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野原
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のはら
ふりがな文庫
“
野原
(
のはら
)” の例文
それは、
広
(
ひろ
)
い、さびしい
野原
(
のはら
)
でありました。
町
(
まち
)
からも、
村
(
むら
)
からも、
遠
(
とお
)
く
離
(
はな
)
れていまして、
人間
(
にんげん
)
のめったにゆかないところであります。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこでは、
家畜
(
かちく
)
たちがちょうど
野原
(
のはら
)
にいるのとおなじように、すきなように草をたべたり、遊んだり、
駈
(
か
)
けまわったりしています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
そのとき
西
(
にし
)
のぎらぎらのちぢれた
雲
(
くも
)
のあひだから、
夕陽
(
ゆふひ
)
は
赤
(
あか
)
くなゝめに
苔
(
こけ
)
の
野原
(
のはら
)
に
注
(
そゝ
)
ぎ、すすきはみんな
白
(
しろ
)
い
火
(
ひ
)
のやうにゆれて
光
(
ひか
)
りました。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
玄翁和尚
(
げんのうおしょう
)
は一
日
(
にち
)
野原
(
のはら
)
を
歩
(
ある
)
きどおしに
歩
(
ある
)
いてまだ
半分
(
はんぶん
)
も行かないうちに、
短
(
みじか
)
い
秋
(
あき
)
の日はもう
暮
(
く
)
れかけて、
見
(
み
)
る
見
(
み
)
るそこらが
暗
(
くら
)
くなってきました。
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そればかりか、ばあさんはなさけようしゃもなく、かわいそうなラプンツェルを
荒
(
あ
)
れ
野原
(
のはら
)
へ
追
(
お
)
いやってしまいました。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
▼ もっと見る
……つひ
向
(
むか
)
ふを、
何
(
ど
)
うです、……
大牛
(
おほうし
)
が
一頭
(
いつとう
)
、
此方
(
こなた
)
へ
尾
(
を
)
を
向
(
む
)
けてのそりと
行
(
ゆ
)
く。
其
(
そ
)
の
図体
(
づうたい
)
は
山
(
やま
)
を
圧
(
あつ
)
して
此
(
こ
)
の
野原
(
のはら
)
にも
幅
(
はゞ
)
つたいほど、
朧
(
おぼろ
)
の
中
(
なか
)
に
影
(
かげ
)
が
偉
(
おほき
)
い。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
野原
(
のはら
)
を
横斷
(
よこぎ
)
つて
其後
(
そのあと
)
を
追蒐
(
おツか
)
けて
行
(
い
)
つて、
丁度
(
ちやうど
)
それが
生垣
(
いけがき
)
の
下
(
した
)
の
大
(
おほ
)
きな
兎穴
(
うさぎあな
)
に
跳
(
と
)
び
下
(
お
)
りるのを
見
(
み
)
ました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
盗人
(
ぬすびと
)
たちは、
北
(
きた
)
から
川
(
かわ
)
に
沿
(
そ
)
ってやって
来
(
き
)
ました。
花
(
はな
)
のき
村
(
むら
)
の
入
(
い
)
り
口
(
ぐち
)
のあたりは、すかんぽやうまごやしの
生
(
は
)
えた
緑
(
みどり
)
の
野原
(
のはら
)
で、
子供
(
こども
)
や
牛
(
うし
)
が
遊
(
あそ
)
んでおりました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
父
(
とう
)
さんの
田舍
(
ゐなか
)
は
信濃
(
しなの
)
の
山國
(
やまぐに
)
から
平
(
たひら
)
な
野原
(
のはら
)
の
多
(
おほ
)
い
美濃
(
みの
)
の
方
(
はう
)
へ
降
(
おり
)
て
行
(
ゆ
)
く
峠
(
たうげ
)
の一
番
(
ばん
)
上
(
うへ
)
のところにあつたのです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
やけ
野原
(
のはら
)
を、
東助
(
とうすけ
)
とヒトミが、汗をたらしながら、さまよっていた。夏のおわりに近い日の午後のことで、
