“絵所”の読み方と例文
読み方割合
えどころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さようかナ。菊王はそう見えもしようが、わしはまさか、六波羅武士とは見えもしまい。遊山姿ゆさんすがた絵所えどころの絵師——というつもりで、かく入念に、扮装いでたちしてまいったものを」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
柳営絵所えどころ預りは法眼狩野融川かのうゆうせんであったが、命に応じて屋敷に籠もり近江八景を揮毫きごうした。大事の仕事であったので、弟子達にも手伝わせず素描から設色まで融川一人で腕をふるった。
北斎と幽霊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
また絵所えどころに幾人も画家がいますが、席上の絵のき手に選ばれておおぜいで出ます時は、どれがよいのか悪いのかちょっとわかりませんが、非写実的な蓬莱山ほうらいさんとか、荒海の大魚とか
源氏物語:02 帚木 (新字新仮名) / 紫式部(著)