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此等
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これら
ふりがな文庫
“
此等
(
これら
)” の例文
むろん
此等
(
これら
)
の人達は、すでに地上とはきれいに絶縁して
了
(
しま
)
い、彼等の墓石の上に、哀悼の涙を
濺
(
そそ
)
ぐものなどは、
最早
(
もはや
)
只
(
ただ
)
の一人もない。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
此等
(
これら
)
の山脈は北アルプスと呼ばれている飛騨山脈よりは、概して高さに於て優っているに
拘
(
かかわ
)
らず、登山者の数は
反
(
かえっ
)
て甚だ少ないのである。
大井川奥山の話
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
そして
此等
(
これら
)
の
損失
(
そんしつ
)
の
殆
(
ほと
)
んど
全部
(
ぜんぶ
)
は
地震後
(
ぢしんご
)
の
火災
(
かさい
)
に
由
(
よ
)
るものであつて、
被害民
(
ひがいみん
)
の
努力
(
どりよく
)
次第
(
しだい
)
によつては
大部分
(
だいぶぶん
)
免
(
まぬか
)
れ
得
(
う
)
られるべき
損失
(
そんしつ
)
であつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
此等
(
これら
)
の人物の事蹟の上に多少の光明を投射する一篇の文章に、史料としての價値があると云ふことは、何人も否定することが出來ぬであらう。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
蜜蜂は二度
飼
(
か
)
って二度逃げられ、今は空箱だけ残って居る。
天井
(
てんじょう
)
の鼠、物置の
青大将
(
あおだいしょう
)
、其他無断同居のものも多いが、
此等
(
これら
)
は
眷族
(
けんぞく
)
の外である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
先生
(
せんせい
)
の
此等
(
これら
)
の
言葉
(
ことば
)
は
其實
(
そのじつ
)
平凡
(
へいぼん
)
な
説
(
せつ
)
ですけれど、
僕
(
ぼく
)
は
先生
(
せんせい
)
の
生活
(
せいくわつ
)
を
見
(
み
)
て
此等
(
これら
)
の
説
(
せつ
)
を
聞
(
き
)
くと
平凡
(
へいぼん
)
な
言葉
(
ことば
)
に
清新
(
せいしん
)
な
力
(
ちから
)
の
含
(
ふく
)
んで
居
(
ゐ
)
ることを
感
(
かん
)
じました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『
然
(
さ
)
うさ、一つ
位
(
くらゐ
)
!』と
福鼠
(
ふくねずみ
)
は
焦心
(
ぢれ
)
ッたさうに
云
(
い
)
つて、
又
(
また
)
話
(
はな
)
し
續
(
つゞ
)
けました、『
其故
(
それゆゑ
)
此等
(
これら
)
三
人
(
にん
)
の
姉妹
(
きやうだい
)
は——
皆
(
みん
)
なで
描
(
えが
)
くことを
學
(
まな
)
んで
居
(
ゐ
)
ました——』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
自分は
此等
(
これら
)
縁邊のものを代る/″\喰ひ𢌞つて、そして、高等小學から中學と、
漸々
(
だん/\
)
文の林の奧へと進んだのであつた。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
此等
(
これら
)
樣々
(
さま/″\
)
の
化物思想
(
ばけものしさう
)
を
具體化
(
ぐたいくわ
)
するのにどういふ
方法
(
はうはふ
)
を
以
(
もつ
)
てして
居
(
ゐ
)
るかといふに、
時
(
とき
)
により、
國
(
くに
)
によつて
各々
(
おの/\
)
異
(
こと
)
なつてゐて、一
概
(
がい
)
に
斷定
(
だんてい
)
する
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
且
(
かつ
)
性來
(
せいらい
)
記憶力
(
きおくりよく
)
に
乏
(
とぼ
)
しき
余
(
よ
)
は、
此等
(
これら
)
の
病症
(
びやうしやう
)
の
爲
(
ため
)
に
