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太陽
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たいよう
ふりがな文庫
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太陽
(
たいよう
)” の例文
島
(
しま
)
の
人々
(
ひとびと
)
が、どちらに
太陽
(
たいよう
)
を
見
(
み
)
てゆくときは、どの
方向
(
ほうこう
)
へゆくということを
教
(
おし
)
えてくれたので、それをただ一つのたよりとしました。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
目がさめたときには、すっかり夜があけ、明るい
太陽
(
たいよう
)
がさしこんでいて、
出勤
(
しゅっきん
)
してきた
店員
(
てんいん
)
の話し声や
掃除
(
そうじ
)
をする音がきこえていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
選手
(
せんしゅ
)
たちは、定められた午後一時に、町のグラウンドに集まって、やけつくような
太陽
(
たいよう
)
の下で、かたならしのキャッチボールをはじめた。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
即
(
すなは
)
ち
月
(
つき
)
や
太陽
(
たいよう
)
の
引力
(
いんりよく
)
によつてわが
地球
(
ちきゆう
)
が
受
(
う
)
けるひづみの
分量
(
ぶんりよう
)
は、
地球全體
(
ちきゆうぜんたい
)
が
鋼鐵
(
こうてつ
)
で
出來
(
でき
)
てゐると
假定
(
かてい
)
した
場合
(
ばあひ
)
の
三分
(
さんぶん
)
の
二
(
に
)
しかないのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
もうどんどん
泡
(
あわ
)
があふれ出してもいいのです。青ぞらいっぱい鳴っているあのりんとした
太陽
(
たいよう
)
マジックの歌をお
聴
(
き
)
きなさい。
イーハトーボ農学校の春
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
ねえ、
坊
(
ぼう
)
や、お前が
家
(
いえ
)
の中で書くものは、どれもこれも
音楽
(
おんがく
)
じゃないよ。家の中の音楽は、
部屋
(
へや
)
の中の
太陽
(
たいよう
)
と同じだ。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
頓
(
やが
)
て
雨
(
あめ
)
が
全
(
まつた
)
く
霽
(
は
)
れると
共
(
とも
)
に、
今度
(
こんど
)
は
赫々
(
かく/\
)
たる
太陽
(
たいよう
)
は、
射
(
い
)
る
如
(
ごと
)
く
吾等
(
われら
)
の
上
(
うへ
)
を
照
(
てら
)
して
來
(
き
)
た。
印度洋
(
インドやう
)
中
(
ちう
)
雨後
(
うご
)
の
光線
(
くわうせん
)
はまた
格別
(
かくべつ
)
で、
私
(
わたくし
)
は
炒
(
い
)
り
殺
(
ころ
)
されるかと
思
(
おも
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
もう
陽気
(
ようき
)
も
暖
(
あたた
)
かで、空はまっさおに
晴
(
は
)
れわたり、
太陽
(
たいよう
)
は高いところから、ぽかぽかと暖かな光りをきらめかせていましたが、わたしの心は、まっ
暗
(
くら
)
でした。
百姓マレイ
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
太陽
(
たいよう
)
はうらうらとかがやいて、小鳥は楽しそうにさえずっていました。お姫さまは、外の
景色
(
けしき
)
でもながめようと思って、まどの方へ歩いておいでになりました。
アラビヤンナイト:01 一、アラジンとふしぎなランプ
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
またいくども、ひろい
試合場
(
しあいじょう
)
の
砂地
(
すなじ
)
や、自分たちの顔に、その
偉大
(
いだい
)
な
怪影
(
かいえい
)
が
太陽
(
たいよう
)
をかすめるごとに、とおり
魔
(
ま
)
のような
影
(
かげ
)
を投げていたのも、まったく知らずにいた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
王子が
眼
(
め
)
をあげて見ると、もう
老人
(
ろうじん
)
の
姿
(
すがた
)
は
消
(
き
)
えてしまっていました。王子はぼんやりあたりを見
