“手斧初”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうなぞ66.7%
ちょうなはじ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
菜の花の咲きそめる坂東平野の一角に、力ある大工たちの手斧初ちょうなぞめの音から、親鸞が四十二歳の人生のさかりにかかる稲田生活の一歩は初まった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
富士川へ出陣のまえに手斧初ちょうなぞめをあげたあの館がもう落成していたのである。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
手斧初ちょうなはじめの声高く、黄瀬川の夕べ、奥州平泉から駈けつけた源九郎義経と、頼朝とが初めて兄弟の名のり合いをするなど、今や、東国の野は一陽来復の春を芽ざし、西の空、旧き都は荒涼として
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)