益
(
ます/\
)
其
(
その
)
※退
(
げんたい
)
するを
感
(
かん
)
じ、
治療法
(
ちれうはふ
)
に
苦心
(
くしん
)
せる
時
(
とき
)
、
偶
(
たま/\
)
冷水浴
(
れいすゐよく
)
を
爲
(
な
)
して
神
(
かみ
)
に
祷願
(
たうぐわん
)
せば
必
(
かなら
)
ず
功驗
(
こうけん
)
ある
可
(
べ
)
しと
告
(
つ
)
ぐる
人
(
ひと
)
あり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
二度とは
迚
(
と
)
ても見るやうなことはあるまい、と思つて、つい入つて見る気になつた。三年前の其の時の自分の心の有様などが
此等
(
これら
)
の見せ物によつて回想された。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
此等
(
これら
)
の事を考へなければ本当の
智識
(
ちしき
)
とは言へんと
云
(
い
)
ふ事ださうでございます。
随分
(
ずゐぶん
)
彼
(
あ
)
の
悟道
(
さとり
)
の
方
(
はう
)
には
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
封
(
ふう
)
じ
目
(
め
)
ときて
取出
(
とりいだ
)
せば
一尋
(
ひとひろ
)
あまりに
筆
(
ふで
)
のあやもなく、
有難
(
ありがた
)
き
事
(
こと
)
の
數々
(
かず/\
)
、
辱
(
かたじけ
)
なき
事
(
こと
)
の
山々
(
やま/\
)
、
思
(
おも
)
ふ、
戀
(
した
)
ふ、
忘
(
わす
)
れがたし、
血
(
ち
)
の
涙
(
なみだ
)
、
胸
(
むね
)
の
炎
(
ほのほ
)
、
此等
(
これら
)
の
文字
(
もじ
)
を
縱横
(
じゆうわう
)
に
散
(
ち
)
らして
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これに反して一助詞がどう一動詞がどう第三句が
奈何
(
いかん
)
結句が奈何というようなことを繰返している。読者諸氏は
此等
(
これら
)
の言に対してしばらく耐忍せられんことをのぞむ。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
その
満足
(
まんぞく
)
な
顔
(
かお
)
、
人
(
ひと
)
を
見下
(
みさげ
)
るような
様子
(
ようす
)
、
彼
(
かれ
)
を
呼
(
よ
)
んで
同僚
(
どうりょう
)
と
云
(
い
)
う
言
(
ことば
)
、
深
(
ふか
)
い
長靴
(
ながぐつ
)
、
此等
(
これら
)
は
皆
(
みな
)
気障
(
きざ
)
でならなかったが、
殊
(
こと
)
に
癪
(
しゃく
)
に
障
(
さわ
)
るのは、
彼
(
かれ
)
を
治療
(
ちりょう
)
することを
自分
(
じぶん
)
の
務
(
つとめ
)
として
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
彼は
此等
(
これら
)
の光景が見えなくなろうとする前、今一度振向いて最後の
瞥見
(
べっけん
)
をなした。
操人形
(
あやつりにんぎょう
)
の様な紳士は降り立っても同じ事を繰返して居た。刑事と車掌は何か云って
居
(
お
)
った。
乗合自動車
(新字新仮名)
/
川田功
(著)
と
言
(
い
)
ふのは、
唯
(
たゞ
)
單
(
たん
)
に
子
(
こ
)
ども
達
(
たち
)
のためにとばかりでは
無
(
な
)
く、わたしは
此等
(
これら
)
のはなしの
中
(
なか
)
で
人生
(
じんせい
)
、
社會
(
しやくわい
)
及
(
およ
)
びその
運命
(
うんめい
)
や
生活
(
せいくわつ
)
に
關
(
くわん
)
する
諸問題
(
しよもんだい
)
を
眞摯
(
まじめ
)
にとり
扱
(
あつか
)
つてみたからであります。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
而して
此等
(
これら
)
の物皆な平民社界の心骨より出でたるものなることを知らば、余は寧ろ我邦の如き貴族的制度の国に於て、平民社界の
初声
(
はつごゑ
)
としては彼等を厚遇するの至当なるを認むるなり。
徳川氏時代の平民的理想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
此等
(
これら
)
の書籍はいづれも
水野越州
(
みづのえつしう
)