廻
(
まわ
)
しました。
頭
(
あたま
)
の上には、
澄
(
す
)
みきった大空と
太陽
(
たいよう
)
とがあるばかりでした。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
町人
(
ちょうにん
)
たちがはなしている、その
少年
(
しょうねん
)
は、じりじりとてりつける
太陽
(
たいよう
)
にあせばんだのか、ときおり、
右手
(
みぎて
)
で、ひたいのあせをふきながら、
士族
(
しぞく
)
やしきへかえっていきました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
そこで、たくさんの石をつみあげて、高地をきずきあげた。つまり、こうすれば、
太陽
(
たいよう
)
に近くなるから、それだけ、太陽の熱をたくさん受けられるだろうと思ったわけさ。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
このすとんへんじの
中央
(
ちゆうおう
)
に
立
(
た
)
つて
東方
(
とうほう
)
を
眺
(
なが
)
めるときは、
太陽
(
たいよう
)
の
出
(
で
)
るのを
眞正面
(
まつしようめん
)
に
見
(
み
)
られるから、
太陽崇拜
(
たいようすうはい
)
に
關係
(
かんけい
)
ある
宗教上
(
しゆうきようじよう
)
の
目的
(
もくてき
)
で
造
(
つく
)
られたものであらうと
説
(
と
)
く
人
(
ひと
)
もありますが
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
そのために、
木
(
き
)
は
若葉
(
わかば
)
をふいてから
次第
(
しだい
)
に
葉
(
は
)
を
丈夫
(
じようぶ
)
にかため、
夏
(
なつ
)
の
盛
(
さか
)
りを
幸
(
さいはひ
)
に、どん/\
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
と
共
(
とも
)
に
働
(
はたら
)
いて、
秋
(
あき
)
に
紅葉
(
もみぢ
)
をする
支度
(
したく
)
や、
冬
(
ふゆ
)
が
來
(
き
)
ても
困
(
こま
)
らない、
養分
(
ようぶん
)
の
貯
(
たくは
)
へをするのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
はまぶしく、
銀貨
(
ぎんか
)
の
面
(
おもて
)
に
反射
(
はんしゃ
)
しました。みんなは、この
光
(
ひかり
)
をおそれるように
後退
(
あとしさ
)
りをしました。そして、
目
(
め
)
をみはりました。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
トーマスは、さんさんとかがやく
太陽
(
たいよう
)
の下で、いつまでも、どちらをはくか
迷
(
まよ
)
いつづけて、ぼんやりと
靴
(
くつ
)
をみながらすわっていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
空にはうすい雲がすっかりかかり、
太陽
(
たいよう
)
は白い
鏡
(
かがみ
)
のようになって、雲と
反対
(
はんたい
)
に
馳
(
は
)
せました。風が出て来て
刈
(
か
)
られない草は
一面
(
いちめん
)
に
波
(
なみ
)
を立てます。
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
これに
似
(
に
)
た
觀察
(
かんさつ
)
は
阿蘇山
(
あそざん
)
の
嘉元三年
(
かげんさんねん
)
三月三十日
(
さんがつさんじゆうにち
)
(
西暦
(
せいれき
)
千三百五年
(
せんさんびやくごねん
)
五月二日
(
ごがつふつか
)
)の
午後四時頃
(
ごごよじごろ
)
、
地中
(
ちちゆう
)
から
太陽
(
たいよう
)
の
如
(
ごと
)
き
火玉
(
ひだま
)
が
三
(
みつ
)
つ
出
(
で
)
て
空
(
そら
)
に
上
(
のぼ
)
り、
東北
(
とうほく
)
の
方
(
ほう
)
へ
飛
(
と
)
び
去
(
さ
)
つたといふことがある。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
ぎらぎらする
太陽
(
たいよう
)
の
光線
(
こうせん
)
が、人かげのないグラウンドに、白くはねかえっていた。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
すでに
水平線上
(
すゐへいせんじやう
)
に
高
(
たか
)
く
昇
(
のぼ
)
つた
太陽
(
たいよう
)
は
燦爛
(
さんらん
)
たる
光
(
ひかり
)
を
水
(
みづ
)
に
落
