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牛小屋
行ってみると、
働き
者の
利助さんは、まだ
牛小屋の
中のくらやみで、ごそごそと
何かしていました。
毎日々々
食べ
附けない
黒胡麻を
食べて
糞詰りになるから牛が
加減が悪くなつて、
御所内の
主殿寮に
牛小屋がありまして、
其の
中に
寐て
居りますと、牛の仲間が
見舞に
参りました
あと二三
人だけ
殘つたのが
一人々々、
牛小屋から
掴み
出されて、
果しも
知らない
海の
上を、
二十日目に
島一つ、
五十日目に
島一つ、
離れ/″\に
方々へ
賣られて
奴隷に
成りました。