臼歯きゅうし)” の例文
旧字:臼齒
草食獣そうしょくじゅうにある臼歯きゅうしもあれば肉食類の犬歯もある。混食をしているのが人類には一番自然である。そう出来てるのだから仕方ない。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
かく噛み噛みたるためにや咀嚼にもっとも必要なる第一の臼歯きゅうし左右共にやうやうにそこなはれてこの頃は痛み強く少しにても上下の歯をあはす事出来難くなりぬ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
現在オイリと称してひなの節供などに、豆と米粒と霰餅あられもちとを併せて炒ったのを食うのが是に近く、ただ一方では臼のかわりの役目を、各人の臼歯きゅうしに委譲しただけの相違である。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
信忠は四、五日前から、奥の臼歯きゅうしを病んでいた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
でその中四枚が門歯四枚が犬歯それから残りが臼歯きゅうしと智歯です。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)