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見廻
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みまは
ふりがな文庫
“
見廻
(
みまは
)” の例文
『
皆
(
みな
)
さん!』と
云
(
い
)
つて
愛
(
あい
)
ちやんは、
尚
(
な
)
ほ
續
(
つゞ
)
けやうとして
氣遣
(
きづか
)
はしげに
身
(
み
)
の
周
(
まは
)
りを
見廻
(
みまは
)
し、『さア、これで
解散
(
かいさん
)
しやうぢやありませんか!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
彼
(
かれ
)
は
何
(
なに
)
かに
騙
(
だま
)
された
後
(
あと
)
のやうに
空洞
(
からり
)
とした
周圍
(
しうゐ
)
をぐるりと
見廻
(
みまは
)
さない
譯
(
わけ
)
にはいかなかつた。
彼
(
かれ
)
は
沿岸
(
えんがん
)
の
洪水後
(
こうずゐじ
)
の
變化
(
へんくわ
)
に
驚愕
(
おどろき
)
の
目
(
め
)
を
睜
(
みは
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
『あゝ、
柳川
(
やながは
)
さん、
妾
(
わたくし
)
は、
貴方
(
あなた
)
と
此世
(
このよ
)
で
御目
(
おめ
)
に
掛
(
か
)
からうとは——。』と
言
(
い
)
つたまゝ、
其
(
その
)
美
(
うる
)
はしき
顏
(
かほ
)
は
私
(
わたくし
)
の
身邊
(
しんぺん
)
を
見廻
(
みまは
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
松男君が黙つてゐるので、水野さんは、グルツと
環
(
わ
)
になつてゐる四十人ばかりの子供たちを
見廻
(
みまは
)
して、かうききました。
原つぱの子供会
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
坐
(
すは
)
り
疲
(
くた
)
びれたと見えて、枡の
仕切
(
しきり
)
に
腰
(
こし
)
を掛けて、
場内
(
じようない
)
を
見廻
(
みまは
)
し始めた。其時三四郎は
明
(
あき
)
らかに野々宮さんの広い
額
(
ひたい
)
と大きな
眼
(
め
)
を認める事が
出来
(
でき
)
た。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
見廻
(
みまは
)
し
遂
(
つひ
)
話
(
はな
)
しに身が
入
(
いり
)
大分
(
だいぶん
)
夜
(
よ
)
が
更
(
ふけ
)
たり
嘸々
(
さぞ/\
)
草臥
(
くたびれ
)
しならん今夜は
寛々
(
ゆる/\
)
と休むがよしと漸々
盃盞
(
さかづき
)
を
納
(
をさ
)
め女どもに云付て
寢床
(
ねどこ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「坊や! 坊や!」と
眼
(
め
)
を覚したおツ母さんは、きよろ/\
其所
(
そこ
)
らを
見廻
(
みまは
)
しましたが坊やは
何所
(
どこ
)
にも居ませんでした。
熊と猪
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
そのうちに、お
百姓
(
ひやくしやう
)
が
復
(
ま
)
た
庭
(
には
)
へ
見廻
(
みまは
)
りに
來
(
き
)
ました。
今度
(
こんど
)
は
青
(
あを
)
い
柿
(
かき
)
の
生
(
な
)
つた
木
(
き
)
の
下
(
した
)
へ
來
(
き
)
まして、
斯
(
か
)
う
聲
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
それから
殘
(
のこ
)
りの
斷面貝層
(
だんめんかひそう
)
(一
丈餘
(
じやうよ
)
)三
方
(
ぱう
)
を
隈
(
くま
)
なく
見廻
(
みまは
)
つたが、
何處
(
どこ
)
に一
片
(
ぺん
)
の
土器破片
(
どきはへん
)
、
其他
(
そのた
)
を
見出
(
みいだ
)
さなかつた。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
然
(
しか
)
し、みんなやつてるな‥‥と、
續
(
つづ
)
いて
周圍
(
しうゐ
)
を
見廻
(
みまは
)
した
時
(
とき
)
、
私
(
わたし
)
は
夜行軍
(
やかうぐん
)
の
可笑
(
をか
)
しさとみじめさを
感
(
かん
)
じて
呟
(
つぶや
)
いた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
