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飲
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の
ふりがな文庫
“
飲
(
の
)” の例文
旧字:
飮
それから、
小人
(
こびと
)
はカラスたちの食べものを七つの小さなおさらにのせ、
飲
(
の
)
みものを七つの小さなさかずきにいれて、もってきました。
七羽のカラス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
と
平生
(
へいぜい
)
から
嘲
(
あざけ
)
るものは
嘲
(
あざけ
)
るが、
心優
(
こゝろやさ
)
しい
衣絵
(
きぬゑ
)
さんは、それでも
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
がつて、
存分
(
ぞんぶん
)
に
沸
(
わ
)
かして
飲
(
の
)
むやうにと
言
(
い
)
つた
厚情
(
こゝろざし
)
なのであつた。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
多分
(
たぶん
)
被害者
(
ひがいしゃ
)
は、
苦
(
くる
)
しみもがき、
金魚鉢
(
きんぎょばち
)
のところまで
這
(
は
)
いよつてきて、
口
(
くち
)
をゆすぐか、または、
鉢
(
はち
)
の
中
(
なか
)
の
水
(
みず
)
を
飲
(
の
)
もうとしたのだろう。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
*うなぎ酒は
蓋
(
ふた
)
茶碗にうなぎの焼いたのを入れて熱い酒をかけて、茶碗の蓋をしたまま
飲
(
の
)
む。この場合は関西風の焼き方にかぎる。
料理メモ
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
けれど、もはや
水
(
みず
)
すら十
分
(
ぶん
)
に
飲
(
の
)
むこともできなかったので、この
後
(
のち
)
、そんなに
長
(
なが
)
いこと
命
(
いのち
)
が
保
(
たも
)
たれようとは
考
(
かんが
)
えられませんでした。
千代紙の春
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
と
言
(
い
)
って、
茶
(
ちゃ
)
がまに水をくみ
入
(
い
)
れました。すると小さな
茶
(
ちゃ
)
がまのくせに、いきなり
手
(
て
)
おけに一ぱいの水をがぶりと
飲
(
の
)
んでしまいました。
文福茶がま
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「オ、
爺
(
とっ
)
ツアん、いつもの
口
(
くち
)
を、五
合
(
ごう
)
ばかりもらおうじゃあねえか。
飲
(
の
)
む
口
(
くち
)
に待っていられてみると、どうも手ぶらじゃア
帰
(
けえ
)
れねえや」
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
指導役
(
しどうやく
)
のお
爺
(
じい
)
さんはそんな
御愛想
(
おあいそう
)
を
言
(
い
)
いながら、
教
(
おし
)
え
子
(
ご
)
の
少女
(
しょうじょ
)
に
水
(
みず
)
をすすめ、
又
(
また
)
御自分
(
ごじぶん
)
でも、さも
甘
(
うま
)
そうに二三
杯
(
ばい
)
飲
(
の
)
んでくださいました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
夫
(
それ
)
は
大変
(
たいへん
)
だ、
併
(
しか
)
し
君
(
きみ
)
はまだ一
命
(
めい
)
があるのが
幸福
(
しあはせ
)
だ、
大原伊丹君抔
(
おほはらいたみくんなど
)
は
可愛想
(
かあいそう
)
にモルヒネを
沢山
(
たくさん
)
飲
(
の
)
ませられたもんぢやから、
到頭
(
たうとう
)
死んで
了
(
しま
)
つた。
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
代助は飲むに従つて、段々
金
(
かね
)
を
遠
(
とほ
)
ざかつて
来
(
き
)
た。たゞ互が差し向ひであるが為めに、
旨
(
うま
)
く
飲
(
の
)
めたと云ふ自覚を、互に持ち得る様な話をした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「エステル工学校。ハッハッハ。素敵だ。さあどうです。
一杯
(
いっぱい
)
やりましょう。チュウリップの光の酒。さあ
飲
(
の
)
みませんか。」
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
月
(
つき
)
雪
(
ゆき
)
花
(
はな
)
は
魯
(
おろ
)
か
犬
(
いぬ
)
が
子
(
こ
)
を
産
(
う
)
んだとては
一句
(
いつく
)
を
作
(
つく
)
り
猫
(
ねこ
)
が
肴
(
さかな
)
を
窃
(
ぬす
)
んだとては
一杯
(
いつぱい
)
を
飲
(
の
)
み
何
(
なに
)
かにつけて
途方
(
とはう
)
もなく
嬉
(
うれ
)
しがる事おかめが
甘酒
(
あまざけ
)
に
酔
(
ゑ
)
ふと
仝
(
おな
)
じ。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
