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写
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うつ
ふりがな文庫
“
写
(
うつ
)” の例文
旧字:
寫
あちらで、それを
見
(
み
)
た
奥
(
おく
)
さまは、
女
(
おんな
)
はだれでも、
鏡
(
かがみ
)
があれば、しぜんに
自分
(
じぶん
)
の
姿
(
すがた
)
を
写
(
うつ
)
して
見
(
み
)
るのが、
本能
(
ほんのう
)
ということを
知
(
し
)
らなそうに
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それだから、彼等にとって生徒はまことに有難いものに
写
(
うつ
)
るので「生徒さん」と云う名をつけて
必
(
ママ
)
して呼びずてにする事はしなかった。
農村
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
犬
(
いぬ
)
の
皮
(
かわ
)
をかぶって、おせんの
裸
(
はだか
)
を
思
(
おも
)
う
存分
(
ぞんぶん
)
見
(
み
)
た
上
(
うえ
)
に
写
(
うつ
)
し
取
(
と
)
って
来
(
く
)
るなんざ、
素人
(
しろうと
)
にゃ、
鯱鉾立
(
しゃちほこだち
)
をしても、
考
(
かんが
)
えられる
芸
(
げい
)
じゃねえッてのよ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
ゾオラが
偶々
(
たま/\
)
醜悪
(
しうあく
)
のまゝを
写
(
うつ
)
せば
青筋
(
あをすじ
)
出して
不道徳
(
ふだうとく
)
文書
(
ぶんしよ
)
なりと
罵
(
のゝし
)
り
叫
(
わめ
)
く事さりとは
野暮
(
やぼ
)
の
行
(
い
)
き
過
(
す
)
ぎ
余
(
あま
)
りに
業々
(
げふ/\
)
しき
振舞
(
ふるまひ
)
なり。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
此
(
こ
)
の
両様
(
りやうやう
)
とも
悉
(
くは
)
しく
其
(
そ
)
の
姿
(
すがた
)
を
記
(
しる
)
さゞれども、
一読
(
いちどく
)
の
際
(
さい
)
、われらが
目
(
め
)
には、
東遊記
(
とういうき
)
に
写
(
うつ
)
したると
同
(
おな
)
じ
状
(
さま
)
に
見
(
み
)
えて
最
(
い
)
と
床
(
ゆか
)
し。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
「なんといわるる、ではそこもとが、苦心に苦心をかさねて
写
(
うつ
)
されたこの秘図を、おしげもなく、伊那丸さまへおゆずりなさろうとおっしゃるか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其中
(
そのうち
)
に
誂
(
あつら
)
へた
御飯
(
ごはん
)
が
出来
(
でき
)
ましたから、
御飯
(
ごはん
)
を
食
(
た
)
べて、
其
(
そ
)
の
過去帳
(
くわこちやう
)
を
皆
(
みな
)
写
(
うつ
)
してしまつた。
其
(
そ
)
の
過去帳
(
くわこちやう
)
の
中
(
うち
)
に「
塩原多助
(
しほばらたすけ
)
養父
(
やうふ
)
塩原覚右衛門
(
しほばらかくゑもん
)
、
実父
(
じつぷ
)
塩原覚右衛門
(
しほばらかくゑもん
)
」
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「単に、手本にするだけではござりませぬ。
活
(
い
)
きた馬と
朝夕
(
ちょうせき
)
起居をともにし、その習性を忠実に
木彫
(
もくちょう
)
に
写
(
うつ
)
してみたいというのが、愚老の心願でござりまする」
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
この村の恒例で、甲州術道五宿の『
写
(
うつ
)
し
絵
(
え
)
』の名人、
小浜太夫
(
こはまたゆう
)
の一座がにぎにぎしく乗りこんできた。
顎十郎捕物帳:15 日高川
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
下流
(
かりゅう
)
の方の川はばいっぱい
銀河
(
ぎんが
)
が
巨
(
おお
)
きく
写
(
うつ
)
って、まるで水のないそのままのそらのように見えました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
主観的とは心中の状況を詠じ、客観的とは心象に
写
(
うつ
)
り来りし客観的の事物をそのままに詠ずるなり。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