凍
(
こほ
)
る
手先
(
てさき
)
を
提燈
(
ちやうちん
)
の
火
(
ひ
)
に
暖
(
あたゝ
)
めてホツと
一息
(
ひといき
)
力
(
ちから
)
なく
四邊
(
あたり
)
を
見廻
(
みまは
)
し
又
(
また
)
一息
(
ひといき
)
此處
(
こゝ
)
に
車
(
くるま
)
を
下
(
おろ
)
してより
三度目
(
さんどめ
)
に
聞
(
き
)
く
時
(
とき
)
の
鐘
(
かね
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
闇と沈默の中を二歩三歩歩み來るや突如
見廻
(
みまは
)
りの咽喉は鐵の如き頑強な掴扼をもつて締め上げられた。かくて
無法な火葬
(旧字旧仮名)
/
小泉八雲
(著)
お
媼
(
ばあ
)
さんは、
今日
(
けふ
)
もうれしさうに
畑
(
はたけ
)
を
見廻
(
みまは
)
して
甘味
(
うま
)
さうに
熟
(
じゆく
)
した
大
(
おほ
)
きい
奴
(
やつ
)
を一つ、
庖丁
(
ほうてう
)
でちよん
切
(
ぎ
)
り、さて、さも
大事
(
だいじ
)
さうにそれを
抱
(
かゝ
)
えてかえつて
行
(
ゆ
)
きました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
『
私
(
わし
)
が
頼
(
たの
)
まれましたけに、ちよく/\
見廻
(
みまは
)
りに
参
(
めえ
)
りますだ。
用
(
よう
)
があるなら、
言着
(
いひつ
)
けてくらつせえましよ。』
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私
(
わたし
)
は
戸外
(
そと
)
に
耳
(
みゝ
)
を
聳
(
そばだ
)
て、それから
少
(
すこ
)
し
首
(
くび
)
をもたげて
靜
(
しづ
)
かな
部屋
(
へや
)
の
中
(
なか
)
を
見廻
(
みまは
)
しながら、
自問自答
(
じもんじたふ
)
をした。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
ザラの
見廻
(
みまは
)
り同心より、この一介の岡つ引の方が、江戸の町人達の間に顏が賣れてゐたのです。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その家へ越して来たのは、それから一
週間
(
しうかん
)
もしてからだつた。私はその家が
自分
(
じぶん
)
の家になつてから、初めて良く家の中を
見廻
(
みまは
)
した。すると、私は
急
(
きふ
)
に、「いやだ。」と思つた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
〔ヱヴェレストは
思
(
おも
)
つたより
遠
(
とほ
)
いな〕と
独言
(
ひとりごと
)
しながら
四辺
(
あたり
)
を
見廻
(
みまは
)
すと、
薄
(
うす
)
い
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
が
美
(
うつく
)
しく
妖
(
あや
)
しく
漲
(
みなぎ
)
つて、
夕暮
(
ゆふぐれ
)
近
(
ちか
)
くなつたのだらう。
下界
(
した
)
を
見
(
み
)
ても、
雲
(
くも
)
や
霧
(
きり
)
でまるで
海
(
うみ
)
のやうだ。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
若
(
も
)
し
或人
(
あるひと
)
が
義母
(
おつかさん
)
の
脊後
(
うしろ
)
から
其
(
その
)
脊中
(
せなか
)
をトンと
叩
(
たゝ
)
いて『
義母
(
おつかさん
)
!』と
叫
(
さけ
)
んだら『オヽ』と
驚
(
おどろ
)
いて
四邊
(
あたり
)
をきよろ/\
見廻
(
みまは
)
して
初
(
はじ
)
めて
自分
(
じぶん
)
が
汽車
(
きしや
)
の
中
(
なか
)
に
在
(
あ
)
ること、
旅行
(
りよかう
)
しつゝあることに
氣
(
き
)
が
附
(
つ
)
くだらう。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
村の
中
(
うち
)
を夜警の人たちが
見廻
(
みまは
)
つてるだけで、風もない暗い夜です。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
鶴は驚いたやうな
眼
(
め
)
つきでそこらを
見廻
(
みまは
)
しました。
竜宮の犬
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
へえへえ
何処
(
どこ
)
