トップ
>
予
>
よ
ふりがな文庫
“
予
(
よ
)” の例文
旧字:
豫
然
(
しか
)
るに
予
(
よ
)
は、特殊の
偏光装置
(
へんこうそうち
)
を使って、これを着色して認めることに成功した。その装置については、別項の論文に詳解しておいた。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
読みて
大尉
(
たいゐ
)
の
壮行
(
さうかう
)
と
予
(
われ
)
も
共
(
とも
)
にするの感あり、
其
(
そ
)
は
此日
(
このひ
)
より
後
(
のち
)
の
事
(
こと
)
にして、
予
(
よ
)
は
此日
(
このひ
)
只一人
(
たゞひとり
)
嬉
(
うれ
)
しくて、ボンヤリとなり、社員にも
辞
(
じ
)
せず
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
これは
予
(
よ
)
の
意志
(
いし
)
ぢゃ、
予
(
よ
)
を
重
(
おも
)
んじておくりゃらば、
顏色
(
がんしょく
)
を
麗
(
うるは
)
しうし、
其
(
その
)
むづかしい
貌
(
かほ
)
を
止
(
や
)
めておくりゃれ。
祝宴最中
(
いはひもなか
)
に
不似合
(
ふにあひ
)
ぢゃわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
答らるゝに伊豆守殿
點頭
(
うなづか
)
れ成程
當節
(
たうせつ
)
は越前を名奉行と人々
噂
(
うはさ
)
を致すやに聞及べり
然
(
され
)
ど
予
(
よ
)
は越前は
嫌
(
きら
)
ひなり兎角に
我意
(
がい
)
の
振舞
(
ふるまひ
)
多く人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
全体、政治の術……
予
(
よ
)
は学問とは言わぬ、術というが、政治の術はすべて国民の政治的心理の上に、人の心の上に働く術である。
政治趣味の涵養
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
▼ もっと見る
今後
予
(
よ
)
をしてさらにこの日を親しましめるであろう。予は永久に毎月この日をもってこの一室に諸友の来遊を待つことと定めた。
左千夫先生への追憶
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
否
(
いや
)
、
予
(
よ
)
は
汝
(
なんぢ
)
が
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
りたれば、
餘人
(
よじん
)
にては
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
らず、
獻立
(
こんだて
)
は
如何樣
(
いかやう
)
にても
可
(
よ
)
し、
凡
(
およ
)
そ
汝
(
なんぢ
)
が
心
(
こゝろ
)
にて
此
(
これ
)
ならば
可
(
よ
)
しと
思
(
おも
)
はば
其
(
それ
)
にて
可
(
よ
)
きなり
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
太古、
禹王
(
うおう
)
が、「一に
能
(
よ
)
く
予
(
よ
)
に
勝
(
か
)
つ」といったが、後の学者はこの言を評して、「君子この小心なかるべからず」といっている。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
東晋の
咸康
(
かんこう
)
年中に、
予
(
よ
)
州の
刺史毛宝
(
ししもうほう
)
が
邾
(
しゅ
)
の城を守っていると、その部下の或る軍士が
武昌
(
ぶしょう
)
の
市
(
いち
)
へ行って、一頭の白い亀を売っているのを見た。
中国怪奇小説集:04 捜神後記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
