“王庁”の読み方と例文
読み方割合
おうちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さっきくわを持った時、邪魔になるので腰から抜いて、人形箱のそばへほうッて置いたのが不覚さ。実はあの中に、ヨハン様から渡された王庁おうちょうの文のうつしがはいっているんで……」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そういう通信は、故国の王庁おうちょうへも通じられていたから今までにも明瞭である。彼が、不明の人となったのは、慶長十七年、旅先で、不慮のわざわいに会って、関東の山へ姿を隠してからであった。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)