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りく
ふりがな文庫
“
陸
(
りく
)” の例文
私
(
わたくし
)
と、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
と、
他
(
ほか
)
に
一群
(
いちぐん
)
の
水兵
(
すいへい
)
とは、
陸
(
りく
)
に
留
(
とゞま
)
つて、
其
(
その
)
試運轉
(
しうんてん
)
の
光景
(
くわうけい
)
を
眺
(
なが
)
めつゝ、
花火
(
はなび
)
を
揚
(
あ
)
げ、
旗
(
はた
)
を
振
(
ふ
)
り、
大喝采
(
だいかつさい
)
をやる
積
(
つも
)
りだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
たとえ、
父
(
ちち
)
と
子
(
こ
)
は、たがいに
思
(
おも
)
っても、
幾
(
いく
)
千マイルとなく
隔
(
へだ
)
たっていました。そして、まだ、なんの
陸
(
りく
)
らしいものも
目
(
め
)
にはいりません。
お父さんの見た人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三郎の弟に
嵐
(
らん
)
という者があった。事情があって
膠
(
こう
)
にゆく道で、まわり道をして母方の親類にあたる
陸
(
りく
)
という者の家へいって泊った。
阿繊
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
○
後生
(
こうせい
)
を口にすること、一派の癖のやうになりぬ。
陸
(
りく
)
に汽車あり、海に汽船あり、今や文明の世の便利を主とすればなるべし。
青眼白頭
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
……
此
(
こ
)
の
航路
(
かうろ
)
も、おなじやうに
難儀
(
なんぎ
)
であつた。もしこれを
陸
(
りく
)
にしようか。
約六十里
(
やくろくじふり
)
に
餘
(
あま
)
つて
遠
(
とほ
)
い。
肝心
(
かんじん
)
な
事
(
こと
)
は、
路銀
(
ろぎん
)
が
高値
(
たか
)
い。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
ガンたちは、島の上に安全な
寝場所
(
ねばしょ
)
を見つけようとして、夕方おそくまで
飛
(
と
)
んでいたのでした。
陸
(
りく
)
には、どこにも休むことができませんでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
ふたりがむこう岸へついたとたん、渡し守は王さまの手にさおをにぎらせるがはやいか、じぶんは
陸
(
りく
)
にとびあがって、にげていってしまいました。
三本の金の髪の毛をもっている鬼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
但馬
(
たじま
)
の
実家
(
さと
)
へ帰した妻のお
陸
(
りく
)
——今年生れの大三郎——。又、るり女は何うしているか? 吉千代は無事だろうか。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どうぞ此同舟の会合を最後の
団欒
(
だんらん
)
として、
袂
(
たもと
)
を分つて
陸
(
りく
)
に
上
(
のぼ
)
り、
各
(
おの/\
)
潔
(
いさぎよ
)
く処決して
貰
(
もら
)
ひたい。自分等
父子
(
ふし
)
は
最早
(
もはや
)
思ひ置くこともないが、
跡
(
あと
)
には女小供がある。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
輴
(
そり
)
(字彙)
禹王
(
うわう
)
水を
治
(
をさめ
)
し時
載
(
のり
)
たる物四ツあり、水には
舟
(
ふね
)
、
陸
(
りく
)
には車、
泥
(
どろ
)
には
輴
(
そり
)
、山には
欙
(
かんじき
)
。(書経註)しかれば此
輴
(
そり
)
といふもの
唐土
(
もろこし
)
の上古よりありしぞかし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
『
再
(
ふたゝ
)
び
陸
(
りく
)
に
返
(
かへ
)
る、それで——それが
第一
(
だいいち
)
の
歩調
(
ほてう
)
の
總
(
すべ
)
てゞある』と
海龜
(
うみがめ
)
は、
遽
(
には
)
かに
其
(
そ
)
の
聲
(
こゑ
)
を
落
(
おと
)
して
云
(
い
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
陸
(
りく
)
の
方
(
はう
)
を
見
(
み
)
ると、いつしか
我
(
わ
)
が
船
(
ふね
)
は
港
(
みなと
)
目近
(
まぢか
)
に
進
(
すゝ
)
んで、
桑港
(
さうかう
)
の
町々
(
まち/\
)
はつい
鼻
(
はな
)
の
先
(
さき
)
に
見
(
み
)
える。
我等
(
われら
)
の
泊
(
とま
)
るべきフェアモント・ホテルは
高
(
たか
)
い
丘
(
をか
)
の
上
(
うへ
)
に
突
(
つ
)
ツ
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
この時
舷
(
ふなばた
)
に立ちてこの歌をうたうわが
情
(
こころ
)
を君知りたもうや、げに
陸
(
りく
)
を卑しみ海を
懼
(
おそ
)
