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時計
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とけい
ふりがな文庫
“
時計
(
とけい
)” の例文
しかるに、
不思議
(
ふしぎ
)
なことには、
村
(
むら
)
に二つ
時計
(
とけい
)
がありましたが、どうしたことか、二つの
時計
(
とけい
)
は
約
(
やく
)
三十
分
(
ぷん
)
ばかり
時間
(
じかん
)
が
違
(
ちが
)
っていました。
時計のない村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
角海老
(
かどゑび
)
が
時計
(
とけい
)
の
響
(
ひゞき
)
きもそゞろ
哀
(
あわ
)
れの
音
(
ね
)
を
傳
(
つた
)
へるやうに
成
(
な
)
れば、四
季
(
き
)
絶間
(
たえま
)
なき
日暮里
(
につぽり
)
の
火
(
ひ
)
の
光
(
ひか
)
りも
彼
(
あ
)
れが
人
(
ひと
)
を
燒
(
や
)
く
烟
(
けぶ
)
りかとうら
悲
(
かな
)
しく
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一「セカンド」は
大抵
(
たいてい
)
脉
(
みやく
)
の
一動
(
いちどう
)
に
同
(
おな
)
じ。
扨
(
さて
)
時計
(
とけい
)
の
盤面
(
ばんめん
)
を十二に
分
(
わか
)
ち、
短針
(
たんしん
)
は
一晝夜
(
いつちうや
)
に二
度
(
ど
)
づゝ
廻
(
まは
)
り、
長針
(
ちやうしん
)
は二十四
度
(
ど
)
づゝ
廻
(
まは
)
る
仕掛
(
しかけ
)
にせり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
其
(
それ
)
を——
時計
(
とけい
)
の
針
(
はり
)
が
一
(
ひと
)
つ
打
(
う
)
つて、あとへ
續
(
つゞ
)
くほどの
心配
(
しんぱい
)
もさせないで、あつと
思
(
おも
)
ふと、
直
(
す
)
ぐに
拾
(
ひろ
)
つて
置
(
お
)
いて
下
(
くだ
)
すつたのが
分
(
わか
)
つた。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「ぼくはね、きみを
時計
(
とけい
)
にしてるんだよ」と光一はいった。「きみに逢った時には非常に早いし、きみにあわなかったときにはおそいんだ」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
▼ もっと見る
「だけど、
時計
(
とけい
)
をなおしてくれるのに
文句
(
もんく
)
をいうつもりはないよ。けっこうだよ。なおしてもらおう。きみ、さっそく、やってくれたまえ」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
しかし
時計
(
とけい
)
はどうしたろう、それからポッケットに
入
(
い
)
れて
置
(
お
)
いた
手帳
(
てちょう
)
も、
巻莨
(
まきたばこ
)
も、や、ニキタはもう
着物
(
きもの
)
を
悉皆
(
のこらず
)
持
(
も
)
って
行
(
い
)
った。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ヂュリ
乳母
(
うば
)
を
出
(
だ
)
してやった
時
(
とき
)
、
時計
(
とけい
)
は
九
(
こゝの
)
つを
打
(
う
)
ってゐた。
半時間
(
はんじかん
)
で
歸
(
かへ
)
るといふ
約束
(
やくそく
)
。
若
(
も
)
しや
逢
(
あ
)
へなんだかも
知
(
し
)
れぬ。いや/\、さうでは
無
(
な
)
い。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
非常
(
ひじやう
)
に
甘味
(
うま
)
い
菓子
(
くわし
)
に
舌皷
(
したつゞみ
)
打
(
う
)
ちつゝ、
稍
(
や
)
や十五
分
(
ふん
)
も
※
(
すぎ
)
たと
思
(
おも
)
ふ
頃
(
ころ
)
、
時計
(
とけい
)
は
午後
(
ごご
)
の
六時
(
ろくじ
)
を
報
(
ほう
)
じて、
日永
(
ひなが
)
の五
月
(
ぐわつ
)
の
空
(
そら
)
も、
夕陽
(
ゆふひ
)
西山
(
せいざん
)
に
舂
(
うすつ
)
くやうになつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
時計
(
とけい
)
も、まだ六時前です。
電車
(
でんしゃ
)
は、黒い
割引
(
わりびき
)
の
札
(
ふだ
)
をぶらさげて、さわやかなベルの音をひびかせながら走っていました。
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
時計
(
とけい
)
が、十二時十五分前をうちました。と、窓があいて、お姫さまが、長いまっ白ながいとうを着て、大きな黒いつばさをつけて、とび出しました。
旅の仲間
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは、さも
不思議
(
ふしぎ
)
さうに
自分
(
じぶん
)
の
肩
(
かた
)
を
左顧右盻
(
とみかうみ
)
してゐました。『
可笑
(
をか
)
しな
時計
(
とけい
)
!』
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
つて
又
(
また
