トップ
>
斧
>
をの
ふりがな文庫
“
斧
(
をの
)” の例文
昔
(
むかし
)
の
人
(
ひと
)
は、
今日
(
こんにち
)
田舍
(
ゐなか
)
の
樵
(
きこり
)
や
農夫
(
のうふ
)
が
山
(
やま
)
へ
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
に、
鎌
(
かま
)
や
斧
(
をの
)
を
腰
(
こし
)
に
着
(
つ
)
けてゐるように、きっと
何
(
なに
)
か
刃物
(
はもの
)
を
持
(
も
)
つてゐたものと
思
(
おも
)
ひます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
『すると、あの
石
(
いし
)
の
斧
(
をの
)
や
石
(
いし
)
の
鏃
(
やぢり
)
や、あれ
等
(
ら
)
と
同時代
(
どうじだい
)
の
製作
(
せいさく
)
ですか』と
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると。『
然
(
さ
)
うです、三千
年
(
ねん
)
前
(
ぜん
)
のコロボツクル
人種
(
じんしゆ
)
の
遺物
(
ゐぶつ
)
です。 ...
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「なんだと、にせものだからにせものと云つたんだ。生意気いふと、あした
斧
(
をの
)
をもつてきて、片つぱしから
伐
(
き
)
つてしまふぞ。」
かしはばやしの夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
斧
(
をの
)
も
鑿
(
のみ
)
も
忘
(
わす
)
れたものが、
木曾
(
きそ
)
、
碓氷
(
うすひ
)
、
寐覚
(
ねざめ
)
の
床
(
とこ
)
も、
旅
(
たび
)
だか
家
(
うち
)
だか
差別
(
さべつ
)
は
無
(
な
)
い
気
(
き
)
で、
何
(
なん
)
の
此
(
こ
)
の
山
(
やま
)
や
谷
(
たに
)
を、
神聖
(
しんせい
)
な
技芸
(
ぎげい
)
の
天
(
てん
)
、
芸術
(
げいじゆつ
)
の
地
(
ち
)
と
思
(
おも
)
はう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
松さんが隠して持つて来た
斧
(
をの
)
をば、薪を割らうとするやうに振りあげたときには、栄蔵はまだ、松さんが何をするつもりなのか、
解
(
わか
)
らなかつた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
▼ もっと見る
恩人は恩を
枷
(
かせ
)
に
如此
(
かくのごと
)
く
逼
(
せま
)
れども、我はこの枷の為に屈せらるべきも、彼は
如何
(
いか
)
なる
斧
(
をの
)
を以てか宮の愛をば割かんとすらん。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
藍微塵
(
あゐみぢん
)
の意氣な袷を着て居りますが、身體も顏も泥だらけ、左の手に龕燈を提げ、右の手に一梃の
斧
(
をの
)
を持つて居るのは一體何をしようと言ふのでせう。
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「こうれ、うめえ
物
(
もの
)
見
(
み
)
ろえまあ」といつて
開
(
あ
)
けて
見
(
み
)
ると一
寸
(
すん
)
ばかりの
蟷螂
(
かまきり
)
が
斧
(
をの
)
を
擡
(
もた
)
げてちよろちよろと
歩
(
ある
)
き
出
(
だ
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
樵夫
(
きこり
)
の
斧
(
をの
)
が深く幹に
喰
(
く
)
ひ込むやうになると、急にばた/\と音がして、
洞穴
(
うろ
)
のなかから何か飛び出した物がある。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「何も
仰
(
おつ
)
しやつて下ださいますな」と篠田は目を閉ぢつ「現社会の基礎に
斧
(
をの
)
を置きつゝある私共が、其の反撃に
逢
(
あ
)
ふのは、
毫
(
すこし
)
も怪むに足らぬことで御座います」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
たま/\花さくも花やかならず
茎太
(
くきふと
)
けれども
斧
(
をの
)
にあたらず、かの山中
不材
(
ふさい
)
の
類木
(
るゐぼく
)
にたぐへてその性よし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
