“密柑”の読み方と例文
読み方割合
みかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
がけうへ觀音樣くわんのんさまには茶店ちやみせがありました。密柑みかんやたまご 、駄菓子だぐわしなんどをならべて、參詣者おまへりびと咽喉のど澁茶しぶちやしめさせてゐたそのおばあさんは、苦勞くらうしぬいてひとでした。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
その中で、密柑みかんと栗の二つの山が一番人目につきやすかったが、その栗の山には、青いチョークで達筆に『最良タンジールス産密柑二個一ペニイ』という札がさしてあった。
あれは密柑みかんだ。梅「あの色はなんふんです。近「黄色きいろいてえのだ。梅「へえゝ……密柑みかんにはちがつたのがりますなア、かう細長ほそながいやうな。近「フヽヽあれは乾柿ころがきだ。梅「乾柿ころがき、へえゝあれは。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)