“模写”のいろいろな読み方と例文
旧字:模寫
読み方割合
もしゃ25.0%
コツピイ25.0%
コピイ25.0%
ミメジス25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「先生、いかがでござりましょう。それを模写もしゃして頂くわけにはまいりますまいか」
半七捕物帳:33 旅絵師 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
一方に小さな窓が一つあるばかりの暗い室だから善くは見えないが、僕は望遠鏡を取出して眺めた。模写コツピイで見て居たのとちがつて剥落はくらくを極めて居る。基督キリストの顔が女の様にかれて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
勿論小品ではあったけれど、模写コピイではないマチスの本物が、似合の額縁に嵌められて、ちょうどいい位置に掛けられてあった。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ところが絵画は、この「影」をさらに模写ミメジスするところのものである。現実の寝台がすでに、理想の影であるのに、この現実を模倣してうつすものは、真実を二重に遠ざかるものである。
美学入門 (新字新仮名) / 中井正一(著)