以来久しく圧迫されてゐた江戸芸術の花が、維新の革命後、如何に
目覚
(
めざま
)
しく
返咲
(
かへりざ
)
きしたかを示すものである。芝居と
音曲
(
おんぎよく
)
と花柳界とは江戸芸術の生命である。
虫干
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
やがて不興気なる
面
(
おも
)
もちにて黄色なる歯を剥き出し、低き鼻尻に皺を刻みつ。
這
(
こ
)
は
和蘭陀
(
オランダ
)
伝来のくれなゐの花の種子を蒔くなり。
此等
(
これら
)
の秘蔵の
種子
(
たね
)
にして奈美殿の
此上
(
こよ
)
なく好み給ふ花なり。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
其上
(
そのうへ
)
艇長の書いた事には嘘を
吐
(
つ
)
く必要のない事実が多い。艇が何度の角度で沈んだ、ガソリンが室内に充ちた、チエインが切れた、電燈が消えた。
此等
(
これら
)
の現象に自己広告は平時と
雖
(
いへ
)
ども無益である。
艇長の遺書と中佐の詩
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此等
(
これら
)
を思えば、数無きに似たれども、而も数有るに似たり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
最初
此等
(
これら
)
の通信を、スピリチュアリスト紙に発表するに当り、通信者達は全部に修正を施したが、内容の実質には、少しの変化もなかった。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
此等
(
これら
)
の湿地には晩春雪解の跡に無数の水芭蕉の花が葉に先んじて、
簇々
(
そうそう
)
と白苞を抽き出し、殆ど地を掩うの奇観を呈する。
那須、尾瀬、赤城、志賀高原
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
僕
(
ぼく
)
は
今日
(
けふ
)
まで
女
(
をんな
)
を
喜
(
よろこ
)
ばすべく
半襟
(
はんえり
)
を
買
(
か
)
はなかつたが、
若
(
も
)
し
彼
(
あ
)
の
娘
(
むすめ
)
に
此等
(
これら
)
の
品
(
しな
)
を
與
(
やつ
)
たら
如何
(
どんな
)
に
喜
(
よろ
)
こぶだらうと
思
(
おも
)
ふと、
僕
(
ぼく
)
もうれしくつて
堪
(
たま
)
らなかつた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
そしてかういふ感じが順序を追つて起つてゐる背後に、物を盗まうといふ意志が、
此等
(
これら
)
の閾の下に潜んでゐる感じより一層
幽
(
かすか
)
に潜んでゐたのである。
金貨
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
『して
此等
(
これら
)
は
何者
(
なにもの
)
か?』
女王樣
(
ぢよわうさま
)
は
薔薇
(
ばら
)
の
木
(
き
)
の
周
(
まは
)
りに
平伏
(
ひれふ
)
してゐた三
人
(
にん
)
の
園丁
(
えんてい
)
どもを
指
(
ゆびさ
)
して
申
(
まを
)
されました、
何故
(
なぜ
)
と
云
(
い
)
ふに、
彼等
(
かれら
)
は
俯伏
(
うつぶ
)
せに
臥
(
ね
)
てゐるし
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
即
(
すなは
)
ち「
墨染櫻
(
すみぞめのさくら
)
」の
櫻
(
さくら
)
「三十三
間堂
(
げんだう
)
」の
柳
(
やなぎ
)
、など
其
(
その
)
例
(
れい
)
で、
此等
(
これら
)
は
少
(
すこ
)
しも
怖
(
こわ
)
くなく、
極
(
きは
)
めて
優美
(
いうび
)
なものである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
一は上祖師ヶ谷で
青山
(
あおやま
)
街道
(
かいどう
)
に近く、一は品川へ行く
灌漑
(
かんがい
)
用水の流れに
傍
(
そ
)
うて居た。
此等
(
これら
)
は彼が
懐
(
ふところ
)
よりも
些
(
ちと
)
反別が広過ぎた。最後に見たのが粕谷の
地所
(
じしょ
)
で、一反五畝余。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
又
(
また
)
此等
(
これら
)
の
學問
(
がくもん
