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反対
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はんたい
ふりがな文庫
“
反対
(
はんたい
)” の例文
旧字:
反對
あたりまえならば
姉
(
あね
)
が
王位
(
おうい
)
をつぐのが
順序
(
じゅんじょ
)
でありますから、
街
(
まち
)
の
人民
(
じんみん
)
は、なんといって、
反対
(
はんたい
)
すまいものでもなかったのであります。
黒い塔
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こんどは
用吉君
(
ようきちくん
)
が、
得意
(
とくい
)
の
手
(
て
)
で
相手
(
あいて
)
の
首
(
くび
)
をしめにかかったが、
反対
(
はんたい
)
に
自分
(
じぶん
)
の
首
(
くび
)
をしめつけられ、ゆでだこのようになってしまった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
しかし
奇妙
(
きみょう
)
なことには、重吉は目から鼻へ
抜
(
ぬ
)
けるほどの
利口者
(
りこうもの
)
でしたが、六兵衛は
反対
(
はんたい
)
に何をやらせても、のろまで
馬鹿
(
ばか
)
でした。
とんまの六兵衛
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
「おまえたちは、それぞれ
反対
(
はんたい
)
のがわから森にはいっていくがよい。そのほうが、いっそうたしかにけものを見つけることができよう。」
歌をうたう骨
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
空にはうすい雲がすっかりかかり、
太陽
(
たいよう
)
は白い
鏡
(
かがみ
)
のようになって、雲と
反対
(
はんたい
)
に
馳
(
は
)
せました。風が出て来て
刈
(
か
)
られない草は
一面
(
いちめん
)
に
波
(
なみ
)
を立てます。
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
これに
反対
(
はんたい
)
したる開化党は多く
年長
(
とした
)
けたる士なりしが、其
首
(
かしら
)
にたちて事をなす学者二人ありて、皆陽明学者なりし、その一人は六郎が父なりき。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
花前になると、それが
反対
(
はんたい
)
になって、近い
左右前後
(
さゆうぜんご
)
はいつでも
明瞭
(
めいりょう
)
であって、遠い前後や広い
周囲
(
しゅうい
)
はまるで
暗
(
くら
)
やみである。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
これをきいて
敦子
(
あつこ
)
さまは
別
(
べつ
)
に
反対
(
はんたい
)
もしませんでしたが、さりとて
又
(
また
)
成
(
な
)
る
程
(
ほど
)
と
思
(
おも
)
いかえしてくれる
模様
(
もよう
)
も
見
(
み
)
えないのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
どこかで秀吉がつまずけかし、と
祈
(
いの
)
っているのに、その
反対
(
はんたい
)
なうわさばかりが飛んできて、ここしばらくの
間
(
あいだ
)
、かれの心を楽しませぬのであった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「だがね、うれしいどころか、
反対
(
はんたい
)
に
凄
(
すご
)
くなりやしないか
知
(
し
)
ら? 一
等
(
とう
)
だと二千円——
僕
(
ぼく
)
の二年分の
給料
(
きふれう
)
以上のお金がいきなり懷に
飛
(
と
)
びこんでくる……」
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
反対
(
はんたい
)
に、
小
(
ちい
)
さなエチエンヌの
清浄無垢
(
せいじょうむく
)
なことは、その
薔薇
(
ばら
)
いろの
腓
(
ふくらはぎ
)
に、
後光
(
ごこう
)
のように
現
(
あらわ
)
れているでしょう。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
しかしまた
極
(
ご
)
く
腹立易
(
はらだちッぽ
)
い
男
(
おとこ
)
で、
誰
(
だれ
)
か
郵便局
(
ゆうびんきょく
)
に
来
(
き
)
た
者
(
もの
)
で、
反対
(
はんたい
)
でもするとか、
同意
(
どうい
)
でもせぬとか、
理屈
(
りくつ
)
でも
並
(
なら
)
べようものなら、
真赤
(
まっか
)
になって、
全身
(
ぜんしん
)
を
顫
(
ふる
)
わして
怒立
(
おこりた
)
ち、
雷
(
らい
)
のような
声
(
こえ
)
で
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
弓杖
(
ゆんづゑ
)
で
炎天
(
えんてん
)
の
火
(
ひ
)
を
吐
(
は
)
く
巌
(
いはほ
)
を
裂
(
さ
)
いて、
玉
(
たま
)
なす
清水
(
しみづ
)
をほとばしらせて、
渇
(
かわき
)
に
喘
(
あへ
)
ぐ一
軍
(
ぐん
)
を
救
(
すく
)
つたと
言
(
い
)
ふのは、
蓋
(
けだ
)
し
名将
(
