“水飲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずのみ50.0%
ミヅノミ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「直義一ぜいはいま、箱根路の三島口、水飲みずのみという部落の前にほりを切って、一族死に物狂いでふせぎ戦っていると申す。……我慢はここわずかなまだ。死ぬなと申せ」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、ここに暁の総なだれをおこし、その日から翌日へかけ、海道は敗走の足利兵がひきもきらず、直義はやがて、箱根の水飲みずのみ(三島口の山中)に拠って、味方をまとめていると聞えた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
皇慶はじめて叡山に登つた時、水飲ミヅノミ不実柿ミナラガキなどの地で「実のなるのにみなら柿とは如何。湯を呑むのに水飲とは如何」
愛護若 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)