台風
(
たいふう
)
ぎみの
曇
(
くも
)
り空に、雲の行き足がだんだん早くなっていく。
ふしぎ国探検
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
實際
(
じつさい
)
なんのためにこの
野原
(
のはら
)
に、かようなものが
設
(
まう
)
けられたか
確
(
たし
)
かなことは
知
(
し
)
ることが
出來
(
でき
)
ません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
一
(
ひ
)
と
通
(
とお
)
り
野原
(
のはら
)
の
妖精
(
ようせい
)
見物
(
けんぶつ
)
を
済
(
す
)
ませますと、
指導役
(
しどうやく
)
のお
爺
(
じい
)
さんは、
私
(
わたくし
)
に
向
(
むか
)
って
言
(
い
)
われました。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
父母
(
ちゝはゝ
)
をも
兄
(
あに
)
をも
女子
(
をなご
)
どもをも
寄
(
よ
)
せつけず、
知
(
し
)
りませぬ、
知
(
し
)
りませぬ、
私
(
わたし
)
は
何
(
なに
)
も
知
(
し
)
りませぬとて
打泣
(
うちな
)
くばかり、
家
(
いへ
)
の
中
(
うち
)
をば
廣
(
ひろ
)
き
野原
(
のはら
)
と
見
(
み
)
て
行
(
ゆ
)
く
方
(
かた
)
なき
歎
(
なげ
)
きに
人
(
ひと
)
の
袖
(
そで
)
をもしぼらせぬ。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
もしや
野原
(
のはら
)
か
往来
(
おうらい
)
などで、
行
(
ゆ
)
き
倒
(
だお
)
れにでもなりやせまいか、人の知らぬまに死んでいたのではないかしら、それともすこしは早くようすがわかって家のものの
世話
(
せわ
)
を受けてなくなったのか
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
青
(
あを
)
い
野原
(
のはら
)
のなかを、
白
(
しろ
)
い
路
(
みち
)
がながく/\つヾいた。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
すみなれた
林
(
はやし
)
や、
山
(
やま
)
や、
河
(
かわ
)
や、
野原
(
のはら
)
を
見捨
(
みす
)
て、
知
(
し
)
らぬ
他国
(
たこく
)
へ
出
(
で
)
ることは、これらの
小鳥
(
ことり
)
にとっても、
冒険
(
ぼうけん
)
にちがいなかったからです。
ふるさと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
足音
(
あしおと
)
は
気
(
き
)
もちよく
野原
(
のはら
)
の
黒土
(
くろつち
)
の
底
(
そこ
)
の
方
(
はう
)
までひゞきました。それから
鹿
(
しか
)
どもはまはるのをやめてみんな
手拭
(
てぬぐひ
)
のこちらの
方
(
はう
)
に
来
(
き
)
て
立
(
た
)
ちました。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
山を
下
(
お
)
りて、
森
(
もり
)
をぬけて、こんどはひろい
野原
(
のはら
)
へ出ました。すると
空
(
そら
)
の上で、「ケン、ケン。」と
鳴
(
な
)
く
声
(
こえ
)
がして、きじが一
羽
(
わ
)
とんで
来
(
き
)
ました。
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
それからまた
向
(
むか
)
ふから
渡
(
わた
)
つて
来
(
き
)
てこの
橋
(
はし
)
を
越
(
こ
)
して
場末
(
ばすゑ
)
の
穢
(
きたな
)
い
町
(
まち
)
を
通
(
とほ
)
り
過
(
す
)
ぎると、
野原
(
のはら
)
へ
出
(
で
)
る。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
しばらく
湖水
(
こすい
)
の
畔
(
へり
)
を
伝
(
つた
)
って
歩
(
あ
)
るいて
居
(
い
)
る
中
(
うち
)
に、
山
(
やま
)
がだんだん
低
(
ひく
)
くなり、やがて
湖水
(
こすい
)
が
尽
(
つ
)
きると
共
(
とも
)
に
山
(
やま
)
も
尽
(
つ
)
きて、
広々
(
ひろびろ
)
とした、
少
(
すこ
)
しうねりのある、
