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物音
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ものおと
ふりがな文庫
“
物音
(
ものおと
)” の例文
更
(
ふ
)
け
行
(
ゆ
)
く
閨
(
ねや
)
に
聲
(
こゑ
)
もなく、
凉
(
すゞ
)
しい
目
(
め
)
ばかりぱち/\させて、
鐘
(
かね
)
の
音
(
ね
)
も
聞
(
きこ
)
えぬのを、
徒
(
いたづら
)
に
指
(
ゆび
)
を
折
(
を
)
る、
寂々
(
しん/\
)
とした
板戸
(
いたど
)
の
外
(
そと
)
に、ばさりと
物音
(
ものおと
)
。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
トーマスは
船員
(
せんいん
)
の話をききながらも、まわりの
物音
(
ものおと
)
に気をくばっていた。かすかな風の動きでも、ききのがさないようにしていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
この
物音
(
ものおと
)
を
聞
(
き
)
きつけた
母親
(
ははおや
)
は、なにごとが
起
(
お
)
こったかと
思
(
おも
)
って、
奥
(
おく
)
から
出
(
で
)
てきました。そして、その
次第
(
しだい
)
を
知
(
し
)
ると、たいへんに
怒
(
おこ
)
りました。
めくら星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
長持
(
ながもち
)
の中のしっぺい
太郎
(
たろう
)
は、この
物音
(
ものおと
)
を
聞
(
き
)
くと、くんくん
鼻
(
はな
)
をならして、
低
(
ひく
)
い
声
(
こえ
)
でうなりながら、
今
(
いま
)
にも
飛
(
と
)
びつこうという
身
(
み
)
がまえをしました。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
聞し
周藏
(
しうざう
)
七左衞門の兩人も馳來り勝手より
手燭
(
てしよく
)
を取寄る此時村の
小使
(
あるき
)
三五郎は
臺所
(
だいどころ
)
に
寢
(
ね
)
て居たりしが
物音
(
ものおと
)
に驚き
金盥
(
かなだらひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
此時
(
このとき
)
の
宗助
(
そうすけ
)
に
取
(
と
)
つて、
醫者
(
いしや
)
の
來
(
く
)
るのを
今
(
いま
)
か
今
(
いま
)
かと
待
(
ま
)
ち
受
(
う
)
ける
心
(
こゝろ
)
ほど
苛
(
つら
)
いものはなかつた。
彼
(
かれ
)
は
御米
(
およね
)
の
肩
(
かた
)
を
揉
(
も
)
みながらも、
絶
(
た
)
えず
表
(
おもて
)
の
物音
(
ものおと
)
に
氣
(
き
)
を
配
(
くば
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それからというもの、
青
(
あお
)
い
鬼火
(
おにび
)
も、戦争の
物音
(
ものおと
)
も、舟をしずめる黒い
影
(
かげ
)
も、あらわれなくなりました。しかしまだときどき、ふしぎなことがおこりました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
ふとした
物音
(
ものおと
)
に
駆
(
か
)
け
着
(
つ
)
けたきっかけに、
半年振
(
はんとしぶり
)
で
見
(
み
)
たおせんの
体
(
からだ
)
は、まったく
打
(
う
)
って
変
(
か
)
わった
大人
(
おとな
)
びよう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
るゝ
幾分時
(
いくぶんじ
)
思
(
おも
)
ひ
定
(
さだ
)
めてツト
立
(
たち
)
よりつ
用意
(
ようい
)
の
短刀
(
たんたう
)
とり
直
(
なほ
)
せば
後
(
うしろ
)
の
藪
(
やぶ
)
に
何
(
なに
)
やら
物音
(
ものおと
)
人
(
ひと
)
もや
來
(
き
)
つると
耳
(
みゝ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
甲板
(
かんぱん
)
に
落
(
お
)
ちて
微塵
(
みじん
)
に
碎
(
くだ
)
けた
物音
(
ものおと
)
のしたので、
私
(
わたくし
)
は
急
(
いそ
)
ぎ
振返
(
ふりかへ
)
つて
見
(
み
)
ると、
其處
(
そこ
)
では
今
(
いま
)
しも、二三の
水夫
(
すゐふ
)
が
滑車
(
くわつしや
)
をもつて
前檣
(
ぜんしやう
)
高
(
たか
)
く
掲
(
かゝ
)
げんとした
一個
(
いつこ
)
の
白色燈
(
はくしよくとう
)
——それは
船
(
ふね
)
が
航海中
(
