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名人
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めいじん
ふりがな文庫
“
名人
(
めいじん
)” の例文
名人
(
めいじん
)
の
占
(
うらな
)
い
者
(
しゃ
)
は、もはやこの
町
(
まち
)
にはいませんでした。
旅
(
たび
)
から
旅
(
たび
)
へ、
渡
(
わた
)
り
鳥
(
どり
)
のように
歩
(
ある
)
く
占
(
うらな
)
い
者
(
しゃ
)
は、どこへかいってしまったのです。
金の魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
などゝいふから、
益々
(
ます/\
)
国王
(
こくわう
)
は
得意
(
とくい
)
になられまして、
天下
(
てんか
)
広
(
ひろ
)
しと
雖
(
いへ
)
ども、
乃公
(
おれ
)
ほどの
名人
(
めいじん
)
はあるまい、と思つてお
在
(
いで
)
になりました。
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
村
(
むら
)
の人たちも
困
(
こま
)
りきって、
都
(
みやこ
)
で
名
(
な
)
だかい
大工
(
だいく
)
の
名人
(
めいじん
)
を
呼
(
よ
)
んで
来
(
き
)
て、こんどこそけっして
流
(
なが
)
れない、
丈夫
(
じょうぶ
)
な
橋
(
はし
)
をかけてもらうことにしました。
鬼六
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
名人
(
めいじん
)
とか
上手
(
じょうず
)
とか
評判
(
ひょうばん
)
されているだけに、
坊主
(
ぼうず
)
と
呼
(
よ
)
ぶ十七八の
弟子
(
でし
)
の
外
(
ほか
)
は、
猫
(
ねこ
)
の
子
(
こ
)
一
匹
(
ぴき
)
もいない、たった
二人
(
ふたり
)
の
暮
(
くら
)
しであった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
この
人
(
ひと
)
は、
日本
(
につぽん
)
の
敍景
(
じよけい
)
の
歌
(
うた
)
の、まづはじめての
名人
(
めいじん
)
といつてもさし
支
(
つか
)
へのない
人
(
ひと
)
で、この
後
(
のち
)
は
次第
(
しだい
)
に、かうした
方面
(
ほうめん
)
にすぐれた
人
(
ひと
)
が
出
(
で
)
て
來
(
き
)
ます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
この
匡衡
(
まさひら
)
は
漢文
(
かんぶん
)
や、
詩
(
し
)
の
方
(
ほう
)
は
至極
(
しごく
)
の
名人
(
めいじん
)
であつたが、その
上
(
うへ
)
に
歌
(
うた
)
もこの
通
(
とほ
)
り、うまく
讀
(
よ
)
んだと
語
(
かた
)
り
傳
(
つた
)
へたそうです。
今昔物語:21 大江匡衡が歌をよむ話
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
六ばんめの妖女は、どんな
楽器
(
がっき
)
にも、
名人
(
めいじん
)
の名をおとりになりますように、といいました。いよいよおしまいに、おばあさんの妖女の番になりました。
眠る森のお姫さま
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
前足
(
まへあし
)
を
舐
(
な
)
めたり、
顏
(
かほ
)
を
洗
(
あら
)
つたりしてゐるの——
飼
(
か
)
つて
見
(
み
)
れば
可愛
(
かあい
)
いものよ——
鼠捕
(
ねずみと
)
りの
名人
(
めいじん
)
だわ——オヤ、
御免
(
ごめん
)
よ!