(
おと
)
して
金波
(
きんぱ
)
洋々
(
やう/\
)
たる
海
(
うみ
)
の
面
(
おも
)
には
白帆
(
はくはん
)
の
影
(
かげ
)
一
點
(
てん
)
二
點
(
てん
)
、
其
(
その
)
間
(
あひだ
)
を
海鴎
(
かいおう
)
の
長閑
(
のどか
)
に
群
(
むらが
)
り
飛
(
と
)
んで
居
(
を
)
る
有樣
(
ありさま
)
などは
自然
(
しぜん
)
に
氣
(
き
)
も
心
(
こゝろ
)
も
爽
(
さはや
)
かになる
程
(
ほど
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
太陽
(
たいよう
)
ばかりは、
人類
(
じんるい
)
のはじめから、いや、それどころか、
地球
(
ちきゅう
)
のできたはじめから、
光
(
ひかり
)
のとどくかぎり、あらゆるものを
見
(
み
)
てきました。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
重い、ほう、天びん
棒
(
ぼう
)
がひとりでに、
磁石
(
じしゃく
)
のように
君
(
きみ
)
の手へ
吸
(
す
)
い
着
(
つ
)
いて行った。
太陽
(
たいよう
)
マジックなんだほんとうに。うまい。
イーハトーボ農学校の春
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
やがて夜がすっかり明けはなれ、明るい
太陽
(
たいよう
)
の光がまばゆくかがやきはじめると、
黒馬旅館
(
くろうまりょかん
)
には、
鍛冶屋
(
かじや
)
のウォッジャーズ、
雑貨屋
(
ざっかや
)
のハクスターがよび集められた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
苦
(
くる
)
しき
夜
(
よ
)
は
明
(
あ
)
けて、
太陽
(
たいよう
)
はまたもや
現
(
あら
)
はれて
來
(
き
)
たが、
私
(
わたくし
)
は
最早
(
もはや
)
起直
(
おきなを
)
つて
朝日
(
あさひ
)
の
光
(
ひかり
)
を
拜
(
はい
)
する
勇氣
(
ゆうき
)
も
無
(
な
)
い、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
先刻
(
せんこく
)
より
半身
(
はんしん
)
を
擡
(
もた
)
げて、
海上
(
かいじやう
)
を
眺
(
なが
)
めて
居
(
を
)
つたが、
此時
(
このとき
)
忽
(
たちま
)
ち
大聲
(
たいせい
)
に
叫
(
さけ
)
んだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
この
時
(
とき
)
に
起
(
おこ
)
つた
大氣
(
たいき
)
の
波動
(
はどう
)
は
世界
(
せかい
)
を
三週半
(
さんしゆうはん
)
する
迄
(
まで
)
追跡
(
ついせき
)
し
得
(
え
)
られ、
海水
(
かいすい
)
の
動搖
(
どうよう
)
は
津浪
(
つなみ
)
として
全地球上
(
ぜんちきゆうじよう
)
殆
(
ほと
)
んど
到
(
いた
)
る
處
(
ところ
)
で
觀測
(
かんそく
)
せられた。また
大氣中
(
たいきちゆう
)
に
混入
(
こんにゆう
)
した
灰塵
(
かいじん
)
は
太陽
(
たいよう
)
を
赤色
(
せきしよく
)
に
見
(
み
)
せること
數週間
(
すうしゆうかん
)
に
及
(
およ
)
んだ。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
、
自然
(
しぜん
)
の
栄枯盛衰
(
えいこせいすい
)
を
見
(
み
)
てきた、
偉大
(
いだい
)
な
母
(
はは
)
である
太陽
(
たいよう
)
は、
町
(
まち
)
の
焼
(
や
)
けて
焦土
(
しょうど
)
となったその
日
(
ひ
)
から、
下
(
した
)
を
見下
(
みお
)
ろして、こういいました。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
霧が
融
(
と
)
けたのでした。
太陽
(
たいよう
)
は
磨
(
みが
)
きたての
藍銅鉱
(
らんどうこう
)
のそらに
液体
(
えきたい
)
のようにゆらめいてかかり
融
(
と
)
けのこりの霧はまぶしく
蝋
(
ろう
)
のように谷のあちこちに
澱
(
よど
)
みます。
マグノリアの木
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ある
日
(
ひ
)
、かわずは
池
(
いけ
)
の
面
(
も
)
に
浮
(
う
)
かんで、
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