橋をわたらずときゝて心おちつき、岩にこしかけて
墨斗
(
やたて
)
とりいだし橋を
写
(
うつ
)
しなどして
四辺
(
あたり
)
を見わたせば、
行雁
(
かうがん
)
峯
(
みね
)
を
越
(
こえ
)
て雲に
字
(
じ
)
をならべ、
走猿
(
そうゑん
)
梢
(
こずゑ
)
をつたひて水に
画
(
ゑ
)
を
写
(
うつ
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
代助は又
湯
(
ゆ
)
に這入つて、平岡の云つた通り、全たく
暇
(
ひま
)
があり
過
(
す
)
ぎるので、こんな事迄考へるのかと思つた。湯から
出
(
で
)
て、鏡に自分の姿を
写
(
うつ
)
した時、又平岡の言葉を思ひ
出
(
だ
)
した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
いにしへより
倭
(
やまと
)
漢土
(
もろこし
)
ともに、国をあらそひて兄弟
敵
(
あた
)
となりし
例
(
ためし
)
は珍しからねど、
罪
(
つみ
)
深き事かなと思ふより、
悪心
(
あくしん
)
懺悔
(
さんげ
)
の為にとて
写
(
うつ
)
しぬる御
経
(
きやう
)
なるを、いかにささふる者ありとも
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
けがれのない
少年
(
しょうねん
)
の
魂
(
たましい
)
をほめたたえ、これを
穢
(
けが
)
す
大人
(
おとな
)
の
生活
(
せいかつ
)
の
醜
(
みにく
)
さ、
卑
(
いや
)
しさを
憎
(
にく
)
み
呪
(
のろ
)
うソログーブの
気持
(
きもち
)
は、レース
細工
(
ざいく
)
のようにこまやかな、
美
(
うつく
)
しい
文章
(
ぶんしょう
)
で、
心
(
こころ
)
にくいまでに
写
(
うつ
)
し
出
(
だ
)
されている。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
さなきだに
彼
(
かれ
)
の
憔悴
(
しょうすい
)
した
顔
(
かお
)
は
不幸
(
ふこう
)
なる
内心
(
ないしん
)
の
煩悶
(
はんもん
)
と、
長日月
(
ちょうじつげつ
)
の
恐怖
(
きょうふ
)
とにて、
苛責
(
さいな
)
まれ
抜
(
ぬ
)
いた
心
(
こころ
)
を、
鏡
(
かがみ
)
に
写
(
うつ
)
したように
現
(
あら
)
わしているのに。その
広
(
ひろ
)
い
骨張
(
ほねば
)
った
顔
(
かお
)
の
動
(
うご
)
きは、
如何
(
いか
)
にも
変
(
へん
)
で
病的
(
びょうてき
)
であって。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それからツルゲーネフの翻訳「あひゞき」を国民の友で、「めぐりあひ」を都の花で見た時、余は世にも
斯様
(
こん
)
な美しい世界があるかと嘆息した。
繰
(
く
)
り返えし読んで足らず、手ずから
写
(
うつ
)
したものだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それは
現世
(
げんせ
)
の
旅姿
(
たびすがた
)
そのまま、
言
(
い
)
わばその
写
(
うつ
)
しでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
自尽
(
じじん
)
したるその時の心情を詩句に
写
(
うつ
)
したるものなり。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
写
(
うつ
)
され、
移
(
うつ
)
され、
覆
(
うつ
)
されている。
うつす
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
ある
夜
(
よ
)
のこと、
思
(
おも
)
いがけなく、
新聞社
(
しんぶんしゃ
)
の
人
(
ひと
)
がきて、
二人
(
ふたり
)
の
立
(
た
)
っているところを
写
(
うつ
)
し、
記者
(
きしゃ
)
は、
少年
(
しょうねん
)
に、いろいろのことをたずねて
去
(
さ
)
りました。
街の幸福
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
読者
(
どくしや
)
よ、かくの
如
(
ごと
)
きは
湖
(
みづうみ
)
の
宮殿
(
きうでん
)
に
至
(
いた
)
る
階
(
きざはし
)
の一
段
(
だん
)
に
過
(
す
)
ぎない。
其
(
そ
)
の
片扉
(
かたとびら
)
にして、
写
(
うつ
)
し
得
(
え
)
たる一
景
(
けい
)
さへこれである。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おいらの
前
(
まえ
