茶店ちやみせ)” の例文
三十七ねんぐわつ十四幻翁げんおう望生ぼうせい二人ふたりとも馬籠まごめき、茶店ちやみせ荷物にもつ着物きものあづけてき、息子むすこ人夫にんぷたのんで、遺跡ゐせきむかつた。
大雪おほゆきです——が、停車場前ステエシヨンまへ茶店ちやみせでは、まだ小兒せうにたちの、そんなこゑきこえてました。時分じぶんは、やま根笹ねざさくやうに、かぜもさら/\とりましたつけ。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
十三じふそ三國みくにかはふたして、服部はつとり天神てんじん參詣さんけいし、鳥居前とりゐまへ茶店ちやみせやすんだうへ、またぼつ/\とかけた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
かなり歩き草臥くたぶれたので、みちばたに茶店ちやみせが一軒あつたのを仕合せに、皆はそこで一休みする事にした。
がけうへ觀音樣くわんのんさまには茶店ちやみせがありました。密柑みかんやたまご 、駄菓子だぐわしなんどをならべて、參詣者おまへりびと咽喉のど澁茶しぶちやしめさせてゐたそのおばあさんは、苦勞くらうしぬいてひとでした。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
むすめさんはまたいとつむいで熱心ねつしんはたらいてゐるといふ實際生活じつさいせいかつることが出來でき、また料理屋りようりや茶店ちやみせ各地方かくちほうにあるそのまゝの建築けんちくで、料理りようりもまたその地方ちほう名物めいぶつはせ
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
古縄ふるなはへびとしおどせば、おどされたるびつくりして片足かたあし泥田どろたへふみいれしを衆人みな/\辴然おほわらひす。此みちすべ農業のうげふ通路つうろなればいこふべき茶店ちやみせもなく、半途はんといたりて古きやしろに入りてやすらふ。
おこす共起はせまじ幸ひ此茶店にて夜を明さんとつぶやきつゝ茶店ちやみせに入てお粂が通夜つやしてをる共知らず上りこんだり扨もお粂は大膽不敵だいたんふてきの女なれば先方の心は知らざれ共くらさはくらいき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
頂上ちようじようちかくに茶店ちやみせ宿屋やどや數軒すうけんあり、冬季とうきでも登攀とうはん不可能ふかのうでない。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
しばしを村の茶店ちやみせにいこひ
街道かいだうや藤の茶店ちやみせあかき灯に
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
茶店ちやみせの茶やら
極楽とんぼ (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
茶店ちやみせ老人夫婦らうじんふうふとは懇意こんいつて『旦那だんなまた石拾いしひろひですか。始終しじうえては、りますまい』とわらはれるくらゐにまでなつた。
だい腕車わんしやにん車夫しやふは、茶店ちやみせとゞまつて、人々ひと/″\とともに手當てあてをし、ちつとでもあがきがいたら、早速さつそく武生たけふまでも其日そのひうち引返ひつかへすことにしたのである。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
『あゝ、御寺内ごじないのおきやくさんだつかいな。孫右衞門まごゑもんさん、御苦勞ごくらうはん。』と、茶店ちやみせをんな愛嬌あいけういた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
古縄ふるなはへびとしおどせば、おどされたるびつくりして片足かたあし泥田どろたへふみいれしを衆人みな/\辴然おほわらひす。此みちすべ農業のうげふ通路つうろなればいこふべき茶店ちやみせもなく、半途はんといたりて古きやしろに入りてやすらふ。
いのらん者と一に思ひこみしかば夫よりして秋葉山へ遙々はる/″\と登しが本社は女人禁制によにんきんせいなるゆゑ上る事ならず因て玉垣たまがきの外にていのり居しに早晩いつしか夜に入ければいざや私が家へ戻らんとがけの道へ來かゝるに茶店ちやみせ仕舞しまひたるが在しにぞ是れ屈竟くつきやうなりとさゝの葉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
茶店ちやみせのばあさん
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
のち小田原をだはらまちはなれ、函嶺はこね湯本ゆもとぢか一軒いつけん茶店ちやみせむすめやつ姿すがたのいとうつくしきが、路傍みちばたかけひまへなるやまおよ三四百間さんしひやくけんとほところ千歳ちとせひさしき靈水かたちみづいたりといふ