に
脊中
(
せなか
)
を
乾
(
ほ
)
していました。そのとき、
太陽
(
たいよう
)
は、やさしく、かわずに
向
(
む
)
かっていいました。
太陽とかわず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そんなら何がその川の水にあたるかと
言
(
い
)
いますと、それは
真空
(
しんくう
)
という光をある
速
(
はや
)
さで
伝
(
つた
)
えるもので、
太陽
(
たいよう
)
や
地球
(
ちきゅう
)
もやっぱりそのなかに
浮
(
う
)
かんでいるのです。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そして、
彼
(
かれ
)
は、いつも、
自分
(
じぶん
)
の
胸
(
むね
)
に
思
(
おも
)
ったことは、はたしていいかどうであるかたずねてみるように、
太陽
(
たいよう
)
を
仰
(
あお
)
いだのであります。
塩を載せた船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
よっぽど西にその
太陽
(
たいよう
)
が
傾
(
かたむ
)
いて、いま入ったばかりの雲の間から
沢山
(
たくさん
)
の白い光の
棒
(
ぼう
)
を
投
(
な
)
げそれは
向
(
むこ
)
うの
山脈
(
さんみゃく
)
のあちこちに
落
(
お
)
ちてさびしい
群青
(
ぐんじょう
)
の
泣
(
な
)
き
笑
(
わら
)
いをします。
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「このあたりの
木
(
き
)
は、
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
よりは、
風
(
かぜ
)
と
雪
(
ゆき
)
の
中
(
なか
)
に
育
(
そだ
)
ったようなものだ。」と、お
父
(
とう
)
さんがいわれたことまで
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
されたのでした。
さまざまな生い立ち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
からだを
刺
(
さ
)
されるようにさえ思いました。はだかになって、
生徒
(
せいと
)
といっしょに白い岩の上に立っていましたが、まるで
太陽
(
たいよう
)
の白い光に
責
(
せ
)
められるように思いました。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「さあ、ふたりとも、これでいいだろう。」と、
太陽
(
たいよう
)
はいって、また、
昔
(
むかし
)
のごとく、まじめな
顔
(
かお
)
つきに
返
(
かえ
)
って、
大空
(
おおぞら
)
で
輝
(
かがや
)
きました。
すみれとうぐいすの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
霧
(
きり
)
がふっと切れました。
陽
(
ひ
)
の光がさっと
流
(
なが
)
れて入りました。その
太陽
(
たいよう
)
は、少し西の方に
寄
(
よ
)
ってかかり、
幾片
(
いくへん
)
かの
蝋
(
ろう
)
のような霧が、
逃
(
に
)
げおくれて
仕方
(
しかた
)
なしに光りました。
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
いままで
輝
(
かがや
)
いていた
太陽
(
たいよう
)
は、
隠
(
かく
)
れてしまい、ものすごい
雲
(
くも
)
がわいて、
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
は、
怖
(
おそ
)
ろしい
暴風
(
ぼうふう
)
となって、
濤
(
なみ
)
は
狂
(
くる
)
ったのであります。
汽船の中の父と子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太陽
(
たいよう
)
マジックのうたはもう青ぞらいっぱい、ひっきりなしにごうごうごうごう鳴っています。
イーハトーボ農学校の春
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
いよいよ
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けると
太陽
(
たいよう
)
が
笑
(
わら
)
いました。このとき、
少年
(
しょうねん
)
は、いままで
大事
(
だいじ
)
にして
握
(
にぎ
)
っていた
石
(
いし
)
ころをつくづくとながめたのです。
石をのせた車
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このいちいちの光るつぶがみんな
