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騒
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さわ
ふりがな文庫
“
騒
(
さわ
)” の例文
旧字:
騷
「いま、
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
が、あちらの
遠
(
とお
)
い
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
で
騒
(
さわ
)
いでいる。」と、
鶏
(
にわとり
)
に
告
(
つ
)
げますと、
鶏
(
にわとり
)
は、うなだれて
体
(
からだ
)
じゅうを
円
(
まる
)
くしてちぢむのでした。
ものぐさなきつね
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お嬢さんは
騒
(
さわ
)
がしい人ごみの中にぼんやり立っていることがある。人ごみを離れたベンチの上に雑誌などを読んでいることがある。
お時儀
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
亀の子がなかなか掴まらぬのですっかり自信をなくし、胸が苦しく
焦
(
あせ
)
り
騒
(
さわ
)
いで、半分泣いた。ふと、自分を呼ぶ声にうしろ向くと
雨
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
けれどその
途中
(
とちゅう
)
で、うちの子は
授業料
(
じゅぎょうりょう
)
を
免除
(
めんじょ
)
してもらってるのだったっけ、と思い出した。
騒
(
さわ
)
ぎを
持
(
も
)
ちあげるわけに
行
(
い
)
かなかった。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
『ぼくと恋愛だって!』と、この男は
叫
(
さけ
)
びました。『そいつはさぞかし
愉快
(
ゆかい
)
だろうな! 見物人は
夢中
(
むちゅう
)
になって
騒
(
さわ
)
ぎたてるだろうよ!』
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
第一装
(
だいいっそう
)
のブレザァコオトに
着更
(
きが
)
え、
甲板
(
かんぱん
)
に立っていると、上甲板のほうで、「
鱶
(
ふか
)
が
釣
(
つ
)
れた」と
騒
(
さわ
)
ぎたて、みんな
駆
(
か
)
けてゆきました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
鋭敏
(
えいびん
)
な
作用
(
はたらき
)
をすることがある………
例
(
たと
)
へば何か
待焦
(
まちこが
)
れてゐて、つい
齒痒
(
はがゆ
)
くなツて、ヂリ/″\してならぬと謂ツた風に
騒
(
さわ
)
ぎ出す。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
平常
(
ふだん
)
から天地の間に
居候
(
いそうろう
)
をしているように、小さく構えているのがいかにも
憐
(
あわ
)
れに見えたが、今夜は憐れどころの
騒
(
さわ
)
ぎではない。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「おッとッとッと、おせんちゃん。
何
(
な
)
んでそんなに
急
(
いそ
)
ぎなさるんだ。みんながこれ
程
(
ほど
)
騒
(
さわ
)
いでるんだぜ。
靨
(
えくぼ
)
の一つも
見
(
み
)
せてッてくんねえな」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
『
何
(
ど
)
うじゃ、
立派
(
りっぱ
)
なお
宮
(
みや
)
であろうが……。これでそなたの
身
(
み
)
も
漸
(
ようや
)
く
固
(
かたま
)
った
訳
(
わけ
)
じゃ。これからは
引越
(
ひっこし
)
騒
(
さわ
)
ぎもないことになる……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
船虫が蚊帳の外の
床
(
ゆか
)
でざわざわ
騒
(
さわ
)
ぐ。
野鼠
(
のねずみ
)
でも柱を伝って匍い上って来たのだろうか。小初は
団扇
(
うちわ
)
で二つ三つ床を
叩
(
たた
)
いて追う。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
その夢の中で、
天照大神
(
あまてらすおおかみ
)
と
高皇産霊神
(
たかみむすびのかみ
)
のお
二方
(
ふたかた
)
が、
建御雷神
(
たけみかずちのかみ
)
をおめしになりまして、
葦原中国
(
あしはらのなかつくに
)
は、今しきりに
乱
(
みだ
)
れ
騒
(
さわ
)
いでいる。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
