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さいしょ
ふりがな文庫
“
最初
(
さいしょ
)” の例文
わたしたちが
最初
(
さいしょ
)
の村を通り
過
(
す
)
ぎると、大きな
百姓家
(
ひゃくしょうや
)
の門の前へ出た。中をのぞくとおおぜいの人が晴れ着を着てめかしこんでいた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
敦子
(
あつこ
)
さまが、こちらで
最初
(
さいしょ
)
置
(
お
)
かれた
境涯
(
きょうがい
)
は
随分
(
ずいぶん
)
みじめなもののようでございました。これが
敦子
(
あつこ
)
さま
御自身
(
ごじしん
)
の
言葉
(
ことば
)
でございます。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そこへ、七回のうら、
R
(
アール
)
クラブの
最後
(
さいご
)
の
攻撃
(
こうげき
)
で、
最初
(
さいしょ
)
の打者、
岩田
(
いわた
)
が、安打で一
塁
(
るい
)
に出たのだ。
応援団
(
おうえんだん
)
が色めきたったのもむりはない。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
陣
(
じん
)
をくずした
小姓組
(
こしょうぐみ
)
の者をいつのまにかとびこえたのであろう、
木隠
(
こがくれ
)
は
白球
(
はっきゅう
)
を手に、
菊池半助
(
きくちはんすけ
)
は
紅球
(
こうきゅう
)
を手にして、
最初
(
さいしょ
)
の
位置
(
いち
)
に立っている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
最初
(
さいしょ
)
から、こんなあぶない
芸当
(
げいとう
)
というものはできるものでありません。それには、
血
(
ち
)
の
出
(
で
)
るようなけいこを
積
(
つ
)
んだからです。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
その事実を
記
(
しる
)
さんに、外国公使中にて
最初
(
さいしょ
)
日本人に
親
(
した
)
しかりしは米公使タオンセント・ハリスにして、ハリスは真実
好意
(
こうい
)
を以て
我国
(
わがくに
)
に対したりしも
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
「そうだ。
最初
(
さいしょ
)
の坊主の姿が見えなくなったのも、二番目の
坊主
(
ぼうず
)
が
骨
(
ほね
)
ばかりになって死んでいたのも、
皆
(
みな
)
鬼
(
おに
)
にやられたのだ。えらいことになったものだ。」
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
その
楽譜
(
がくふ
)
は、
老人
(
ろうじん
)
の太い
書体
(
しょたい
)
で特別に
念
(
ねん
)
をいれて書いてあった。
最初
(
さいしょ
)
のところには輪や
花形
(
はながた
)
の
飾
(
かざり
)
がついていた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
そして
須利耶
(
すりや
)
さまは、たしかにその子供に
見覚
(
みおぼ
)
えがございました。
最初
(
さいしょ
)
のものは、もはや
地面
(
じめん
)
に
達
(
たっ
)
しまする。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
最初
(
さいしょ
)
のうちこそお
初
(
はつ
)
も
不思議
(
ふしぎ
)
そうにしていたが、
袖子
(
そでこ
)
から
敷布
(
しきふ
)
を
受
(
う
)
け
取
(
と
)
ってみて、すぐにその
意味
(
いみ
)
を
読
(
よ
)
んだ。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
帳場
(
ちょうば
)
へ
急
(
いそ
)
ぐ
大工
(
だいく
)
であろう。
最初
(
さいしょ
)
に
見
(
み
)
つけた
誇
(
ほこ
)
りから、
二人
(
ふたり
)
が一
緒
(
しょ
)
に、
駕籠
(
かご
)
の
向
(
むこ
)
うへかけ
寄
(
よ
)
った。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
チッバ
青
(
あを
)
二
才
(
さい
)
どの、
最初
(
さいしょ
)
同伴
(
つれだ
)
って
來
(
き
)
た
足下
(
おぬし
)
ぢゃ、
冥土
(
あのよ
)
へ
行
(
ゆ
)
くも一しょにお
往
(
ゆ
)
きゃれ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
示現
(
じげん
)
最初
(
さいしょ
)
将軍
(
しょうぐん
)
の
身
(
み
)
現代語訳 平家物語:06 第六巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
さて
最初
(
さいしょ
)
地上
(
ちじょう
)
に
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
でた
一人
(
ひとり
)
の
幼児
(
おさなご
)
——
無論
(
むろん
)
それは
力
(
ちから
)
も
弱
(
よわ
)
く、
智慧
(
ちえ
)
もとぼしく、そのままで
無事
(
ぶじ
)
に
生長
(
せいちょう
)
し
得
(
う
)
る
筈
(
はず
)
はございませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
最初
(
さいしょ
)
はなつかしいバルブレンのおっかあから、それからヴィタリス親方から、わたしは犬とさるといっしょに
空腹
(
くうふく
)
で、みじめなまま
捨
(
す
)
てられた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「さあ、どちらかなあ。」と、
秀吉
(
ひできち
)
は、
口
(
くち