かうかいちゆう
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
鈍
(
にぶ
)
い
巷
(
ちまた
)
の
雜音
(
ざふおん
)
と
入
(
い
)
れ
交
(
まじ
)
つてチヤラチヤラチヤラチヤラと
聞
(
き
)
き
馴
(
な
)
れない
物音
(
ものおと
)
が
聞
(
きこ
)
えて
來
(
き
)
た。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
一たんは、はっと
愕
(
おどろ
)
きましたが、それが
何
(
なに
)
かのお
通報
(
しらせ
)
であろうと
気
(
き
)
がついて
心
(
こころ
)
を
落
(
お
)
ちつけますと、つづいて
瀑布
(
たき
)
の
方向
(
ほうこう
)
に
当
(
あた
)
って、
耳
(
みみ
)
がつぶれるばかりの
異様
(
いよう
)
の
物音
(
ものおと
)
がひびきます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その
日
(
ひ
)
も、
朝
(
あさ
)
早
(
はや
)
く
彼女
(
かのぢよ
)
は
起
(
お
)
き
上
(
あが
)
らうとしたが、
自分
(
じぶん
)
にどう
鞭
(
むち
)
うつて
見
(
み
)
ても、
全身
(
ぜんしん
)
のひだるさには
勝
(
か
)
てなかつた。
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
ると
激
(
はげ
)
しい
眩暈
(
めまひ
)
がした。
周圍
(
しうゐ
)
がシーンとして
物音
(
ものおと
)
がきこえなくなつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
夜の二時頃、
枕辺
(
まくらべ
)
近く
撞
(
どす
)
と云った
物音
(
ものおと
)
に、余は
岸破
(
がば
)
と
刎
(
は
)
ね起きた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
……若葉は
戰
(
そよ
)
ぎ、
一聲
(
いつせい
)
ほのかに、さゞめき低く、
物音
(
ものおと
)
して……
カンタタ
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
油煙たつランプともして
山家集
(
さんかしふ
)
を吾は読み居り
物音
(
ものおと
)
たえつ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
塾
(
じゆく
)
の
山田
(
やまだ
)
は、
湯
(
ゆ
)
に
行
(
い
)
つて、
教場
(
けうぢやう
)
にも
二階
(
にかい
)
にも
誰
(
たれ
)
も
居
(
を
)
らず、
物音
(
ものおと
)
もしなかつた。
枕頭
(
まくらもと
)
へ……ばたばたといふ
跫音
(
あしおと
)
、ものの
近寄
(
ちかよ
)
る
氣勢
(
けはひ
)
がする。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
その
日
(
ひ
)
も、
彼女
(
かのじょ
)
は、ぼんやりと
家
(
いえ
)
の
中
(
なか
)
で、
子供
(
こども
)
のことを
思
(
おも
)
いながらすわっていました。すると
遠
(
とお
)
くの
遠
(
とお
)
くから、
町
(
まち
)
の
物音
(
ものおと
)
が
聞
(
き
)
こえてきました。
春
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
横
(
よこ
)
になって、どうかして
眠
(
ねむ
)
ろうとしましたが、
何
(
なん
)
だか目がさえて
眠
(
ねむ
)
られません、
始終
(
しじゅう
)
外
(
そと
)
の
物音
(
ものおと
)
ばかりに
気
(
き
)
を
取
(
と
)
られて、
胸
(
むね
)
をどきどきさせていました。
山姥の話
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
取な
早々
(
はや/″\
)
用意を致せと
云
(
いふ
)
言葉
(
ことば
)
に隨て然ば御先へと又
短刀
(
たんたう
)
を
持直
(
もちなほ
)
しあはや只今
突立
(
つきたて
)
んとする時亦々
廊下
(
らうか
)
に
物音
(
ものおと
)
凄
(
すさま
)
じく聞えければ越前守何事やらん
今暫
(
いましばら
)
くと忠右衞門を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
けれど
私
(
わたくし
)
は
心付
(
こゝろつ
)
くと、
響
(
ひゞき
)
の
源
(
みなもと
)
は
决
(
けつ
)
して
近
(
ちか
)
い
所
(
ところ
)
ではなく、
四邊
(
あたり
)
がシーンとして
居
(
を
)
るので
斯
(
か
)
く
鮮
(
あざや
)
かに
聽
(
きこ
)
えるものゝ、
少
(
すくな
)
くも三四
哩
(
マイル
)
の