れぬものならではいかでこのこころを知らんや、ああされど君は知りたもう——
おとずれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
安達夫人と共に船ばたに立ち
居
(
を
)
り
候
(
さふら
)
ひしに、
夕映
(
ゆふはえ
)
の際立ちてきらやかに美しく見え申して
候
(
さふら
)
へば、その奥なるアフリカの
陸
(
りく
)
も思ひ遺られて
微笑
(
ほゝゑ
)
まれも致し
候
(
さふら
)
ひし。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「おっかさん、おっかさん。おっかさん。」タネリは
陸
(
りく
)
の方へ
遁
(
に
)
げながら一生けん
命
(
めい
)
叫
(
さけ
)
びました。すると犬神はまるでこわい顔をして口をぱくぱくうごかしました。
サガレンと八月
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
其
陸
(
りく
)
の
菩提樹
(
ぼだいじゅ
)
の蔭に「死の宗教」の花が咲いた印度の
洋
(
うみ
)
は、
餌
(
え
)
を求めて
饜
(
あ
)
くことを知らぬ死の海である。烈しい
暑
(
あつ
)
さのせいもあろうが、印度洋は人の気を変にする。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それに、ペリーがきてからは、
日本国
(
にっぽんこく
)
じゅうで、
海
(
うみ
)
のまもりや、
陸
(
りく
)
の
城
(
しろ
)
づくりの
話
(
はなし
)
で
大
(
おお
)
さわぎをしているときでしたから、
諭吉
(
ゆきち
)
は、いっそうこの
本
(
ほん
)
をよんでみたくなりました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
空
(
そら
)
陸
(
りく
)
海
(
うみ
)
に
未刊童謡
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
わしは
夜
(
よる
)
となく、
昼
(
ひる
)
となく、
幾日
(
いくにち
)
か、
北
(
きた
)
へ
旅
(
たび
)
をしました。
砂漠
(
さばく
)
を
越
(
こ
)
え、
山
(
やま
)
を
越
(
こ
)
え、
陸
(
りく
)
を
越
(
こ
)
えて、
青々
(
あおあお
)
とした
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
を
飛
(
と
)
んでゆきました。
北海の白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此
(
この
)
東風
(
ひがしかぜ
)
が
吹
(
ふ
)
いて
來
(
き
)
た
爲
(
ため
)
に、
吾
(
わ
)
が
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
は、
忽
(
たちま
)
ち
進行
(
しんかう
)
の
方向
(
ほうかう
)
を
變
(
へん
)
じて、
今度
(
こんど
)
は、
陸
(
りく
)
の
方面
(
ほうめん
)
から
斜
(
なゝめ
)
に、
海洋
(
かいやう
)
の
方
(
ほう
)
へと
吹
(
ふ
)
きやられた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
いよいよ、
一同
(
いちどう
)
のものが
陸
(
りく
)
にあがりますと、鳥のいったとおりのことがおこりました。キツネ色のりっぱな馬が一
頭
(
とう
)
、まっしぐらにとんできました。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そして、海の神さまたちが島に住んでいる
陸
(
りく
)
の神さまたちと戦おうとして、いま島のまわりに集まって、よじのぼろうとしているのだと考えてみました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
厨
(
くりや
)
では、
粥
(
かゆ
)
を煮、式台には、妻女のお
陸
(
りく
)
だの、
主税
(
ちから
)
だの、召使たちもこぞって出ていた。そして駕籠を見ると
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
輴
(
そり
)
(字彙)
禹王
(
うわう
)
水を
治
(
をさめ
)
し時
載
(
のり
)
たる物四ツあり、水には
舟
(
ふね
)
、
陸
(
りく
)
には車、
泥
(
どろ
)
には
輴
(
そり
)
、山には
欙
(
かんじき
)
。(書経註)しかれば此
輴
(
そり
)
といふもの
唐土
(
もろこし
)
の上古よりありしぞかし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
爾時
(
そのとき
)
は
船
(
ふね
)
から
陸
(
りく
)
へ
渡
(
わた
)
した
板
(
いた
)
が
眞直
(
まつすぐ
)
になる。これを
渡
(
わた
)
つて、
今朝
(
けさ
)
は
殆
(
ほとん
)
ど
滿潮
(
まんてう
)
だつたから、
與吉
(
よきち
)
は
柳
(
やなぎ
)
の
中
(
なか
)
で
※
(
ぱつ
)
と
旭
(
あさひ
)
がさす、
黄金
(
こがね
)
のやうな
光線
(
くわうせん
)
に、
其
(
その
)
罪
(
つみ
)
のない
顏
(
かほ
)
を
照
(
て
)
らされて
仕事
(
しごと
)
に
出
(
で
)
た。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
