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今夜
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こんや
ふりがな文庫
“
今夜
(
こんや
)” の例文
「ここから、
北
(
きた
)
へ、
北
(
きた
)
へと
飛
(
と
)
んでゆけば、その
地方
(
ちほう
)
へ
出
(
で
)
られるような
気
(
き
)
がする。ゆくなら
今夜
(
こんや
)
にでも、すぐに
立
(
た
)
とうではないか。」
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
妹無事とあるのは偽はりで、
今夜
(
こんや
)
轢死のあつた時刻に妹も死んで仕舞つた。さうして其妹は即ち三四郎が池の
端
(
はた
)
で逢つた女である。……
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
箆棒
(
べらぼう
)
、そんなことされつかえ、
踊
(
をどり
)
なんざあ
後
(
あと
)
幾日
(
いくか
)
だつてあらあ、
今夜
(
こんや
)
らつから
行
(
え
)
かねえつたつてえゝから、
他人
(
ひと
)
に
云
(
ゆ
)
はれつとはあ
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
武生
(
たけふ
)
の
富藏
(
とみざう
)
が
受合
(
うはあ
)
ひました、
何
(
なん
)
にしろお
泊
(
とま
)
んなすつて、
今夜
(
こんや
)
の
樣子
(
やうす
)
を
御覽
(
ごらう
)
じまし。
此
(
こ
)
の
雪
(
ゆき
)
の
止
(
や
)
むか
止
(
や
)
まぬかが
勝負
(
しようぶ
)
でござります。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
何
(
な
)
んと
奇妙
(
きめう
)
ではありませんか、これ
等
(
ら
)
が
天
(
てん
)
の
紹介
(
ひきあはせ
)
とでも
云
(
い
)
ふものでせう、
實
(
じつ
)
は
私
(
わたくし
)
の
妻子
(
さいし
)
も、
今夜
(
こんや
)
の
弦月丸
(
げんげつまる
)
で
日本
(
につぽん
)
へ
皈國
(
かへり
)
ますので。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
折角
(
せっかく
)
の
御親切
(
ごしんせつ
)
でおますが、いったんお
返
(
かえ
)
ししょうと、
持
(
も
)
って
参
(
さん
)
じましたこの
帯
(
おび
)
、また
拝借
(
はいしゃく
)
させて
頂
(
いただ
)
くとしましても、
今夜
(
こんや
)
はお
返
(
かえ
)
し
申
(
もう
)
します
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
あゝ、
俺
(
おれ
)
は
今
(
いま
)
までに
戀
(
こひ
)
をしたか? やい、
眼
(
まなこ
)
よ、せなんだと
誓言
(
せいごん
)
せい!
今夜
(
こんや
)
といふ
今夜
(
こんや
)
までは、
眞
(
まこと
)
の
美人
(
びじん
)
をば
見
(
み
)
なんだわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「でも
今夜
(
こんや
)
、グリンミンゲ城は
灰色
(
はいいろ
)
ネズミの手におちてしまうでしょう。」と、コウノトリはため息をつきながら言いました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
もうこの上
和尚
(
おしょう
)
さんに
頼
(
たの
)
んでみたところで、とてもむだだから、
今夜
(
こんや
)
みんなでそろって
和尚
(
おしょう
)
さんの
所
(
ところ
)
へ行くことはよそう。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
一応は
私
(
わし
)
が意見しますよ、若い
中
(
うち
)
は迷ふだけに
却
(
かへ
)
つて
始末
(
しまつ
)
のいゝものさ。
今夜
(
こんや
)
にでも
明日
(
あした
)
にでも
長吉
(
ちやうきち
)
に遊びに来るやうに
云
(
い
)
つて置きなさい。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
今、浜べに立って見わたすに、
海上
(
かいじょう
)
に大きい旗のような雲があって、それに赤く
夕日
(
ゆうひ
)
の光が差している。この様子では、多分
今夜
(
こんや
)
の月は
明月
(
めいげつ
)
だろう。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
長い間
待
(
ま
)
っていなければならないことが多かった。⦅もう
今夜
(
こんや
)
は歌わないんだな……⦆とクリストフが思ってる
頃
(
ころ
)
、やっと小父は歌い
出
(
だ
)
すのだった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
さて、ご
主君
(
しゅくん
)
は、そのほうのびわの
名声
(
めいせい
)
をおききになり、
今夜
(
こんや
)
はぜひ、そのほうの、とくいの
壇
(
だん
)
ノ
浦
(
うら
)
の一
曲
(
きょく
)
