見舞みまひ)” の例文
サ買つてたよ。源「アヽ、有難ありがたう。金「サ、おんでげるからおべ、それだけはお見舞みまひかた/″\わつし御馳走ごちそうしてげるから。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
……「やあ」と洋杖ステツキをついてまつて、中折帽なかをればうつたひとがある。すぐにわたし口早くちばや震災しんさい見舞みまひ言交いひかはした。花月くわげつ平岡權八郎ひらをかごんぱちらうさんであつた。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
火事くわじ見舞みまひ間際まぎはに、こまかい地圖ちづして、仔細しさい町名ちやうめい番地ばんち調しらべてゐるよりも、ずつとはなれた見當違けんたうちがひ所作しよさえんじてゐるごとかんじた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
はやるほどなほ落附おちつきてお友達ともだちたれさま御病氣ごびやうきときく格別かくべつなかひとではあり是非ぜひ見舞みまひまをしたくぞんじますがと許容ゆるし
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つまたゞ一人ひとりあにであれば、あたことならみづか見舞みまひもし、ひさしぶりに故山こざんつきをもながめたいとの願望ねがひ丁度ちやうど小兒せうにのこともあるので、しからばこの機會をりにといふので
三日みつかあひだ城内じやうないりでございまして、やうや歸宅きたくいたしますと町方まちかた病家びやうかから、見舞みまひ催促さいそくるやうで、其處そこをどうにかけてまゐりました。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
中食後ちゆうじきごミハイル、アウエリヤヌヰチはちやを四半斤はんぎんと、マルメラドを一きん持參つて、かれところ見舞みまひた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
本所ほんじよも同じやうに所々しよ/\出水しゆつすゐしたさうで、蘿月らげつはおとよの住む今戸いまど近辺きんぺんはどうであつたかと、二三日ぎてから、所用しよゝうの帰りの夕方ゆふがた見舞みまひに来て見ると、出水でみづはうは無事であつたかはりに、それよりも
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
忘れはせぬ然乍さりながら娘も覺悟の上なれば兎も角もいづれへ成とて好方よきかたへ奉公させて下されと只管ひたすらたのめば長庵は然ば是非なし明日あしたにも吉原の病家へ見舞みまひがてらゆく程によき口を尋ね見ん先今晩こんばんやすまれよと兩人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
衣絵きぬゑさんのもうくなるまへだつた——たしか、三めであつたとおもふ……従弟いとこ細君さいくん見舞みまひつたとき音信たよりであつた。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
有難ありがたぞんじます、毎度まいど御親切ごしんせつにお見舞みまひくだすつて。金「おまへさん医者いしやかゝつたらうです。源「いえかゝりませぬ。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
番町ばんちやう旦那樣だんなさまいでくよりゆき兄樣にいさんがお見舞みまひくだされたとへど、かほよこにして振向ふりむかうともせぬ無禮ぶれいを、つねならばいかりもすべきことなれど、あゝ、てゝいてください
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つゞいてダリユシカもなんともへぬかなしそうなかほをして、一時間じかん旦那だんな寐臺ねだいそばじつたつまゝで、れからハヾトフもブローミウム加里カリびんつて、猶且やはり見舞みまひたのである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ところが丁度ちやうど玄竹げんちくつてさいはひなことには、多田院別當ただのゐんべつたう英堂和尚えいだうをしやう病氣びやうきになつて、開帳中かいちやうちうのことだから、はや本復ほんぷくさせないとこまるといふので、玄竹げんちくのところへ見舞みまひもとむる別人べつじんた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
越前守殿打聞れ扨々さて/\汝等は理も非も知らざるまことに無法者なる哉汝只今何と申せしぞ去年の四月只一度見舞みまひしのみと申したるにはあらずや然れば母の容體ようだい今頃は氣力衰へたるか増たるかは知らざる成べし然るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
だい一、病中びやうちうは、取乱とりみだした姿すがたせるのを可厭いやがつて、見舞みまひくのをことはられた自分じぶんではないか。——これわるい。こんなところを。あゝ、まない。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