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
いよいよ第一日の一
番
(
ばん
)
試合
(
しあい
)
は、
太子流
(
たいしりゅう
)
の
強弓
(
ごうきゅう
)
をひく
氏家十左衛門
(
うじいえじゅうざえもん
)
と、
大和流
(
やまとりゅう
)
の
軟弓
(
なんきゅう
)
をとっての
名人
(
めいじん
)
長谷川監物
(
はせがわけんもつ
)
との
射術
(
しゃじゅつ
)
くらべで
口火
(
くちび
)
を切ることになった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この法師は、だれひとり身よりもなく、また、ひどく
貧乏
(
びんぼう
)
でした。いかに、びわの
名人
(
めいじん
)
とはいえ、そのころは、まだそれでくらしをたてるわけにはいきませんでした。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
直
(
す
)
ぐと
仰
(
おつ
)
しやれば
是非
(
ぜひ
)
なけれど、
下手
(
へた
)
に
出來
(
でき
)
なば
却
(
かへ
)
りて
姉樣
(
ねえさま
)
に
笑
(
わら
)
はれ、
若樣
(
わかさま
)
の
負
(
まけ
)
と
言
(
い
)
ふ
物
(
もの
)
なり、
斯
(
か
)
うなされ、
畫
(
ゑ
)
はゆるゆると
後日
(
ごにち
)
の
事
(
こと
)
になし、
吾助
(
ごすけ
)
は
畫
(
ゑ
)
よりも
歌
(
うた
)
の
名人
(
めいじん
)
にて
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「へっへっへ、そんなことは心えていますよ。やつを
殺
(
ころ
)
してしまうようなへまはやりませんよ。足をねらいますよ。おれは足をねらう
名人
(
めいじん
)
なんだよ。さあ、かんぬきをはずしなさい」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
「おまえはいまにきっと
名人
(
めいじん
)
になれる。おれが先生に
頼
(
たの
)
んでやる。」
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
山門に限らず
仏語
(
ぶつご
)
には漢音の用語多し。さてこの句の
値
(
あたい
)
を論ぜんに、
固
(
もと
)
より余韻ある句にあらねど一句のしまりてたるみなき処
名人
(
めいじん
)
の作たるに相違なく、
将
(
は
)
た冬至の句としては上乗の部に入るべし。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
「ええ。やめることは
名人
(
めいじん
)
ですよ。三越も二月か三月でやめました」
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
おじいさんは、このあたりでは、だれ
一人
(
ひとり
)
、「
海
(
うみ
)
の
王
(
おう
)
さま」といえば、
知
(
し
)
らぬものはないほど、
船乗
(
ふなの
)
りの
名人
(
めいじん
)
でありました。
一本の銀の針
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
頃
(
ころ
)
にも、このお
二方
(
ふたかた
)
を
取
(
と
)
りまいて、
名人
(
めいじん
)
といつてよい
人々
(
ひと/″\
)
が
大
(
だい
)
ぶんゐるのですが、そのお
話
(
はなし
)
は、
只今
(
たゞいま
)
いたしません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
ところがよほど
見分
(
みわ
)
けにくい
馬
(
うま
)
と
見
(
み
)
えて、
名高
(
なだか
)
いばくろうの
名人
(
めいじん
)
でも、やはり
首
(
くび
)
をかしげて
考
(
かんが
)
え
込
(
こ
)
むばかりでした。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
鼠捕
(
ねずみと
)
りの
名人
(
めいじん
)
だわ!あァ
然
(
さ
)
うだ、
鳥
(
とり
)
を
追
(
お
)
ッ
驅
(
か
)
ける
所
(
ところ
)
を
見
(
み
)
せてあげたいのね!それこそ
玉
(
たま
)
ちやんは
其
(
そ
)
れを
見
(
み
)
るが
早
(
はや
)
いか、
直
(
す
)
ぐに
小鳥
(
ことり
)
などは
捕
(
と
)
つて
食
(
た
)
べて
了
(
しま
)
つてよ!
