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広々
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ひろびろ
ふりがな文庫
“
広々
(
ひろびろ
)” の例文
旧字:
廣々
屋敷
(
やしき
)
の
周囲
(
まわり
)
には
広々
(
ひろびろ
)
とした
圃
(
はたけ
)
がありました。そして、そこにはばらの
花
(
はな
)
や、けしの
花
(
はな
)
が、いまを
盛
(
さか
)
りに
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れているのであります。
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
前よりもまた一層
広々
(
ひろびろ
)
と、一面の日当りになった畠の上には、大根と冬菜とが、いかにも風土の恵みを喜ぶがように威勢好くその葉を
舒
(
のば
)
している。
冬日の窓
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そして
両側
(
りょうがわ
)
の
広々
(
ひろびろ
)
としたお
庭
(
にわ
)
には、
形
(
かたち
)
の
良
(
よ
)
い
松
(
まつ
)
その
他
(
た
)
が
程
(
ほど
)
よく
植
(
う
)
え
込
(
こ
)
みになって
居
(
お
)
り、
奥
(
おく
)
はどこまであるか、ちょっと
見当
(
けんとう
)
がつかぬ
位
(
くらい
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
広々
(
ひろびろ
)
と
庭
(
にわ
)
を
取
(
と
)
ってはあるが、
僅
(
わず
)
かに三
間
(
ま
)
を
数
(
かぞ
)
えるばかりの、
茶室
(
ちゃしつ
)
がかった
風流
(
ふうりゆう
)
の
住居
(
すまい
)
は、ただ
如何
(
いか
)
にも
春信
(
はるのぶ
)
らしい
好
(
この
)
みにまかせて、
手
(
て
)
いれが
行
(
ゆ
)
き
届
(
とど
)
いているというだけのこと
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「こんな、
広々
(
ひろびろ
)
とした
自然
(
しぜん
)
の
中
(
なか
)
で、
育
(
そだ
)
ったのだから、もっと、
明朗
(
めいろう
)
で、かっぱつに、うたったり、おどったりされないものかな。」
托児所のある村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
しばらく
湖水
(
こすい
)
の
畔
(
へり
)
を
伝
(
つた
)
って
歩
(
あ
)
るいて
居
(
い
)
る
中
(
うち
)
に、
山
(
やま
)
がだんだん
低
(
ひく
)
くなり、やがて
湖水
(
こすい
)
が
尽
(
つ
)
きると
共
(
とも
)
に
山
(
やま
)
も
尽
(
つ
)
きて、
広々
(
ひろびろ
)
とした、
少
(
すこ
)
しうねりのある、
明
(
あか
)
るい
野原
(
のはら
)
にさしかかりました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
東都名所の
中
(
うち
)
その画題を隅田川
花盛
(
はなざかり
)
となしたる図の如きを見よ。
先
(
まず
)
丘陵の如くに
凸起
(
とっき
)
したる堤を描き、
広々
(
ひろびろ
)
したる水上より
花間
(
かかん
)
を
仰見
(
あおぎみ
)
て、
僅
(
わずか
)
に群集の
来往
(
らいおう
)
せるさまを想像せしむるに過ぎず。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
いいえ、お
父
(
とう
)
さん、
私
(
わたし
)
は、なにもいりません。あなたが、
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
でお
働
(
はたら
)
きになったように、
私
(
わたし
)
はこれから
広々
(
ひろびろ
)
とした
陸
(
りく
)
の
上
(
うえ
)
で
働
(
はたら
)
きます。
汽船の中の父と子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
広々
(
ひろびろ
)
とした、
田舎
(
いなか
)
で
自由
(
じゆう
)
に
育
(
そだ
)
ったものから
見
(
み
)
たら、この
都会
(
とかい
)
は、せせっこましいところにちがいない。」といわれたのです。
二少年の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
広々
(
ひろびろ
)
とした、
托児所
(
たくじしょ
)
の
庭
(
にわ
)
にだけ、わらい
声
(
ごえ
)
がおこったり、
子供
(
こども
)
たちのあそびたわむれるさけび
声
(
ごえ
)
がして、なんとなく、にぎやかでありました。
托児所のある村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
白
(
しろ
)
い
雲
(
くも
)
の
峰
(
みね
)
がくずれたころ、この
列
(
れつ
)
は、
広々
(
ひろびろ
)
とした
病院
(
びょういん
)
の
門
(
もん
)
を
入
(
はい
)
って、
小砂利
(
こじゃり
)
の
上
(
うえ
)
へ
軽
(
かろ
)
やかなくつ
音