しばらくは山轟きぬ木の枝を
陸
(
りく
)
のいかだと云ふやうに引く
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
いいえ、お
父
(
とう
)
さん、
私
(
わたし
)
は、なにもいりません。あなたが、
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
でお
働
(
はたら
)
きになったように、
私
(
わたし
)
はこれから
広々
(
ひろびろ
)
とした
陸
(
りく
)
の
上
(
うえ
)
で
働
(
はたら
)
きます。
汽船の中の父と子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いいか、あいつらが
陸
(
りく
)
につくとだ、キツネ色の馬が一ぴきとんでくる。すると、王さまはそれにとびのろうとする。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ズルスケは、氷が岸にくっついているところから、
陸
(
りく
)
にとびうつりました。そして、
土手
(
どて
)
をかけあがろうとしたとたんに、ニールスが大声で呼びかけました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
『な、な、
何故
(
なぜ
)
ですか。』と、
陸
(
りく
)
の
仲間
(
なかま
)
は
一時
(
いちじ
)
に
顏色
(
がんしよく
)
を
變
(
か
)
へたのである。
大佐
(
たいさ
)
は、
直
(
たゞ
)
ちに
此
(
この
)
問
(
とひ
)
には
答
(
こた
)
へんとはせで、
頭
(
かうべ
)
を
廻
(
めぐ
)
らして、
彼方
(
かなた
)
なる
屏風岩
(
べうぶいわ
)
の
方
(
ほう
)
を
眺
(
なが
)
めたが、
沈欝
(
ちんうつ
)
なる
調子
(
ちようし
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
池田久右衛門と名を変えて、内蔵助は、この冬を、
炬燵
(
こたつ
)
に暮らしていた。
但馬
(
たじま
)
から呼びよせた妻のお
陸
(
りく
)
や、
吉千代
(
きちちよ
)
や、大三郎もそこにいた。長男の
主税
(
ちから
)
が、いつも
団欒
(
だんらん
)
の中心だった。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
陸
(
りく
)
を去る
僅
(
わずか
)
に三
町
(
ちょう
)
、十分間にして達すべきなり。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
汽船
(
きせん
)
からは
引
(
ひ
)
き
下
(
お
)
ろされた
小舟
(
こぶね
)
が、
陸
(
りく
)
を
指
(
さ
)
してきました。それから、しばらくして、
外国人
(
がいこくじん
)
とお
父
(
とう
)
さんはその
小舟
(
こぶね
)
に
乗
(
の
)
りました。
青いランプ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それからヨハネスは、まえかけのなかに金で
細工
(
さいく
)
したいろいろの
品物
(
しなもの
)
をつつんで、
陸
(
りく
)
にあがりました。そして、まっすぐ王女のお
城
(
しろ
)
へむかっていきました。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ここはどこの島かわからないけれど、
陸
(
りく
)
のかげは、一里ばかりあなたに見える。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
けれど、
娘
(
むすめ
)
は
消
(
き
)
えると、
点
(
つ
)
け、
消
(
き
)
えると
点
(
つ
)
けして、
沖
(
おき
)
から、
遠
(
とお
)
く
陸
(
りく
)
に
燈火
(
ともしび
)
が
見
(
み
)
えるようにと、
熱心
(
ねっしん
)
にろうそくの
火
(
ひ
)
を
点
(
とぼ
)
していたのであります。
ろうそくと貝がら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「いや、いや。確かに
陸
(
りく
)
副官のお使いをうけ申して」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
から、
幾分
(
いくぶん
)
か
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
が、
穏
(
おだ
)
やかになったので、
英吉
(
えいきち
)
は、
喜
(
よろこ
)
んで、
陸
(
りく
)
の
方
(
ほう
)
へ、あらんかぎり、
腕
(
うで
)
に
力
(
ちから
)
を
入
(
い
)
れてこぎだしました。
海の踊り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
怪
(
あや
)
しげな
船
(
ふね
)
の
姿
(
すがた
)
が
見
(
み
)
えなくなってしまったとき、
若者
(
わかもの
)
たちは
艀
(
はしけ
)
をこいで
陸
(
りく
)
へ
上
(
あ
)
がってきました。そして
老人
(
ろうじん
)
に
向
(
む
)
かって
カラカラ鳴る海
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、それが、
近
(
ちか
)
づいたときには、
大
(
おお
)
きなくまであることがわかりました。くまはどうかして、
陸
(
りく
)
に
上