わたしは
狂人
(
きょうじん
)
のように、ふらふら表を歩き回って、一刻も早くこんな
騒
(
さわ
)
ぎがおしまいになってくれればいいと、そればかり待ち望んでいた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
我
(
われ
)
は
手
(
て
)
に
握
(
にぎ
)
つて、
双
(
さう
)
の
眼
(
まなこ
)
で
明
(
あきら
)
かに
見
(
み
)
る
采
(
さい
)
の
目
(
め
)
を、
多勢
(
たぜい
)
が
暗中
(
あんちゆう
)
に
摸索
(
もさく
)
して、
丁
(
ちやう
)
か、
半
(
はん
)
か、
生
(
せい
)
か、
死
(
し
)
か、と
喧々
(
がや/\
)
騒
(
さわ
)
ぎ
立
(
た
)
てるほど
可笑
(
をかし
)
な
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
い。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
口笛
(
くちぶえ
)
、やじ、ののしり声、モンクスがすっかりおびえているので、アメリカ人が承知しないのだ。場内はたいへんな
騒
(
さわ
)
ぎだ。
柔道と拳闘の転がり試合
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
遠くの
騒
(
さわ
)
ぎ
唄
(
うた
)
、
富貴
(
ふうき
)
の
羨望
(
せんばう
)
、生存の快楽、
境遇
(
きやうぐう
)
の絶望、機会と運命、誘惑、殺人。
波瀾
(
はらん
)
の上にも
脚色
(
きやくしよく
)
の
波瀾
(
はらん
)
を
極
(
きは
)
めて、
遂
(
つひ
)
に演劇の
一幕
(
ひとまく
)
が終る。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
かくよめれども、国あまた隔てぬれば、いひおくるべき
伝
(
つて
)
もなし。世の中
騒
(
さわ
)
がしきにつれて、人の心も恐ろしくなりにたり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
移転
(
いてん
)
の
騒
(
さわ
)
ぎも
一型
(
ひとかた
)
ついて、日々の生活もほゞ軌道に入ったので、彼女は泣く/\東京に帰った。妻も
後影
(
うしろかげ
)
を見送って泣いた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
手前がこの紙を張って置いて、人
騒
(
さわ
)
がせに
喚
(
わめ
)
き立てたとおっしゃるので——? 聞えません。殿様、そいつア聞えません。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
この
騒
(
さわ
)
ぎに、
檻
(
おり
)
の中の
豹
(
ひょう
)
が、
刺戟
(
しげき
)
を受けないはずはなかった。野獣は恐ろしい
唸
(
うな
)
り声と共に立ち上がって、檻の中を右に左に
駈
(
か
)
けまわりはじめた。
人間豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その忙しさの間に、園長を
掴
(
つかま
)
えてきて、これも料理しスペシァルの御馳走として
象
(
ぞう
)
や
河馬
(
かば
)
などにやらなきゃならんそうで、いやはや大変な
騒
(
さわ
)
ぎですよ
爬虫館事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ああ。
騒
(
さわ
)
がしい
奴
(
やつ
)
らであったぞ。月のおもしろさはこれからじゃ。また
笛
(
ふえ
)
でも
吹
(
ふ
)
いて聞かせい」こう言って、甘利は若衆の
膝
(
ひざ
)
を
枕
(
まくら
)
にして横になった。
佐橋甚五郎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
近くあからさまな男女の話し声や子どもの
泣
(
な
)
き
騒
(
さわ
)
ぐ声、のこぎりの音まき
割
(
わ
)
る音など、すべてがいかにもまた、まのろくおぼろかな色をおんで聞こえる。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
など
打返
(
うちかへ
)
し
其
(
その
)
むかしの
恋
(
こひ
)
しうて
無端
(
そゞろ
)
に
袖
(
そで
)
もぬれそふ
心地
(
こゝち
)
す、
遠
(
とほ
)
くより
音
(
おと
)
して
歩
(
あゆ
)
み
来
(
く
)
るやうなる
雨
(
あめ
)
、
近
(
ちか
)
き
板戸
(
いたど
)
に
打
(
うち
)
つけの
騒
(
さわ
)
がしさ、いづれも
淋
(
さび
)
しからぬかは。
雨の夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と、その時に無茶先生が怒鳴りますと、今まで
慌
(
あわ
)