やがて、種牛の
眉間
(
みけん
)
を目懸けて、一人の屠手が
斧
(
をの
)
(一方に長さ四五寸の
管
(
くだ
)
があつて、致命傷を与へるのは
是
(
この
)
管である)を
振翳
(
ふりかざ
)
したかと思ふと、もう其が是畜生の最後。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
斧
(
をの
)
引
提
(
さ
)
げて
大路
(
おほぢ
)
に出づれば、
一七九
明けたるといひし夜はいまだくらく、
一八〇
月は
中天
(
なかぞら
)
ながら影
朧
(
らう
)
々として、風
冷
(
ひや
)
やかに、さて正太郎が戸は明けはなして其の人は見えず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
いつたい「
櫻
(
さくら
)
の
園
(
その
)
」には
第
(
だい
)
一
幕
(
まく
)
の
汽
(
き
)
車の
音
(
おと
)
、
第
(
だい
)
二
幕
(
まく
)
のギタアの音色、
第
(
だい
)
四
幕
(
まく
)
の
終
(
をは
)
りの
櫻
(
さくら
)
の木を切り
倒
(
たふ
)
す
斧
(
をの
)
の
響
(
ひゞ
)
きなどと、
塲面
(
ばめん
)
々々の
感
(
かん
)
じと
相
(
あひ
)
俟つて
音響
(
おんけう
)
の
効果
(
こうくわ
)
が
實
(
じつ
)
に
巧
(
たくみ
)
に
用
(
もち
)
ゐられてゐるが
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
それが
古
(
ふる
)
くから
火事
(
かじ
)
で
燒
(
や
)
かれたり、
斧
(
をの
)
で
伐
(
き
)
られたりして、
天然
(
てんねん
)
にあつたそれ
等
(
ら
)
の
樹木
(
じゆもく
)
が
大抵
(
たいてい
)
消
(
き
)
えてなくなつてしまひ、つひに
今日
(
こんにち
)
見
(
み
)
るような
茫々
(
ぼう/\
)
として、はてしもないような
草原
(
くさはら
)
になつたのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
或時
(
あるとき
)
にね、カンタイといふ人が、孔子様を憎んで、
斧
(
をの
)
で
斬殺
(
きりころ
)
さうとしたのさ。所が孔子様は、(天、徳を
吾
(
われ
)
に
為
(
な
)
せり、カンタイ
夫
(
そ
)
れ
吾
(
われ
)
を
奈何
(
いかん
)
。)と
仰
(
おつ
)
しやつて、泰然自若として
坐
(
すわ
)
つていらしたんだ。
愚助大和尚
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
神のさだめ命のひびき
終
(
つひ
)
の我世
琴
(
こと
)
に
斧
(
をの
)
うつ音ききたまへ
みだれ髪
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
丁々
(
とうとう
)
と
白檀
(
びやくだん
)
を
伐
(
う
)
つ
斧
(
をの
)
の
音
(
おと
)
。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
乾鮭や琴に
斧
(
をの
)
うつ響あり
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
言
(
い
)
ふまでも
無
(
な
)
く、
其
(
そ
)
の
面影
(
おもかげ
)
、
其
(
そ
)
の
姿
(
すがた
)
は、
古城
(
こじやう
)
の
天守
(
てんしゆ
)
の
囚
(
とりこ
)
と
成
(
な
)
つた、
最惜
(
いとをし
)
い
妻
(
つま
)
を
其
(
そ
)
のまゝ、と
豁然
(
くわつぜん
)
として
悟
(
さと
)
ると
同時
(
どうじ
)
に、
腕
(
うで
)
には
斧
(
をの
)
を
取
(
と
)
る
力
(
ちから
)
が
籠
(
こも
)
つて
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それらの
斧
(
をの
)
には
横側
(
よこがは
)
に
刳
(
ゑぐ
)
りを
入
(
い
)
れたものが
多
(
おほ
)
いのであります。これらの
石斧
(
せきふ
)
は
皆
(
みな
)
よく
磨
(
みが
)
いて
滑
(
なめら
)
かに
光
(
ひか
)
るように
出來
(
でき
)
て、
非常
(
ひじよう
)
に
精巧
(
せいこう
)
な
造
(
つく
)
り
方
(
かた
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
終生の失望と遺恨とは
濫
(
みだり
)
に
断膓
(
だんちよう