ウ……(
彼方
(
あちら
)
此方
(
こちら
)
を
見廻
(
みまは
)
す)女
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
洋卓
(
テーブル
)
の
周圍
(
しうゐ
)
を
殘
(
のこ
)
らず
見廻
(
みまは
)
しましたが、
其上
(
そのうへ
)
には
茶
(
ちや
)
の
他
(
ほか
)
に
何
(
なに
)
もありませんでした。『
酒
(
さけ
)
な
ン
て
無
(
な
)
くッてよ』と
愛
(
あい
)
ちやんが
注意
(
ちうい
)
しました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
扨
(
さて
)
も忠八はお花夫婦に
問掛
(
とひかけ
)
られ何とか云て宜からんと一人胸を苦めしが何時迄か包み隱さんと心を定め
四邊
(
あたり
)
を
見廻
(
みまは
)
し聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
宗助
(
そうすけ
)
はそれから
懷手
(
ふところで
)
をして、
玄關
(
げんくわん
)
だの
門
(
もん
)
の
邊
(
あたり
)
を
能
(
よ
)
く
見廻
(
みまは
)
つたが、
何處
(
どこ
)
にも
平常
(
へいじやう
)
と
異
(
こと
)
なる
點
(
てん
)
は
認
(
みと
)
められなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
旦那
(
だんな
)
や
御新造
(
ごしんぞ
)
に
宜
(
よ
)
くお
禮
(
れい
)
を申て
來
(
こ
)
いと
父
(
とゝ
)
さんが
言
(
い
)
ひましたと、
子細
(
しさい
)
を
知
(
し
)
らねば
喜
(
よろこ
)
び
顏
(
かほ
)
つらや、まづ/\
待
(
ま
)
つて
下
(
くだ
)
され、
少
(
すこ
)
し
用
(
よう
)
もあればと
馳
(
は
)
せ
行
(
ゆ
)
きて
内外
(
うちと
)
を
見廻
(
みまは
)
せば
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
百姓
(
ひやくしやう
)
は
庭
(
には
)
へ
見廻
(
みまは
)
りに
來
(
き
)
まして、
赤
(
あか
)
い
柿
(
かき
)
を
大
(
おほ
)
きな
笊
(
ざる
)
に
入
(
い
)
れて
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
つてしまひました。その
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
の
高
(
たか
)
い
上
(
うへ
)
の
方
(
はう
)
には、たつた一つだけ
柿
(
かき
)
の
赤
(
あか
)
いのが
殘
(
のこ
)
つて
居
(
ゐ
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
黒いふんどしの子供たちはブルツと顔を手でなでて、まぶしさうにプールを
見廻
(
みまは
)
しました。
プールと犬
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
勘次
(
かんじ
)
はそれを
大事
(
だいじ
)
に
懷
(
ふところ
)
へ
入
(
い
)
れた。
惡事
(
あくじ
)
の
發覺
(
はつかく
)
でも
恐
(
おそ
)
れるやうな
容子
(
ようす
)
で
彼
(
かれ
)
は
周圍
(
あたり
)
を
見廻
(
みまは
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此
(
この
)
目醒
(
めざ
)
ましき
光景
(
くわうけい
)
を
見廻
(
みまは
)
しつゝ、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
とくさ/″\の
物語
(
ものがたり
)
をして
居
(
を
)
つたが、
此時
(
このとき
)
不意
(
ふい
)
にだ、
實
(
じつ
)
に
不意
(
ふい
)
に
私
(
わたくし
)
の
背部
(
うしろ
)
で、『や、や、や、しまつたゾ。』と
一度
(
いちど
)
に
※
(
さけ
)
ぶ
水夫
(
すゐふ
)
の
聲
(
こゑ
)
、
同時
(
どうじ
)
に
物
(
もの
)
あり
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そして彼はあたりに立つてる見物人を
見廻
(
みまは
)
しました。
シャボン玉
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
然
(
さ
)
うして、四
邊
(
へん
)
をきよろ/\
見廻
(
