“ものおと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物音91.4%
胖響2.9%
雑音2.9%
音響2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
トーマスは船員せんいんの話をききながらも、まわりの物音ものおとに気をくばっていた。かすかな風の動きでも、ききのがさないようにしていた。
この人若いに似合にあわ沈着おちついたちゆえ気をしずめて、見詰めおりしが眼元めもと口元くちもと勿論もちろん、頭のくしから衣類までが同様ひとつゆえ、始めて怪物かいぶつなりと思い、叫喚あっと云って立上たちあが胖響ものおと
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
あんまり二階の姉の部屋で雑音ものおとが致しますので、変に思って上って来て見ますと、まあ、親分さん、姉がこの有様——どうぞ、仇敵を——姉ひとり妹一人の大事な人でありましたものを
それは子供の時分のことですが、この頃はまた、すこしの音響ものおとにも驚愕びっくりするくせが付き、そして明るい光線を見るのが非常な苦痛です。体は至って壮健じょうぶですが、全体に痛みを覚えます。
誰? (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)