明
(
あか
)
るい
野原
(
のはら
)
にさしかかりました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
今日
(
こんにち
)
世界
(
せかい
)
で
一番
(
いちばん
)
名高
(
なだか
)
いものはイギリスのすとんへんじといふものでありまして、いま
飛行場
(
ひこうじよう
)
となつてゐるソールスベリーの
廣
(
ひろ
)
い
野原
(
のはら
)
に
圓
(
まる
)
く
巨石
(
きよせき
)
を
廻
(
まは
)
した
不思議
(
ふしぎ
)
な
姿
(
すがた
)
が
立
(
た
)
つてをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
惠那山
(
ゑなやま
)
もよく
見
(
み
)
えます。もつと
向
(
むか
)
ふの
山
(
やま
)
も
見
(
み
)
えます。
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
がいくつも/\
見
(
み
)
えます。その
山
(
やま
)
の
向
(
むか
)
ふには、
見渡
(
みわた
)
すかぎり
廣々
(
ひろ/″\
)
とした
野原
(
のはら
)
がありますよ。
何
(
なに
)
か
光
(
ひか
)
つて
見
(
み
)
える
河
(
かは
)
のやうなものもありますよ。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
おばさんの
話
(
はなし
)
は、
奇怪
(
きかい
)
であります。みんなは、
聞
(
き
)
いているうちに、
気味
(
きみ
)
が
悪
(
わる
)
くなりました。
野原
(
のはら
)
の
上
(
うえ
)
には、
日
(
ひ
)
が
当
(
あ
)
たっていたけれど。
草原の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それどころでなく、見れば見るほど、そこは小さな林や
牧場
(
ぼくじょう
)
やらある
野原
(
のはら
)
のように考えられてしかたなかったのです。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
この
戦
(
いくさ
)
の
間
(
あいだ
)
のことでした。ある
日
(
ひ
)
義家
(
よしいえ
)
が
何気
(
なにげ
)
なく
野原
(
のはら
)
を
通
(
とお
)
って行きますと、
草
(
くさ
)
の
深
(
ふか
)
く
茂
(
しげ
)
った中から、
出
(
だ
)
し
抜
(
ぬ
)
けにばらばらとがんがたくさん
飛
(
と
)
び
立
(
た
)
ちました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
背後
(
うしろ
)
の
野原
(
のはら
)
さ
出
(
で
)
て
見
(
み
)
た
処
(
ところ
)
で、
肝玉
(
きもたま
)
の
宿替
(
やどがへ
)
した。——あれ
一面
(
いちめん
)
の
霞
(
かすみ
)
の
中
(
なか
)
、
火
(
ひ
)
と
煙
(
けむり
)
に
包
(
つゝ
)
まれて、
白
(
しろ
)
い
手足
(
てあし
)
さびいく/\
為
(
し
)
ながら、
濠
(
ほり
)
の
石垣
(
いしがき
)
へ
掛
(
か
)
けて
釣
(
つる
)
し
上
(
あ
)
がるやうに
見
(
み
)
えたゞもの。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
斯
(
こ
)
んな
事
(
こと
)
を
話
(
はな
)
してくれながら、お
爺
(
じい
)
さんは
私
(
わたくし
)
を
促
(
うなが
)
して
山
(
やま
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
を
出掛
(
でか
)
けたと
思
(
おも
)
うと、そのまま一
気
(
き
)
に
途中
(
とちゅう
)
を
飛
(
と
)
び
越
(
こ
)
して、
忽
(
たちま
)
ち一
望
(
ぼう
)
眼
(
め
)
も
遥
(
はる
)
かなる、
広
(
ひろ
)
い
広
(
ひろ
)
い
野原
(
のはら
)
に
出
(
で
)
て
了
(
しま
)
いました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「さあ、みんな
飛
(
と
)
んでごらん。あの
野原
(
のはら
)
の
高
(
たか
)
い
木
(
き
)
のところまで!」と、
母鳥
(
ははどり
)
は、三
羽
(
ば
)
の
子供
(
こども
)
たちに
自由
(
じゆう
)
に
飛
(
と
)
ぶことを