(
おと
)
をたてたのであります。
少女と老兵士
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「すこししか、とりませんよ。」と、
答
(
こた
)
えました。
子供
(
こども
)
たちは、また、
草
(
くさ
)
を
分
(
わ
)
けて、
原
(
はら
)
っぱの
広々
(
ひろびろ
)
としたところへもどると
芽は伸びる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
目
(
め
)
に
広々
(
ひろびろ
)
とした、
田園
(
でんえん
)
を
望
(
のぞ
)
み、
豊穣
(
ほうじょう
)
な
穀物
(
こくもつ
)
の
間
(
あいだ
)
で
働
(
はたら
)
く
男女
(
だんじょ
)
の
群
(
む
)
れを
想像
(
そうぞう
)
し、
嬉々
(
きき
)
として、
牛車
(
ぎゅうしゃ
)
や、
馬
(
うま
)
の
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
う
子供
(
こども
)
らの
姿
(
すがた
)
を
描
(
えが
)
いたのであります。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、
広々
(
ひろびろ
)
とした、
野中
(
のなか
)
を
通
(
とお
)
っている、
昔
(
むかし
)
ながらの
道筋
(
みちすじ
)
でありました。
年
(
とし
)
とった
松
(
まつ
)
が
道
(
みち
)
の
両側
(
りょうがわ
)
に
生
(
お
)
い
立
(
た
)
っていました。
山へ帰りゆく父
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
広々
(
ひろびろ
)
とした
原
(
はら
)
っぱには、一
角
(
かく
)
に
屋敷跡
(
やしきあと
)
のようなところがあって、
青々
(
あおあお
)
とした
梅林
(
ばいりん
)
には、
実
(
み
)
がたくさん
生
(
な
)
っていました。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どちらを
見
(
み
)
まわしても、
広々
(
ひろびろ
)
とした
圃
(
はたけ
)
でありましたので、ありにとっては、
大
(
おお
)
きな
国
(
くに
)
であったにちがいありません。
三匹のあり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
広々
(
ひろびろ
)
とした
海原
(
うなばら
)
と、
青
(
あお
)
い
松林
(
まつばやし
)
と、いつにかわらぬ
富士山
(
ふじさん
)
があるばかりでした。
若者
(
わかもの
)
は、その
後
(
ご
)
、
長
(
なが
)
い一
生
(
しょう
)
を
正
(
ただ
)
しく、
楽
(
たの
)
しく
送
(
おく
)
ることができました。
羽衣物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
、すずめは、この
温泉
(
おんせん
)
に、
別
(
わか
)
れを
告
(
つ
)
げました。そして、
山
(
やま
)
を
越
(
こ
)
えて、
広々
(
ひろびろ
)
とした
野原
(
のはら
)
へ
出
(
で
)
ました。
彼
(
かれ
)
は、
電線
(
でんせん
)
の
上
(
うえ
)
に
止
(
と
)
まって、しばらく
休
(
やす
)
んだのです。
温泉へ出かけたすずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
氷山
(
ひょうざん
)
はかなり、
大
(
おお
)
きく、とがった
山
(
やま
)
のように
鋭
(
するど
)
く
光
(
ひか
)
ったところもあれば、また、
幾人
(
いくにん
)
も
乗
(
の
)
って、
駈
(
か
)
けっこをすることができるほどの
広々
(
ひろびろ
)
とした
平面
(
へいめん
)
もありました。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ガラス
戸
(
ど
)
をとおして、
外
(
そと
)
に
風
(
かぜ
)
が、
黒
(
くろ
)
ずんだ
常磐木
(
ときわぎ
)
を
動
(
うご
)
かしているのを
見
(
み
)
ては、
早
(
はや
)
くこの
息
(
いき
)
づまるような
温室
(
おんしつ
)
の
中
(
なか
)
から、
広々
(
ひろびろ
)
とした
外
(
そと
)
に
出
(
で
)
たいものだと
思
(
おも
)
っていました。
みつばちのきた日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
は、
広々
(
ひろびろ
)
とした
庭
(
にわ
)
の
面
(
おもて
)
にあふれていましたから、この
花
(
はな
)
の
上
(
うえ
)
をも
照
(
て
)
らしたのであります。
花
(
はな
)
には、みつばちがたかり、
暖
(
あたた
)
かな
風
(
かぜ
)
が、おだやかに
接吻
(
せっぷん
)
していました。
親木と若木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ほとんど
途方
(
とほう
)
に
暮
(
く
)
れてしまって、
少年
(
しょうねん
)
は、ある
道
(
みち
)
の
四
(
よ
)
つ
筋
(
すじ
)
に
分
(
わ
)
かれたところに
立
(
た
)
っていました。そこは、