裏猿楽町うらさるがくちやう番地ばんち御転住ごてんぢうになつたといふ事でございますから、一寸ちよつといへ見舞みまひにあがるんですが、どうもなに貴方あなたのお座敷ざしきへ出すやうな話がないので、つい御無沙汰ごぶさたいたしました。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
をり暫時しばしかんがへ居しが去年の四月ごろと覺え候と申立る此時越前守殿は彌吉に向はれ彌吉其方は一度も見舞みまひに參らざりしやと尋ねらるれば彌吉は大に赤面せきめんなし私し事は日々出入場の用向繁多はんたにて存じながら不沙汰致し粂を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つみつくりなれわれゆゑにひと二人ふたりまでおなおもひにくるしむともいざやしらがき若葉わかばつゆかぜにゆふぐれの散歩さんぽがてら梨本なしもとむすめ病氣びやうきにて別莊べつそう出養生でやうじやうとや見舞みまひてやらんとてしばおとづれしにお八重やへはじめて對面たひめんしたりはゞはんの千言百言ちこともゝことうさもつらさもむねみておんともはず義理ぎりとも
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
見舞みまひはお見合みあはせくだされたく、差繰さしくつてまをすやうながら、唯今たゞいまにもおくださること当人たうにんよくぞんじ、とく貴兄きけいたいしては……とおもむきであつた。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
毎日々々けない黒胡麻くろごまべて糞詰ふんづまりになるから牛が加減かげんが悪くなつて、御所内ごしよない主殿寮とのものれう牛小屋うしごやがありまして、なかりますと、牛の仲間が見舞みまひまゐりました
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
あしすそへ、素直まつすぐそろへたつきり兩手りやうてわきしたけたつきり、でじつとして、たゞ見舞みまひえます、ひらきくのを、便たよりにして、入口いりくちはうばかり見詰みつめてました。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
これから何方どちららつしやる?……なに病院びやうゐんへお見舞みまひのやうにお見受みうまをします。……失禮しつれいですが、」
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すでに、大地震おほぢしん當夜たうやから、野宿のじゆくゆめのまださめぬ、四日よつか早朝さうてう眞黒まつくろかほをして見舞みまひた。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
よつツのはしやはらかにむすんだなかから、大輪おほりん杜若かきつばたはなのぞくも風情ふぜいで、緋牡丹ひぼたんも、白百合しらゆりも、きつるいろきそうてうつる。……盛花もりばなかごらしい。いづれ病院びやうゐん見舞みまひしなであらう。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
翌朝あけのあさはや握飯にぎりめしこしらへ、たけかはつゝみにて、坊様ばうさま見舞みまひきつけ…もやなかかげもねえだよ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ひやかしたが、元来ぐわんらい衣裳鞄いしやうかばん催促さいそくではない、ホツキがひ見舞みまひたのだから、其次第そのしだい申述まをしのべるところへ……また近処きんじよから、おなじく、氷砂糖こほりざたう梅干うめぼし注意連ちういれん女性によしやうきたくははつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
今時分いまじぶん、こんなところへ、運動會うんどうくわいではありますまい。矢張やつぱ見舞みまひか、それとも死體したい引取ひきとりくか、どつちみちたのもしさうなのは、そのばあさんの、晃乎きらりむねけた、金屬製きんぞくせい十字架じふじかで。——
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
淺草邊あさくさへん病人びやうにん見舞みまひに、あさのうちかけた家内かないが、四時頃よじごろ、うすぼんやりして、唯今たゞいまかへつた、見舞みまひつてた、病人びやうにんきさうな重詰ぢうづめものと、いけばなが、そのまゝすわつたまへかけのそばにある。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もう翌日よくじつ本郷ほんがうから見舞みまひてくれたともだちがつてた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
小休こやすみあひだ毎日まいにちづつ、見舞みまひかへるのがれいであつた。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いづれも厚情こうじやう懇切こんせつのお見舞みまひである。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)