そうすりゃ、きみはおもてへいって、水を
飲
(
の
)
めるだろう。それから、枯れ草の
置場
(
おきば
)
によじのぼって、きみの
桶
(
おけ
)
の中に枯れ草を投げおとしてみるよ。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
周辺
(
あたり
)
の
話
(
はなし
)
には
稀
(
まれ
)
に
立入
(
たちい
)
るのみで、
質問
(
しつもん
)
をされたら
决
(
けっ
)
して
返答
(
へんとう
)
をしたことの
無
(
な
)
い、
食
(
く
)
う
物
(
もの
)
も、
飲
(
の
)
む
物
(
もの
)
も、
与
(
あた
)
えらるるままに、
時々
(
ときどき
)
苦
(
くる
)
しそうな
咳
(
せき
)
をする。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
さァさ
来
(
き
)
た
来
(
き
)
た、こっちへおいで、
高
(
たか
)
い
安
(
やす
)
いの
思案
(
しあん
)
は
無用
(
むよう
)
。
思案
(
しあん
)
するなら
谷中
(
やなか
)
へござれ。
谷中
(
やなか
)
よいとこおせんの
茶屋
(
ちゃや
)
で、お
茶
(
ちゃ
)
を
飲
(
の
)
みましょ。
煙草
(
たばこ
)
をふかそ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
千代
(
ちい
)
ちやんひどく
不快
(
わるく
)
でもなつたのかい
福
(
ふく
)
や
薬
(
くすり
)
を
飲
(
の
)
まして
呉
(
く
)
れないか
何
(
ど
)
うした
大変
(
たいへん
)
顔色
(
かほいろ
)
がわろくなつて
来
(
き
)
たおばさん
鳥渡
(
ちよつと
)
と
良之助
(
りやうのすけ
)
が
声
(
こゑ
)
に
驚
(
おど
)
かされて
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
に
祈念
(
きねん
)
を
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
可哀
(
かわい
)
そうに! この
子家鴨
(
こあひる
)
がどうしてお
嫁
(
よめ
)
さんを
貰
(
もら
)
う
事
(
こと
)
など
考
(
かんが
)
えていたでしょう。
彼
(
かれ
)
はただ、
蒲
(
がま
)
の
中
(
なか
)
に
寝
(
ね
)
て、
沢地
(
たくち
)
の
水
(
みず
)
を
飲
(
の
)
むのを
許
(
ゆる
)
されればたくさんだったのです。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
あな
醜
(
みにく
)
賢
(
さか
)
しらをすと
酒
(
さけ
)
飲
(
の
)
まぬ人をよく
見
(
み
)
れば
猿
(
さる
)
にかも
似
(
に
)
る(よく見ば猿にかも似む) (同・三四四)
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
しろ公も林太郎とおなじように
飲
(
の
)
まず食わずですから、もう少しでへたばりそうになっていました。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
家のひとたちのあてがうものをこころよく
食
(
く
)
い
飲
(
の
)
みして、なんのこともなく
昨夜
(
さくや
)
まで
過
(
す
)
ごしてきたところ、けさは
何時
(
なんじ
)
になっても起きないから、はじめて
不審
(
ふしん
)
をおこし
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「ばかなっ、そんな
破
(
や
)
れ
衣
(
ごろも
)
がいくらの
飲
(
の
)
み
代
(
しろ
)
になると思うか。——もうよし、くどい問答は切りあげて、また出直そう」もっと
粘
(
ねば
)
るかと思いのほか、四郎は手下を連れて
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お
庭
(
にわ
)
にいっぱい
人
(
ひと
)
がいて、おれの
笛
(
ふえ
)
くらいの
大
(
おお
)
きさのお
釈迦
(
しゃか
)
さまに、あま
茶
(
ちゃ
)
の
湯
(
ゆ
)
をかけておりました。おれもいっぱいかけて、それからいっぱい
飲
(
の
)
ましてもらって
来
(
き
)
ました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
目籠
(
めかご
)
を
背負
(
せお
)
って、ムロのおかみが
自然薯
(
じねんじょ
)
を売りに来た。一本三銭宛で六本買う。十五銭に
負
(
ま
)
けろと云うたら、それではこれが
飲
(
の
)
めぬと、左の手で
猪口
(
ちょこ
)
をこさえ、口にあてがって見せた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
其
(
それ
)
は
外日
(
いつぞや
)
友人
(
いうじん
)
の
処
(
ところ
)
で、
或冬
(
あるふゆ
)
の
夜
(
よ
)
、
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
みながら
遅
(
おそ
)
くまで
話込
(
はなしこ
)
んでゐた
時
(
とき
)
の
事
(
こと
)
、
恋愛談
(
れんあいだん
)
から
女学生
(