町
(
まち
)
を
出
(
で
)
つくしてしまって、
広々
(
ひろびろ
)
とした
圃
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
になっていました。
石をのせた車
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、いつまでも、こうして、ここで、
広々
(
ひろびろ
)
とした
景色
(
けしき
)
をながめて、
空想
(
くうそう
)
にふけっていたかった。
高い木と子供の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
不思議
(
ふしぎ
)
なことに、
小鳥
(
ことり
)
は、まったく
元気
(
げんき
)
づいてしまいました。そして、もう一
度
(
ど
)
、
海
(
うみ
)
を
翔
(
か
)
けきって
広々
(
ひろびろ
)
とした
野原
(
のはら
)
を
見
(
み
)
いだして、
自分
(
じぶん
)
らの
仲間
(
なかま
)
に
合
(
がっ
)
しようと
決心
(
けっしん
)
しました。
小さな金色の翼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おじいさんは、こまどりのかごをひなたに
出
(
だ
)
してやると、さも
広々
(
ひろびろ
)
とした
大空
(
おおぞら
)
の
色
(
いろ
)
をなつかしむように、こまどりはくびを
傾
(
かたむ
)
けて、
止
(
と
)
まり
木
(
ぎ
)
にとまって、じっとしていました。
こまどりと酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おじいさんは、
幾
(
いく
)
つかの
林
(
はやし
)
のあいだを
通
(
とお
)
り、また
広々
(
ひろびろ
)
とした
野原
(
のはら
)
を
過
(
す
)
ぎました。
小鳥
(
ことり
)
が
木
(
き
)
のこずえに
止
(
と
)
まって
鳴
(
な
)
いていました。おじいさんは、おりおりつえをとめて
休
(
やす
)
みました。
雪の上のおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
、
姉
(
ねえ
)
さんにつれられて、
町
(
まち
)
はずれにあった、お
宮
(
みや
)
の
境内
(
けいだい
)
へ
遊
(
あそ
)
びにゆきました。そこは、
広々
(
ひろびろ
)
として、
大
(
おお
)
きな
木
(
き
)
がしげっていました。
子供
(
こども
)
らは、たくさんきて
遊
(
あそ
)
んでいます。
ごみだらけの豆
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また、たまたま
広々
(
ひろびろ
)
とした
野原
(
のはら
)
に
咲
(
さ
)
こうものなら、
馬
(
うま
)
の
脚
(
あし
)
や、
人間
(
にんげん
)
の
足
(
あし
)
の
下
(
した
)
に
踏
(
ふ
)
まれて、はかなく
散
(
ち
)
ってしまわなければならない。ちょうもこなければ、みつばちもやってこない。
すみれとうぐいすの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
くまは、これを
苦痛
(
くつう
)
と
思
(
おも
)
うどころでなく、
広々
(
ひろびろ
)
とした
世界
(
せかい
)
へ
出
(
で
)
られたのを
喜
(
よろこ
)
びました。
白いくま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのうちに、つるは、
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
を
渡
(
わた
)
って、
広々
(
ひろびろ
)
とした
野原
(
のはら
)
の
上
(
うえ
)
へ
降
(
お
)
りたのであります。
千羽鶴
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
昨夜
(
さくや
)
、
叔父
(
おじ
)
さんが、
荷物
(
にもつ
)
を
持
(
も
)
って、
停車場
(
ていしゃじょう
)
まで
送
(
おく
)
ってくれました。
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けると、
汽車
(
きしゃ
)
は、
広々
(
ひろびろ
)
とした
平野
(
へいや
)
の
中
(
なか
)
を
走
(
はし
)
っていました。
車中
(
しゃちゅう
)
には、
眠
(
ねむ
)
そうな
顔
(
かお
)
をした
男
(
おとこ
)
や
女
(
おんな
)
が
乗
(
の
)
っていました。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこから、
広々
(
ひろびろ
)
とした
海
(
うみ
)
を
渡
(
わた
)
らなければなりません。しかし、
海
(
うみ
)
にはいつも
多
(
おお
)
くの
船
(
ふね
)
が
走
(
はし
)
っています。その
船
(
ふね
)
のほばしらや、
綱
(
つな
)
の
上
(
うえ
)
に
止
(
と
)
まって、
疲
(
つか
)
れを
休
(
やす
)
めてまた
旅
(
たび
)
をつづけるのであります。
つばめの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いつからともなく、
善吉
(
ぜんきち
)
は、みんなから
離
(