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
名人
(
めいじん
)
由斎
(
ゆうさい
)
に、
心
(
こころ
)
の
内
(
うち
)
を
打
(
う
)
ちあけて、三
年前
(
ねんまえ
)
に
中村座
(
なかむらざ
)
を
見
(
み
)
た、八百
屋
(
や
)
お七の
舞台姿
(
ぶたいすがた
)
をそのままの、
生人形
(
いきにんぎょう
)
に
頼
(
たの
)
み
込
(
こ
)
んだ
半年前
(
はんとしまえ
)
から、おせんはきょうか
明日
(
あす
)
かと、
出来
(
でき
)
上
(
あが
)
る
日
(
ひ
)
を
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
吾助
(
ごすけ
)
は
畫
(
ゑ
)
も
上手
(
じやうず
)
なれど
歌
(
うた
)
の
方
(
はう
)
が
猶
(
なほ
)
名人
(
めいじん
)
ゆゑ、これを
御覽
(
ごらん
)
に
入
(
い
)
れさへすれば、
僕
(
ぼく
)
が
勝
(
か
)
つと
吾助
(
ごすけ
)
が
言
(
い
)
ひたり、
勝
(
か
)
てば
僕
(
ぼく
)
の
小刀
(
ないふ
)
は
僕
(
ぼく
)
のにて、
姉樣
(
ねえさま
)
のごむ
人形
(
にんぎやう
)
はお
約束
(
やくそく
)
ゆゑ
頂
(
いたゞ
)
くのなり
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
盲目
(
めくら
)
、
蛇
(
へび
)
に
怖
(
お
)
じず——人もあろうに
戒刀
(
かいとう
)
の
名人
(
めいじん
)
龍太郎
(
りゅうたろう
)
と、
血色塗
(
ちいろぬ
)
りの
槍
(
やり
)
をとって向こうところ
敵
(
てき
)
なき小文治のまえに立って、
泥棒
(
どろぼう
)
よばわり、
腕
(
うで
)
まくりは、にくむべき
値
(
ね
)
うちもない
滑稽
(
こっけい
)
ごとである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お
姫
(
ひめ
)
さまは、この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に、
自分
(
じぶん
)
ほど、よい
声
(
こえ
)
のものはないと
思
(
おも
)
っていられました。また、
自分
(
じぶん
)
ほど
音楽
(
おんがく
)
の
名人
(
めいじん
)
はないと
考
(
かんが
)
えていられました。
町のお姫さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
昔
(
むかし
)
はかういふことの
自由
(
じゆう
)
に
出來
(
でき
)
るのが
名人
(
めいじん
)
だと
思
(
おも
)
はれたのですが、
今
(
いま
)
ではかへって、
文學
(
ぶんがく
)
を
味
(
あぢは
)
ふ
上
(
うへ
)
の
足手纏
(
あしてまと
)
ひとして、
避
(
さ
)
けねばならぬことであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
大工
(
だいく
)
はせっかく
見込
(
みこ
)
まれて
頼
(
たの
)
まれたので、うんといって
引
(
ひ
)
き
受
(
う
)
けてはみたものの、いよいよその
場
(
ば
)
へ
来
(
き
)
てみて、さすがの
名人
(
めいじん
)
も、あっといって
驚
(
おどろ
)
きました。
鬼六
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
親
(
おや
)
なれば
褒
(
ほ
)
めるでは
無
(
な
)
けれど
細工
(
さいく
)
は
誠
(
まこと
)
に
名人
(
めいじん
)
と
言
(
い
)
ふても
宜
(
よ
)
い
人
(
ひと
)
で
御座
(
ござ
)
んした、なれども
名人
(
めいじん
)
だとて
上手
(
じやうづ
)
だとて
私等
(
わたしら
)
が
家
(
うち
)
のやうに
生
(
うま
)
れついたは
何
(
な
)
にもなる
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ないので
御座
(
ござ
)
んせう
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
石投
(
いしな
)
げの
名人
(
めいじん
)
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
みんなは、
陶器
(
とうき
)
について、
見分
(
みわ
)
けるだけの
鑑識
(
かんしき
)
はなかったけれど、そういわれてのぞきますと、さすがに
名人
(
めいじん
)
の
作
(
さく
)
だという
気
(
き
)
が
起
(
お
)
こりました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
時
(
とき
)
清原武則
(
きよはらたけのり
)
というこれも
弓
(
ゆみ
)
の
名人
(
