“常陸国”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひたちのくに87.5%
ひたちくに12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは二十六日の夜、日本橋住吉ちょうの往来で、常陸国ひたちのくに中志築村の太田六助が父のかたき山田金兵衛を討ち取った一件である。
半七捕物帳:61 吉良の脇指 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
磐城いわきの夏井川や鮫川。常陸国ひたちのくにの久慈川に、那珂川などへ、早春の三月中旬頃、すでに河口めがけてさかのぼってくるのである。利根川も、同じことであった。
鱒の卵 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
もと常陸国ひたちくにの農家の子で、地方に初生児を窒息させて殺す陋習ろうしゅうがあったために、まさに害せられんとして僅に免れたのだそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)