇なるものを屏風岩びやうぶいは硯岩すゞりいは烏帽子岩ゑぼしいは蓮華石れんげいし浦島釣舟岩うらしまつりふねいはと爲し、其水のきたるや、沈々として聲無く、其色の深碧にして急駛きうしせる、そゞろにわれの心を惹きぬ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
わが最初の寓目ぐうもくの感は如何いかん、われは唯前山ぜんざんの麓に沿うて急駛きうし奔跳ほんてうせる一道の大溪とかたはらに起伏出沒する數箇の溪石とを認めしに過ぎざりしといへども、しかもその鏘々さう/\として金石を鳴らすが如き音は
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
きでないかあのものしづかなかけひおとを。とほりにゆき眞白ましろやまつもつてゐる。そして日蔭ひかげはあらゆるものの休止きうし姿すがたしづかにさむだまりかへつてゐる。
日の光を浴びて (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)