人はその年その年の分別才覚があってこそよきものを、十八歳にして四十歳の分別あるとは、
予
(
よ
)
のとらざるところである。
旧作
(新字新仮名)
/
上村松園
(著)
「只今、
予
(
よ
)
が申したような順序をふめば、いずれお
上
(
かみ
)
より、何らかのお沙汰があるに違いない。天下の大事、よも、お捨ておきになる筈はない」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
答 少なくとも
予
(
よ
)
は欲せざるあたわず。しかれども予の
邂逅
(
かいこう
)
したる日本の一詩人のごときは死後の名声を
軽蔑
(
けいべつ
)
しいたり。
河童
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
予
(
よ
)
は今
備後
(
びんご
)
の
鞆
(
とも
)
の
津
(
つ
)
より松山へ渡る汽船の甲板の上で意気込んで居る。何の意気込だ。夏目先生の『坊つちやん』の遺蹟を探らうとしての意気込みだ。
坊つちやん「遺蹟めぐり」
(新字旧仮名)
/
岡本一平
(著)
その
挙止
(
きょし
)
活溌
(
かっぱつ
)
にして少しも
病後
(
びょうご
)
疲労
(
ひろう
)
の
体
(
てい
)
見えざれば、
予
(
よ
)
、心の内に先生の
健康
(
けんこう
)
全く
旧
(
きゅう
)
に
復
(
ふく
)
したりと
竊
(
ひそ
)
かに喜びたり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
予
(
よ
)
少年の頃は東両国、
回向院
(
えこういん
)
前にてもこのつるし多く売りをりしが、その頃のものと形はさのみ変りなけれど、彩色は段々悪くなり、面白味うせたり。
江戸の玩具
(新字旧仮名)
/
淡島寒月
(著)
予
(
よ
)
未だ
寓目
(
ぐうもく
)
せずと雖も、
蓋
(
けだ
)
し
藻鑑
(
そうかん
)
の道を説く也。珙と忠徹と、
偕
(
とも
)
に明史
方伎伝
(
ほうぎでん
)
に見ゆ。珙の燕王に
見
(
まみ
)
ゆるや、
鬚
(
ひげ
)
長じて
臍
(
へそ
)
を
過
(
す
)
ぎなば宝位に登らんという。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
娘は茶をついで
予
(
よ
)
にすすめる。年は
二十
(
はたち
)
ばかりと見えた。
紅蓮
(
ぐれん
)
の花びらをとかして彩色したように顔が美しい。
河口湖
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
これより
宅
(
うち
)
に還るまで、揚々之を見せびらかして、提げ歩きしが、
予
(
よ
)
の釣を始めて以来、凡そ此時ほど、大得意のことなく、今之を想ふも全身肉躍り血湧く思ひあり。
釣好隠居の懺悔
(新字旧仮名)
/
石井研堂
(著)
予
(
よ
)
去る頃此滝の石を取よせし人ありて見るに、常の石にあらず
全躰
(
ぜんたい
)
鐘乳
(
しようにう
)
なり、木の葉など石中にふくむ
則
(
すなはち
)
石なり。
雲林石譜
(
うんりんせきふ
)
にいふ
鐘乳
(
しようにう
)
の
転化
(
てんくわ
)
して石になるならん云云。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
予
(
よ
)
はこれに
對
(
たい
)
して
全
(
まつた
)
く
反對
(
はんたい
)
の
意見
(
いけん
)
をもつてゐる。
今
(
いま
)
試
(
こゝろ
)
みにこれを
述
(
の
)
べて
世
(
よ
)
の
批評
(
ひへう
)
を
乞
(
こ
)
ひたいと
思
(
おも
)
ふ
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
アヽ
予
(
よ
)
は
華族
(
くわぞく
)
の
家
(
いへ
)
に
生
(
うま
)
れたが、
如何
(
いか
)
に
太平
(
たいへい
)
の
御代
(
みよ
)
とは
申
(
まう
)
せども、手を