て
騒
(
さわ
)
いでいた兵隊たちはみんな一時にピタリと静まりました。
豚吉とヒョロ子
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
三鳥山人
(著)
昼過
(
ひるすぎ
)
から
少
(
すこ
)
し
出
(
で
)
て
来
(
き
)
た
生温
(
なまあたゝか
)
い
風
(
かぜ
)
が
稍
(
やゝ
)
騒
(
さわ
)
いで、
横
(
よこ
)
になつて
見
(
み
)
てゐると、
何処
(
どこ
)
かの
庭
(
には
)
の
桜
(
さくら
)
が、
早
(
は
)
や
霏々
(
ひら/\
)
と
散
(
ち
)
つて、
手洗鉢
(
てあらひばち
)
の
周
(
まはり
)
の、つは
蕗
(
ぶき
)
の
葉
(
は
)
の
上
(
うへ
)
まで
舞
(
ま
)
つて
来
(
く
)
る。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
もちろんただ上記の二つの例をもって、米国には社会党の
騒
(
さわ
)
ぎもなく、政治上の
腐敗
(
ふはい
)
もなく、自治の精神が完全
無欠
(
むけつ
)
に発達しているというは僕の意ではない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
村
(
むら
)
の
者
(
もの
)
が
大
(
おお
)
ぜい
鉢
(
はち
)
をかぶった
娘
(
むすめ
)
を
取
(
と
)
り
巻
(
ま
)
いて、がやがや
騒
(
さわ
)
いでいるところを
遠
(
とお
)
くから
目
(
め
)
をおつけになって
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
旧暦は
盂蘭盆
(
うらぼん
)
の十五日、ちょうど今夜は満月である。空ははれ、風は
爽
(
さわや
)
かに、日の光は未だ強い。その
良夜
(
りょうや
)
の前の二、三時間を慌ただしい旅の心が
騒
(
さわ
)
めきやまぬ。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
立ちどまっている子どもが五人になり、七人にふえたと思うと、その姿はしだいに大きくなり、がやがや
騒
(
さわ
)
ぎとともに、ひとりひとりの顔の見わけもつきだした。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
「えらい
騒
(
さわ
)
ぎだなあ。
俺
(
おれ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
部屋
(
へや
)
で
聞
(
き
)
いていたが、まるで、お
前達
(
まえたち
)
のは
掛
(
か
)
け
合
(
あ
)
いじゃないか。」
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
今までの
静謐
(
せいひつ
)
とは打って変わって、足音、
号令
(
ごうれい
)
の音、散らばった生徒の
騒
(
さわ
)
ぐ音が校内に満ち渡った。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
実際、東のそらは、お「キレ」さまの出る前に、
琥珀
(
こはく
)
色のビールで
一杯
(
いっぱい
)
になるのでした。ところが、そのまま夏になりましたが、ばけものたちはみんな
騒
(
さわ
)
ぎはじめました。
ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
怪物
(
かいぶつ
)
ははじめに、ものさびしい
田舎
(
いなか
)
にあらわれた。それからまもなく、あちこちの町にも
出没
(
しゅつぼつ
)
するようになったのである。たいへんな
騒
(
さわ
)
ぎになったことは、いうまでもない。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
何
(
なに
)
かにつけては
美学
(
びがく
)
の
受売
(
うけうり
)
をして
田舎者
(
いなかもの
)
の
緋
(
ひ
)
メレンスは
鮮
(
あざや
)
かだから
美
(
び
)
で江戸ツ子の
盲縞
(
めくらじま
)
はジミだから
美
(
び
)
でないといふ
滅法
(
めつぱふ
)
の
大議論
(
だいぎろん
)
に
近所
(
きんじよ
)
合壁
(
がつぺき
)
を
騒
(
さわ
)
がす事少しも
珍
(
めづ
)
らしからず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
それを
店
(
みせ
)
の
小僧
(
こぞう
)
が
見付
(
みつ
)
けて、
土左衛門
(
どざゑもん
)
が
着
(
つ
)
いてゐます
土左衛門
(
どざゑもん
)
が
着
(
つ
)
いてゐますと
云
(
い
)
つて
騒
(
さわ
)
ぐ。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
余
(
よ
)
一年
(
ひとゝせ
)
