“民:たみ” の例文
“民:たみ”を含む作品の著者(上位)作品数
泉鏡花5
吉川英治3
夏目漱石3
岡本綺堂2
幸田露伴2
“民:たみ”を含む作品のジャンル比率
技術・工学 > 建築学 > 建築構造100.0%
自然科学 > 地球科学・地学 > 地震学25.0%
社会科学 > 社会 > 社会福祉20.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
たみ此家このやに十ねんあまり奉公ほうこうして主人しゆじんといへどいまかはらず
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
まへさまのことよろしくおたみ承知しようちしてればすこしも心配しんぱいことはあらず
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
休庵は信階の同出どうしゆつの姉井出氏を娶つたが、井出氏は明和七年七月三日に歿したので、水越氏たみれて継室とした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
窟の内に彫ってあった文字もんじまさしく蒙古の字で、自分等はげんたみであるが捕われてこの国にきたった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
むかし小学校へ行く時分、浅井あさいたみさんと云う子が同級生にあったが、この浅井のおやじがやはり、こんな色つやだった。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
賽児さいじ蒲台府ほだいふたみ林三りんさんの妻、わかきより仏を好み経をしょうせるのみ、別に異ありしにあらず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「だまれッ、番士であろうと秀吉ひでよしじしんであろうと、たみをしいたげ、神をけがするなど、天、人ともにゆるさぬところじゃ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わけても百姓ひゃくしょう町人ちょうにん——いやそれよりもっと貧しいたみたちのくるしみはどうであろう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
往來わうらいたみながくさにてみのをねんごろにつくりて目馴めなれぬ姿すがたなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大殿おほいどのの奧深くにばかりゐる、あの源氏といふ貴人あてびとは、どんなにか、つくろはぬたみの聲に心をひかれたことだらう。
夏の夜 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
しかして國主こくしゆ掌中しやうちうたみ十萬じふまんいまはたなにをなしつゝあるか。
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
供方ともかた二十にんばかりをれて、領分りやうぶんたみ状態じやうたいさつせんため
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
都会は太平のたみ乞食こじきと間違えて、掏摸すりの親分たる探偵たんていに高い月俸を払う所である。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いわんや金蓮の怪たんなる、明器めいきを仮りて以て矯誣きょうぶし、世をまどわしたみい、条にたがい法を犯す。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
蛮地では人煙が稀薄であり、聚落しゅうらくの上に煙の立つのはたみかまどの賑わえる表徴である。
喫煙四十年 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
このをとこくらべると流石さすがのブリダアの市人まちびと餘程よほど勤勉きんべんたみはんければならない
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
隣宿妻籠つまごの本陣、青山寿平次じゅへいじの妹、おたみという娘が半蔵の未来の妻に選ばれた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
たのしみは、かみのみくにたみとして、かみのをしへをふかくおもふとき
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
たみちゃん、恐くはないから、我慢をしているのだよ」と兄は私の肩を抱きしめて云いました。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
文徳実録もんとくじつろくに見える席田郡むしろだごおり妖巫ようふの、その霊転行てんこうして心をくらい、一種滋蔓じまんして、たみ毒害を被る
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
黽勉びんべんたみひとよりもいのちながし。」
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
スフィンクスはおほきかりけりふるたみこれをつくりて心なごみきや
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
おせい様とは大の仲よしの藁店わらだなの瀬戸物問屋吉田屋の内儀おたみだ、いつも来て、じぶんのうちのように勝手を知っている家だ。案内も待たずに、奥へ通った。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
太古たいこたみなん地震ぢしんおそれることがあらう。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
は曾てコロボックルは人肉じんにくくらひしならんとの事を云ひしが、此風習このふうしふは必しも粗暴猛惡そぼうまうあくたみの間にのみ行はるるには非ず
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
けれども、このまちたみはどうおもうかとづかわれました。
黒い塔 (新字新仮名) / 小川未明(著)
況や、たみのほねをくだける白米しらよね、人の血をしぼれるごとくなるふるさけを、ほとけ法華經ほけきやうにまいらせ給へる女人によにんの、成佛得道疑べしや。
a citizen of the world(世界せかいたみ)。
国中くにじゅうたみかえったようによろこびました。
姨捨山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
天下のたみ寒き者多し独り温煖あたたかならんやとのたまいし。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
哀公問いて曰く、何為いかんせば則ちたみ服せん。孔子こたえて曰く、なおきを挙げて、これをまがれる(人の上)にけば、則ち民服せん。(為政いせい、一九)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