)
、『
日
(
ひ
)
が
解
(
わか
)
つて、それで
時
(
とき
)
が
解
(
わか
)
らないなンて!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
そのうち
清
(
きよ
)
が
下女部屋
(
げぢよべや
)
の
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けて
厠
(
かはや
)
へ
起
(
お
)
きた
模樣
(
もやう
)
だつたが、やがて
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
へ
來
(
き
)
て
時計
(
とけい
)
を
見
(
み
)
てゐるらしかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
と
言
(
い
)
って
父
(
とう
)
さんが
茶
(
ちゃ
)
の
間
(
ま
)
に
掛
(
か
)
かっている
柱時計
(
はしらどけい
)
を
見
(
み
)
に
来
(
き
)
た
頃
(
ころ
)
は、その
時計
(
とけい
)
の
針
(
はり
)
が十
時
(
じ
)
を
指
(
さ
)
していた。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それからまた上には河童の使う、ちょうど
時計
(
とけい
)
のゼンマイに似た
螺旋
(
らせん
)
文字が一面に並べてありました。この螺旋文字を翻訳すると、だいたいこういう意味になるのです。
河童
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
室が
寂然
(
ひつそり
)
してゐるので、
時計
(
とけい
)
の時を
刻
(
きざ
)
む
音
(
おと
)
が自分の
脈膊
(
みやくはく
)
と
巧
(
うま
)
く
拍子
(
ひやうし
)
を取つてハツキリ胸に通ふ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
さわやかな秋の
時計
(
とけい
)
の
盤面
(
ばんめん
)
には、青く
灼
(
や
)
かれたはがねの二本の
針
(
はり
)
が、くっきり十一時を
指
(
さ
)
しました。みんなは、一ぺんにおりて、車室の中はがらんとなってしまいました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
時計
(
とけい
)
を
見
(
み
)
ると
早
(
は
)
や九
時
(
じ
)
。ゴールデンゲートから
此処迄
(
こゝまで
)
に四
時間
(
じかん
)
かゝつた
勘定
(
かんぢやう
)
になる。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
それから同じシャリアピンの「
時計
(
とけい
)
の場」と「
俺
(
おれ
)
は最高権威者だ」が一枚(ビクターJD二二六)、「ボリスの別れ」と「ボリスの死」も一枚になっている(ビクターJD八六二)。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
違えず
回
(
まは
)
るが
肝要
(
かんえう
)
なり今も云通り爰の處の川柳點にて「日々の
時計
(
とけい
)
になるや
小商人
(
こあきんど
)
」と
吟
(
ぎん
)
じられしと云ば長八は感心して成程よく
會得
(
わかり
)
しとて長兵衞の
咄
(
はなし
)
の通り
翌日
(
あす
)
の朝も
刻限
(
こくげん
)
を
極
(
きめ
)
て籠を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
時計
(
とけい
)
は、十一時をうちました。するうち、おなかがへって、気がとおくなりそうなので、テーブルにあった
若鶏
(
わかどり
)
をひときれ、おっかなびっくらたべました。ぶとう酒も四五杯のみました。
ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)
(新字新仮名)
/
ガブリエル=シュザンヌ・バルボ・ド・ヴィルヌーヴ
(著)
御側用人
(
おそばようにん
)
、お坊主附添いでまず
老中
(
ろうじゅう
)
の用部屋まで運び入れ、用部屋から
時計
(
とけい
)
の
間
(
ま
)
坊主
(
ぼうず
)
、側用取次と順々に送られ、お待ちかねの将軍が、これを
器
(
うつわ
)
に盛って、今年の雪は、ことのほか冷たいの
顎十郎捕物帳:08 氷献上
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
そこへ正三君がおなかの
時計
(
とけい
)
でもうお昼時と承知してノコノコ帰ってきた。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
湯いづる山の月の光は隈なくて枕べにおきししろがねの
時計
(
とけい
)
を照らす
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「かあちゃん、ぼく、
時計
(
とけい
)
の
箱
(
はこ
)
んなかにかくれているようっ。」
オオカミと七ひきの子ヤギ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
銀色の
尻
(
しり
)
振
(
ふり
)
時計
(
とけい
)
しりふるをみつつに酒をのめばさびしも
小熊秀雄全集-01:短歌集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
「おじさん、わかった、これ
時計
(
とけい
)
だろう」
うた時計