)
ごもって、
彼
(
かれ
)
は
顔
(
かお
)
を
赤
(
あか
)
くして、
最初
(
さいしょ
)
の
質問
(
しつもん
)
に、
自分
(
じぶん
)
がわからなくなりました。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「さて、
最初
(
さいしょ
)
の
独楽
(
こま
)
しらべ、
小手
(
こて
)
しらべとしまして、
空
(
から
)
まわし三たび
首尾
(
しゅび
)
よく相すみましたから、いよいよこれから
本
(
ほん
)
まわしの
初芸
(
はつげい
)
に取りかかります」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小栗の
人物
(
じんぶつ
)
は右のごとしとして、さて当時の外国人は日本国をいかに見たるやというに、そもそも
彼
(
か
)
の米国の
使節
(
しせつ
)
ペルリが
渡来
(
とらい
)
して
開国
(
かいこく
)
を
促
(
うなが
)
したる
最初
(
さいしょ
)
の目的は
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
この宿屋を開いた
最初
(
さいしょ
)
のお客は、一人の
行商人
(
ぎょうしょうにん
)
でした。主人は、このお客を、それはそれは親切にもてなしました。主人は何よりも大事な店の
評判
(
ひょうばん
)
をよくしたかったからです。
神様の布団
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
最初
(
さいしょ
)
におむらが、
声
(
こえ
)
をかけた。が、
菊之丞
(
きくのじょう
)
の
心
(
こころ
)
には、
声
(
こえ
)
の
主
(
ぬし
)
が
誰
(
だれ
)
であるのか、まだはっきり
映
(
うつ
)
らなかったのであろう。きょろりと一
度
(
ど
)
見廻
(
みまわ
)
したきり、
再
(
ふたた
)
び
眼
(
め
)
を
閉
(
と
)
じてしまった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
お前が
立派
(
りっぱ
)
な
音楽家
(
おんがくか
)
になり、えらい
芸術家
(
げいじゅつか
)
になって、一家の
光栄
(
こうえい
)
、芸術の光栄、
祖国
(
そこく
)
の
光栄
(
こうえい
)
となった時、お前が有名になった時、その時になって、思い出してくれるだろうね、お
前
(
まえ
)
を
最初
(
さいしょ
)
に見出し
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
若
(
も
)
しもあなたのような
優
(
や
)
さしい
御方
(
おかた
)
が
最初
(
さいしょ
)
からお
世話
(
せわ
)
をして
下
(
くだ
)
さったら、どんなにか
心強
(
こころづよ
)
いことであったでございましたろう……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
私
(
わたし
)
は
不幸
(
ふこう
)
な
女
(
おんな
)
です。
最初
(
さいしょ
)
夫
(
おっと
)
をもって、かわいらしい
男
(
おとこ
)
の
子
(
こ
)
が
生
(
う
)
まれると、
夫
(
おっと
)
は、その
子供
(
こども
)
を
連
(
つ
)
れて
家
(
いえ
)
を
出
(
で
)
てしまったっきり
帰
(
かえ
)
ってきませんでした。
塩を載せた船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そう信じているからこそ、
最初
(
さいしょ
)
にしめした、
試合掟
(
しあいおきて
)
にも、相手
方
(
がた
)
は
騎乗
(
きじょう
)
でも
徒歩
(
かち
)
でも
勝手
(
かって
)
しだいと
傲語
(
ごうご
)
したのだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こうしてわたしは
最初
(
さいしょ
)
の友だちから
別
(
わか
)
れた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
彼
(
かれ
)
は、
最初
(
さいしょ
)
、
純金
(
じゅんきん
)
の
細
(
ほそ
)
い
線
(
せん
)
でためしました。しかし、その
音色
(
ねいろ
)
は、あまりに
澄
(
す
)
んで、
冴
(
さ
)
えきっています。つぎに、
金
(
きん
)
と
銀
(
ぎん
)
と
混
(
こん
)
じて
細
(
ほそ
)
い
線
(
せん
)
を
造
(
つく
)
りました。
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最初
(
さいしょ
)
の友だち
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
弟
(
おとうと
)
は、
最初
(
さいしょ
)
、この
山
(
やま
)
へくるときには、
雪
(
ゆき
)
の
上
(
うえ
)
を
渡
(
わた
)
って一
夜
(
や
)
にきましたけれど、
雪
(
ゆき
)
が
消
(
き
)
えてからは、
森
(
もり
)
や、
林
(
はやし
)
や、
河
(
かわ
)
があって、
五日
(
いつか
)
も
六日
(
むいか
)
も
歩
(
ある
)
かなければ
白すみれとしいの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おばあさんは、よく
見
(
み
)
ると、
子供
(
こども
)
は、おばあさんが、お
嫁
(
よめ
)
にきてから、
最初
(
さいしょ
)
に
生
(
う
)
まれた
男
(
おとこ
)
の
子
(
こ
)
で、五つになったとき、
病気
(
びょうき
)
で
死
(
し
)
んだ、その
子
(
こ
)
でありました。
千羽鶴
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
白
(
しろ
)
い
犬
(
いぬ
)
は、
最初
(
さいしょ
)
、
遠慮
(
えんりょ
)
するように
見
(
み
)
えましたが、ねこの