許
(
ゆる
)
したのでした。
平原の木と鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
するとほんとうに、そのきれいな
野原
(
のはら
)
じゅうの青や
橙
(
だいだい
)
や、いろいろかがやく
三角標
(
さんかくひょう
)
も、てんでに息をつくように、ちらちらゆれたり
顫
(
ふる
)
えたりしました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「もしこの人がいなかったら、わたしはこの
野原
(
のはら
)
の上で
死
(
し
)
んでしまうところでしたね。」
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
内心
(
ないしん
)
には、
嫂
(
あによめ
)
お
艷
(
つや
)
の
事
(
こと
)
、
又
(
また
)
お
秋
(
あき
)
の
事
(
こと
)
、さすがに
好
(
い
)
い
事
(
こと
)
をしたと
思
(
おも
)
はないから、
村近
(
むらぢか
)
だけに
足
(
あし
)
のうらが
擽
(
くすぐつた
)
い。ために
夕飯
(
ゆふはん
)
は
匇々
(
さう/\
)
燒鮒
(
やきぶな
)
で
認
(
したゝ
)
めて、それから
野原
(
のはら
)
へ
掛
(
かゝ
)
つたのが、
彼
(
かれ
)
これ
夜
(
よる
)
の
十時過
(
じふじすぎ
)
になつた。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
このとき、
子供
(
こども
)
は、
懐
(
ふところ
)
の
中
(
なか
)
から
角笛
(
つのぶえ
)
を
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
しました。そして、
北
(
きた
)
の
野原
(
のはら
)
に
向
(
む
)
かって、プ、プー、プ、プー、と
吹
(
ふ
)
き
鳴
(
な
)
らしたのです。
角笛吹く子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、さうさう、
苔
(
こけ
)
の
野原
(
のはら
)
の
夕陽
(
ゆふひ
)
の
中
(
なか
)
で、わたくしはこのはなしをすきとほつた
秋
(
あき
)
の
風
(
かぜ
)
から
聞
(
き
)
いたのです。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
といいつけて、そこらの
野原
(
のはら
)
を
狩
(
か
)
りたてますと、
案
(
あん
)
の
定
(
じょう
)
たくさんの
伏兵
(
ふくへい
)
が
草
(
くさ
)
の中にかくれていました。そしてみんなみつかって
殺
(
ころ
)
されてしまいました。その
時
(
とき
)
義家
(
よしいえ
)
は
家来
(
けらい
)
たちに
向
(
む
)
かって
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
路
(
みち
)
は
一面
(
いちめん
)
、
渺々
(
べう/\
)
と
白
(
しろ
)
い
野原
(
のはら
)
に
成
(
な
)
りました。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
いまの
巡礼
(
じゅんれい
)
は、
山
(
やま
)
を
越
(
こ
)
え、
河
(
かわ
)
を
渡
(
わた
)
り、
野原
(
のはら
)
を
過
(
す
)
ぎ、
村々
(
むらむら
)
をいって、
自分
(
じぶん
)
の
故郷
(
ふるさと
)
に
着
(
つ
)
くには、いつのころであろうと
考
(
かんが
)
えられたのです。
二番めの娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
新世界交響楽
(
しんせかいこうきょうがく
)
はいよいよはっきり
地平線
(
ちへいせん
)
のはてから
湧
(
わ
)
き、そのまっ黒な
野原
(
のはら
)
のなかを一人のインデアンが白い鳥の
羽根
(
はね
)
を頭につけ、たくさんの石を
腕
(
うで
)
と
胸
(
むね
)
にかざり
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
またある
時
(
とき
)
野原
(
のはら
)
へ
狩
(
かり
)
に出かけますと、
向
(
む
)
こうからきつねが一
匹
(
ぴき
)
出て
来
(
き
)
ました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
此
(
こ
)
の
野原
(
のはら
)
に