ぢよがくせい
)
の
風評
(
うはさ
)
が
始
(
はじ
)
まつて、
其時
(
そのとき
)
細君
(
さいくん
)
が
一人
(
ひとり
)
の
同窓の友
(
クラスメート
)
に、
散々
(
さん/″\
)
或学生
(
あるがくせい
)
に
苦労
(
くらう
)
をした
揚句
(
あげく
)
、
熱湯
(
にえゆ
)
を
呑
(
のま
)
されて
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「ねえ、ケンプ。早くウィスキーを
飲
(
の
)
ませてくれないか」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
酒
(
さけ
)
飲
(
の
)
まで旅のなやみに
酔
(
え
)
ひにける
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
黙
(
もだ
)
しつゝ白き血
飲
(
の
)
め
秋の一夕
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
おじいさんは、
酒
(
さけ
)
が
好
(
す
)
きでしたから、せっかく
持
(
も
)
ってきたものをと
思
(
おも
)
って、さっそく、
徳利
(
とくり
)
を
取
(
と
)
ってすぐに
飲
(
の
)
みはじめたのであります。
こまどりと酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それではまず
客人
(
きゃくじん
)
たちに、わたしの
勧
(
すす
)
める
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
んでもらって、それからこんどはわたしがごちそうになることにしよう。」
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
へゝゝ
不断
(
ふだん
)
やりつけてるもんですから……(一
口
(
くち
)
飲
(
の
)
んで
猪口
(
ちよこ
)
を下に置き)
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます、どうも……。小「
冷
(
さめ
)
ない
中
(
うち
)
にお
吸
(
す
)
ひよ、お
椀
(
わん
)
を。 ...
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「うまそうな
食
(
く
)
いものや
飲
(
の
)
みものの、いっぱいならべてあるテーブルがあってな、そのまわりにどろぼうどもがすわって、ごきげんでいる。」
ブレーメンの音楽師
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そのほかに
殆
(
ほとん
)
ど
人影
(
ひとかげ
)
を
見
(
み
)
なかつたといつても
可
(
よ
)
い。——あんなのが「
飲
(
の
)
ましやい。」であらうと
観念
(
くわんねん
)
したのであつたから。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「君は三千代を三年
前
(
まへ
)
の三千代と思つてるか。
大分
(
だいぶ
)
変つたよ。あゝ、
大分
(
だいぶ
)
変
(
かは
)
つたよ」と平岡は又ぐいと
飲
(
の
)
んだ。代助は
覚
(
おぼ
)
えず
胸
(
むね
)
の動
悸
(
き
)
を感じた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
世
(
よ
)
に
気楽
(
きらく
)
なるものは
文学者
(
ぶんがくしや
)
なり、
世
(
よ
)
に
羨
(
うらや
)
ましき
者
(
もの
)
は
文学者
(
ぶんがくしや
)
なり、
接待
(
せつたい
)
の
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
まぬ者も
文学者
(
ぶんがくしや
)
たらん事を
欲
(
ほつ
)
し、
落
(
お
)
ちたるを
拾
(
ひろ
)
はぬ者も
文学者
(
ぶんがくしや
)
たるを
願
(
ねが
)
ふべし。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
ひとりの生徒はひどくのどがかわいていたので、
水桶
(
みずおけ
)
のところへいって、身をかがめて
飲
(
の
)
もうとしました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「ぼくはね、
水
(
すい
)
とうのほかにはっか
水
(
すい
)
を
用意
(
ようい
)
したよ。すこしやろうか。
旅
(
たび
)
へ
出
(
で
)
てあんまり
心持
(
こころも
)
ちのわるいときはちょっと
飲
(
の
)
むといいっておっかさんがいったぜ。」
いちょうの実
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
すなわち
老人
(
ろうじん
)
は、
多分
(
たぶん
)
縁
(
えん
)
ばなに、
庭下駄
(
にわげた
)
をはいて
腰
(
こし
)
をかけ
誰
(
だれ
)
かとウィスキイを
飲
(
の
)
んでいたものであろう。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
毎日、必ずコーヒーを
飲
(
の
)
まねばいられぬ、というひとがいる。また、たばこを止められぬひともいる。そんなひとにコーヒーはそんなにおいしいですか、と聞いてみる。
