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花間
読み方 | 割合 |
はなま | 50.0% |
かかん | 25.0% |
くわかん | 25.0% |
見事な登場ぶり……ランマンの芙蓉の
花間をすりぬけて、濡縁のそばまで来ると
東都名所の
中その画題を隅田川
花盛となしたる図の如きを見よ。
先丘陵の如くに
凸起したる堤を描き、
広々したる水上より
花間を
仰見て、
僅に群集の
来往せるさまを想像せしむるに過ぎず。
昌黎、
言ふこと
能はず、
涙先づ
下る。
韓湘曰く、
今、
公、
花間の
文字を
知れりや。
昌黎默然たり。
時に
後れたる
從者辛うじて
到る。
昌黎顧みて、
詢うて
曰く、
此の
地何處ぞ。
藍關にて
候。