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
審判官
(
しんぱんかん
)
のフランクが、
時計
(
とけい
)
を見ながら
小指一本の大試合
(新字新仮名)
/
山中峯太郎
(著)
時計
(
とけい
)
は
今
(
いま
)
二
時
(
じ
)
を
打
(
う
)
つたばかり。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
世界
(
せかい
)
に
時計
(
とけい
)
がなかつたら
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
腕
(
うで
)
の
時計
(
とけい
)
の
歌時計:童謡集
(旧字旧仮名)
/
水谷まさる
(著)
そのうちにも、
時計
(
とけい
)
の
針
(
はり
)
はこくこくとたっていったのです。いつも
帰
(
かえ
)
る
時間
(
じかん
)
より一
時間
(
じかん
)
、二
時間
(
じかん
)
、二
時間半
(
じかんはん
)
と
過
(
す
)
ぎてしまったのです。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
然
(
しか
)
し
時計
(
とけい
)
は
奈何
(
どう
)
したらう、
其
(
そ
)
れからポツケツトに
入
(
い
)
れて
置
(
お
)
いた
手帳
(
てちやう
)
も、
卷莨
(
まきたばこ
)
も、や、ニキタはもう
着物
(
きもの
)
を
悉皆
(
のこらず
)
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
つた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
園
(
その
)
も、一
驚
(
きやう
)
を
吃
(
きつ
)
して
時計
(
とけい
)
を
見
(
み
)
た。
針
(
はり
)
は
相違
(
さうゐ
)
なく十一
時
(
じ
)
の
其処
(
そこ
)
をさして、
汽車
(
きしや
)
の
馳
(
は
)
せつゝあるまゝにセコンドを
刻
(
きざ
)
むで
居
(
ゐ
)
る。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
チビ公は茶の間へあがって
時計
(
とけい
)
を見た、それは九時を打ったばかりであった。チビ公はあがりかまちに腰をかけて伯父と母の帰りを待っていた。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
其
(
その
)
支度
(
したく
)
は
朝湯
(
あさゆ
)
にみがき
上
(
あ
)
げてと
霜
(
しも
)
氷
(
こほ
)
る
曉
(
あかつき
)
、あたゝかき
寢床
(
ねどこ
)
の
中
(
うち
)
より
御新造
(
ごしんぞ
)
灰吹
(
はいふ
)
きをたゝきて、これ/\と、
此詞
(
これ
)
が
目覺
(
めざま
)
しの
時計
(
とけい
)
より
胸
(
むね
)
にひゞきて
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
例
(
たと
)
へば、それが
朝
(
あさ
)
の九
時
(
じ
)
であつたと
假定
(
かてい
)
して、
丁度
(
ちやうど
)
其時
(
そのとき
)
に
稽古
(
けいこ
)
を
初
(
はじ
)
める、
時々
(
とき/″\
)
何時
(
なんじ
)
になつたかと
思
(
おも
)
つて
見
(
み
)
る、
時計
(
とけい
)
の
針
(
はり
)
は
廻
(
めぐ
)
つて
行
(
ゆ
)
く!一
時半
(
じはん
)
に
晝食
(
ちうじき
)
!
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
テッディさん、いいところへきてくださったわ、ちょうど、お
客部屋
(
きゃくべや
)
の
時計
(
とけい
)
を見てもらいたいと思っていたのよ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
彼
(
かれ
)
は
普通
(
ふつう
)
の
場合
(
ばあひ
)
の
樣
(
やう
)
に
病人
(
びやうにん
)
の
脉
(
みやく
)
を
取
(
と
)
つて、
長
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
自分
(
じぶん
)
の
時計
(
とけい
)
を
見詰
(
みつ
)
めてゐた。それから
黒
(
くろ
)
い
聽診器
(
ちやうしんき
)
を
心臟
(
しんざう
)
の
上
(
うへ
)
に
當
(
あ
)
てた。それを
丁寧
(
ていねい
)
に
彼方
(
あちら
)
此方
(
こちら
)
と
動
(
うご
)
かした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ジョバンニは、なにかたいへんさびしいようなかなしいような気がして、だまって
正面
(
しょうめん
)
の
時計
(
とけい
)
を見ていましたら、ずうっと前の方で、
硝子
(
ガラス
)
の
笛
(
ふえ
)
のようなものが鳴りました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
故
(
ゆゑ
)
に
時計
(
とけい
)
を
見
(
み
)
て
時
(
とき
)
を
知
(
しる
)
には
先
(
ま
)
づ
短針
(
たんしん
)
の
指
(
さ
)
す
所
(
ところ
)
を
見
(
み
)
て、
次
(
つ
)
ぎに
長針
(
ちやうしん
)
の
居所
(
ゐどころ
)
を
見
(
み
)
るべし。
譬
(
たと
)
へば
短針
(
たんしん
)
の
指
(
さ
)
