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劣
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おと
ふりがな文庫
“
劣
(
おと
)” の例文
その美しさに
劣
(
おと
)
らざる悦びを
表
(
あら
)
はしわが方にむかひていふ。われらを第一の星と合せたまひし神に感謝の心を
獻
(
さゝ
)
ぐべし。 二八—三〇
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
みちみち孔子と昨夜の老人とを
並
(
なら
)
べて考えてみた。孔子の明察があの老人に
劣
(
おと
)
る訳はない。孔子の
慾
(
よく
)
があの老人よりも多い訳はない。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
綺麗さは二人に
劣
(
おと
)
らなかつたでせうが、これは働き者で親孝行で、お今、お三輪のやうに、浮いた噂などは
微塵
(
みぢん
)
もなかつたのです。
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
この点にいたっては芸妓よりも多く人を
欺
(
あざむ
)
くもので、
神仏
(
しんぶつ
)
の目より見たら、恐らくは芸妓よりはるかに
劣
(
おと
)
ったものと思われましょう
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
赤心
(
まごゝろ
)
ばかりは
誰
(
た
)
れ
人
(
びと
)
にまれ
劣
(
おと
)
ることかは、
御心
(
おこゝろ
)
やすく
思召
(
おぼしめ
)
せよ
世
(
よ
)
にも
勝
(
すぐ
)
れし
聟君
(
むこぎみ
)
迎
(
むか
)
へ
參
(
まゐ
)
らせて
花々
(
はな/″\
)
しきおん
身
(
み
)
にも
今
(
いま
)
なり
給
(
たま
)
はん
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
橋
(
はし
)
の
上
(
うへ
)
は
河
(
かは
)
の
上
(
うへ
)
の
此
(
こ
)
の
賑
(
にぎは
)
ひを
見
(
み
)
る
人達
(
ひとたち
)
で
仲見世
(
なかみせ
)
や
映画街
(
えいぐわがい
)
にも
劣
(
おと
)
らぬ
混雑
(
こんざつ
)
。
欄干
(
らんかん
)
にもたれてゐる
人達
(
ひとたち
)
は
互
(
たがひ
)
に
肩
(
かた
)
を
摺
(
す
)
れ
合
(
あは
)
すばかり。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
どちらも
負
(
ま
)
けず
劣
(
おと
)
らぬえらい
力
(
ちから
)
でしたから、えいやえいや、
両方
(
りょうほう
)
で
頭
(
あたま
)
の
引
(
ひ
)
っ
張
(
ぱ
)
りこをしているうちに、
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けかかって、
鶏
(
にわとり
)
が
鳴
(
な
)
きました。
雷のさずけもの
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
共に祖先の
口碑
(
こうひ
)
をともにして、旧藩社会、別に一種の好情帯を生じ、その
功能
(
こうのう
)
は学校教育の
成跡
(
せいせき
)
にも
万々
(
ばんばん
)
劣
(
おと
)
ることなかるべし。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
そこで余等も馬に
劣
(
おと
)
らじと
鼻孔
(
びこう
)
を開いて初秋高原清爽の気を
存分
(
ぞんぶん
)
に
吸
(
す
)
いつゝ、或は関翁と打語らい、或は
黙
(
もく
)
して
四辺
(
あたり
)
の景色を眺めつゝ行く。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
女主人公
(
じょしゅじんこう
)
の熊野を
勤
(
つと
)
めた婦人は、このお腰元に
較
(
くら
)
べていたく
品形
(
しなかたち
)
が
劣
(
おと
)
っていたので、なぜあの
瓢箪
(
ひょうたん
)
のようなのがシテをする。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
初鮏は光り銀のごとくにして
微
(
すこし
)
青
(
あを
)
みあり、
肉
(
にく
)
の色
紅
(
べに
)
をぬりたるが
如
(
ごと
)
し。仲冬の頃にいたれば
身
(
み
)
に
斑
(
まだら
)
の
錆
(
さび
)
いで、
肉
(
にく
)
も
紅
(
くれな
)
ゐ
薄
(
うす
)
し。
味
(
あぢ
)
もやゝ
劣
(
おと
)
れり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
けれどもその間にも、もしまた負けてしまつたら、いつか私は、以前の叛逆のことを今に
劣
(
おと
)
らず他日後悔させられるといふことを知つてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
また
鈍根
(
どんこん
)
の子弟を
恥
(
は
)
じしめて、
小禽
(
しょうきん
)
といえども芸道の秘事を解するにあらずや汝人間に生れながら鳥類にも
劣
(
おと
)
れりと
叱咜
(
しった
)
することしばしばなりき
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
此うなツては、幾らえらい藝術家も、
柳
(
やなぎ
)
に
飛付
(
とびつ
)
かうとする
蛙
(
かはづ
)
にも
劣
(
おと
)
る………幾ら飛付かうとして
躍起
(
やツき
)
になツたからと謂ツて取付くことが出來ない。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