)
の
斧
(
をの
)
を
揮
(
ふる
)
ひて、死苦の
若
(
し
)
かざる絶痛を与ふるを思ひては、彼はよし天に人に憤るところあるも、
懼
(
おそ
)
るべき無しと
為
(
せ
)
るならん。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
たま/\花さくも花やかならず
茎太
(
くきふと
)
けれども
斧
(
をの
)
にあたらず、かの山中
不材
(
ふさい
)
の
類木
(
るゐぼく
)
にたぐへてその性よし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「なにを。証拠はちやんとあるぢや。また帳面にも
載
(
の
)
つとるぢや。貴さまの悪い
斧
(
をの
)
のあとのついた九十八の足さきがいまでもこの林の中にちやんと残つてゐるぢや。」
かしはばやしの夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
異人
(
いじん
)
との掛け合ひに骨を折つて居るのに、駒形の留守宅では、叔父の深田
琴吾
(
きんご
)
といふのが、家來の山家
斧
(
をの
)
三郎と腹を合せ、お
妾
(
めかけ
)
のお新といふ女を立てて、奧方の
浪乃
(
なみの
)
樣を
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
山の井は
斧
(
をの
)
の
柄
(
え
)
のくつ
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
……
此
(
こ
)
の
月
(
つき
)
から、
桂
(
かつら
)
の
葉
(
は
)
がこぼれ/\、
石
(
いし
)
を
伐
(
き
)
るやうな
斧
(
をの
)
が
入
(
はひ
)
つて、もつと
虧
(
か
)
け、もつと
虧
(
か
)
けると、やがて
二十六夜
(
にじふろくや
)
の
月
(
つき
)
に
成
(
な
)
らう、……
二十日
(
はつか
)
ばかりの
月
(
つき
)
を
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
中
(
なか
)
には
長
(
なが
)
さが
一寸
(
いつすん
)
ぐらゐもない、
小
(
ちひ
)
さい
美
(
うつく
)
しい
石
(
いし
)
で
造
(
つく
)
つた
斧
(
をの
)
がありますが、それは
實際
(
じつさい
)
の
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
つものとは
思
(
おも
)
はれません。
多分
(
たぶん
)
大切
(
たいせつ
)
な
寶物
(
ほうもつ
)
の
類
(
るい
)
であつたのでせう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
熊の
穴居
(
こもり
)
たる所を
認
(
みつくれ
)
ば
目幟
(
めじるし
)
をのこして小屋にかへり、一
連
(
れん
)
の力を
併
(
あはせ
)
てこれを
捕
(
と
)
る。その
道具
(
だうぐ
)
は
柄
(
え
)
の長さ四尺斗りの
手槍
(
てやり
)
、
或
(
あるひ
)
は
山刀
(
やまがたな
)
を
薙刀
(
なぎなた
)
のごとくに作りたるもの、
銕炮
(
てつはう
)
山刀
斧
(
をの
)
の
類
(
るゐ
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
野人
(
やじん
)
に
蟷螂
(
たうらう
)
あり、
斧
(
をの
)
を
上
(
あ
)
げて
茄子
(
なす
)
の
堅
(
かた
)
きを
打
(
う
)
つ、
響
(
ひゞき
)
は
里
(
さと
)
の
砧
(
きぬた
)
にこそ。
朝夕
(
あさゆふ
)
の
空
(
そら
)
澄
(
す
)
み、
水
(
みづ
)
清
(
きよ
)
く、
霧
(
きり
)
は
薄
(
うす
)
く
胡粉
(
ごふん
)
を
染
(
そ
)
め、
露
(
つゆ
)
は
濃
(
こ
)
く
藍
(
あゐ
)
を
溶
(
と
)
く、
白群青
(
びやくぐんじやう
)
の
絹
(
きぬ
)
の
花野原
(
はなのばら
)
に、
小
(
ちひ
)
さき
天女
(
てんによ
)
遊
(
あそ
)
べり。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
又は人の父を
喰殺
(
くひころ
)
してその父にばけて年を
歴
(
へ
)
たるに、一日その子山に入りて
桑
(
くは
)
を
採
(
と
)
るに、
狼
(
おほかみ
)
きたりて人の如く立
其裾
(
そのすそ
)
を
銜
(
くはへ
)
たるゆゑ
斧
(
をの
)
にて狼の
額
(
ひたひ
)
を
斫
(
きり
)
、狼にげ
去
(
さ
