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多少
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たせう
さて私の結婚
後の
生活は、
渦のやうにぐる/\と私どもを
弄ばうとしました、今猶
多少の渦はこの
身邊を取り
圍みつゝあるけれども
さう
云ふ
時には
彼は
急に
思ひ
出した
樣に
町へ
出る。
其上懷に
多少餘裕でもあると、
是で
一つ
豪遊でもして
見樣かと
考へる
事もある。
これと
同時にその
論議を
具體化した
建築物の
實現が
更に
望ましいことである。
假令その
成績に
多少の
缺點が
認められても
夫は
問題でない。
此樣な
身に
成つても
其方への
義理ばかり
思つて
情ない
事を
言ひ
出し
居る、
多少教育も
授けてあるに
狂氣するといふは
如何にも
恥かしい
事で
しかし
得意といふことは
多少競爭を
意味する。
自分の
畫の
好きなことは
全く
天性といつても
可からう、
自分を
獨で
置けば
畫ばかり
書いて
居たものだ。
では、
如何に
讀んだらいゝかと
言へば、これも、
多少人に
依つて
違ふかも
知れないが、
兎に
角、
何者にも
累らはされずに、
正直な
態度で
讀むがいゝ。
五個の土偶は何れも後頭部に
多少の膨らみ有り。第一、第二、第三の三個に於ては
殊に甚し。此の膨らみは
疑ひも無く頭巾の
後部を示せしものなり。
以上は
餘りに
正直過ぎた
白状かも
知れぬ。けれども、
正直過ぎた
自白の
間には、
多少の
諷刺も
籠つて
居るつもりだ。
少し
間をおいてから、R
国婦人が一
人起つて、やゝ
長い
叙事的歌詞のやうなものを、
多少の
科を
交へて
演じ
出した。
貧乏な
所帶であれば
彼等は
幾ら
少量でも
不足をいはぬ。
然し
多少の
財産を
有して
居ると
彼等が
認めて
居る
家でそれを
惜めば
彼等は
不平を
訴へて
止まぬ。
公債が
無くなつたばかりでなく
多少の
借金があり、
家屋と
地所とは
全部で
金七十
圓に
賣却したのであつた。
ところが
甘前後といふ頃には、誰でも頭に
多少の
變動がある。周三の頭にも變動があつた。
従兄妹同
志で
恋し合つて、青木さんの
境遇にすれば
多少早過ぎもしたのであつたが、
互に
思ひつめた
若々しい
熱情のまゝに
思ひ
切つて
結婚生活にはいつた二人は、まる三年
間を
※たその
頃になつて
斯う
云ふ
氣樂な
考で、
參禪してゐる
人もあると
思ふと、
宗助も
多少は
寛ろいだ。けれども三
人が
分れ/\に
自分の
室に
入る
時、
宜道が
多少私達に
好意を持つてくれる
人達は、
日に/\
氣遣ひの眼をもつて私達に
臨みました。それは私達の
眞意を
汲み
取り
得なかつたからなのでした。
誰でも
左樣だが、
戰爭の
首途とか、
旅行の
首途に
少しでも
變な
事があれば、
多少氣に
懸けずには
居られぬのである。
世の
建築家は
勿論、一
般人士が
絶へず
建築界に
問題を
提出して
論議を
鬪はすことは
極めて
必要なことである。
假令その
論議が
多少常軌を
逸しても
夫は
問題でない。
何れも面部の
周圍に
沿て横長き
橢圓形の隆まり有り。且つ額の部には輪廓の上縁より
多少下の方に向ひて
延たる隆まり有り。一
見鼻の如くなれど
其位置上部に寄り過ぎたり。
議員なんて
云ふ
連中でも、それだけ
舞ひこんだら
矢張り
多少の
不安は
感じるだらうかなア。
然しながら
彼は
極めて
不判明な
事件に
赴くには、
直に
起る
多少の
懸念が
吹き
捲る
雪に
逆つて、
蓑も
笠も
持たずに
走つて
行く
程慌てさせる
譯には
行かなかつた。
彼は
土間に
轉がつた
下駄を
探した。
江の
浦へ一
時半の
間は
上であるが
多少の
高低はある。
下りもある。
喇叭も
吹く、
斯くて
棧道にかゝつてから
第一の
停留所に
着いた
所の
名は
忘れたが
此處で
熱海から
來る
人車と
入りちがへるのである。
一つは
多少慈愛に引かれた
結果もあツたが、
更に其の
奥を探ツたら、周三を
遂ツて了ツては
血統斷絶の打撃となるから、出來ぬ我慢をして
左に
右周三の
意志を
尊重することにした。子爵は
諦めたのだ。
御米は
善良な
夫に
調戯つたのを、
多少濟まない
樣に
感じた。
宗助は
其翌日すぐ
貰つて
置いた
紹介状を
懷にして、
新橋から
汽車に
乘つたのである。
『
君も
私が
何んの
爲に
此島へ
來たか、
今や
何を
爲しつゝあるやに
就いて、
多少の
御考察はあるでせう。』
二
年三
年は
夢の
間に
過ぎ、
未亡人の
操行に
關して
誰一人陰口を
利く
者もなかつた。
貧しくはあつたけれど
彼女の
家柄もよかつたので、
多少の
尊敬の
心持ちも
加へて
人々は
彼女を
信用した。
製法は何れも手づくね
素燒きなり。土質中には
多少の
雲母を
含むを常とす。
葡等の
諸國の
語から
轉訛したもの、
及び
梵語系その
他のものも
多少ある。
“多少”の意味
《名詞》
多少(たしょう)
多いことと少ないこと。多いか少ないか。
少量。小規模。ある程度。
《形容動詞》
多少(たしょう)
少量ではあるが、無視できるほど皆無ではなく。
(出典:Wiktionary)