はな
)
れて、
高
(
たか
)
い
木
(
き
)
に
登
(
のぼ
)
って、ひとり、
広々
(
ひろびろ
)
とした
景色
(
けしき
)
を
見
(
み
)
て
楽
(
たの
)
しむことを
好
(
この
)
むようになりました。ほかの
子供
(
こども
)
たちは、
善吉
(
ぜんきち
)
をさるとあだ
名
(
な
)
づけたのです。
高い木と子供の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
広々
(
ひろびろ
)
とした
畑
(
はたけ
)
が、
水
(
みず
)
の
雫
(
しずく
)
の
中
(
なか
)
に
宿
(
やど
)
っていました。しかも、
無限
(
むげん
)
に、
深
(
ふか
)
く、
深
(
ふか
)
く、
遠
(
とお
)
く、
遠
(
とお
)
く、その
雫
(
しずく
)
の
中
(
なか
)
に
拓
(
ひら
)
けていたのです。その
畑
(
はたけ
)
には、
真
(
ま
)
っ
黄色
(
きいろ
)
な、かぼちゃの
花
(
はな
)
がいくつも
咲
(
さ
)
いていた。
老工夫と電灯:――大人の童話――
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そう、
俺
(
おれ
)
だって、みんなから
振
(
ふ
)
り
向
(
む
)
かれないものでもない。こんなに、
美
(
うつく
)
しい
鳥
(
とり
)
が、
俺
(
おれ
)
の
枝
(
えだ
)
にりっぱな
巣
(
す
)
を
造
(
つく
)
ったじゃないか?」と、
広々
(
ひろびろ
)
とした
野原
(
のはら
)
を
見渡
(
みわた
)
しながら、
誇
(
ほこ
)
り
顔
(
がお
)
にいいました。
大きなかしの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二人
(
ふたり
)
は、ともに
家
(
うち
)
を
出
(
で
)
ますけれど、すぐ
門前
(
もんぜん
)
から
右
(
みぎ
)
と
左
(
ひだり
)
に
分
(
わか
)
かれてしまいます。そして、いつもいっしょにいることはありませんでした。
妹
(
いもうと
)
は、
広々
(
ひろびろ
)
とした、
日
(
ひ
)
のよく
当
(
あ
)
たる
野原
(
のはら
)
にいきました。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
たちは、どこへやられるのかわかりません。
故郷
(
こきょう
)
を
出
(
で
)
てから、
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
汽車
(
きしゃ
)
に
載
(
の
)
せられました。そして、いまこの
広々
(
ひろびろ
)
とした
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
をあてもなく
漂
(
ただよ
)
っているのをみると
心細
(
こころぼそ
)
くなるのであります。
負傷した線路と月
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
子供
(
こども
)
らは
自分
(
じぶん
)
の
村
(
むら
)
をすこし
離
(
はな
)
れたところに
学校
(
がっこう
)
がある。そこへ
歩
(
ある
)
いてゆくのでした。
村
(
むら
)
を
出
(
で
)
ると、
広々
(
ひろびろ
)
とした
野原
(
のはら
)
がありました。
野原
(
のはら
)
は
一面
(
めん
)
に
見渡
(
みわた
)
すかぎりも
雪
(
ゆき
)
にうずまって
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
に
見
(
み
)
えました。
雪の国と太郎
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼女
(
かのじょ
)
はお
嬢
(
じょう
)
さまのそばで、その
音
(
おと
)
にききとれていると、
目
(
め
)
の
前
(
まえ
)
に
広々
(
ひろびろ
)
とした
海
(
うみ
)
が
開
(
ひら
)
け、
緑色
(
みどりいろ
)
の
波
(
なみ
)
がうねり、
白馬
(
はくば
)
は、
島
(
しま
)
の
空
(
そら
)
をめがけて
飛
(
と
)
んでいる、なごやかな
景色
(
けしき
)
が
浮
(
う
)
かんで
見
(
み
)
えたのであります。
谷にうたう女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あなたがたの
仲間
(
なかま
)
は、
広々
(
ひろびろ
)
とした
野原
(
のはら
)
に、
自由
(
じゆう
)
にはびこって、いまごろは、
赤
(
あか
)
・
青
(
あお
)
・
黄
(
き
)
・
紫
(
むらさき
)
・
白
(
しろ
)
というふうに、いろいろな
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
き
誇
(
ほこ
)
って、
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
まで、ちょうや、はちがその
上
(
うえ
)
を
飛
(
と
)
びまわって
小さな赤い花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
広
常用漢字
小2
部首:⼴
5画
々
3画
“広”で始まる語句
広
広場
広東
広重
広間
広小路
広野
広漠
広汎
広袖