子供と
丈
(
たけ
)
くらべをすると、親はたしかに勝つ。しかし段々成長すると、親の身長が
却
(
かえ
)
って
劣
(
おと
)
ることもあり得る。精神の面でも、無論その面が多い。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
こゝへも
私
(
わたし
)
は
行
(
ゆ
)
きましたが、
繪
(
え
)
の
出來
(
でき
)
は
前
(
まへ
)
のものより、
少
(
すこ
)
し
劣
(
おと
)
るようでありますが、
大體
(
だいたい
)
において
同
(
おな
)
じ
調子
(
ちようし
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
春
(
はる
)
の
若葉
(
わかば
)
や
新緑
(
しんりよく
)
の
森
(
もり
)
の
美
(
うつく
)
しさとともに、
夏
(
なつ
)
の
濃緑
(
こみどり
)
がすんだ
後
(
のち
)
の
秋
(
あき
)
の
林
(
はやし
)
の
紅葉
(
もみぢ
)
の
景色
(
けしき
)
も、いづれ
劣
(
おと
)
らぬ
自然
(
しぜん
)
の
誇
(
ほこ
)
りです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
占
(
しめ
)
しは江戸四宿の内只此品川のみ然れば
遊客
(
いうきやく
)
も
隨
(
したが
)
つて多く彼の吉原にもをさ/\
劣
(
おと
)
らず
殊更
(
ことさら
)
此地は海に
臨
(
のぞ
)
みて
曉
(
あかつ
)
きの
他所
(
ほか
)
よりも早けれど
客人
(
まろうど
)
は
後朝
(
きぬ/″\
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
二十九日、市中を散歩するにわずか二年余見ざりしうちに、著しく
家列
(
いえなら
)
びもよく道路も美しくなり、大町末広町なんどおさおさ東京にも
劣
(
おと
)
るべからず。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
そうして、日本人そのものはといえば、
欧州人
(
おうしゅうじん
)
よりも体格は
劣
(
おと
)
るし、有色ではあるし、言語も不自由であるから、自然
軽蔑
(
けいべつ
)
されたのも無理はありません。
国際射的大競技
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
もしそのひかりの中でならば、人のおごりからあやしい雲と
湧
(
わ
)
きのぼる、
塵
(
ちり
)
の中のただ
一抹
(
いちまつ
)
も、
神
(
かみ
)
の子のほめたもうた、
聖
(
せい
)
なる
百合
(
ゆり
)
に
劣
(
おと
)
るものではありません
めくらぶどうと虹
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
すると、さすがに
珍
(
めずら
)
しい
宝石
(
ほうせき
)
だけあって、
赤
(
あか
)
・
緑
(
みどり
)
・
青
(
あお
)
・
紫
(
むらさき
)
に
輝
(
かがや
)
いて、どれがほかのものより
劣
(
おと
)
るということなく、
見
(
み
)
とれずにはいられなかったのであります。
宝石商
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ぼくはにぎり飯をほうり出して、手についてる御飯つぶを着物ではらい落としながら、大急ぎでその人のあとから
駆
(
か
)
け出した。妹や弟も負けず
劣
(
おと
)
らずついて来た。
火事とポチ
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
こんな風だから部落民が非常に粗末な食事しかとれないのが当然で、御飯は私が今食べさせられているような
挽割麦
(
ひきわりむぎ
)
であるが、実はその
監獄飯
(
かんごくめし
)
よりも
劣
(
おと
)
っていた。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
太田筑前殿は
老巧者
(
ろうこうもの
)
だ、我等が上にいただいても
敢
(
あえ
)
て不足はないが、駒井は何者だ、あれは我々よりズット年下、しかも
知行高
(
ちぎょうだか
)
も格式も以前は我々に
劣
(
おと
)
ること数等
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
人間
(
にんげん
)
の
修行
(
しゅぎょう
)
もなかなか
辛
(
つら
)
くはあろうが、
竜神
(
りゅうじん
)
の
修行
(
しゅぎょう
)
とて、それにまさるとも
劣
(
おと
)
るものではありませぬ。
現世
(
げんせ
)
には
現世
(
げんせ
)
の
執着
(
しゅうじゃく
)
があり、
霊界
(
れいかい
)
には
霊界
(
れいかい
)
の
苦労
(
くろう
)
があります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
タイムは、それにも
拘
(
かかわ
)
らず、遊んでいるような外国クルウに比し、全然、
劣
(
おと
)
っておりましたが、ぼく達は、努力しすぎて負けることを、少しも
恥
(
はじ
)
とせぬ
潔
(
いさぎよ
)
い気持でした。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
「
冗談
(
じょうだん
)
じゃござんせんぜ、
若旦那
(
わかだんな
)
。こいつを
間違
(
まちが
)
えたんじゃ、
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
めくら
犬
(
いぬ
)
にも
劣
(
おと
)
りやさァ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
娘
(
むすめ
)
でございますか?
