“怪影”の読み方と例文
読み方割合
かいえい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとみをこらして見ていれば、さっさつたる怪影かいえいは、せきやまから竹生島ちくぶしまのあたりへかけて、ゆうゆうとつばさをのばしてうのであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
折井刑事は叫び声をあげるが早いか、怪影かいえいを追跡して、階段の下り口へ突進した。そして転がるように、駈け下りた。
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
またいくども、ひろい試合場しあいじょう砂地すなじや、自分たちの顔に、その偉大いだい怪影かいえい太陽たいようをかすめるごとに、とおりのようなかげを投げていたのも、まったく知らずにいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)