をきいて、むかしをしのぼうとされている。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
この
夫人
(
ふじん
)
も
美
(
うつく
)
しいが、LI
子
(
こ
)
がゐたら、これも一
際
(
きわ
)
目
(
め
)
に
立
(
た
)
つであらうことを
想像
(
そうぞう
)
したりしたが、しかし
今夜
(
こんや
)
LI
子
(
こ
)
のゐないことは
反
(
かへ
)
つて
自由
(
じゆう
)
であつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
合點
(
がてん
)
がいつたら
何事
(
なにごと
)
も
胸
(
むね
)
に
納
(
おさ
)
めて、
知
(
し
)
らぬ
顏
(
かほ
)
に
今夜
(
こんや
)
は
歸
(
かへ
)
つて、
今
(
いま
)
まで
通
(
どほ
)
りつゝつしんで
世
(
よ
)
を
送
(
おく
)
つて
呉
(
く
)
れ、お
前
(
まへ
)
が
口
(
くち
)
に
出
(
だ
)
さんとても
親
(
おや
)
も
察
(
さつ
)
しる
弟
(
おとゝ
)
も
察
(
さつ
)
しる
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
その
晩
(
ばん
)
、
暑
(
あつ
)
さを
拂
(
はら
)
ふ
凉雨
(
れうう
)
が
來
(
き
)
た、
昨夜
(
ゆうべ
)
猫
(
ねこ
)
のために十
分
(
ぶん
)
に
寢
(
ね
)
られなかつた
入
(
い
)
れ
合
(
あは
)
せに
今夜
(
こんや
)
は
熟睡
(
じゆくすゐ
)
しようと
思
(
おも
)
つた。
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
玉
(
たま
)
(
猫
(
ねこ
)
の
名
(
な
)
)が
屹度
(
きつと
)
今夜
(
こんや
)
私
(
わたし
)
を
探
(
さが
)
してよ!
皆
(
みンな
)
が
夕飯
(
ゆうはん
)
時分
(
じぶん
)
に
牛乳皿
(
ぎうにうざら
)
を
出
(
だ
)
してやるのを
憶
(
おぼ
)
えてゝくれゝば
可
(
い
)
いが。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
『
余
(
よ
)
も
其方
(
そち
)
の
面前
(
めんぜん
)
で、この
事
(
こと
)
を
譽
(
ほ
)
めるのは、
今夜
(
こんや
)
が
初
(
はじ
)
めだ。
其方
(
そち
)
とは
何
(
なに
)
かにつけて、
氣
(
き
)
が
合
(
あ
)
ふなう。』
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
聞
(
き
)
き
實事
(
まこと
)
と思ひ然らば我等と
同職
(
どうしよく
)
なれば
委
(
くはし
)
く尋る程ならば
譬
(
たと
)
へ廣き御
城下
(
じやうか
)
でも知ぬ事は有まじ
今夜
(
こんや
)
は
此方
(
このはう
)
に
泊
(
とま
)
り明日
未明
(
みめい
)
より餠屋
仲間
(
なかま
)
を一々尋ね見るべし我も
仲間帳面
(
なかまちやうめん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あの
新治
(
にひばり
)
の
近邊
(
きんぺん
)
の
筑波
(
つくば
)
をとほり
過
(
す
)
ぎて、
今夜
(
こんや
)
で
幾晩
(
いくばん
)
寢
(
ね
)
て
來
(
き
)
たとおもふ、といはれたのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
今夜
(
こんや
)
はじつにこみいった
感情
(
かんじょう
)
が、せまい女の
胸
(
むね
)
ににえくり返ったけれど、ともかくもじっと
堪忍
(
かんにん
)
して、
狂母
(
きょうぼ
)
の死を
告
(
つ
)
げにきてくれた人たちに、それほどに
礼儀
(
れいぎ
)
を失わなかった。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
あなたにお
別
(
わか
)
れしてからの
電車
(
でんしや
)
の
中
(
なか
)
で、私は
今夜
(
こんや
)
はじめて
乘越
(
のりこ
)
しといふ
失敗
(
しつぱい
)
をしました。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
夏
(
なつ
)
の
初
(
はじめ
)
の
旅
(
たび
)
、
僕
(
ぼく
)
は
何
(
なに
)
よりも
是
(
これ
)
が
好
(
すき
)
で、
今日
(
こんにち
)
まで
數々
(
しば/\
)
此
(
この
)
季節
(
きせつ
)
に
旅行
(
りよかう
)
した、
然
(
しか
)
しあゝ
何等
(
なんら
)
の
幸福
(
かうふく
)
ぞ、
胸
(
むね
)
に
樂
(
たの
)
しい、
嬉
(
う
)
れしい
空想
(
くうさう
)
を
懷
(
いだ
)
きながら、
今夜
(
こんや
)
は
彼
(
あ
)
の
娘
(
むすめ
)
に
遇
(
あ
)
はれると
思
(
おも
)
ひながら
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
けれどひいさまは、その上にいきなりからだをのせることはえんりょして、ひとつのベッドの下にはいこんで、ゆかのかたい板の間にごろりとなって、
今夜
(
こんや
)
はあかすつもりでした。
六羽の白鳥