す
所
(
ところ
)
、九
時
(
じ
)
と十
時
(
じ
)
との
間
(
あひだ
)
にして
長針
(
ちやうしん
)
の
指
(
さ
)
す
所
(
ところ
)
、二
時
(
じ
)
の
處
(
ところ
)
なれば九
時
(
じ
)
過
(
す
)
ぎ十
分時
(
ぶんじ
)
なりと
云
(
い
)
ふことなり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
此時
(
このとき
)
時計
(
とけい
)
の
針
(
はり
)
は
既
(
すで
)
に十一
時
(
じ
)
を
廻
(
めぐ
)
つて
居
(
を
)
つたので、
廣漠
(
くわうばく
)
たる
甲板
(
かんぱん
)
の
上
(
うへ
)
には、
當番
(
たうばん
)
水夫
(
すゐふ
)
の
他
(
ほか
)
は一
個
(
こ
)
の
人影
(
ひとかげ
)
も
無
(
な
)
かつた、
船
(
ふね
)
は
今
(
いま
)
、
右舷
(
うげん
)
左舷
(
さげん
)
に
印度洋
(
インドやう
)
の
狂瀾
(
きやうらん
)
怒濤
(
どたう
)
を
分
(
わ
)
けて
北緯
(
ほくゐ
)
十
度
(
ど
)
の
邊
(
へん
)
を
進航
(
しんかう
)
して
居
(
を
)
るのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
まくらべに
時計
(
とけい
)
と
手帳
(
てちやう
)
置きたるにいまだ
射
(
さ
)
しくるあけがたの月
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
拵
(
こし
)
らへるが
肝心
(
かんじん
)
なり
夫
(
それ
)
に
付
(
つき
)
彼川柳點
(
かのせんりうてん
)
に「
日々
(
にち/\
)
の
時計
(
とけい
)
になるや
小商人
(
こあきんど
)
」と
云
(
いふ
)
句
(
く
)
のありと申に長八は一
向
(
かう
)
分
(
わから
)
ず
夫
(
それ
)
は
何
(
なん
)
と云心に候やと云ば是は川柳點と云て物事の
穴
(
あな
)
搜
(
さが
)
しとも申すべき句なり其心は
何商賣
(
なにしやうばい
)
にても買つけの
得意場
(
とくいば
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
外国
(
がいこく
)
から、
日本
(
にっぽん
)
へわたり、
人
(
ひと
)
の
手
(
て
)
から
人
(
ひと
)
の
手
(
て
)
へ、てんてんとして、
使用
(
しよう
)
されてきたので、
時計
(
とけい
)
も、だいぶ
年
(
とし
)
をとっていると
思
(
おも
)
いました。
時計と窓の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
兎
(
うさぎ
)
が
襯衣
(
チヨツキ
)
の
衣嚢
(
ポケツト
)
から
時計
(
とけい
)
を
取出
(
とりだ
)
して、
面白
(
おもしろ
)
さうにそれを
燒
(
や
)
いて
了
(
しま
)
うなんてことを、
是
(
こ
)
れまで
决
(
けつ
)
して
見
(
み
)
たことがないわと
心
(
こゝろ
)
に
一寸
(
ちよつと
)
思
(
おも
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
時計
(
とけい
)
の
右
(
みぎ
)
が
壁
(
かべ
)
で、
左
(
ひだり
)
が
袋戸棚
(
ふくろとだな
)
になつてゐた。
其
(
その
)
張交
(
はりまぜ
)
に
石摺
(
いしずり
)
だの、
俳畫
(
はいぐわ
)
だの、
扇
(
あふぎ
)
の
骨
(
ほね
)
を
拔
(
ぬ
)
いたものなどが
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「むろん、
時計
(
とけい
)
は
正確
(
せいかく
)
でなくてはいけないよ。だが、ぼくは、この
部屋
(
へや
)
にいつでもひとりで
静
(
しず
)
かにいたいのだ。だれもはいってこないように気をつけてもらいたいね」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
時計
(
とけい
)
が
鳴
(
な
)
る。アンドレイ、エヒミチは
椅子
(
いす
)
の
倚掛
(
よりかゝり
)
に
身
(
み
)
を
投
(
な
)
げて、
眼
(
め
)
を
閉
(
と
)
ぢて
考
(
かんが
)
へる。
而
(
さう
)
して
今
(
いま
)
讀
(
よ
)
んだ
書物
(
しよもつ
)
の
中
(
うち
)
の
面白
(
おもしろ
)
い
影響
(
えいきやう
)
で、
自分
(
じぶん
)
の
過去
(
くわこ
)
と、
現在
(
げんざい
)
とに
思
(
おもひ
)
を
及
(
およぼ
)
すのであつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「あなたのお父さんはもう帰っていますか」
博士
(
はかせ
)
は
堅
(
かた
)
く
時計
(
とけい
)
を
握
(
にぎ
)
ったまま、またききました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“時計”の解説
時計(とけい、en: clock、携帯型のみwatch)とは、時刻を示す装置、あるいは時間を測定する装置。
(出典:Wikipedia)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
計
常用漢字
小2
部首:⾔
9画
“時計”で始まる語句
時計屋
時計台
時計下
時計鐘
時計仕掛