袖
(
そで
)
にして遊んで
居
(
を
)
つては
済
(
す
)
まぬ、え
我
(
わが
)
先祖
(
せんぞ
)
は
千軍萬馬
(
せんぐんばんば
)
の
中
(
なか
)
を
往来
(
わうらい
)
いたし、
君
(
きみ
)
の
御馬前
(
ごばぜん
)
にて
血烟
(
ちけむり
)
を
揚
(
あ
)
げ
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
予
(
よ
)
死せば
汝
(
なんじ
)
必ず太史とならん。太史とならばわが論著せんと欲するところを忘るるなかれ」といい、これこそ己に対する孝の最大なものだとて、
爾
(
なんじ
)
それ
念
(
おも
)
えやと繰返したとき
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
どうも
予
(
よ
)
は不人情な男だ。人間の子は生れて三年たってやっと父母の懐をはなれる。だから、三年間父母の喪に服するのは天下の定例になっている。いったい
予
(
よ
)
は三年間の父母の愛を
現代訳論語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
染め去年築地河岸海軍原に於て
人殺
(
ひとごろし
)
のありしことを作り設け之れに探偵の事項を附会して著作せし小説なり
予
(
よ
)
本書を読むに始めに探偵談を設けて
夫
(
それ
)
より犯罪の事柄に移りお紺と云う一婦人を
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
予
(
よ
)
として冬、川を
渉
(
わた
)
るがごとく、
猶
(
ゆう
)
として四隣をおそるるがごとく、
儼
(
げん
)
としてそれ客のごとく、
渙
(
かん
)
として
冰
(
こおり
)
のまさに
釈
(
と
)
けんとするがごとく、
敦
(
とん
)
としてそれ
樸
(
ぼく
)
のごとく、
曠
(
こう
)
としてそれ谷のごとく
茶の本:04 茶の本
(新字新仮名)
/
岡倉天心
、
岡倉覚三
(著)
玄白とは初代玄白
翼
(
よく
)
であらうか。玄白は初め子がなかつたので、
建部
(
たてべ
)
氏
伯元勤
(
はくげんきん
)
を養つて嗣とした。其後一児を挙げたのが
立卿予
(
りつけいよ
)
である。
女
(
むすめ
)
の事は伝に見えない。
勤
(
きん
)
と
予
(
よ
)
との
女
(
ぢよ
)
の事も亦同じである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
予
(
よ
)
は
横臥
(
よこふ
)
しぬ。心こそ、
鳩酢草
(
はとかたばみ
)
の
夏の日
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
汝
(
なんぢ
)
音
(
おと
)
にも
聞
(
き
)
きつらん、
予
(
よ
)
は
白山
(
はくさん
)
の
狩倉
(
かりくら
)
に、
大熊
(
おほくま
)
を
撲殺
(
うちころ
)
した
黒坂備中
(
くろさかびつちう
)
、
此
(
こ
)
の
方
(
はう
)
も
未
(
いま
)
だ
自分
(
じぶん
)
に
力
(
ちから
)
を
試
(
ため
)
さん、いざふれ
汝
(
なんぢ
)
と
力競
(
ちからくら
)
べをして
見
(
み
)
やうか。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いや
予
(
よ
)
は語らぬ、戦争は大嫌いだ。
内輪喧嘩
(
うちわげんか
)
は大嫌いだ。今はそんな世の中ではない。これから学問して国を文明にする。
明治文明史上に於ける福沢翁
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
領主
予
(
よ
)
は
常
(
つね
)
に
足下
(
おぬし
)
をば
正
(
たゞ
)
しい
僧
(
そう
)
と
信
(
しん
)
じてをったわ。……ロミオの
僕
(
しもべ
)
は
何處
(
いずこ
)
にをる?