来
(
き
)
た
時
(
とき
)
です。」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おまえさんの
大好
(
だいす
)
きな
米
(
こめ
)
も、
豆
(
まめ
)
も、きびも、どこの
野原
(
のはら
)
にもたくさんあるじゃありませんか。なぜ、それを
取
(
と
)
って
食
(
た
)
べないのです。
汽車の中のくまと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また、この
眼
(
め
)
の前の、
美
(
うつく
)
しい
丘
(
おか
)
や
野原
(
のはら
)
も、みな一
秒
(
びょう
)
ずつけずられたりくずれたりしています。
めくらぶどうと虹
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
これ、これ、お
前
(
まえ
)
たちがいくら
死
(
し
)
にもの
狂
(
ぐる
)
いになったところで、
猫
(
ねこ
)
にかなうものではない。一ぴき
残
(
のこ
)
らず
食
(
く
)
い
殺
(
ころ
)
されて、この
野原
(
のはら
)
の
土
(
つち
)
になってしまう。わたしはそれを
見
(
み
)
るのがかわいそうだ。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
野原
(
のはら
)
のやうな
臺所
(
だいどころ
)
。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかし、こちらは、こうして、
暖
(
あたた
)
かになったけれど、すずらんの
生
(
は
)
えていた、
北
(
きた
)
の
国
(
くに
)
の
野原
(
のはら
)
は、まだ
雪
(
ゆき
)
が
深
(
ふか
)
く
風
(
かぜ
)
が
寒
(
さむ
)
かったのです。
さまざまな生い立ち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
銀色
(
ぎんいろ
)
のマントをきらきら
波立
(
なみだ
)
てて
野原
(
のはら
)
を見まわったり、ホモイはうれしさに
何遍
(
なんべん
)
も
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
じつはある日
野原
(
のはら
)
へ出て
遊
(
あそ
)
んでいるところを五、六
人
(
にん
)
の
男
(
おとこ
)
に
追
(
お
)
いまわされて、しかたなしに
茶
(
ちゃ
)
がまに
化
(
ば
)
けて
草
(
くさ
)
の中にころがっていると、またその
男
(
おとこ
)
たちが
見
(
み
)
つけて、こんどは
茶
(
ちゃ
)
がまだ、
茶
(
ちゃ
)
がまだ
文福茶がま
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
広
(
ひろ
)
い
野原
(
のはら
)
の
上
(
うえ
)
には、
雲切
(
くもぎ
)
れがして、
青
(
あお
)
い
鏡
(
かがみ
)
のような
空
(
そら
)
が
見
(
み
)
えていました。
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
は、それを
見
(
み
)
ると、
無上
(
むじょう
)
になつかしかったのです。
風と木 からすときつね
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
向こうの
野原
(
のはら
)
を行く小さな
荷馬車
(
にばしゃ
)
を見ながら
低
(
ひく
)
い
調子
(
ちょうし
)
はずれの歌をやりました。
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
三郎
(
さぶろう
)
は
野原
(
のはら
)
の
中
(
なか
)
を
駈
(
か
)
け
出
(
だ
)
しました。ほかの
二人
(
ふたり
)
ももときた
道
(
みち
)
をもどりました。すると、だれやら、
三郎
(
さぶろう
)
の
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
っかけてきました。
空色の着物をきた子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
八、ノルデは
野原
(
のはら
)
にいくつも茶いろなトランプのカードをこしらえた。
ペンネンノルデはいまはいないよ 太陽にできた黒い棘をとりに行ったよ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
“野原”で始まる語句
野原一面