雑音ざつおん)” の例文
旧字:雜音
ところがその時は、キャーッという叫びと、ズーズーという雑音ざつおんがはいるだけで、かんじんの博士の考えは、何一つX号に分からなかった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
とはるかに、ガラガラと戸をあける音や、人声のザワめきや、また牛車ぎゅうしゃわだちとりの声など、夜明けを知らせる雑音ざつおんが、りまじって、かすかに聞えだしてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで五つの目盛盤をあやつると、天井から下向きにとりつけてある高声器から、がらがらッと雑音ざつおんが出て来た。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
すると、四人が橋を渡りおえるとともに、いまがいままで、さえざえと夜明けの光をたたえていたあたりは、また、どんよりとしたおぼろ月夜づきよとなり、人声や車の雑音ざつおんもバッタリ聞えなくなった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
カカル未知電波ノウチノアルモノハ、時ニ雑音ざつおんトイウ名ノモトニワレワレニ知ラレテイル。シカシ果シテソレガ雑音ナドトイワレルニ十分ナ屑電波くずでんぱダトスルコトハ早計ニ過ギルト思ワレル。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
雑音ざつおんの推理
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)