“庸劣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようれつ75.0%
やくざ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信雄は欣然きんぜんとして、長島へ帰った。庸劣ようれつなこの公達きんだちは、秀吉から約された微々たる戦捷せんしょうの分け前をもって、鬼の首でも取ったように、得々とくとくとして去った。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
史家評して庸劣ようれつと為す。思ふに実朝は庸劣為すなきの人に非ざりしも年歯弱少にして威中外に加はらず、その漸く長ずるに及んでかへつて早く北条氏のためにねたまれ終に刺客の手にたおれしなり。
病牀譫語 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
追出したんだろう、また何等の取得が有ッてあんな庸劣やくざな奴ばかりをえらんで残したのだろう、その理由が聞いて見たいネ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)