娘
(
むすめ
)
の
名
(
な
)
は
眞砂
(
まさご
)
、
年
(
とし
)
は十九
歳
(
さい
)
でございます。これは
男
(
をとこ
)
にも
劣
(
おと
)
らぬ
位
(
くらゐ
)
勝氣
(
かちき
)
の
女
(
をんな
)
でございますが、まだ一
度
(
ど
)
も
武弘
(
たけひろ
)
の
外
(
ほか
)
には、
男
(
をとこ
)
を
持
(
も
)
つた
事
(
こと
)
はございません。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ヴェスヴィオ
噴火
(
ふんか
)
によるポムペイ
全滅
(
ぜんめつ
)
の
慘事
(
さんじ
)
に
勝
(
まさ
)
るとも
劣
(
おと
)
ることなきほどの
出來事
(
できごと
)
であつた。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
ああ
物質
(
ぶっしつ
)
の
新陳代謝
(
しんちんたいしゃ
)
よ。しかしながら
不死
(
ふし
)
の
代替
(
だいたい
)
を
以
(
もっ
)
て、
自分
(
じぶん
)
を
慰
(
なぐさ
)
むると
云
(
い
)
うことは
臆病
(
おくびょう
)
ではなかろうか。
自然
(
しぜん
)
において
起
(
おこ
)
る
所
(
ところ
)
の
無意識
(
むいしき
)
なる
作用
(
さよう
)
は、
人間
(
にんげん
)
の
無智
(
むち
)
にも
劣
(
おと
)
っている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
山嵐もおれに
劣
(
おと
)
らぬ
肝癪持
(
かんしゃくも
)
ちだから、負け
嫌
(
ぎら
)
いな大きな声を出す。控所に居た連中は何事が始まったかと思って、みんな、おれと山嵐の方を見て、
顋
(
あご
)
を長くしてぼんやりしている。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
熊
(
くま
)
ン
蜂
(
ばち
)
は
古
(
ふる
)
い
土塀
(
どへい
)
の
屋根
(
やね
)
の
下
(
した
)
のやうなところに
大
(
おほ
)
きな
巣
(
す
)
をかけますが、
地蜂
(
ぢばち
)
の
巣
(
す
)
もそれに
劣
(
おと
)
らないほどの
堅固
(
けんご
)
なもので、三
階
(
がい
)
にも四
階
(
かい
)
にもなつて
居
(
ゐ
)
て、それが
漆
(
うるし
)
の
柱
(
はしら
)
で
支
(
さゝ
)
へてあります。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
四方の山々の中に最も
秀
(
ひい
)
でたるを
早池峯
(
はやちね
)
という、北の方
附馬牛
(
つくもうし
)
の奥にあり。東の方には
六角牛
(
ろっこうし
)
山立てり。
石神
(
いしがみ
)
という山は附馬牛と
達曾部
(
たっそべ
)
との間にありて、その高さ前の二つよりも
劣
(
おと
)
れり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
というのは、神尾喬之助に生きうつしの、まさるとも
劣
(
おと
)
らぬ美青年の茨右近。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
わしが生きている間、わしをいかに
遇
(
ぐう
)
したか。それをわしは
永劫
(
えいごう
)
に忘れぬぞ。この世界はゆがめる世界だ。善が滅び悪が勝つ世界だ。あゝ、なきに
劣
(
おと
)
る世界だ。かかる世界は悪魔の手に渡すがいい。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
いっぽうは
太刀
(
たち
)
の名人、いっぽうは
錬磨
(
れんま
)
の
槍
(
やり
)
、いずれ
劣
(
おと
)
らぬ
切
(
き
)
ッ
先
(
さき
)
に秘術の
妙
(
みょう
)
をすまして突きあわせたまま、松風わたる白砂の上に立ちすくみとなっているのは、
白衣
(
びゃくえ
)
の
木隠龍太郎
(
こがくれりゅうたろう
)
と
朱柄
(
あかえ
)
の持ち主
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
監獄の防空室にくらべると、たいへん
劣
(
おと
)
