“狩倉”の読み方と例文
読み方割合
かりくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんぢおとにもきつらん、白山はくさん狩倉かりくらに、大熊おほくま撲殺うちころした黒坂備中くろさかびつちうはういま自分じぶんちからためさん、いざふれなんぢ力競ちからくらべをしてやうか。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いくさとくらべると事はずっと小さいが、人が家々から出て大きな働きをするという点で、よく似ているものには狩倉かりくらがあった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
神官達の案内で、頼朝よりとも狩倉かりくらのあとをただし、白糸の滝を見物し、また、しばし浮島うきしまはらに馬を立てて、うすずく夕富士にわかれを告げながら、やがて大宮の宿駅しゅくえきへさしてこの行軍はゆるやかに流れていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)