)
じゃ、
肌
(
はだ
)
まで
見
(
み
)
せて、
絵
(
え
)
を
写
(
うつ
)
させるお
前
(
まえ
)
じゃないか、
相手
(
あいて
)
が
誰
(
だれ
)
であろうと、ここで
一時
(
いっとき
)
、茶のみ
話
(
ばなし
)
をするだけだ。
心持
(
こころも
)
よく
会
(
あ
)
ってやるがいいわな
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
姿は、ひどく変っているが、日あたりのよい草堂の縁に小机を向けて、何やら
写
(
うつ
)
し物の筆をとっている老法師こそ、
紛
(
まぎ
)
れもない、
養父
(
ちち
)
の範綱なのであった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
縁
(
ふち
)
だけ
取換
(
とりか
)
へて、
娑婆
(
しやば
)
の事が
写
(
うつ
)
る、
僕
(
ぼく
)
は
是
(
これ
)
だけ悪い事をしたなどと
云
(
い
)
つて
在
(
いら
)
ツしやいます。
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
僕は
郡
(
ぐん
)
で
調
(
しら
)
べたのをちゃんと
写
(
うつ
)
して
予察図
(
よさつず
)
にして持っていたからほかの班のようにまごつかなかった。けれどもなかなかわからない。郡のも十万分一だしほんの大体しか調
ばっ
(
ママ
)
ていない。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
新撰字鏡
(
しんせんじきやう
)
といふ
字書
(
じしよ
)
は、本朝の
僧
(
そう
)
昌住
(
しやうぢゆう
)
といひし人、今より九百四十年あまりのむかし
寛平昌泰
(
くわんひやうしやうたい
)
の
年間
(
ころ
)
作りたる文字の吟味をしたる
書
(
しよ
)
也。むかしより世の
学匠
(
がくしやう
)
たち
伝
(
つた
)
へ
写
(
うつ
)
して
重宝
(
ちようほう
)
せられき。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それが岩のしわ目と文字の
痕
(
あと
)
をほの白く、そッくりそのまま、
石摺
(
いしず
)
りに
写
(
うつ
)
ってここにあるのではないか。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どういふ
訳
(
わけ
)
で
梅廼屋
(
うめのや
)
が
塔婆
(
たふば
)
を
上
(
あ
)
げたか、
不審
(
ふしん
)
に思ひながら、
矢立
(
やたて
)
と
紙入
(
かみいれ
)
の
鼻紙
(
はながみ
)
を
取出
(
とりだ
)
して、
戒名
(
かいみやう
)
や
俗名
(
ぞくみやう
)
を
皆
(
みな
)
写
(
うつ
)
しましたが、
年号月日
(
ねんがうぐわつぴ
)
が
判然
(
はつきり
)
分
(
わか
)
りませぬから、
寺
(
てら
)
の
玄関
(
げんくわん
)
へ
掛
(
かゝ
)
つて
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
自然
(
しぜん
)
の
風景
(
ふうけい
)
を
写
(
うつ
)
すほかは、
画帳
(
がちょう
)
は
悉
(
ことごと
)
く、
裸婦
(
らふ
)
の
像
(
ぞう
)
に
満
(
み
)
たされているという
変
(
かわ
)
り
様
(
よう
)
だった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
どうしてこうよく
色
(
いろ
)
が
出
(
で
)
ているかと
驚
(
おどろ
)
かれるほど
美
(
うつく
)
しく
写
(
うつ
)
されていたのであります。
どこで笛吹く
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかしながら
画
(
ゑ
)
には
虚
(
そらごと
)
もまじへざればそのさまあしきもあるべけれど、あまりにたがひたれば玉山の玉に
瑾
(
きず
)
あらんも
惜
(
をし
)
ければ、かねて
書通
(
しよつう
)
の
交
(
まじは
)
りにまかせて牧之が
拙
(
つたな
)
き筆にて雪の
真景
(
しんけい
)
種々
(
かず/\
)
写
(
うつ
)
し
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
読
(
よ
)
む
人々
(
ひと/″\
)
も、
恁
(
か
)
くては
筋骨
(
きんこつ
)
の
逞
(
たくま
)
しく、
膝節
(
ひざぶし
)
手
(
て
)
ふしもふしくれ
立
(
だ
)
ちたる、がんまの
娘
(
むすめ
)
を
想像
(
さうざう
)
せずや。
知
(
し
)
らず、
此
(
こ
)
の
方
(
かた
)
は
或
(
あるひ
)
は
画像
(
ぐわざう
)
などにて、
南谿
(
