“陸奥国”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むつのくに80.0%
みちのくのくに20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寛斎は初め伊沢氏かえの生んだ池田全安のむすめ梅をめとったが、後これを離別して、陸奥国むつのくに磐城平いわきだいらの城主安藤家の臣後藤氏のじょいつを後妻にれた。いつは二子を生んだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
寛永かんえい十六年四月十六日の早朝。陸奥国むつのくに会津あいづ四十万石加藤式部少輔明成かとうしきぶのしょうゆうあきなりの家士、弓削田宮内ゆげだくないは若松城の南の方で、突然起った轟音ごうおんにすわと、押っ取り刀で小屋の外へ飛び出した。
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
葛城王かずらきのおおきみ陸奥国みちのくのくにに派遣せられたとき、国司の王を接待する方法がひどく不備だったので、王が怒って折角せっかくの御馳走にも手をつけない。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)