“雑音”のいろいろな読み方と例文
旧字:雜音
読み方割合
ざつおん50.0%
おと16.7%
ざふおん16.7%
ものおと16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところがその時は、キャーッという叫びと、ズーズーという雑音ざつおんがはいるだけで、かんじんの博士の考えは、何一つX号に分からなかった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
私はエプロンの紐を締めなおすと、陽気に唄をくゝみながら、海底のような階下の雑音おとへ流れて行った。
放浪記(初出) (新字新仮名) / 林芙美子(著)
樹の鳴る音、枝のたわむ音、葉の触れ合ふ音、あらゆる世の中の雑音ざふおん、悲しいとかわびしいとかつらいとかうらめしいとかいふ音が一斉に其処に集つてやつて来たやうにかれは感じた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
あんまり二階の姉の部屋で雑音ものおとが致しますので、変に思って上って来て見ますと、まあ、親分さん、姉がこの有様——どうぞ、仇敵を——姉ひとり妹一人の大事な人でありましたものを