めいじん
)
で
名高
(
なだか
)
かった人が、
義家
(
よしいえ
)
のほんとうの
弓勢
(
ゆんぜい
)
を
知
(
し
)
りたがって、
丈夫
(
じょうぶ
)
な
鎧
(
よろい
)
を
三重
(
みかさ
)
ねまで木の上にかけて、
義家
(
よしいえ
)
に
射
(
い
)
させました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
利助
(
りすけ
)
というような
名人
(
めいじん
)
があったのに、どうしていままで
知
(
し
)
られなかったろう。」と、
陶器
(
とうき
)
の
愛好家
(
あいこうか
)
の
一人
(
ひとり
)
がいいますと
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
八幡太郎
(
はちまんたろう
)
は
弓
(
ゆみ
)
の
名人
(
めいじん
)
でしたけれど、
人並
(
ひとな
)
みとちがった
強
(
つよ
)
い
弓
(
ゆみ
)
を
引
(
ひ
)
くということはなかったのですが、
為朝
(
ためとも
)
は
背
(
せい
)
の
高
(
たか
)
さが七
尺
(
しゃく
)
もあって、
力
(
ちから
)
の
強
(
つよ
)
い上に、
腕
(
うで
)
が
人並
(
ひとな
)
みより
長
(
なが
)
く
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
沖合
(
おきあ
)
いで、
汽船
(
きせん
)
が
衝突
(
しょうとつ
)
して、一そうは
沈
(
しず
)
み、ついに
行方不明
(
ゆくえふめい
)
のものが、八
人
(
にん
)
あったそうだ。あの
人
(
ひと
)
は、
海
(
うみ
)
へくぐる
名人
(
めいじん
)
だってな。
海が呼んだ話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
元々
(
もともと
)
武芸
(
ぶげい
)
の
家柄
(
いえがら
)
である上に、
生
(
う
)
まれ
付
(
つ
)
き
弓矢
(
ゆみや
)
の
名人
(
めいじん
)
で、その上
和歌
(
わか
)
の
道
(
みち
)
にも
心得
(
こころえ
)
があって、
礼儀作法
(
れいぎさほう
)
のいやしくない、いわば
文武
(
ぶんぶ
)
の
達人
(
たつじん
)
という
評判
(
ひょうばん
)
の
高
(
たか
)
い人だったのです。
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「そうですか、そんなら、
私
(
わたし
)
も、あなたといっしょにいって、その
口笛
(
くちぶえ
)
の
名人
(
めいじん
)
について、
珍
(
めずら
)
しい
鳥
(
とり
)
の
研究
(
けんきゅう
)
をいたします。」と、
先生
(
せんせい
)
がいいました。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
後
(
のち
)
に
清明
(
せいめい
)
の
清
(
せい
)
の
字
(
じ
)
をかえて、
阿倍
(
あべ
)
の
晴明
(
せいめい
)
といった
名高
(
なだか
)
い
占
(
うらな
)
いの
名人
(
めいじん
)
はこの
童子
(
どうじ
)
のことです。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
海
(
うみ
)
の
王
(
おう
)
さま」と、おじいさんが、みんなからいわれたということを
聞
(
き
)
くと、
兄
(
あに
)
は、どうかして
自分
(
じぶん
)
も
船乗
(
ふなの
)
りの
名人
(
めいじん
)
になりたいものだと
考
(
かんが
)
えたのです。
一本の銀の針
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
道満
(
どうまん
)
はその
時
(
とき
)
まで
日本
(
にっぽん
)
一の
学者
(
がくしゃ
)
で、
天文
(
てんもん
)
と
占
(
うらな
)
いの
名人
(
めいじん
)
という
評判
(
ひょうばん
)
でしたが、こんどは
天子
(
てんし
)
さまの
御病気
(
ごびょうき
)
を
治
(
なお
)
すことができないで、その
手柄
(
てがら
)
を
子供
(
こども
)
に
取
(
と
)
られてしまったのですから
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ある
日
(
ひ
)
たけおは、おとなりのおじさんと、
釣
(
つ
)
りにいきました。おじさんは、
釣
(
つ
)
りの
名人
(
めいじん
)
でした。いつも、どこかの
川
(
かわ
)
でたくさん
魚
(
さかな
)
を
釣
(
つ
)
ってこられました。
花かごとたいこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
天子様
(
てんしさま
)
のおそばに
仕
(
つか
)
えて、
天文
(
てんもん
)
や
占
(
うらな
)
いでは
日本
(
にっぽん
)
一の
名人
(
めいじん
)
という
評判
(
