“打砕”のいろいろな読み方と例文
旧字:打碎
読み方割合
うちくだ50.0%
ぶっくだ16.7%
うちくだき11.1%
ぶちくだ5.6%
ぶちこわ5.6%
ぶっか5.6%
ぶつか5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舊記によると、佛像や佛具を打砕うちくだいて、そのがついたり、金銀のはくがついたりした木を、路ばたにつみ重ねて、たきぎしろに賣つてゐたと云ふ事である。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
頭ア打砕ぶっくだいても構わねえだ、われ恩を忘れたか、此の夏の取付とりつけに瓜畑へ這入へえって瓜イ盗んで、生埋にされる処を、うちの惣次郎が情けぶけえから助けて、く処もねえ者に羽織イ着せたり
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これをきゝてをのをもつて打砕うちくだきしを竹やぶの中へすてたり、其夜竹林一面に光る事数万の螢火の如し。翌朝よくてう近里の人きゝつたへてあつまり来り、竹林をたづねみるに少しのくづまでも一石も有る事なし。
私が此の二十枚の皿を悉皆みんな打砕ぶっくだいたが、二十人に代って私が一人死ねば、あとの二十人は助かる、それに斯うやって大切でえじな皿だって打砕ぶちくだけばもと土塊つちッころだ、金だって銀だって只形を拵えて
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と云ううちに、二人とも一生懸命で路次の戸を打砕ぶちこわして逃出しました。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
恥かしいが肝癪かんしゃくも起しごうにやし汝の頭を打砕ぶっかいてやりたいほどにまでも思うたが、しかし幸福しあわせに源太の頭が悪玉にばかりは乗っ取られず、清吉めが家へ来て酔った揚句に云いちらした無茶苦茶を
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
過日の夜は実は我も余り汝を解らぬ奴と一途に思つて腹も立つた、恥しいが肝癪も起し業もにやし汝の頭を打砕ぶつかいて遣りたいほどにまでも思ふたが、然し幸福しあはせに源太の頭が悪玉にばかりは乗取られず
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)