“ちょうなはじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手斧初33.3%
手斧始33.3%
釿初33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手斧初ちょうなはじめの声高く、黄瀬川の夕べ、奥州平泉から駈けつけた源九郎義経と、頼朝とが初めて兄弟の名のり合いをするなど、今や、東国の野は一陽来復の春を芽ざし、西の空、旧き都は荒涼として
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まあ、吾家うちでも先月の三日に建前たてまえ手斧始ちょうなはじめをしたが、これで石場搗いしばづきのできるのは二百十日あたりになろう。和宮かずのみやさまの御通行までには間に合いそうもない。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
地曳じびき土取り故障なく、さて竜伏いしずえはその月の生気の方より右旋みぎめぐりに次第え行き五星を祭り、釿初ちょうなはじめの大礼には鍛冶かじの道をばはじめられしあま一箇ひとつみこと
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)