)
の
力
(
ちから
)
によつて、わが
地球
(
ちきゆう
)
は
鋼鐵
(
こうてつ
)
よりも
大
(
おほ
)
きな
剛性
(
ごうせい
)
を
有
(
ゆう
)
してゐることも
分
(
わか
)
つて
來
(
き
)
た。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
われ
此等
(
これら
)
の風情を見て何となく不審に堪へず。一めぐりして
庫裡
(
くり
)
の
辺
(
ほとり
)
より、又も前庭に出で行かむとする時、今の籬の
裡
(
うち
)
なる手水鉢の
辺
(
あたり
)
に物音して人の出で来る気はひあり。
此
(
この
)
寺の和尚にやあらん。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
其滿足
(
そのまんぞく
)
な
顏
(
かほ
)
、
人
(
ひと
)
を
見下
(
みさげ
)
るやうな
樣子
(
やうす
)
、
彼
(
かれ
)
を
呼
(
よ
)
んで
同僚
(
どうれう
)
と
云
(
い
)
ふ
言
(
ことば
)
、
深
(
ふか
)
い
長靴
(
ながぐつ
)
、
此等
(
これら
)
は
皆
(
みな
)
氣障
(
きざ
)
でならなかつたが、
殊
(
こと
)
に
癪
(
しやく
)
に
障
(
さは
)
るのは、
彼
(
かれ
)
を
治療
(
ちれう
)
する
事
(
こと
)
を
自分
(
じぶん
)
の
務
(
つとめ
)
として、
眞面目
(
まじめ
)
に
治療
(
ちれう
)
をしてゐる
意
(
つもり
)
なのが。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
此等
(
これら
)
の
七福
(
しちふく
)
を
余
(
よ
)
は
悉
(
こと/″\
)
く
灌水
(
くわんすゐ
)
の
徳
(
とく
)
に
歸
(
き
)
するものなり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
此等
(
これら
)
の通信の現れた形式などは、深く論ずるにも足りないであろう。その価値を決するものは、主としてその内容如何である。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
此等
(
これら
)
の各部落の人達が互に交通するには、山路に依る外に捷径はないから、従って峠が無数に存在するのは当然である。
峠
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
此等
(
これら
)
は
一人
(
ひとり
)
殘
(
のこ
)
らず
數多
(
あまた
)
の
菱形金剛石
(
ダイアモンド
)
を
鏤刻
(
ちりば
)
めて、
先
(
さき
)
の
兵士
(
へいし
)
と
同
(
おな
)
じやうに二
列
(
れつ
)
になつて
歩
(
ある
)
いて
來
(
き
)
ました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
貸座敷の高楼大厦とその
中
(
うち
)
にある
奴婢
(
ぬひ
)
臧獲
(
ぞうかく
)
とは、おいらんを奉承し装飾する
所以
(
ゆえん
)
の具で、貸座敷の主人はいかに色を
壮
(
さかん
)
にし威を振うとも
此等
(
これら
)
の雑輩に長たるものに過ぎない。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
しかし今夜は
此等
(
これら
)
の光景も彼を
誘引
(
いういん
)
する力が少しもない。机の上に置いてある彼が不在中に来た封書や
葉書
(
はがき
)
を手早く調べた。
其中
(
そのうち
)
に一通
差出人
(
さしだしにん
)
の姓名の書いてない封書があつた。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
果
(
はた
)
して
然
(
しか
)
らば、ロアイヤル
港
(
こう
)
や、
昔
(
むかし
)
ベスンバ
族
(
ぞく
)
のゐた
部落
(
ぶらく
)
は
右
(
みぎ
)
の
現象
(
げんしよう
)
を
起
(
おこ
)
すに
最
(
もつと
)
も
適當
(
てきとう
)
な
場所
(
ばしよ
)
であつて、
此等
(
これら
)
の
地方
(
ちほう
)
は
他
(
た
)
の
大地震
(
だいぢしん
)
によつて
再
(
ふたゝ
)
び
同樣
(
どうよう
)
の
現象
(
げんしよう
)
を
起
(
おこ
)
すこともあるであらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