関
(
せき
)
といふ
隣駅
(
りんえき
)
の
親族
(
しんぞく
)
油屋が家に
止宿
(
ししゆく
)
せし時、
頃
(
ころ
)
は十月のはじめにて雪八九尺つもりたるをりなりしが、
夜半
(
やはん
)
にいたりて
近隣
(
きんりん
)
の
諸人
(
しよにん
)
叫
(
さけ
)
び
呼
(
よば
)
はりつゝ立
騒
(
さわ
)
ぐ
声
(
こゑ
)
に
睡
(
ねふり
)
を
驚
(
おどろか
)
し
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
うちたをり
多武
(
たむ
)
の
山霧
(
やまきり
)
しげみかも
細川
(
ほそかは
)
の
瀬
(
せ
)
に
波
(
なみ
)
の
騒
(
さわ
)
げる 〔巻九・一七〇四〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
群衆は、自分達の好奇心が、満足し得る域境に達したと見え、以前よりも、大声を立てながら
騒
(
さわ
)
いでいる。が、啓吉には、水面に上っている屍体は、まだ少しも見えなかった。
死者を嗤う
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
あんまり
騒
(
さわ
)
がなくなった四五日前から前よりも一層ひどく髪が抜ける様になった。
秋毛
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
それで式のある日などには、夫人が無理に
押
(
おさ
)
えつけ、女中までが手伝って
騒
(
さわ
)
ぎながら、まるで駄々ッ子を扱うように、あやしたりすかしたりして、
厭
(
いや
)
がるのを
強
(
し
)
いて着せねばならなかった。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
ついに三味線を
抱
(
かか
)
えたまま中二階の
段梯子
(
だんばしご
)
を転げ落ちるような
騒
(
さわ
)
ぎも起った。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
であるから
學校
(
がくかう
)
の
歸途
(
かへりみち
)
には
大勢
(
おほぜい
)
が
其
(
その
)
崩
(
くづ
)
れ
落
(
おち
)
た
壁
(
かべ
)
に
這
(
は
)
いのぼつてワイ/\と
騒
(
さわ
)
ぐ、
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
つやら、
囃
(
はや
)
すやら、
甚
(
はなは
)
だしきは
蜜柑
(
みかん
)
の
皮
(
かは
)
を
投
(
な
)
げつけなどして
揄揶
(
からか
)
うのである。けれども
何
(
なん
)
の
效果
(
きゝめ
)
もない。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
見物人
(
けんぶつにん
)
は
驚
(
おどろ
)
いたの
驚
(
おどろ
)
かないの、それはたいへんな
騒
(
さわ
)
ぎになりました。「人形が
鳴
(
な
)
いた」という者もあれば、「あれは
猿
(
さる
)
の
鳴
(
な
)
き声だ」という者もあるし、一
度
(
ど
)
に立ちあがってはやし立てました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
君正しからず一国正しからずと知らば、潔く身を退くべきに、身の程をも計らず、区々たる一身をもって一国の
淫婚
(
いんこん
)
を正そうとした。自ら無駄に生命を
捐
(
す
)
てたものだ。仁どころの
騒
(
さわ
)
ぎではないと。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
この
騒
(
さわ
)
ぎの中に阪井が青い顔をしてのそりとあらわれた。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「目がまわりそうだとさ。あんまり
騒
(
さわ
)
ぐと泣きだすぜ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼
(
かれ
)
が
見
(
み
)
えると
患者等
(
かんじゃら
)
は
囂々
(
がやがや
)
と
云
(
い
)
って
騒
(
さわ
)
ぎ
出
(
だ
)
す。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
三 み
雪
(
ゆき
)
は
咽
(
むせ
)
びぬ 風さえ
騒
(
さわ
)
ぎて
七里ヶ浜の哀歌
(新字新仮名)
/
三角錫子
(著)
しらなみの寄せて
騒
(
さわ
)
げる
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
騒
常用漢字
中学
部首:⾺
18画
“騒”を含む語句
騒擾
喧騒
潮騒
胸騒
物騒
騒立
大騒動
大騒
騒々
騒動
波騒
人騒
騒然
立騒
風騒
空騒
大騒擾
海騒
離騒
一騒
...