彼
(
か
)
れは
此儀
(
このぎ
)
に
對
(
たい
)
して
何
(
なん
)
と
申
(
まう
)
すぞ?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
柔
(
やはら
)
げ相摸殿よく
承
(
うけたま
)
はられよ徳川は
予
(
よ
)
が
本性
(
ほんせい
)
ゆゑ名乘申す
又
(
また
)
葵
(
あふひ
)
も予が
定紋
(
ぢやうもん
)
なる故用ゆる
迄
(
まで
)
なり何の
不審
(
ふしん
)
か有べきとの
詞
(
ことば
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
予
(
よ
)
はこの皮肉なる現実主義に多少の同情を有するものなり。唯唯作者の論理的
頭脳
(
づなう
)
は残念にも余り
雋鋭
(
しゆんえい
)
ならず。
案頭の書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一台の車にわが子ふたりを乗せ
予
(
よ
)
は後からついてゆく。妹が大きいから後から見ると、どちらが姉か妹かわからぬ。ふたりはしきりに頭を動かして話をする。
紅黄録
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
然りと雖も
予
(
よ
)
猶
(
なお
)
謂
(
おも
)
えらく、
逸田叟
(
いつでんそう
)
の脚色は
仮
(
か
)
にして後
纔
(
わずか
)
に奇なり、造物
爺々
(
やや
)
の
施為
(
しい
)
は真にして
且
(
かつ
)
更に奇なり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
談
(
だん
)
、
刻
(
こく
)
を移して、
予
(
よ
)
、
暇
(
いとま
)
を告げて去らんとすれば、先生
猶
(
なお
)
しばしと
引留
(
ひきとめ
)
られしが、やがて
玄関
(
げんかん
)
まで送り出られたるぞ、
豈
(
あに
)
知
(
し
)
らんや、これ
一生
(
いっしょう
)
の
永訣
(
えいけつ
)
ならんとは。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
==
予
(
よ
)
は江戸に着いて、お千絵どのの
居所
(
いどころ
)
を求めつつあり。また予をたずねんとする者は、
下谷
(
したや
)
一
月寺
(
げつじ
)
、
普化宗
(
ふけしゅう
)
関東支配所にて問われなば知れん==。としてある。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
予
(
よ
)
去る頃此滝の石を取よせし人ありて見るに、常の石にあらず
全躰
(
ぜんたい
)
鐘乳
(
しようにう
)
なり、木の葉など石中にふくむ
則
(
すなはち
)
石なり。
雲林石譜
(
うんりんせきふ
)
にいふ
鐘乳
(
しようにう
)
の
転化
(
てんくわ
)
して石になるならん云云。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
あるいは親の
命日
(
めいにち
)
、あるいは自分になにか特別の意味のある日、
退
(
しりぞ
)
いて
予
(
よ
)
ははたして青年時代の理想に近づきつつありや、あるいは
逆戻
(
ぎゃくもど
)
りせぬかと深く
省
(
かえりみ
)
るのである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
舟
(
ふね
)
より
船
(
ふね
)
と
飛
(
と
)
び
渡
(
わた
)
りて、
其祝意
(
そのしゆくい
)
をうけらるゝは、
当時
(
そのかみ
)
の
源廷尉
(
げんていゐ
)
宛然
(
えんぜん
)
なり、
予
(
よ
)
も
肉
(
にく
)
動
(
うご
)
きて
横川氏
(
よこかわし
)
と
共
(
とも
)
に
千島
(
ちしま
)
に
行
(
ゆ
)
かばやとまで
狂
(
くるひ
)
たり、
舟
(
ふね
)
は
大尉
(
たいゐ
)
萬歳
(
ばんざい
)
の
歓呼
(
くわんこ
)
のうちに
錨
(
いかり
)
を
上
(
あ
)
げて
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
予
(
よ
)
はかねて学界に予告して置いた赤外線テレヴィジョン装置の組立てを、
此
(
こ
)
の
程
(
ほど
)
完成した。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
槍先
(
やりさき
)
の
功名
(
こうみやう
)
に
依
(
よつ
)
て
長年
(
ながねん
)
大禄
(
たいろく
)
を
頂戴
(
ちやうだい
)
して
居
(
を
)
つたが、
是
(
これ
)
から
追々
(
おひ/\