茶
(
ちゃ
)
わんへ
進
(
すす
)
み
寄
(
よ
)
って、
余
(
あま
)
りのご
飯
(
はん
)
をきれいに
食
(
た
)
べてしまいました。そして、いってしまったのです。
小ねこはなにを知ったか
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、
雲
(
くも
)
をつかむようで、
考
(
かんが
)
えたことが、なんであったか、まったく
見当
(
けんとう
)
がつきません。だが、
最初
(
さいしょ
)
それを
考
(
かんが
)
えた
糸口
(
いとぐち
)
となったものが、あったにちがいない。
世の中のために
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おばあさんは、
最初
(
さいしょ
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
耳
(
みみ
)
のせいでないかと
思
(
おも
)
いました。そして、
手
(
て
)
を
動
(
うご
)
かすのをやめていました。
月夜と眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最初
(
さいしょ
)
、
鉛筆
(
えんぴつ
)
も
左手
(
ひだりて
)
でしたが、
字
(
じ
)
の
形
(
かたち
)
が
変
(
へん
)
になってしまうので、これも
右手
(
みぎて
)
に
持
(
も
)
つ
癖
(
くせ
)
をつけたのです。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最初
(
さいしょ
)
、この
木
(
き
)
の
芽
(
め
)
の
生
(
は
)
えたのを
見
(
み
)
つけたものは、
空
(
そら
)
を
渡
(
わた
)
る
雲
(
くも
)
でありました。けれど、ものぐさな
無口
(
むくち
)
な
雲
(
くも
)
は、
見
(
み
)
ぬふりをして、その
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
を
悠々
(
ゆうゆう
)
と
過
(
す
)
ぎてゆきました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
男
(
おとこ
)
は、また
最初
(
さいしょ
)
のように、かすみ
網
(
あみ
)
をひろげて、
落
(
お
)
としの
口
(
くち
)
を
開
(
あ
)
けました。そして、
自分
(
じぶん
)
はあちらのやぶの
中
(
なか
)
に
隠
(
かく
)
れて、おとりのすずめを
鳴
(
な
)
かすように
糸
(
いと
)
を
引
(
ひ
)
きました。
すずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
りんごの
木
(
き
)
は、
最初
(
さいしょ
)
は、びっくりしましたが、
後
(
のち
)
には、
心
(
こころ
)
から、その
旅行
(
りょこう
)
を
祝
(
しゅく
)
して、その
成功
(
せいこう
)
を
祈
(
いの
)
ったのです。そして、
蛾
(
が
)
たちに
向
(
む
)
かって、
北海
(
ほっかい
)
を
渡
(
わた
)
る
時分
(
じぶん
)
の
注意
(
ちゅうい
)
をして
北海の波にさらわれた蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ほんとうに、
今日
(
きょう
)
こなければよかった。
来年
(
らいねん
)
の
春
(
はる
)
まで、この
牛
(
うし
)
を
飼
(
か
)
っておくことに、
最初
(
さいしょ
)
からきめてしまえばよかった。あの
年
(
とし
)
とった
博労
(
ばくろう
)
のいったのはほんとうのことだ。
百姓の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みんなは、
目
(
め
)
をかがやかして、
手
(
て
)
をあげました。
最初
(
さいしょ
)
にさされたのは、
竹内
(
たけうち
)
でありました。
笑わなかった少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
年寄
(
としよ
)
り
夫婦
(
ふうふ
)
は、
最初
(
さいしょ
)
のうちは、この
娘
(
むすめ
)
は、
神
(
かみ
)
さまがお
授
(
さず
)
けになったのだから、どうして
売
(
う
)
ることができよう。そんなことをしたら、
罰
(
ばち
)
が
当
(
あ
)
たるといって
承知
(
しょうち
)
をしませんでした。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
青年
(
せいねん
)
は
最初
(
さいしょ
)
将棋
(
しょうぎ
)
の
歩
(
あゆ
)
み
方
(
かた
)
を
知
(
し
)
りませんでした。けれど
老人
(
ろうじん
)
について、それを
教
(
おそ
)
わりましてから、このごろはのどかな
昼
(
ひる
)
ごろには、
二人
(
ふたり
)
は
毎日
(
まいにち
)
向
(
む
)
かい
合
(
あ
)
って
将棋
(
しょうぎ
)
を
差
(
さ
)
していました。
野ばら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最初
(
さいしょ
)
はありのやつめ、
綿
(
わた
)
に
足
(
あし
)
をとられて、
困
(
こま
)
っていたが、そのうちに
平気
(
へいき
)
でそれを
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて
下
(
した
)
から
上
(
あ
)
がっていくもの、
上
(
うえ
)
から、
小粒
(
こつぶ
)
な
透
(
す
)
きとおる
蜜液
(
みつえき
)
を
抱
(
だ
)
いて
下
(
お
)
りてくるもの
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「だってあんなに、
近
(
ちか
)
くなって
木
(
き
)
の
頂
(
いただき
)
について
見
(
み
)
えるじゃないか?