)
りしゆゑ家にかへりしに
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
雲
(
くも
)
が
来
(
く
)
る、
花
(
はな
)
が
降
(
ふ
)
る。や、
此
(
こ
)
の
采
(
さい
)
は
気
(
き
)
が
長
(
なが
)
いぞ。
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
る
内
(
うち
)
に
斧
(
をの
)
の
柄
(
え
)
が
朽
(
く
)
ち、
玉手箱
(
たまてばこ
)
が
破
(
やぶ
)
れうも
知
(
し
)
れぬが。
少
(
わか
)
い
人
(
ひと
)
、
其
(
そ
)
の
采
(
さい
)
を……
其
(
そ
)
の
采
(
さい
)
を
出
(
だ
)
さつしやい。うつかり
見惚
(
みと
)
れて
私
(
わし
)
も
忘
(
わす
)
れた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これをきゝて
斧
(
をの
)
をもつて
打砕
(
うちくだき
)
しを竹やぶの中へすてたり、其夜竹林一面に光る事数万の螢火の如し。
翌朝
(
よくてう
)
近里の人きゝつたへて
集
(
あつま
)
り来り、竹林をたづねみるに少しのくづまでも一石も有る事なし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
抵抗
(
てむかひ
)
も
成
(
な
)
らず
裸
(
はだか
)
にされて、
懷中
(
くわいちう
)
ものまで
剥取
(
はぎと
)
られた
上
(
うへ
)
、
親船
(
おやぶね
)
、
端舟
(
はしけ
)
も、
斧
(
をの
)
で、ばら/\に
摧
(
くだ
)
かれて、
帆綱
(
ほづな
)
、
帆柱
(
ほばしら
)
、
離
(
はな
)
れた
釘
(
くぎ
)
は、
可忌
(
いまはし
)
い
禁厭
(
まじなひ
)
、
可恐
(
おそろし
)
い
呪詛
(
のろひ
)
の
用
(
よう
)
に、
皆
(
みんな
)
奪
(
と
)
られて
了
(
しま
)
つたんです。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これをきゝて
斧
(
をの
)
をもつて
打砕
(
うちくだき
)
しを竹やぶの中へすてたり、其夜竹林一面に光る事数万の螢火の如し。
翌朝
(
よくてう
)
近里の人きゝつたへて
集
(
あつま
)
り来り、竹林をたづねみるに少しのくづまでも一石も有る事なし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
立處
(
たちどころ
)
其
(
そ
)
の
手足
(
てあし
)
を
炙
(
あぶ
)
るべく、
炎々
(
えん/\
)
たる
炭火
(
すみび
)
を
熾
(
おこ
)
して、やがて、
猛獸
(
まうじう
)
を
拒
(
ふせ
)
ぐ
用意
(
ようい
)
の、
山刀
(
やまがたな
)
と
斧
(
をの
)
を
揮
(
ふる
)
つて、あはや、
其
(
その
)
胸
(
むね
)
を
開
(
ひら
)
かむとなしたる
處
(
ところ
)
へ、
神
(
かみ
)
の
御手
(
みて
)
の
翼
(
つばさ
)
を
擴
(
ひろ
)
げて、
其
(
その
)
膝
(
ひざ
)
、
其
(
その
)
手
(
て
)
、
其
(
その
)
肩
(
かた
)
、
其
(
その
)
脛
(
はぎ
)
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ひそかに
思
(
おも
)
ふ。
湖
(
みづうみ
)
の
全景
(
ぜんけい
)
は、
月宮
(
げつきう
)
よりして、
幹
(
みき
)
紫
(
むらさき
)
に
葉
(
は
)
の
碧
(
みどり
)
なる、
玉
(
たま
)
の
枝
(
えだ
)
より、
金色
(
こんじき
)
の
斧
(
をの
)
で
伐
(
き
)
つて
擲
(
なげう
)
つたる、
偉
(
おほい
)
なる
胡桃
(
くるみ
)
の
実
(
み
)
の、
割目
(
われめ
)
に
青
(
あを
)
い
露
(
つゆ
)
を
湛
(
たゝ
)
へたのであらう。まつたく
一寸
(
ちよつと
)
胡桃
(
くるみ
)
に
似
(
に
)
て
居
(
ゐ
)
る。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“斧”の解説
斧(おの、よき)は、片手、もしくは両手持ちの柄の先に厚くて重い刃を装着した叩き切るための刃物である。
(出典:Wikipedia)
斧
漢検準1級
部首:⽄
8画
“斧”を含む語句
斧鉞
手斧
氷斧
石斧
大斧
磨製石斧
戦斧
手斧初
銀斧
斧柄
金斧
新羅斧
打石斧
斧鑿
磨石斧
打製石斧
斧斤
神斧鬼鑿
斧九太夫
斧正
...