)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
開
(
ひら
)
けて
来
(
く
)
るに
従
(
したが
)
つて
時勢
(
じせい
)
も
段々
(
だん/\
)
変化
(
へんくわ
)
して
参
(
まゐ
)
るから、
何
(
なに
)
か
身
(
み
)
に一
能
(
のう
)
を
具
(
そな
)
へたいと考へて、
予
(
よ
)
は
人知
(
ひとし
)
れず
医学
(
いがく
)
を研究したよ。
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
なるほど、一
應
(
おう
)
理屈
(
りくつ
)
はあるやうであるが、
予
(
よ
)
の
見
(
み
)
る
所
(
ところ
)
は
全然
(
ぜん/\
)
これに
異
(
こと
)
なる。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
鳩酢草
(
はとかたばみ
)
も、
予
(
よ
)
も
一日
(
ひとひ
)
夏の日
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
平生
(
へいぜい
)
よく
事
(
つか
)
へくれ、
惡
(
あ
)
しきこととて
更
(
さら
)
に
無
(
な
)
し、
此度
(
このたび
)
鳥
(
とり
)
を
勸
(
すゝ
)
めしも、
予
(
よ
)
を
思
(
おも
)
うての
眞心
(
まごころ
)
なるを、
何
(
なに
)
とてあだに
思
(
おも
)
ふべき。
實
(
じつ
)
は
嬉
(
うれ
)
しく
思
(
おも
)
ひしぞよ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
爾後
(
じご
)
再
(
ふたゝ
)
び
公安
(
こうあん
)
を
亂
(
みだ
)
るに
於
(
おい
)
ては
汝等
(
なんぢら
)
が
命
(
いのち
)
は
無
(
な
)
いぞよ。
今日
(
こんにち
)
は
餘
(
よ
)
の
者共
(
ものども
)
は
皆
(
みな
)
立退
(
たちさ
)
れ、カピューレットは
予
(
よ
)
に
從
(
したが
)
ひ
參
(
まゐ
)
れ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
ある機会で、
予
(
よ
)
は
下
(
しも
)
に掲げる二つの手紙を手に入れた。一つは本年二月中旬、もう一つは三月上旬、——警察署長の許へ、郵税
先払
(
さきばら
)
いで送られたものである。
二つの手紙
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
聞及びしゆゑ家來に
召抱
(
めしかゝ
)
へたく
遙々
(
はる/″\
)
此處まで參りしなり
聊
(
いさゝ
)
かの金子などに心を
掛
(
かけ
)
る事なく
予
(
よ
)
に
隨身
(
ずゐしん
)
なすべし
追
(
おつ
)
ては五萬石以上に取立て大名にし
遣
(
つか
)
はすべし
迷
(
まよひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
予
(
よ
)
はつくづくと、こんな土地に住まねばならぬ我が運命を悲しまない訳にゆかなかった。同時に我れながらさもしい卑屈な感想の湧き起るのを禁じ得なかった。
大雨の前日
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
氏は
直
(
ただち
)
にそれを
予
(
よ
)
に
逓与
(
わた
)
して、わたしはこれは
要
(
い
)
らない、と云いながら、見つけたものが有るのか、ちょっと歩きぬけて、
百姓家
(
ひゃくしょうや
)
の
背戸
(
せど
)
の
雑樹籬
(
ぞうきがき
)
のところへ行った。
野道
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
雲根志
(
うんこんし
)
灵異
(
れいい
)
の部に曰、
予
(
よ
)
が
隣家
(
となり
)
に
壮勇
(
さうゆう
)
の者あり儀兵衛といふ。或時
田上谷
(
たがみだに
)
といふ山中に
行
(
ゆき
)
て
夜更
(
よふけ
)
て
皈
(
かへ
)
るに、むかうなる山の
澗底
(
たにそこ
)
より青く光り
虹
(
にじ
)
の如く
昇
(
のぼり
)
てすゑは
天
(
そら
)
に
接
(
まじは
)
る。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“予”の意味
《代名詞》
(ヨ)(context、dated)一人称代名詞。われ。余。
(出典:Wiktionary)
予
常用漢字
小3
部首:⼅
4画
“予”を含む語句
猶予
予想
予期
予譲
予言
予々
御猶予
予定
伊予簾
予言者
予等
予告
予備黌
予知
予報
予算
予且
伊予
予感
予測
...