自分は自分にていささか身に覚えたる洋学を後進生に教え、又根気のあらん限り著書飜訳ほんやくの事をつとめて、万が一にもこのたみを文明に導くの僥倖ぎょうこうもあらんかと
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
盟約不賛の諸国をば、そのたみ等をば攻め立てた。
「おたみ、もうええ、云うな、云わいでもええ」
参宮がえり (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
たみらんを思わず、武士は勁勇けいゆう
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山村水廓さんそんすいかくたみ、河より海より小舟かべて城下に用を便ずるが佐伯近在の習慣ならいなれば番匠川ばんじょうがわ河岸かしにはいつも渡船おろしつどいて乗るもの下りるもの
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「道州のたみッていうのを歌いましょう」
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「おお、気がついたナ、たみちゃん」
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
封土ほうどの分割は、自然に地方自治の傾向を生じ、世襲の制は、果木をりてまきとなし、牝鵞ひんがを殺して肉をむの現金政治を去りて、憮恤ぶじゅつ恵養、たみ富みて君主富むの政治となる。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「これ、小児こどもばっかり使わないで、ちっと立って食うものの心配でもしろ。たみはどうした、あれはい。小老実こまめに働くから。今に帰ったら是非酌をさせよう。あの、愛嬌あいきょうのある処で。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
長い、幅の広いたみの群でした。
道州たみが救われた
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
たみとそのくに
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
下坐げざたみ
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たみのかまど
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
いや、おあがんなさい、いからまアお上んなさい、ずうっと二階へ、梯子はしごが危のうがすよ、おいおたみ、粂どんに上げるんだからい茶を入れなよ、なに、何か茶うけがあるだろう、羊羹ようかんがあった筈だ、あれを切んなよ
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私は金のためにはアメリカ人はたいへん弱い、アメリカ人は金のためにはだいぶ侵害されたるたみであるということも知っております、けれどもアメリカ人のなかに金持ちがありまして、彼らが清き目的をもって金を溜めそれを清きことのために用うるということは
後世への最大遺物 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
見給え個性発展の結果みんな神経衰弱を起して、始末がつかなくなった時、王者おうしゃたみ蕩々とうとうたりと云う句の価値を始めて発見するから。無為むいにしてすと云う語の馬鹿に出来ない事を悟るから。しかし悟ったってその時はもうしようがない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あの紂王ちゅうおうにすすめて、百姓ひゃくしょうからおもいみつぎものをてさせ、非道ひどうおごりにふけったり、つみもないたみをつかまえて、むごたらしいしおきをおこなったりした妲妃だっきというのは、わたしのことでした。
殺生石 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
集る筈のそれら屋台に寂れの見えるは下積の者共に活気のない証拠じゃ。国政を預る身としてこの安藤対馬は、第一にそれら下積の懐中を考えたい。活気のあるなしを考えて行きたい。たみらしむべし、知らしむべからず、貧しい者には攘夷もなにも馬の耳に念仏であろうぞ。
老中の眼鏡 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
小浜屋の芸妓姉妹は、その祝宴の八百松で、その京千代と、——中の姉のおたみ——(これは仲之町を圧して売れた、)——小股こまたの切れた、色白なのが居て、二人で、囃子はやしを揃えて、すなわち連獅子れんじしに骨身を絞ったというのに——上の姉のこのお妻はどうだろう。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「とにかくうらやましかったな。罪なことをするやつだよ。」とテーブルの周囲に集っているおたみ、春江、定子さだこなど三、四人の女給へわざとらしく冗談に事寄せて、「お二人でおそろいのところをうしろからすっかり話をきいてしまったんだからな。人中なのに手も握っていた。」
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
子曰夫孝天之経也しのたまわくそれこうはてんのけいなり地之義也ちのぎなり民之行也たみのこうなり。——このけいは、サダマリというのだ。そして、は、ここでは道理どうりという意味いみであって、たみすなわひとこうはこれをツトメというのだ。」と
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
しも太古たいこたみ地震ぢしんおそれて、石造せきざう家屋かをくつくらなかつたと解釋かいしやくするならば、そのまへに、なにゆゑにかれ火災くわさいおそれて石造せきざういへつくらなかつたかを説明せつめいせねばならぬ。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
信は捨つべからず、たみ信なくんば立たず、と言い、恵心僧都は、大和の神巫みこに、慈悲と正直と、止むを得ずんばいずれを棄つべきと問いしに、万止むを得ずんば慈悲を捨てよ、おのれ一人慈悲ならずとも、他に慈悲を行なう力ある人よくこれをなさん、正直を捨つる時は何ごとも成らず、と託宣ありしという。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
組頭はただ、古河市五郎を連れ帰れというだけの指図であったが、海馬の噂は我れわれも聞いている。そのままに捨てておいては、おいえの威光にかかわる事だ。殊に甚七と市五郎がかような不覚をはたらいたのを、唯そのままに致しておいては、他国ばかりでなく、御領内のたみ百姓にまであざけり笑わるる道理ではないか。
馬妖記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)