勿論山の順礼に経験ある村の古老といわれる人でも、
尽
(
ことごと
)
く
此等
(
これら
)
の山を的確に名指し得る訳ではなかったので、後になって私が確めたものもあります。
登山談義
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
この部屋で
此等
(
これら
)
の人の口からこの議論が出たのは、決して今夜が初めではない。
独身
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
先
(
ま
)
ず
如何
(
どう
)
して
此等
(
これら
)
の事実が僕に知れたか、
其
(
その
)
手続を簡単に言えば、母が鎌倉に来てから
一月後
(
ひとつきのち
)
、僕は訴訟用で長崎にゆくこととなり、其途中山口、広島などへ立寄る心組で
居
(
い
)
ましたから
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
此等
(
これら
)
の六峰が次第に高まる裾野の上に根張り大きくどっしりと横たわって如何にも
据
(
すわ
)
りが好い。殊に荒山から少しの弛みもなく左に曳いた線の美事さ。
那須、尾瀬、赤城、志賀高原
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
七
里
(
り
)
の
途
(
みち
)
はたゞ
山
(
やま
)
ばかり、
坂
(
さか
)
あり、
谷
(
たに
)
あり、
溪流
(
けいりう
)
あり、
淵
(
ふち
)
あり、
瀧
(
たき
)
あり、
村落
(
そんらく
)
あり、
兒童
(
じどう
)
あり、
林
(
はやし
)
あり、
森
(
もり
)
あり、
寄宿舍
(
きしゆくしや
)
の
門
(
もん
)
を
朝早
(
あさはや
)
く
出
(
で
)
て
日
(
ひ
)
の
暮
(
くれ
)
に
家
(
うち
)
に
着
(
つ
)
くまでの
間
(
あひだ
)
、
自分
(
じぶん
)
は
此等
(
これら
)
の
形
(
かたち
)
、
色
(
いろ
)
、
光
(
ひかり
)
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
即ち千七百米の圏を有する峰で、其右の肩ともいう
可
(
べ
)
き南に在る同じ等高線の一隆起よりは十五、六米は高いであろう。
此等
(
これら
)
を中心として藪がひどい。
利根川水源地の山々
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
其処
(
そこ
)
で養父と僕とは
此等
(
これら
)
の秘密を
飽
(
あ
)
くまで人に
洩
(
もら
)
さぬ約束をし、
又
(
ま
)
た僕が
此
(
この
)
先何かの用事で山口にゆくとも、たゞ
他所
(
よそ
)
ながら父母の墓に
詣
(
もう
)
で、決して公けにはせぬということを僕は養父に約しました。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
朝日岳から小沢岳に至る間の国境山脈の諸山に就ても遺憾ながら同様である。それで
此等
(
これら
)
は総て実査の後に取扱うことにして、
茲
(
ここ
)
には省略することにした。
利根川水源地の山々
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
此等
(
これら
)
の図に
拠
(
よ
)
りて地形の正確なる説明を大要なりとも知らんとするが如きは、欲する者の無理なるは言う迄もなく、
唯
(
た
)
だ山川都邑道路等に就て其概念を得ば
以
(
もっ
)
て満足す可き也。
古図の信じ得可き程度
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
此等
(
これら
)
の記事は同時に此峠がかなり古くから通行されたものであることを暗示している。『新編会津風土記』には、清水口の番守安部弥左衛門の家に伝えた古文書というのが数通載っている。
利根川水源地の山々
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
若
(
も
)
し
此等
(
これら
)
の山が其伝えを失えば、様々な誤った説が出ることになる。
二、三の山名について
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
等
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
“此”で始まる語句
此方
此
此処
此家
此奴
此處
此間
此所
此頃
此様