材料か料理か
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
こう一言
叫
(
さけ
)
んだお政は、
客
(
きゃく
)
の
飲
(
の
)
み
残
(
のこ
)
した
徳利
(
とくり
)
を右手にとって、ちゃわんを左手に、二はい飲み三ばい飲み、なお四はいをついだ。お政の顔は
皮膚
(
ひふ
)
がひきつって目がすわった。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
鷲
(
わし
)
はふもとの
多摩川
(
たまがわ
)
へ、水でも
飲
(
の
)
みに
降
(
お
)
りるように、ななめにさがりかけたところだった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ふふふ、こいつァいい
匂
(
におい
)
だなァ。
堪
(
たま
)
らねえ
匂
(
におい
)
だ。——
笠森
(
かさもり
)
の
茶屋
(
ちゃや
)
で、おせんを
見
(
み
)
てよだれを
垂
(
た
)
らしての
野呂間達
(
のろまたち
)
に、
猪口
(
ちょこ
)
半分
(
はんぶん
)
でいいから、この
湯
(
ゆ
)
を
飲
(
の
)
ましてやりてえ
気
(
き
)
がする。——
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
験
(
しるし
)
なき
物
(
もの
)
を
思
(
おも
)
はずは
一坏
(
ひとつき
)
の
濁
(
にご
)
れる
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
むべくあるらし 〔巻三・三三八〕 大伴旅人
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
或
(
ある
)
家
(
いえ
)
ではクワスを
飲
(
の
)
ませ、
或
(
ある
)
所
(
ところ
)
ではパンを
食
(
く
)
わしてくれる。で、
彼
(
かれ
)
はいつも
満腹
(
まんぷく
)
で、
金持
(
かねもち
)
になって、六
号室
(
ごうしつ
)
に
帰
(
かえ
)
って
来
(
く
)
る。が、その
携
(
たずさ
)
え
帰
(
かえ
)
る
所
(
ところ
)
の
物
(
もの
)
は、
玄関
(
げんかん
)
でニキタに
皆
(
みんな
)
奪
(
うば
)
われてしまう。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「これからまたこの
清水
(
しみず
)
を、ゆききのたンびに
飲
(
の
)
ませてもらうことだて。」
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「なに、
薬品
(
やくひん
)
でも
飲
(
の
)
まして、おたまを
大
(
おお
)
きくしたんだろう。」と、
小僧
(
こぞう
)
さんが、おじいさんのいったことを
真
(
ま
)
に
受
(
う
)
けなかったようです。
真昼のお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それはごちそうです。
失礼
(
しつれい
)
ではございますが、わたくしどももちょうど
酒
(
さけ
)
を
持
(
も
)
ってまいりましたから、この
方
(
ほう
)
も
飲
(
の
)
んで
頂
(
いただ
)
きたいものです。」
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
微温湯
(
ぬるまゆ
)
だから
其儘
(
そのまゝ
)
ゴツクリ
飲
(
の
)
むと、
空
(
から
)
ツ
腹
(
ぱら
)
へ五六十
両
(
りやう
)
の
金子
(
かね
)
と
餅
(
もち
)
が
這入
(
はいつ
)
たのでげすからゴロ/\/\と
込上
(
こみあ
)
げて
来
(
き
)
た。源
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「まま母はわるい
飲
(
の
)
みものをつくっているんですから、どんなものでものんだり、食べたりしてはいけませんよ。」
なぞ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
世界が今
朗
(
ほが
)
らかに成つた許りの色をしてゐる。
飯
(
めし
)
を
済
(
す
)
まして茶を
飲
(
の
)
んで、縁側に椅子を持ち出して新聞を読んでゐると、約束通り野々宮君が帰つて来た。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
三人
(
さんにん
)
此
(
こ
)
の
処
(
ところ
)
に、
割籠
(
わりご
)
を
開
(
ひら
)
きて、
且
(
か
)
つ
飲
(
の
)
み
且
(
か
)
つ
大
(
おほい
)
に
食
(
くら
)
ふ。
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
も
無
(
な
)
げなる
事
(
こと
)
、
恰
(
あだか
)
も
妓
(
ぎ
)
を
傍
(
かたはら
)
にしたるが
如
(
ごと
)
し。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
飲
常用漢字
小3
部首:⾷
12画
“飲”を含む語句
飲食
飲酒
飲料
煽飲
飲食店
仰飲
飲酒家
酒飲
飲口
茶飲茶碗
水飲
飲饌
飲酒戒
飲過
胡飲酒
溜飲
飲代
飲干
乳飲
鯨飲
...