盲目
(
めくら
)
!」と、
天
(
てん
)
と
木
(
き
)
とがついていると、
最初
(
さいしょ
)
いった
子供
(
こども
)
が
怒
(
おこ
)
りました。そして、
二人
(
ふたり
)
は、けんかを
始
(
はじ
)
めました。
木に上った子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また、
最初
(
さいしょ
)
から、
助
(
たす
)
けてみようという
気
(
き
)
があればこそ、もらって
帰
(
かえ
)
ったのですから
僕のかきの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、
太陽
(
たいよう
)
は、しばらく
考
(
かんが
)
えていましたが、まず
最初
(
さいしょ
)
に、すみれに
向
(
む
)
かって
すみれとうぐいすの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最初
(
さいしょ
)
は、それは、おじいさんの
目
(
め
)
を
喜
(
よろこ
)
ばしましたのですけれど、ちょうがたくさんの
卵
(
たまご
)
を
産
(
う
)
んでいって、あとから、
青
(
あお
)
い
裸虫
(
はだかむし
)
が
無数
(
むすう
)
に
孵化
(
ふか
)
して、
柔
(
やわ
)
らかな
芽
(
め
)
や、
葉
(
は
)
を
食
(
た
)
べることを
知
(
し
)
りますと
花と人間の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小鳥
(
ことり
)
は、やっと、
燈台
(
とうだい
)
の
建
(
た
)
っている、その
小
(
ちい
)
さな
島
(
しま
)
に
着
(
つ
)
きました。
最初
(
さいしょ
)
燈台
(
とうだい
)
の
屋根
(
やね
)
に
止
(
と
)
まろうとしましたが、そこはひじょうな
雨風
(
あめかぜ
)
であって、
小
(
ちい
)
さな
鳥
(
とり
)
は、
吹
(
ふ
)
き
落
(
お
)
とされてしまったのでした。
小さな金色の翼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最初
(
さいしょ
)
、
白
(
しろ
)
い
男
(
おとこ
)
を
見
(
み
)
て、
汽車
(
きしゃ
)
を
脱線
(
だっせん
)
さしたばかりでなく、
自分
(
じぶん
)
も
負傷
(
ふしょう
)
した
運転手
(
うんてんしゅ
)
は、
神経衰弱
(
しんけいすいじゃく
)
から、むだ
目
(
め
)
が
見
(
み
)
えたのだと
判断
(
はんだん
)
されたものの、とにかく
汽車
(
きしゃ
)
を
脱線
(
だっせん
)
さした
責任
(
せきにん
)
から
退職
(
たいしょく
)
させられて
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
とこなつの
花
(
はな
)
は、
頭
(
あたま
)
を
上
(
あ
)
げて、じっと
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
に
見入
(
みい
)
っていました。このとき、
青
(
あお
)
い
空
(
そら
)
をかすめて、どこからともなく、一
羽
(
わ
)
の
鳥
(
とり
)
が
飛
(
と
)
んできました。
最初
(
さいしょ
)
は、ほんの
黒
(
くろ
)
い
点
(
てん
)
のように
見
(
み
)
えたのです。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最初
(
さいしょ
)
、これに
気
(
き
)
がついたのは、
兄
(
あに
)
の
太郎
(
たろう
)
さんでした。
黒いちょうとお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“最初”の意味
《名詞・形容動詞》
最 初(さいしょ)
最も初め。物事の始まり。
(出典:Wiktionary)
最
常用漢字
小4
部首:⽈
12画
初
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“最初”で始まる語句
最初愛