みまは
)
しながら。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『どうだ、
何
(
なん
)
とも
言葉
(
ことば
)
が
出
(
で
)
ないだらう』と
云
(
い
)
つて
王樣
(
わうさま
)
は、
微笑
(
ほゝゑ
)
みながら
法廷
(
はふてい
)
を
見廻
(
みまは
)
されました。
法廷
(
はふてい
)
は
森
(
しん
)
としました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
窺
(
うかゞ
)
ふに
灯
(
あかり
)
の氣も見えず
能々
(
よく/\
)
見るに表の戸に
貸店
(
かしだな
)
と
云
(
いふ
)
紙札
(
かみふだ
)
の
貼付
(
はりつけ
)
ある故是は
門違
(
かどちが
)
ひせしかと
四邊
(
あたり
)
を
見廻
(
みまは
)
すに間違ひにも
非
(
あら
)
ず吾助は何分
不審
(
ふしん
)
晴
(
はれ
)
ねば
直樣
(
すぐさま
)
家主方を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
縁側から
座敷
(
ざしき
)
を
見廻
(
みまは
)
すと、しんと静かである。茶の
間
(
ま
)
は無論、台所にも人はゐない様である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「静かに!」と先生は
遮
(
さえぎ
)
つて置いてから、みんなを
見廻
(
みまは
)
して、かう
訊
(
き
)
きました。
仔猫の裁判
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
女子
(
をなご
)
はあたりを
見廻
(
みまは
)
して
高
(
たか
)
く
笑
(
わら
)
ひぬ、
其身
(
そのみ
)
の
影
(
かげ
)
を
顧
(
かへり
)
みて
高
(
たか
)
く
笑
(
わら
)
ひぬ、
殿
(
との
)
、
我良人
(
わがをつと
)
、
我子
(
わがこ
)
、これや
何者
(
なにもの
)
とて
高
(
たか
)
く
笑
(
わら
)
ひぬ、
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
散亂
(
ちりみだ
)
れたる
文
(
ふみ
)
をあげて、やよ
殿
(
との
)
、
今
(
いま
)
ぞ
別
(
わか
)
れまゐらするなりとて
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「そんぢや
誰
(
だれ
)
だんべ、
寄
(
よ
)
せんな」
女房
(
にようばう
)
は
立
(
た
)
つた
儘
(
まゝ
)
一
同
(
どう
)
を
見廻
(
みまは
)
して
嫣然
(
にこり
)
としていつた。それでも
暫
(
しばら
)
くは
凡
(
すべ
)
てが
口
(
くち
)
を
緘
(
つぐ
)
んで
居
(
ゐ
)
た。
巫女
(
くせよせ
)
の
婆
(
ばあ
)
さんは
箱
(
はこ
)
を
包
(
つゝ
)
んだ
荷物
(
にもつ
)
を
其
(
その
)
儘
(
まゝ
)
自分
(
じぶん
)
の
膝
(
ひざ
)
へ
引
(
ひ
)
きつけて
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼所
(
あすこ
)
、
此所
(
こゝ
)
に席を立つものがある。
花道
(
はなみち
)
から
出口
(
でぐち
)
へ掛けて、
人
(
ひと
)
の
影
(
かげ
)
が
頗
(
すこぶ
)
る
忙
(
いそ
)
がしい。三四郎は
中腰
(
ちうごし
)
になつて、
四方
(
しほう
)
をぐるりと
見廻
(
みまは
)
した。
来
(
き
)
てゐる
筈
(
はづ
)
の
人
(
ひと
)
は
何処
(
どこ
)
にも見えない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
さう云つて、槇君はみんなの顔を
見廻
(
みまは
)
しました。みんな熱心に聞いてゐます。
掃除当番
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
彼
(
かれ
)
は今此書物の
中
(
なか
)
に、茫然として
坐
(
すは
)
つた。
良
(
やゝ
)
あつて、これほど
寐入
(
ねい
)
つた自分の意識を強烈にするには、もう少し周囲の物を
何
(
ど
)
うかしなければならぬと、思ひながら、
室
(
へや
)
の
中
(
なか
)
をぐる/\
見廻
(
みまは
)
した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
廻
漢検準1級
部首:⼵
9画
“見”で始まる語句
見
見惚
見出
見物
見下
見上
見送
見透
見做
見当