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「ああ、
今夜
(
こんや
)
もまた、あのやぶへ、くさりものをすてにいかなければならないのか。」
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
口惜
(
くや
)
しかつたら
出
(
で
)
て
來
(
き
)
て
不足
(
ふそく
)
を
云
(
い
)
ひたまへ。それともこの
文章
(
ぶんしやう
)
を
僕
(
ぼく
)
は
今夜
(
こんや
)
枕
(
まくら
)
もとへ
置
(
お
)
いて
置
(
お
)
くから、これで
惡
(
わる
)
かつたら、どう
書
(
か
)
いたがいいか、
來
(
き
)
て
一
(
ひと
)
つそれを
僕
(
ぼく
)
に
教
(
をし
)
へてくれたまへ。
「三つの宝」序に代へて
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
が、
今夜
(
こんや
)
は、おまえはつかれているだろうから、ゆっくりやすんだらよかろう。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
今夜
(
こんや
)
あなたのお
父
(
とう
)
さんが、
僕
(
ぼく
)
を
罵倒
(
ばたう
)
して
追
(
お
)
ひ
出
(
だ
)
したのも、
親
(
おや
)
として
無理
(
むり
)
なことではありません。
全
(
まつた
)
く
僕
(
ぼく
)
といふ
男
(
をとこ
)
は、あなたを
何
(
なに
)
ひとつ
幸福
(
かうふく
)
にしてあげる
事
(
こと
)
なんかできない
人間
(
にんげん
)
なんですから……
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
梅紅羅
(
ばいこうら
)
の
軟簾
(
なんれん
)
の中に、
今夜
(
こんや
)
も独り眠つてゐる、淫婦
潘金蓮
(
はんきんれん
)
の
妖
(
あや
)
しい夢。
動物園
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
万一、
今夜
(
こんや
)
お帰りにならなかつたら、あたし覚悟があるからね。
五月晴れ
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
「
今夜
(
こんや
)
、わたしのほうせきを取りに来るというのです」
ふしぎな人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
解熱
(
げねつ
)
の
効
(
かう
)
あるその光、
今夜
(
こんや
)
ここへもさして來て
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
されば
今夜
(
こんや
)
六月の
良夜
(
あたらよ
)
なりとはいへ
在りし日の歌:亡き児文也の霊に捧ぐ
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
今夜
(
こんや
)
も雪が降つてゐる。……
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「そう、そう、
今朝
(
けさ
)
、
拾
(
ひろ
)
って、
逃
(
に
)
がしてやったとんぼは、
今夜
(
こんや
)
も、
寒
(
さむ
)
いが、どうしたでしょう……。」と、お
嬢
(
じょう
)
さんは
思
(
おも
)
いました。
寒い日のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど
賓人
(
まれびと
)
よ、
私
(
わたくし
)
はよく
存
(
ぞん
)
じて
居
(
を
)
ります、
今夜
(
こんや
)
の
弦月丸
(
げんげつまる
)
とかで
御出發
(
ごしゆつぱつ
)
になつては、
奧樣
(
おくさま
)
も、
日出雄樣
(
ひでをさま
)
も、
决
(
けつ
)
して
御無事
(
ごぶじ
)
では
濟
(
す
)
みませんよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
今夜
(
こんや
)
は
御誘
(
おさそ
)
ひ
申
(
まを
)
しますから、
是
(
これ
)
から
夕方
(
ゆふがた
)
迄
(
まで
)
しつかり
御坐
(
おすわ
)
りなさいまし」と
眞面目
(
まじめ
)
に
勸
(
すゝ
)
めたとき、
宗助
(
そうすけ
)
は
又
(
また
)
一種
(
いつしゆ
)
の
責任
(
せきにん
)
を
感
(
かん
)
じた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
今夜
(
こんや
)
はまた、風と
霧雨
(
きりさめ
)
をまじえた、うすら寒い、まっくらな夜です。おまけに、あたりは
刻一刻
(
こくいっこく
)
ときみわるくなってくるではありませんか。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
ヤ、
然
(
さ
)
う
言
(
い
)
へば、
今夜
(
こんや
)
は
遊廓前
(
くるわまへ
)
の
毘沙門樣
(
びしやもんさま
)
のお
裏祭禮
(
うらまつり
)
。あれ、お
聞
(
き
)
きなさりまし、どんどろ/\と、
刻
(
きざ
)
んだ
太鼓
(
たいこ
)
が
聞
(
きこ
)
えます。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「けちなことァおいてくんねえ。
憚
(
はばか
)