距離
(
へだゝり
)
は
有
(
あ
)
るだらう、
何
(
なに
)
は
兎
(
か
)
もあれ
斯
(
かゝ
)
る
物音
(
ものおと
)
の
聽
(
きこ
)
ゆる
以上
(
いじやう
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
物音
(
ものおと
)
を
聞
(
きゝ
)
つけて
璧隣
(
かべどなり
)
の
小學教員
(
せうがくけふいん
)
の
妻
(
つま
)
、いそがはしく
表
(
おもて
)
より
廻
(
まわ
)
り
來
(
き
)
て、お
歸
(
かへ
)
りに
成
(
なり
)
ましたか、
御新造
(
ごしんぞ
)
は
先刻
(
さきほど
)
、三
時
(
じ
)
過
(
す
)
ぎでも
御座
(
ござ
)
りましたろか、お
實家
(
さと
)
からのお
迎
(
むか
)
ひとて
奇麗
(
きれい
)
な
車
(
くるま
)
が
見
(
み
)
えましたに
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
怪
(
あや
)
しい
客
(
きゃく
)
も
眠
(
ねむ
)
りこんだらしく、
黒馬旅館
(
くろうまりょかん
)
は
物音
(
ものおと
)
ひとつしなくなった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
物音
(
ものおと
)
を
目的
(
めあて
)
に
裏
(
うら
)
へ
回
(
まは
)
ると、三千代は下女と
張物
(
はりもの
)
をしてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
軈
(
やが
)
て
脊戸
(
せど
)
と
思
(
おも
)
ふ
処
(
ところ
)
で
左
(
ひだり
)
に
馬小屋
(
うまごや
)
を
見
(
み
)
た、こと/\といふ
物音
(
ものおと
)
は
羽目
(
はめ
)
を
蹴
(
け
)
るのであらう、もう
其辺
(
そのへん
)
から
薄暗
(
うすぐら
)
くなつて
来
(
く
)
る。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ねこは、しばらくそばの
垣根
(
かきね
)
の
下
(
した
)
にすくんで、なにか、
聞
(
き
)
きなれた
物音
(
ものおと
)
でも
耳
(
みみ
)
にはいらないかと
考
(
かんが
)
え
込
(
こ
)
んでいました。
小ねこはなにを知ったか
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのうちだんだん、
夜
(
よ
)
が
更
(
ふ
)
けて、
夜中近
(
よなかぢか
)
くになりました。するといつどこから出てきたともなく、どやどやと、大ぜい、人だか、
化
(
ば
)
け
物
(
もの
)
だか、
知
(
し
)
れないものの
物音
(
ものおと
)
がしました。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
いよ/\
探險
(
たんけん
)
とは
决心
(
けつしん
)
したものゝ、
實
(
じつ
)
は
薄
(
うす
)
氣味惡
(
きみわる
)
い
事
(
こと
)
で、
一體
(
いつたい
)
物音
(
ものおと
)
の
主
(
ぬし
)
も
分
(
わか
)
らず、また
行
(
ゆ
)
く
道
(
みち
)
にはどんな
災難
(
さいなん
)
が
生
(
しやう
)
ずるかも
分
(
わか
)
らぬので、
私
(
わたくし
)
は
萬一
(
まんいち
)
の
塲合
(
ばあひ
)
を
慮
(
おもんぱか
)
つて、
例
(
れい
)
の
端艇
(
たんてい
)
をば
波打際
(
なみうちぎわ
)
にシカと
繋止
(
つなぎと
)
め
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ちょうは
花
(
はな
)
にとまって、
羽
(
はね
)
を
休
(
やす
)
めたかと
思
(
おも
)
うと、また
舞
(
ま
)
い
上
(
あ
)
がって、
煤煙
(
ばいえん
)
と
物音
(
ものおと
)
で、かきにごされている
空
(
そら
)
を、どこともなく
飛
(
と
)
んで
消
(
き
)
えてしまいました。
青い草
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると
夜中
(
よなか
)
近
(
ちか
)
くなって、どこからか、がやがや、大ぜいやってくる
物音
(
ものおと
)
がしました。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
……
裏町
(
うらまち
)
、
横通
(
よこどほ
)
りも、
物音
(
ものおと
)
ひとつも
聞
(
きこ
)
えないで、
靜
(
しづ
)
まり
返
(
かへ
)
つた
中
(
なか
)
に、
彼方此方
(
あちらこちら
)
の
窓
(
まど
)
から、どしん/\と
戸外
(
おもて
)
へ
荷物
(
にもつ
)
を
投
(
な
)
げて
居
(
ゐ
)
る。
火
(
ひ
)
は
此處
