手斧初ちょうなはじ)” の例文
手斧初ちょうなはじめの声高く、黄瀬川の夕べ、奥州平泉から駈けつけた源九郎義経と、頼朝とが初めて兄弟の名のり合いをするなど、今や、東国の野は一陽来復の春を芽ざし、西の空、旧き都は荒涼として
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)