めいしやう
)
の
事
(
こと
)
だから、
今
(
いま
)
の
所謂
(
いはゆる
)
軍事衛生
(
ぐんじゑいせい
)
を
心得
(
こゝろえ
)
て、
悪水
(
あくすゐ
)
を
禁
(
きん
)
じた
反対
(
はんたい
)
の
意味
(
いみ
)
に
相違
(
さうゐ
)
ない。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
またその
反対
(
はんたい
)
の例を
記
(
しる
)
せば、
彼
(
か
)
の
生麦事件
(
なまむぎじけん
)
につき英人の
挙動
(
きょどう
)
は
如何
(
いかん
)
というに、
損害要求
(
そんがいようきゅう
)
のためとて軍艦を品川に
乗入
(
のりい
)
れ、時間を
限
(
かぎ
)
りて幕府に
決答
(
けっとう
)
を
促
(
うなが
)
したるその時の
意気込
(
いきご
)
みは
非常
(
ひじょう
)
のものにして
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
MH
氏
(
し
)
は
反対
(
はんたい
)
の
側
(
かわ
)
の
右
(
みぎ
)
の
端
(
はし
)
にゐたので、
私
(
わたし
)
はその
方
(
ほう
)
を
指
(
ゆび
)
さし
示
(
しめ
)
した。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
でも、べつに
反対
(
はんたい
)
する気にもなれませんでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「あの
木
(
き
)
を
切
(
き
)
るのは、かわいそうだ。」といって、
大人
(
おとな
)
たちに
向
(
む
)
かって、
同意
(
どうい
)
を
求
(
もと
)
め、この
木
(
き
)
を
切
(
き
)
ることに
反対
(
はんたい
)
したでありましょう。
町はずれの空き地
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
漁師
(
りょうし
)
は、それでもまだ気がすすみませんでしたが、おかみさんに
反対
(
はんたい
)
しようとも思いませんので、海へでかけていきました。
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
それでも
肥料
(
ひりょう
)
の入れようやなんかまるでちがうんだから。いまならみんなはまるで
反対
(
はんたい
)
にやってるんでないかと思う。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
青木さんはふと一人
言
(
ごと
)
のやうにさうつぶやいて、
軒
(
のき
)
先に
見
(
み
)
える
晴
(
は
)
れた
夜
(
よ
)
空をぢつと
見
(
み
)
上げた。が、さういふ空
想
(
さう
)
の明るさとは
反対
(
はんたい
)
に
氕持
(
きもち
)
は
妙
(
めう
)
に
暗
(
くら
)
く
沈
(
しづ
)
んで
行
(
い
)
つた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「こうまいっては、
嵯峨
(
さが
)
の方向とはまるで
反対
(
はんたい
)
ではないか。
仁和寺
(
にんなじ
)
へまいるのであるぞ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
良人
(
おっと
)
はしきりに
馬
(
うま
)
の
鼻面
(
はなづら
)
を
撫
(
な
)
でてやりながら『
汝
(
おまえ
)
もとうとう
出世
(
しゅっせ
)
して
鈴懸
(
すずかけ
)
になったか。イヤ
結構
(
けっこう
)
結構
(
けっこう
)
!
俺
(
わし
)
はもう
呼名
(
よびな
)
について
反対
(
はんたい
)
はせんぞ……。』そう
言
(
い
)
って、
私
(
わたくし
)
の
方
(
ほう
)
を
顧
(
かえり
)
みて
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
反対
(
はんたい
)
に、
聖書
(
せいしょ
)
のお話は
大変
(
たいへん
)
よく知っています。ジャンセエニュ
先生
(
せんせい
)
の
生徒
(
せいと
)
のうちでも、
地上
(
ちじょう
)
の
楽園
(
らくえん
)
とノアの
方舟
(
はこぶね
)
の
事
(
こと
)
をローズ・ブノワさんのように
上手
(
じょうず
)
にお話しできる
生徒
(
せいと
)
は一人もいません。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
寐
(
ね
)
る
時
(
とき
)
、
上人
(
しやうにん
)
は
帯
(
おび
)
を
解
(
と
)
かぬ、
勿論
(
もちろん
)
衣服
(
きもの
)
も
脱
(
ぬ
)
がぬ、
着
(
き
)
たまゝ
丸
(
まる
)
くなつて
俯向形
(
うつむきなり
)
に
腰
(
こし
)
からすつぽりと
入
(
はい
)
つて、
肩
(
かた
)
に
夜具
(
やぐ
)
の
袖
(
そで
)
を
掛
(
か
)
けると
手
(
て
)
を
突
(
つ
)
いて
畏
(
かしこま
)
つた、
其
(
そ
)
の
様子
(
やうす
)
は
我々
(
われ/\
)
と
反対
(
はんたい
)
で、
顔
(
かほ
)
に
枕
(
まくら
)
をするのである。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「ばか、
天
(
てん
)
は、一
里