なんけい
)
が
目
(
ま
)
のあたり
見
(
み
)
て
写
(
うつ
)
し
置
(
お
)
ける
木像
(
もくざう
)
とは
違
(
たが
)
へるならむか。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
母さまはその
額
(
ひたい
)
が
余
(
あま
)
り
熱
(
あつ
)
いといって
心配
(
しんぱい
)
なさいました。須利耶さまは
写
(
うつ
)
しかけの
経文
(
きょうもん
)
に、
掌
(
て
)
を合せて立ちあがられ、それから童子さまを立たせて、
紅革
(
べにがわ
)
の
帯
(
おび
)
を
結
(
むす
)
んでやり
表
(
おもて
)
へ連れてお出になりました。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「さっき
鍬
(
くわ
)
を持った時、邪魔になるので腰から抜いて、人形箱のそばへほうッて置いたのが不覚さ。実はあの中に、ヨハン様から渡された
王庁
(
おうちょう
)
の文の
写
(
うつ
)
しがはいっているんで……」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ほのかに差した
明
(
あか
)
りの前に、
仲蔵
(
まいづるや
)
に似た歌麿の顔が、
写
(
うつ
)
し
絵
(
え
)
のように黄色く浮んだ。
歌麿懺悔:江戸名人伝
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
がみなぎった、
外界
(
がいかい
)
は、いまこんな
光景
(
こうけい
)
を
写
(
うつ
)
し
出
(
だ
)
していたが、トンネルの
内
(
うち
)
の
世界
(
せかい
)
は、また
格別
(
かくべつ
)
でありました。そこへは、
永久
(
えいきゅう
)
に
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
というものが
射
(
さ
)
し
込
(
こ
)
んではきませんでした。
老工夫と電灯:――大人の童話――
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
上下
(
かみしも
)
何百文
(
なんびやくもん
)
を
論
(
ろん
)
ずるのぢやない、
怪力
(
くわいりき
)
を
写
(
うつ
)
す
優劣
(
いうれつ
)
を
云
(
い
)
ふのである。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夏
(
なつ
)
になると、つばめが
飛
(
と
)
んできました。そして、そのかわいらしい
姿
(
すがた
)
を
小川
(
おがわ
)
の
水
(
みず
)
の
面
(
おもて
)
に
写
(
うつ
)
しました。また
暑
(
あつ
)
い
日盛
(
ひざか
)
りごろ、
旅人
(
たびびと
)
が
店頭
(
みせさき
)
にきて
休
(
やす
)
みました。そして、
四方
(
よも
)
の
話
(
はなし
)
などをしました。
飴チョコの天使
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼は手を鳴らして、女中、帳場を呼びつけ、これを壁書きした客の年齢人相などを問いただし、そして「
鄆城県人宋江作
(
うんじょうけんのひとそうこうつくる
)
」の署名も
写
(
うつ
)
しとって、晩を待った。いや船に寝て、翌朝を待った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たとえば、
帯
(
おび
)
や、
羽織
(
はおり
)
や、
着物
(
きもの
)
にしろ、
刺繍
(
ししゅう
)
をしてでき
上
(
あ
)
がった、
花
(
はな
)
や、ちょうや、
鳥
(
とり
)
は、ただひな
形
(
がた
)
に
似
(
に
)
せたのであり、
絵本
(
えほん
)
から
写
(
うつ
)
したものであるから、
死
(
し
)
んでいて、
生
(
い
)
きている
姿
(
すがた
)
でなかった。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
縦
(
たて
)
六尺あまり
横
(
よこ
)
三
間
(
げん
)
余
(
よ
)
のいちめんにわたって、日本全土、
群雄割拠
(
ぐんゆうかっきょ
)
のありさまを、青、赤、白、黄などで、一
目
(
もく
)
瞭然
(
りょうぜん
)
にしめした大地図の壁絵。——さきごろ、
絵所
(
えどころ
)
の
工匠
(
こうしょう
)
を
総
(
そう
)
がかりで
写
(
うつ
)
させたものだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
写
常用漢字
小3
部首:⼍
5画
“写”を含む語句
生写
写真
活動写真
写生
描写
謄写
映写幕
模写
写本
写真帖
書写山
大写
東洲斎写楽
伝写
写実
実写
手写
写字机
写真入
写真機
...