ひょうばん
)
だったのを
幸
(
さいわ
)
い、ある
時
(
とき
)
悪右衛門
(
あくうえもん
)
は
道満
(
どうまん
)
に
頼
(
たの
)
んで、
来
(
き
)
て
見
(
み
)
てもらいますと、
奥方
(
おくがた
)
の
病気
(
びょうき
)
はただの
薬
(
くすり
)
では
治
(
なお
)
らない
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ああ、あの
名人
(
めいじん
)
のおじいさんは
亡
(
な
)
くなりましたよ。
気
(
き
)
まぐれ
者
(
もの
)
で、
自分
(
じぶん
)
の
造
(
つく
)
った
人形
(
にんぎょう
)
にさえ、
好
(
す
)
ききらいをつけた
人
(
ひと
)
ですが……もうあの
店
(
みせ
)
はありません。
気まぐれの人形師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ふ、ふ、ふ、お
前
(
まえ
)
、いくら
名人
(
めいじん
)
でも、
大工
(
だいく
)
にゃあこの
橋
(
はし
)
はかからないぞ。」
鬼六
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「いくら、
名人
(
めいじん
)
が
出
(
で
)
ましても、ほんとうにわかる
人
(
ひと
)
がなければ、
知
(
し
)
られずにしまうのでございましょうね。」
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なるほどその
道
(
みち
)
に
名高
(
なだか
)
い
名人
(
めいじん
)
たちのすることは、さすがに
違
(
ちが
)
ったものだ。」
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
熊
(
くま
)
さんが、
笛
(
ふえ
)
の
名人
(
めいじん
)
であることは、
村
(
むら
)
の
人
(
ひと
)
で
知
(
し
)
らぬものはありません。
子供
(
こども
)
たちは、だまって、
熊
(
くま
)
さんの
吹
(
ふ
)
く
笛
(
ふえ
)
の
音
(
おと
)
を
聴
(
き
)
きながら、
沖
(
おき
)
の
方
(
ほう
)
をながめていました。
熊さんの笛
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
忠明
(
ただあきら
)
という
名人
(
めいじん
)
の
医者
(
いしゃ
)
が
来合
(
きあ
)
わせていました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「おじさん、この
人
(
ひと
)
は、
笛
(
ふえ
)
の
名人
(
めいじん
)
ですよ。」と、
一人
(
ひとり
)
の
子供
(
こども
)
が、
熊
(
くま
)
さんのことを、
旅人
(
たびびと
)
に
紹介
(
しょうかい
)
しました。
熊さんの笛
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ほんとうにこまどりは、うそをいうことの
名人
(
めいじん
)
です。あなたは、いままで、それを
信
(
しん
)
じていたのですか。
紅すずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
僕
(
ぼく
)
は
殺生
(
せっしょう
)
はきらいだ。もし、おじさんが、ほんとうに
名人
(
めいじん
)
なら、このおかめどんぐりを
打
(
う
)
ってお
見
(
み
)
せよ。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、
正直
(
しょうじき
)
な「
鳥
(
とり
)
の
老人
(
ろうじん
)
」として、この
町
(
まち
)
の
付近
(
ふきん
)
には
評判
(
ひょうばん
)
されました。この
人
(
ひと
)
の、
鳥
(
とり
)
の
焼
(
や
)
き
画
(
え
)
や
象眼
(
ぞうがん
)
は、
急
(
きゅう
)
に、
名人
(
めいじん
)
の
技術
(
ぎじゅつ
)
だとうわさされるにいたりました。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
男
(
おとこ
)
は、まったく
人間
(
にんげん
)
とも
思
(
おも
)
われなかった
早業
(
はやわざ
)
の
名人
(
めいじん
)
で、また、さるのように、すばしこく
木
(
き
)
の
上
(
うえ
)
へ
登
(
のぼ
)
ることもできれば、また
風
(
かぜ
)
のように、すこしのすきまがあれば
おけらになった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“名人”の意味
《名詞》
名 人(めいじん)
技芸の優れた人。
江戸時代、囲碁・将棋で九段の者に与えられた称号。
(出典:Wiktionary)
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“名人”で始まる語句
名人業
名人独楽
名人試合