(
り
)
も、二
里
(
り
)
も、十
里
(
り
)
も、百
里
(
り
)
も、もっと、もっと
高
(
たか
)
いのだよ。」と
反対
(
はんたい
)
した
子供
(
こども
)
は、それを
打
(
う
)
ち
消
(
け
)
して
叫
(
さけ
)
びました。
木に上った子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
弟が森の
反対
(
はんたい
)
がわからでてきますと、森のはいり口のところに一
軒
(
けん
)
のうちがあって、そこでおおぜいの人たちが、おどったり、お
酒
(
さけ
)
をのんだりして、大さわぎをしていました。
歌をうたう骨
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ところが私は
子供
(
こども
)
のとき母が
乳
(
ちち
)
がなくて
濁
(
にご
)
り
酒
(
ざけ
)
で
育
(
そだ
)
ててもらったためにひどいアルコール
中毒
(
ちゅうどく
)
なのであります。お酒を
呑
(
の
)
まないと
物
(
もの
)
を
忘
(
わす
)
れるので
丁度
(
ちょうど
)
みなさまの
反対
(
はんたい
)
であります。
紫紺染について
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
あなやと
思
(
おも
)
う
間
(
ま
)
もなく、
猛火
(
もうか
)
は
賊
(
ぞく
)
の
隠
(
かく
)
れた
反対
(
はんたい
)
の
草叢
(
くさむら
)
へ
移
(
うつ
)
ってまいりました……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それとは
反対
(
はんたい
)
に
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
先生
(
せんせい
)
が、
秋
(
あき
)
になると、
空気
(
くうき
)
が
澄
(
す
)
むから
近
(
ちか
)
く
見
(
み
)
えるのだといったよ。」と、
木
(
き
)
の
頂
(
いただき
)
が
天
(
てん
)
についていないと
反対
(
はんたい
)
した
子供
(
こども
)
はいいました。
木に上った子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
電信柱の
仲間
(
なかま
)
はもうみんな
反対
(
はんたい
)
です。シグナル柱の人たちだって
鉄道長
(
てつどうちょう
)
の
命令
(
めいれい
)
にそむけるもんですか。そして鉄道長はわたしの
叔父
(
おじ
)
ですぜ。結婚なりなんなりやってごらんなさい。
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
お妃さまもそれをのこらずききましたが、といって、それに
反対
(
はんたい
)
することもできません。もっとも王さまは、お妃さまが心からすきでしたので、そんなことばには耳をもかそうとはしませんでした。
マリアの子ども
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
旅人
(
たびびと
)
は、それと
反対
(
はんたい
)
に
山
(
やま
)
について、だんだん
奥
(
おく
)
に
深
(
ふか
)
く
入
(
はい
)
ってゆきました。
山々
(
やまやま
)
にはみかんが、まだなっているところもありました。
島の暮れ方の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
本線シグナルつきの電信柱は、すぐ四方に
電報
(
でんぽう
)
をかけました。それからしばらく顔色を
変
(
か
)
えて、みんなの
返事
(
へんじ
)
をきいていました。
確
(
たし
)
かにみんなから
反対
(
はんたい
)
の
約束
(
やくそく
)
をもらったらしいのでした。
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
幾
(
いく
)
百
里
(
り
)
か、
飛
(
と
)
んでいって、それが
無
(
な
)
いといって
帰
(
かえ
)
ってくることができるだろうか?」と、
B
(
ビー
)
がんが、むしろ、
反対
(
はんたい
)
の
意見
(
いけん
)
をもらしました。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私もまた、
丁度
(
ちょうど
)
その
反対
(
はんたい
)
の方の、さびしい石原を合掌したまま進みました。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「お
父
(
とう
)
さんは、まだ、
遠
(
とお
)
くへいこうとおっしゃったのだけれど、おまえたちが、くたびれるだろうと
思
(
おも
)
って、わたしが、
反対
(
はんたい
)
したんですよ。」
大きなかしの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一人
(
ひとり
)
がいうのに、
金
(
かね
)
をやって、もうこの
村
(
むら
)
にくるなといったら、もうこないかもしれんといった。すると
一人
(
ひとり
)
が
反対
(
はんたい
)
して
つばめと乞食の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「いけないわ。ちょうせんぶななんか
入
(
い
)
れては
金魚
(
きんぎょ
)
をみんな
食
(
く
)
ってしまうじゃないの。」と、とき
子
(
こ