(
あ
)
がりたいと、あせっているようでした。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
陸
(
りく
)
に
近
(
ちか
)
いところには、
岩
(
いわ
)
が
重
(
かさ
)
なり
合
(
あ
)
っていて、その
岩
(
いわ
)
に
打突
(
ぶつ
)
かると
波
(
なみ
)
のしぶきが、
霧
(
きり
)
となって、
夕暮
(
ゆうぐ
)
れの
空
(
そら
)
に
細
(
こま
)
かく
光
(
ひか
)
って
舞
(
ま
)
い
上
(
あ
)
がっています。
女の魚売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
乙
(
おつ
)
は、まったく、
気
(
き
)
が
狂
(
くる
)
ってしまったのです。あの
夜
(
よ
)
、
二人
(
ふたり
)
の
乗
(
の
)
った
船
(
ふね
)
は、あちらの
陸
(
りく
)
に
暴風
(
ぼうふう
)
のため
吹
(
ふ
)
きつけられました。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこでその
船
(
ふね
)
に
向
(
む
)
かって、
陸
(
りく
)
からいろいろの
合図
(
あいず
)
をいたしました。けれど、その
船
(
ふね
)
からはなんの
返答
(
へんとう
)
もありませんでした。
黒い旗物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
白
(
しろ
)
い
船
(
ふね
)
が一そうこの
港
(
みなと
)
の
中
(
なか
)
にはいってきました。そして
港
(
みなと
)
の
内
(
うち
)
に
停泊
(
ていはく
)
すると、
小舟
(
こぶね
)
に
幾
(
いく
)
つも
箱
(
はこ
)
を
積
(
つ
)
んで
陸
(
りく
)
をさしてこいできました。
カラカラ鳴る海
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
夜
(
よ
)
、
女
(
おんな
)
の
人魚
(
にんぎょ
)
は、
子供
(
こども
)
を
産
(
う
)
み
落
(
お
)
とすために、
冷
(
つめ
)
たい、
暗
(
くら
)
い
波
(
なみ
)
の
間
(
あいだ
)
を
泳
(
およ
)
いで、
陸
(
りく
)
の
方
(
ほう
)
に
向
(
む
)
かって
近
(
ちか
)
づいてきました。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二人
(
ふたり
)
は、
幾日
(
いくにち
)
めかで
陸
(
りく
)
に
上
(
あ
)
がって、はじめて
砂
(
すな
)
の
上
(
うえ
)
にうずくまったのであったが、まもなく、
船
(
ふね
)
の
人
(
ひと
)
がきて、
二人
(
ふたり
)
は、あちらに
連
(
つ
)
れられてゆきました。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
今日
(
きょう
)
は、いやなものを
見
(
み
)
た。さあ、まちがいのないうちに
陸
(
りく
)
へ
帰
(
かえ
)
ろう。」と、みんなはいいました。そして、
陸
(
りく
)
に
向
(
む
)
かって、
急
(
いそ
)
いで
舟
(
ふね
)
を
返
(
かえ
)
しました。
黒い人と赤いそり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みんなは、くまが、
陸
(
りく
)
へ
上
(
あ
)
がってきてはたいへんだと
思
(
おも
)
いました。どんなに、
暴
(
あば
)
れまわるかしれないからです。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
は、もう、この
船
(
ふね
)
の
上
(
うえ
)
で、
長
(
なが
)
く
暮
(
く
)
らしてきた、
陸
(
りく
)
よりも、どこよりも
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
が
安心
(
あんしん
)
だと
思
(
おも
)
っているよ。
船の破片に残る話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
侍女
(
こしもと
)
たちが
手
(
て
)
に
手
(
て
)
を
取
(
と
)
って
投
(
な
)
げる
金銀
(
きんぎん
)
の
輝
(
かがや
)
きと、お
姫
(
ひめ
)
さまの
赤
(
あか
)
い
着物
(
きもの
)
とが、さながら
雲
(
くも
)
の
舞
(
ま
)
うような、
夕日
(
ゆうひ
)
に
映
(
うつ
)
る
光景
(
こうけい
)
は、やはり
陸
(
りく
)
の
人々
(
ひとびと
)
の
目
(
め
)
に
見
(
み
)
られたのです。
赤い姫と黒い皇子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“陸”の意味
《名詞》
(リク、おか) 地球の表面で、水に覆われていない部分。
(出典:Wiktionary)
“陸”の解説
陸(りく)とは、地球の表面のうち海水に覆われていない部分を指す。陸地(りくち)ともいう。対義語は海。
(出典:Wikipedia)
陸
常用漢字
小4
部首:⾩
11画
“陸”を含む語句
陸地
陸上
陸橋
上陸
陸路
陸奥
陸尺
陸奧
北陸道
常陸
陸奥守
道陸神
陸稲
常陸国
北陸
陸湯
陸奥国
陸使
陸影
陸地測量部
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