私
(
わたし
)
どもの
太陽
(
たいよう
)
と同じようにじぶんで光っている星だと考えます。私どもの
太陽
(
たいよう
)
がこのほぼ中ごろにあって
地球
(
ちきゅう
)
がそのすぐ近くにあるとします。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
下界
(
げかい
)
のどんなものでも、
太陽
(
たいよう
)
のこの
機嫌
(
きげん
)
のいい
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
たものは、みんな、
気持
(
きも
)
ちがはればれとして
喜
(
よろこ
)
ばないものはなかったのであります。
煙突と柳
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だまってその
譜
(
ふ
)
を聞いていると、そこらにいちめん黄いろや、うすい
緑
(
みどり
)
の明るい
野原
(
のはら
)
か
敷物
(
しきもの
)
かがひろがり、またまっ白な
蝋
(
ろう
)
のような
露
(
つゆ
)
が
太陽
(
たいよう
)
の
面
(
めん
)
をかすめて行くように思われました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
とこなつの
花
(
はな
)
は、
自分
(
じぶん
)
だけが、とくに
恵
(
めぐ
)
まれたわけではないけれど、
太陽
(
たいよう
)
に
対
(
たい
)
して、いいしれぬなつかしさを
感
(
かん
)
じていたのです。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太陽
(
たいよう
)
はいまはすっかり
午睡
(
ごすい
)
のあとの光のもやを
払
(
はら
)
いましたので
山脈
(
さんみゃく
)
も青くかがやき、さっきまで雲にまぎれてわからなかった雪の
死火山
(
しかざん
)
もはっきり
土耳古玉
(
トルコだま
)
のそらに
浮
(
う
)
きあがりました。
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ちょうど、
太陽
(
たいよう
)
が、
雲
(
くも
)
に
隠
(
かく
)
れていて
見
(
み
)
えなくても、
花
(
はな
)
は、その
方
(
ほう
)
を
向
(
む
)
いて、
太陽
(
たいよう
)
のありかを
知
(
し
)
ると
同
(
おな
)
じようなものでありました。
お母さまは太陽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太陽
(
たいよう
)
はいつかまた雲の間にはいり太い白い光の
棒
(
ぼう
)
の
幾条
(
いくすじ
)
を山と野原とに
落
(
おと
)
します。
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それどころか、
今日
(
きょう
)
にでも、
太陽
(
たいよう
)
が
大爆発
(
だいばくはつ
)
をしないとかぎらない。そのときは、
地球上
(
ちきゅうじょう
)
のものは、ことごとく
焼
(
や
)
けてしまうのだ。
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この一年に二日しかない
恐
(
おそ
)
らくは
太陽
(
たいよう
)
からも
許
(
ゆる
)
されそうな休みの日を外では鳥が
針
(
はり
)
のように
啼
(
な
)
き日光がしんしんと
降
(
ふ
)
った。嘉吉がもうひる近いからと
起
(
おこ
)
されたのはもう十一時近くであった。
十六日
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ひるまえ
吹
(
ふ
)
いていた
風
(
かぜ
)
がやんで、
空
(
そら
)
は、一
片
(
ぺん
)
の
雲
(
くも
)
もなく、
青々
(
あおあお
)
として、
火
(
ひ
)
のように、かがやく
太陽
(
たいよう
)
のやけつくあつさだけでした。
道の上で見た話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは
太陽
(
たいよう
)
でした。
厳
(
おごそ
)
かにそのあやしい
円
(
まる
)
い熔けたようなからだをゆすり間もなく正しく空に
昇
(
のぼ
)
った天の
世界
(
せかい
)
の太陽でした。光は針や
束
(
たば
)
になってそそぎそこらいちめんかちかち鳴りました。
インドラの網
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
陽
常用漢字
小3
部首:⾩
12画
“太陽”で始まる語句
太陽様
太陽汗
太陽神
太陽の岸
太陽光
太陽樣
太陽虫
太陽の門
太陽崇拜
太陽広場