)
さんは
反対
(
はんたい
)
しました。
ちょうせんぶなと美しい小箱
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「やはり、それがいい。」と、
青木
(
あおき
)
も、
小田
(
おだ
)
も、
賛成
(
さんせい
)
しました。六
年生
(
ねんせい
)
の
二人
(
ふたり
)
は、
反対
(
はんたい
)
しなかったが、だまっていました。
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
山
(
やま
)
へいくときと、
反対
(
はんたい
)
に
道
(
みち
)
をいって、
隣村
(
となりむら
)
にさしかかろうとする
峠
(
とうげ
)
に
立
(
た
)
つと、あたりに、
目
(
め
)
をさえぎるなにものもなくて、
見晴
(
みは
)
らしが
開
(
ひら
)
けるのでした。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
軍人
(
ぐんじん
)
にか、それはいい。おまえは、
脊
(
せ
)
は
低
(
ひく
)
いが、なかなか
強情
(
ごうじょう
)
だから、いい
軍人
(
ぐんじん
)
になれるだろう。」と
親方
(
おやかた
)
は、
達吉
(
たつきち
)
の
意見
(
いけん
)
に、
反対
(
はんたい
)
しませんでした。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だんだん
日
(
ひ
)
がたつと、こんどは
反対
(
はんたい
)
に、
独
(
ひと
)
りぼっちの
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
を、みんなして、
悪口
(
わるくち
)
をいったり、わざと
仲間
(
なかま
)
はずれにしたりして、おもしろがったのでした。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
心
(
こころ
)
を
愉快
(
ゆかい
)
にする、たとえば、いままで
沈
(
しず
)
んでいたものが、その
音
(
ね
)
を
聞
(
き
)
くと、
陽気
(
ようき
)
になるということは、たしかに、いままでの
音楽
(
おんがく
)
とは、
反対
(
はんたい
)
のことでした。
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また
熱帯
(
ねったい
)
の
植物
(
しょくぶつ
)
が、
反対
(
はんたい
)
に
寒
(
さむ
)
い
国
(
くに
)
へくれば
枯
(
か
)
れてしまうように、ぜいたくに
馴
(
な
)
れた
人
(
ひと
)
は、すこしの
貧乏
(
びんぼう
)
にも
打
(
う
)
ち
勝
(
か
)
つことができないのと
同
(
おな
)
じなのです……。
さまざまな生い立ち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのとおり、たとえば、
横暴
(
おうぼう
)
の
殿
(
との
)
さまがあっても、まわりのものは、にらまれるのをおそれて
反対
(
はんたい
)
しない。
世の中のために
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「また、お
目
(
め
)
にかかります。」と、一
言
(
ごん
)
残
(
のこ
)
して、からすとは、
反対
(
はんたい
)
の
方向
(
ほうこう
)
へ
飛
(
と
)
んでいってしまいました。
紅すずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これと
反対
(
はんたい
)
に、
妹
(
いもうと
)
の
姫
(
ひめ
)
はますます
美
(
うつく
)
しくなりました。
花
(
はな
)
よりも、
星
(
ほし
)
よりも、この
世界
(
せかい
)
に
見
(
み
)
られる、いかなる
美
(
うつく
)
しいものよりも、もっと
美
(
うつく
)
しく
見
(
み
)
られたのであります。
黒い塔
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一人
(
ひとり
)
がいうのに、ひどいめに
合
(
あ
)
わせたらどこかへいくだろうといった。すると、あるものは
反対
(
はんたい
)
して
つばめと乞食の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
新
(
あたら
)
しい
器械
(
きかい
)
が
発明
(
はつめい
)
されたとか、
新
(
あたら
)
しい
思想
(
しそう
)
が
流行
(
りゅうこう
)
するとか、また、
戦争
(
せんそう
)
などということがあって、
栄
(
さか
)
えた
職業
(
しょくぎょう
)
が、
急
(
きゅう
)
に
衰微
(
すいび
)
したり、また
反対
(
はんたい
)
に
衰微
(
すいび
)
していたものが
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“反対”の意味
《名詞》
反対(はんたい)
対になるものの一方。対義的なもの。
あるものに対して位置や向き、順序、ありかた、言動などが逆の関係にあること。対称的、また対照的であること。
予想や意図と逆の結果になること。
ある命題に対して否定を主張すること。提案などに否定的な意思表示をすること。
(出典:Wiktionary)
反
常用漢字
小3
部首:⼜
4画
対
常用漢字
小3
部首:⼨
7画
“反対”で始まる語句
反対者
反対返
反対窖道
反対的態度