城の石垣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
松並木まつなみききると、いしだたみのだら/\ざかがあつて、へんから兩側りやうがは茶店ちやみせならんでゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
人夫にんぷとして茶店ちやみせ息子むすこくわつたが、もなく石匙いしさじ掘出ほりだした。(第四圖ホ參照)
垂氷たるひとなりて一二寸づゝ枝毎えだごとにひしとさがりたるが、青柳あをやぎの糸に白玉をつらぬきたる如く、これにあさひのかゞやきたるはえもいはれざる好景かうけいなりしゆゑ、堤の茶店ちやみせにしばしやすらひてながめつゝ
前途ゆくて焼山やけやま茶店ちやみせいて、少時しばらくするまで、この友船ともぶねさかひへだてたやうにわかれたのである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なんにんときとしては何萬人なんまんにんかずへられ、お賽錢さいせんだけでもなんゑんといふあがだかで、それにれていままではさびしかつた田舍道ゐなかみちに、のきならべる茶店ちやみせやら賣店ばいてんやら、これも新築しんちく三百餘軒よけんたつしたとは
大方おほかたくあらむと、したることとて、民子たみこあらかじ覺悟かくごしたから、茶店ちやみせ草鞋わらぢ穿いてたので、此處こゝ母衣ほろから姿すがたあらはし、山路やまぢゆき下立おりたつと、爪先つまさきしろうなる。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
前刻さツき茶店ちやみせから此処こゝるまで、売薬ばいやくほかたれにもはなんだことは申上まをしあげるまでもない。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
けれども、茶店ちやみせばあさんはしやうのものです。げんに、わたしとほがかりにぬまみぎはほこらをさして、(あれは何樣なにさまやしろでせう。)とたづねたときに、(さい神樣かみさまだ。)とつてをしへたものです。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
みづを……みづをとたゞつたのに、山蔭やまかげあやしき伏屋ふせや茶店ちやみせの、わか女房にようばうは、やさしく砂糖さたうれて硝子盃コツプあたへた。藥師やくし化身けしんやうおもふ。ひとなさけは、ときに、あはれなる旅人たびびとめぐまるゝ。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
やなぎおくに、けて、ちひさな葭簀張よしずばり茶店ちやみせえて、よこ街道かいだう、すぐに水田みづたで、水田みづたのへりのながれにも、はら/\燕子花かきつばたいてます。はうは、薄碧うすあをい、眉毛まゆげのやうな遠山とほやまでした。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
翌朝よくてうまだ薄暗うすぐらかつたが、七時しちじつたくるまが、はずむ酒手さかてもなかつたのに、午後ごご九時くじふのに、金澤かなざは町外まちはづれの茶店ちやみせいた。屈竟くつきやうわかをとこふでもなく年配ねんぱい車夫くるまやである。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
相州さうしう小田原をだはらまち電車鐵道でんしやてつだう待合まちあひの、茶店ちやみせ亭主ていしゆことばれば、土地とち鹽辛しほから蒲鉾かまぼこ外郎うゐらうおよ萬年町まんねんちやう竹屋たけやふぢ金格子きんがうし東海棲とうかいろう料理店れうりてん天利てんりしろ石垣いしがきおよ外廓そとぐるわ梅林ばいりんは、およ日本一につぽんいちなり
城の石垣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
春日野村かすがのむらいたので、づ一けん茶店ちやみせやすんで、一行いつかうほつ呼吸いき
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あとから、茶店ちやみせばあさんがおよがせて、これはしる……
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
(もし、ねえさん。)といつて茶店ちやみせをんな
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
といつて茶店ちやみせをんな背中せなかたゝいた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ゐなかざむらひ茶店ちやみせにあぐら。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)