ンながら、あしたあさまで
持越
(
もちこ
)
したら、
腹
(
はら
)
が
冷
(
ひ
)
え
切
(
き
)
っちまうだろうッてくれえ、
今夜
(
こんや
)
は
財布
(
さいふ
)
が
唸
(
うな
)
ってるんだ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「ああ、おばあさん。じつはこの
原
(
はら
)
の中で日が
暮
(
く
)
れたので、
泊
(
とま
)
る
家
(
うち
)
がなくって
困
(
こま
)
っている
者
(
もの
)
です。
今夜
(
こんや
)
一晩
(
ひとばん
)
どうかして
泊
(
と
)
めては
頂
(
いただ
)
けますまいか。」
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
今夜
(
こんや
)
はひどく
心持
(
こゝろもち
)
えゝんだよ、えゝよ
本當
(
ほんたう
)
だよ
勘次
(
かんじ
)
さん、お
前
(
めえ
)
草臥
(
くたびれ
)
たんべえな」
更
(
さら
)
にお
品
(
しな
)
は
威勢
(
ゐせい
)
がついていつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お
糸
(
いと
)
は
今夜
(
こんや
)
兼
(
かね
)
てから話のしてある
葭町
(
よしちやう
)
の芸者屋まで
出掛
(
でか
)
けて相談をして来ると
云
(
い
)
ふ事で、
其
(
そ
)
の
道中
(
だうちゆう
)
をば二人一緒に話しながら歩かうと約束したのである。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
チッバ
叔父上
(
をぢうへ
)
、あれは
敵方
(
てきがた
)
のモンタギューでござる。
今夜
(
こんや
)
の
祝典
(
しゅくてん
)
を
辱
(
はづかし
)
めん
惡意
(
あくい
)
を
抱
(
いだ
)
いて
來
(
き
)
をったのでござる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
思
(
おも
)
ふ
事
(
こと
)
は
反對
(
うらはら
)
にお
聞
(
き
)
きになつても
汲
(
く
)
んで
下
(
くだ
)
さるか
下
(
くだ
)
さらぬか
其處
(
そこ
)
ほどは
知
(
し
)
らねど、よし
笑
(
わら
)
ひ
物
(
もの
)
になつても
私
(
わたし
)
は
貴君
(
あなた
)
に
笑
(
わら
)
ふて
頂
(
いたゞ
)
き
度
(
たく
)
、
今夜
(
こんや
)
は
殘
(
のこ
)
らず
言
(
い
)
ひまする
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今夜
(
こんや
)
はどうも思ひがけない手紙を書いてしまひました。どうぞ
御主人樣
(
ごしゆじんさま
)
によろしくお
傳
(
つた
)
へ
下
(
くだ
)
さい。そして、またお近いうちに
是非
(
ぜひ
)
お遊びにいらしつて下さいまし。ではさよなら!
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
『
玄竹
(
げんちく
)
。
今夜
(
こんや
)
は
折
(
お
)
り
入
(
い
)
つて
其方
(
そち
)
に
相談
(
さうだん
)
したいことがある。
怜悧
(
りこう
)
な
其方
(
そち
)
の
智慧
(
ちゑ
)
を
借
(
か
)
りたいのぢや。…まあ一
盞
(
さん
)
傾
(
かたむ
)
けよ。
盃
(
さかづき
)
取
(
と
)
らせよう。』と
言
(
い
)
つて、
但馬守
(
たじまのかみ
)
は
持
(
も
)
つてゐた
盃
(
さかづき
)
を
突
(
つ
)
き
出
(
だ
)
した。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
今夜
(
こんや
)
は
彼
(
あ
)
の
清
(
きよ
)
く
澄
(
す
)
んだ
温泉
(
をんせん
)
に
入
(
はひ
)
られると
思
(
おも
)
ひながら、
此
(
この
)
好時節
(
かうじせつ
)
に
旅行
(
りよかう
)
せんとは。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
社交家
(
しやこうか
)
のM、H
氏
(
し
)
夫人
(
ふじん
)
が、
私達
(
わたしたち
)
のために
何
(
なに
)
か
飲料
(
のみもの
)
でも
斡旋
(
あつせん
)
しやうとして、ボオイに
謀
(
はか
)
つてみたけれど、
今夜
(
こんや
)
の
騒
(
さわ
)
ぎなので、これといふものもなかつた。たゞ
曹達水
(
そうだすい
)
があるばかりであつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
もう、どこへもいってはならぬぞ。わしは、
今夜
(
こんや
)
も
法事
(
ほうじ
)
で、るすをするが、おまえが
使
(
つか
)
いのものに、つれていかれないように、今夜は、おまえのからだを、よくまもっておかねばならぬわい。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
“今夜”の意味
《名詞・形容動詞》
今夜(こんや)
今日の夜。
(出典:Wiktionary)
今
常用漢字
小2
部首:⼈
4画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
“今夜”で始まる語句
今夜中
今夜限