る。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
昔の人にや
劣
(
おと
)
るべき
県歌 信濃の国
(新字新仮名)
/
浅井洌
(著)
しかしてかくいたく
劣
(
おと
)
りて見ゆる分のわれらに與へられたるは、われら誓ひを
等閑
(
なほざり
)
にし、かつ缺く處ありしによるなり。 五五—五七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
二人はそれでも負けず
劣
(
おと
)
らず
捻
(
ね
)
ぢ合ひました。あまりに
咄嗟
(
とつさ
)
の出來事で、遠ざけられた近習達が、驅け付ける暇もなかつたのです。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
随分軍隊と同じような組織で、きびしゅう御座います。実にある点は高尚で完全ですが、またある点は
劣
(
おと
)
って居る処もありますよう思われます。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
待
(
ま
)
てよ。
雖然
(
けれども
)
、
自分
(
じぶん
)
の
製作
(
こしら
)
へた
此
(
こ
)
の
像
(
ざう
)
だ、これが、もし
価値
(
ねうち
)
に
積
(
つも
)
つて、あの、お
浦
(
うら
)
より、
遥
(
はるか
)
に
劣
(
おと
)
つて
居
(
ゐ
)
たら
何
(
ど
)
うする。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかし思慮するに参考とすべき種々の観察を下し、あるいはこれが材料を集むることは決して男子に
劣
(
おと
)
るものでない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
こんどの
戦
(
いくさ
)
は
前
(
まえ
)
の
時
(
とき
)
に
劣
(
おと
)
らず
随分
(
ずいぶん
)
苦
(
くる
)
しい
戦争
(
せんそう
)
でしたけれど、三
年
(
ねん
)
めにはすっかり
片付
(
かたづ
)
いてしまって、
義家
(
よしいえ
)
はまた
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶ
)
りで
都
(
みやこ
)
へ
帰
(
かえ
)
ることになりました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
フランスの
都
(
みやこ
)
パリにも、またロンドンに
劣
(
おと
)
らないほどの
大
(
おほ
)
きな
博物館
(
はくぶつかん
)
があります。それはルーヴル
博物館
(
はくぶつかん
)
です。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
その間柄と
云
(
い
)
うものは
真
(
まこと
)
に骨肉の兄弟にも
劣
(
おと
)
らず、父の死後私の代になって、
栗園
(
りつえん
)
先生は福澤の家を第二の実家のような
塩梅
(
あんばい
)
にして、死ぬまで交際して居ました。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
三
疋
(
びき
)
は年も同じなら大きさも大てい同じ、どれも負けず
劣
(
おと
)
らず生意気で、いたずらものでした。
蛙のゴム靴
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
精神的には導かれ守られる代りに、世俗的な
煩労
(
はんろう
)
汚辱
(
おじょく
)
を一切
己
(
おの
)
が身に引受けること。
僭越
(
せんえつ
)
ながらこれが自分の
務
(
つとめ
)
だと思う。学も才も自分は後学の諸才人に
劣
(
おと
)
るかも知れぬ。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
火をつける
術
(
すべ
)
も知っています。そのほか一通りの悪事だけは、人に
劣
(
おと
)
らず知っています。——
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
劣
常用漢字
中学
部首:⼒
6画
“劣”を含む語句
卑劣
拙劣
優劣
陋劣
鄙劣
劣等
庸劣
優勝劣敗
下劣
見劣
愚劣
賤劣
卑劣漢
陋劣漢
謭劣
劣惡
低劣
劣悪
劣弱
一歳劣
...