(
こゝ
)
の
方
(
はう
)
が
却
(
かへ
)
つて
押
(
おし
)
つゝまれたやうに
激
(
はげ
)
しく
見
(
み
)
えた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして
町
(
まち
)
を
離
(
はな
)
れて、
野原
(
のはら
)
の
細道
(
ほそみち
)
をたどる
時分
(
じぶん
)
にはまた、
彼
(
か
)
のよい
音色
(
ねいろ
)
が、いろいろの
物音
(
ものおと
)
の
間
(
あいだ
)
をくぐり
抜
(
ぬ
)
けてくるように、
遠
(
とお
)
く
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
から
聞
(
き
)
こえてきました。
青い時計台
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
めくら
星
(
ぼし
)
は、
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
の
頂
(
いただき
)
につきそうになって、この
物音
(
ものおと
)
を
聞
(
き
)
きつけて、さも
寒
(
さむ
)
そうに
身
(
み
)
ぶるいしながら、
青
(
あお
)
い
青
(
あお
)
い
夜
(
よる
)
の
空
(
そら
)
をあてもなく、
無事
(
ぶじ
)
に
過
(
す
)
ぎてゆきます。
めくら星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
地
(
ち
)
の
上
(
うえ
)
は、
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
に
霜
(
しも
)
にとざされていました。けれど、もうそこここに、
人
(
ひと
)
の
動
(
うご
)
く
気
(
き
)
がしたり、
物音
(
ものおと
)
がしはじめました。
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
は、だんだんと
減
(
へ
)
ってゆきました。
ある夜の星たちの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
じっとりこうそうな
目
(
め
)
つきをして
顔
(
かお
)
を
見上
(
みあ
)
げていましたが、やはり、
夜
(
よる
)
になると、
家
(
うち
)
の
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
る
人
(
ひと
)
の
足音
(
あしおと
)
や、
遠
(
とお
)
くの
物音
(
ものおと
)
などを
聞
(
き
)
きつけて、あいかわらずほえたのであります。
おじいさんの家
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
場所
(
ばしょ
)
が
変
(
か
)
わったので、それで
鳴
(
な
)
かないのだろう。なにしろ、この
機械
(
きかい
)
の
音
(
おと
)
がしたり、いろいろな
物音
(
ものおと
)
がしては、
馴
(
な
)
れるまで
鳴
(
な
)
かないのも
無理
(
むり
)
がない。」と、
主人
(
しゅじん
)
は
思
(
おも
)
いました。
からすの唄うたい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
晩
(
ばん
)
のことであります。あちらには、
港
(
みなと
)
のあたりの
空
(
そら
)
をあかあかと
燈火
(
とうか
)
の
光
(
ひかり
)
が
染
(
そ
)
めていました。そして、
汽笛
(
きてき
)
の
音
(
おと
)
や、いろいろの
物音
(
ものおと
)
が、こちらの
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
まで
流
(
なが
)
れてきました。
生きた人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
静
(
しず
)
かな、
夜
(
よる
)
などは、
物音
(
ものおと
)
ひとつ
聞
(
き
)
こえず、まったくさびしい
田舎
(
いなか
)
に
住
(
す
)
んでいました
人
(
ひと
)
が、
停車場
(
ていしゃば
)
に
降
(
お
)
りると、あたりが
明
(
あか
)
るく、
夜
(
よる
)
でも
昼間
(
ひるま
)
のようであり、
馬車
(
ばしゃ
)
や、
電車
(
でんしゃ
)
や、
自動車
(
じどうしゃ
)
が
山へ帰りゆく父
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そっちからは、たえずにぎやかな
物音
(
ものおと
)
が、かすかに
空
(
そら
)
を
流
(
なが
)
れてきこえてきました。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
“物”で始まる語句
物
物凄
物語
物憂
物識
物怪
物騒
物置
物思
物頭